
docomoのahamo発表後から激動のスマホ料金プラン。OCNモバイルONEから新料金プランがようやく発表された。OCNモバイルをメイン回線として使用している俺としては随分と待たされた印象だし、発表遅すぎて大分既存客も新規客も逃したのではないだろうか。
というわけでOCNモバイルONE2021年春新料金プランと現在の通信速度状況についてまとめる。
OCNモバイルONE 新料金プラン

上記画像がNTTコミュニケーションズから引用した料金プランである。(画像クリックで引用先へ)
馬鹿みたいに延期しての発表であったが、結果としては割と普通。勿論従来よりは値段が下がったのだけど、基本プランが¥500付近の値引きで衝撃的プランとかはなし。各社色々発表が終わったあとの現在だと特別語るべき所がない。
なおすでに契約しているOCNモバイルユーザーは、「新プラン」と呼ばれていたプランで契約していれば新しい料金体制に自動移行される。
ポイントは「月間20GBおよび30GBのコースは、2021年4月1日(木)より新規申込の受付を停止します。なお、現在ご利用中のお客さまは引き続きご利用いただけます。」ということで、10GB以上の通信プランを切り捨てたところだろう。よく通信する人は、NTTドコモのオヤビンと契約よろしくな!ってことだな!
因みに上記の表は、ちゃっかり税抜で安く見せようとしている。こういう微妙な小細工は止めたほうが良いと思うの。税込みだと以下になる。
税込価格
音声対応SIM 1GB:770円、3GB:990円、6GB:1320円、10GB:1760円
SMS対応SIM 3GB:990円、6GB:1320円、10GB:1760円
データSIM 3GB:858円、6GB:1188円、10GB:1628円
10分かけ放題/トップ3かけ放題 935円
完全かけ放題 1430円
割引だから無論素晴らしいことなのだけれど、ウヒャーOCNモバイルONEは最高だぜ!的なパンチの効いた何かは全く無かった。MVNO競合と比較しても特別安くも高くもない無難プランである。
OCNモバイルONE 新料金プラン以外の改善点

MNP転出手数料無料化/解約違約金無料化(4月1日~)
今回の発表では料金プラン意外にも改善点があって、4月1日からMNP(電話番号そのまま移転)転出手数料と解約違約金が無料となる。
コレはOCNモバイルONEに限らず最近料金プラン値下げと一緒に各社発表されている。キャリア移動時にかかる負担が減るわけだ。いやそもそも大した処理してない癖に今までボッタクリすぎじゃねぇのというのが正直なところだが、有り難い限り。
OCNでんわのプレフィックス不要化(4月7日~)
OCNモバイルONEの通話割引サービス「OCNでんわ」を使用する時、専用アプリから発信するか、電話番号の前にプレフィックス番号(003544)を付けて発信する必要があった。4月7日からは、アプリやプレフィックス番号を使わずに割引サービスやかけ放題を使えるようになる。なぜ4月7日?
OCNモバイルONEが借りているNTTドコモ回線側でプレフィックス番号を自動付与するシステムのようだ。ユーザーサイドから見ればNTTドコモやKDDIなどのMNOと体感は変わらない。競合MVNOよりリード出来ている部分と言える。
プレフィックス番号を自動付与してくれるアプリを使用していれば、そんなに悩むことはない部分ではあったのだが簡素化は歓迎。
OCNモバイルONEの通信速度ってどうなの?

結論から書くが、OCNモバイルONEの通信速度は非常に快適で安定している。
俺が競合MVNOではなく、OCNと契約している理由は通信速度のアドバンテージだ。
KDDIとSoftbankサブブランドであるUQモバイルやYモバイルを使用している感覚に近い。docomoは他MVNOとOCNを差別化していないっての嘘じゃねぇか?と感じるレベル。料金プランはMVNO競合他社と比較すると若干割高なのだが、ここまで快適になるなら文句ねぇなって感じ。速度メリットなかったら割高で意味ないから当然だとも言える。
多くの人が使用する時間帯である12時、15時~19時台の所謂ピークタイムでも5Mbps以上の速度を出ていて現状不満が一切ない。5Mbpsというと、You Tubeの最高画質動画を悠々と視聴できる速度なのだ。
OCNモバイルONEは、"契約通信容量内"であれば、自信を持ってオススメできる速度を持っている。

そう通信速度快適と書いたがあくまでも契約通信容量内(高速通信)での話。低速通信は物凄い遅いのだ。競合他社と比べてネット上では、親の仇かってくらいOCNを貶す声が多いが多分コレのせい。
「OCN モバイル ONE」では、通信量が基本通信容量と繰り越しサービス分の容量の合計を超えた場合に、通信速度を200kbpsに制限します。新コースでは、低速(節約モード)での通信量が基本通信容量の半分を超えると、さらに通信速度を200kbps以下に制限する場合があります。
https://support.ntt.com/mobile-one/faq/detail/pid2300000nwc
上記が公式サイトから引用した通信速度超過後の対応であるが、『通信速度200kbps以下』にされるって所がミソ。コレは割と洒落にならんレベルの速度低下なんだ。
契約した通信容量超過後には、まともな通信は不可能だと考えたほうがいい。画像のないWebサイトやSNSぐらいであれば辛うじてなんとかなるが、読み込みが遅っせぇなぁ~で済まない速度。遅すぎて実質電話メール専用機となる。ちなみに俺は90kbpsぐらいまで落とされたのを確認した。ここまで低速制限するところは初めて。
低速通信が異様に遅いのは欠点ではあるが、要は契約通信容量超過しなければ良いのだよ。
OCNモバイルONEの今後

現在OCNモバイルONEは、NTTドコモのサブブランドになるのでは?と言われている。OCNモバイルONEはNTTコミュニケーションズが運営しているMVNOなのだが、そのNTTコミュニケーションズを2021年夏頃にNTTドコモの子会社化するとの発表があった。
子会社化すること、サブブランドになることにはメリットがあって、現状NTTドコモは法規制の元NTTコミュニケーションズ含む全てのMVNOに対して公平に回線提供しているのだけれど、MVNOを脱してサブブランドになった場合には、OCNモバイルONEを特別扱い出来る(現状も怪しいけれど…)。
サブブランドについては、ソフトバンクのワイモバイルそしてKDDIのUQ mobileがそれ。
NTTドコモの子会社となった場合サブブランドになる可能性は非常に高い。故にドコモの首を絞めるような強烈な料金プランの登場はないだろうが、競合格安会社と違い更なる通信速度の安定が期待できるというわけだ。OCNモバイルONEの未来は割と明るいはず。
OCNモバイルONEを契約するべき人は?

まず大前提OCNモバイルONEを始めとする、MVNOを契約するべき人は20GBなんて絶対使わないライトユーザー。動画やゲームをプレイして20GBカッチリ使うってくらいヘビーユーザーであれば大手三大キャリア。首都圏であまり移動しないって人なら楽天モバイルもありだろう。
そしてOCNモバイルONEを契約するべき人は?なんて題目にしておいてアレだけれど、ぶっちゃけた話MVNOについてはどこでも良いんじゃないかなって思う。明確にすっごいアドバンテージあるところない。通話料金プランには違いがあるからそこだけ抑えておけば問題なし。
OCNモバイルONEは契約通信容量内であれば通信快適だし、端末同時購入すると安いし、MVNO契約するならオススメしたい。但し通信容量を超過しないようにコントロール出来る人であることが大前提ではある。
まとめ [ 俺はOCNモバイルONE契約を継続する ]

OCNモバイルONEの新プランについては、既存のプランよりお得だが、競合のMVNO各社と比較すると特別アドバンテージがあるってわけではない。劣っているわけでもないし、通信速度については全く不満がないので俺は継続することにした。
あとタイトルを回収させてもらうとOCNモバイルONEは、ただただ発表を遅らせた「遅刻した間抜け」だ。NTTドコモとの調整があったのだろうけれど、客足を無駄に遠のかせただけアホなのか?
取り敢えず3月下旬から4月にかけて新規展開される各社スマホ料金プランについては、以前よりお得であることは間違いない。だが移行しないとバッチリ旧プランのままなところ多いので、これを期にキャリア変更含め色々検討してみてはどうだろうか。
よく「俺docomoだから他社には移れない」とか「私家族がauだから他社には移れない」とか訳分からない理由で現状維持する人が多いけれど無駄。実際各社新規勧誘は熱心だが、既存契約者への特典なんてクソ。契約者なんて養分としか思っていない。得のない忠誠心だけは止めたほうが良い。
自分にあったお得なプランを見つけて移行することを強くオススメする。

端末同時購入が異様に安い。新規契約するなら取り敢えず端末買っておいた方が良い。俺は契約時SHARP AQUOS sense4を購入した。