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家電/AV機器

JBL Wave Beam 2 レビュー [ 良い意味で無難 まさしくエントリーモデル ]

使用していたワイヤレスイヤホンが一つ壊れたので新調した。片耳使えるのにとか思ったりするけれど、片耳じゃ味気ないから止むなし。畜生。

「JBL Wave Beam 2」なるものにしてみたので、その感想を述べる。

JBL Wave Beam 2 はエントリーモデル

JBLワイヤレスイヤホンのエントリーモデル(低価格帯)

JBL Wave Beam 2
定価価格(2024.11時点)¥ 8,030
ドライバーダイナミック型 8mm
対応コーデックSBC/AAC
防水防塵イヤホン IP54/ケース IPX2
ノイズキャンセリング
外音取り込み
マルチポイント○(2台まで)
無接点充電(QI)

上記が今回取り扱う「JBL Wave Beam 2」の詳細だ。大手メーカー製で、定価1万円割りのノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホンである。

パッと見は、ノイズキャンセリング付いていたり、マルチポイント対応していたりと良い感じ。…なんだけれどドライバーサイズが小口径だったりコーデック面で弱かったりとなんやかんやエントリーモデル。

コスパ良好で有名な中華系ANKERやXiaomi辺りの同価格帯と比べると最早公開処刑。値段と性能をだけで、お買い物するなら選択肢に入らない感じだ。

個人的な購入理由:最近JBLサウンドが良いと感じた

なのに何故買ったのかというと、最近買った車のオーディオにJBLが搭載されていて思いの外良かったのだ。そうですフェラーリです。嘘ですトヨタです。

JBLサウンドは“ながら”聞きには最高だなと、パリッとキャラが立っていて何かしている最中にはアガるなと思った訳だ。

まぁJBLさん家は、数千円からバカ高い業務用まで、それこそトヨタ車載オーディオからフェラーリまで手広くやっていて、JBLロゴ付いているから全く同じという事でもない。だが何といいますか同じ旗本に集う商品として安物から高額品まで、一貫したJBLの作りたい音というか創業者「ジェームズ・バロー・ランシング」の哲学が宿っている気がするのです(早口)。何と言うかフワッとした表現するなら陽キャなサウンドだよね。アゲアゲ。

ガジェモノのパフォーマンス以上にサウンドを楽しみたいということで、中華メーカーではなくてJBLなのだ。

うん。色々物申したが早い話ブランド買いです。なぜハイエンドじゃなくて、エントリーモデルなのかって?お金がないんだよ!!

JBL Wave Beam 2 の外観

外観を見ていこう。パッケージもイカしてんね。

ケースは縦挿し式のシンプルデザイン

まずはケースから。形状はカプセル型でイヤホン縦入れ式のよくあるやつ。JBLロゴがドカンと来て、取手部分に充電や通信状態を示すランプがついている。

カラーは現状「ホワイト」「ブラック」「ピンク」「ブルー」の計4色展開で、これは白。光沢ではなく、マット仕上げになっている。A○rP○dsっぽいと言ったら処刑。

裏はシンプル。薄っすら型式やら通信規格がプリントされているが離れてみる分には気にならない。

充電はUSB Cからの有線のみ

充電はケース下部のUSB-Cから。ワイヤレス充電qiには非対応。値段的に止むなし。

手の中に収まるサイズ感

サイズは「64.3×25.8×48mm」。手の中に納まる程度。特別小さくも大きくもない普通サイズ。

正直ケースからイヤホン取り出しにくい

オープン。
イヤホンは縦刺し式。 なお普通に取出し難い。上位モデルTOUR PROとかと比べて、ケースにイヤホン本体埋まりすぎ。次作では反省して下さいな。

ケースとイヤーピースの隙間は少な目なので、ノズルが長い社外イヤーピースは入らなさそう。

イヤホンはショートスティック型のシンプルデザイン

イヤホン本体もロゴ以外シンプル。ステムの伸びたスティック型。俗称うどん型。

「JBL TOUR PRO」のように高級感ギラ付かせたい時も、「Ghost Edition」のように内部基盤をチラつかせた変化球に身を委ねたい時もあるが、結局シンプル路線が一番好きかもしれないなんて思ったりなどした。普通に良い。

操作は静電式タッチ

ステムは操作用の静電式タッチパッドになっている。JBLロゴは凹み加工で刻まれており、第三者の耳元ぐらい離れていると余り目立たない。そこがいいのです。

ノイズキャンセリングや通話などの用途に使う集音マイク用の穴が数か所空いていたり、充電用の接点があったり。

イヤーピース・本体ともにゴミ侵入ガード付き

イヤーピースは半透明で、本体とイヤーピース両方にゴミが入らないようガードが付いている。

なおイヤホン本体側は「IP5」という防水規格に対応している。運動の汗や雨程度なら問題ないだろう。

お手軽に持ち出せる重量感

重量は合計で50gだった。

スマホの1/3程度。ポケットに入れても衣類が大きく引っ張られることはない。イヤホン本体も長時間つけていて不快になるような重さはなかった。

付属品は最低限

付属品は「イヤーピース3サイズ」「USB A-C」「保証書兼説明書」

ケーブルがロゴ付きでコーポレートカラーのオレンジなあたりグッド。

2024.10月販売品にして「C-C」じゃなくて「A-C」端子かよと思ったけれど、ライト層が多く購入するエントリーモデルとしては正しい判断なのかも。

「JBL Headphones」アプリの使い勝手は良好

ではでは実用面について語ろう。
接続はAndroidスマホだとケースを開くだけで勝手に設定が出てきて簡単。WindowsPCもBluetooth接続画面さえ開ければ無問題。iPhoneは知らん(アプリもあるし繋がるらしい)。

アプリ「JBL Headphones」をインストールすると、イヤホンタッチ操作方法やらイコライザーやらもろもろ弄れる様になるのは、JBLに限らずどのメーカーも同じだ。ハーマングループ系は、会員登録が要らないのがグッドだ。

イヤホンから音量調整/曲戻し送り/ノイズキャンセリング切替可能

イヤホンステム部分を叩くと「音量調整」「曲戻し送り」「ノイズキャンセリングなどの切替え」操作が出来る。

レスポンスはもたつきがなく良好。ただどれか一つ割り振れないのと、音量調整時トントコ何度も叩くの面倒い。

イコライザーなどよくある機能は勿論網羅

イコライザーで好みの音に調整したり、ノイズキャンセリングの出力を調整したり、よくある機能は大体網羅。

海外メーカーにして日本語音声ガイダンスに対応していているのも嬉しいところだ。

あとエントリーモデルで端末間での接続切り替えを簡単に出来るマルチポイントに対応しているのは評価したい。接続時少々もたつきがあるものの十分使える。

ノイズキャンセリングなど各機能を使った感想

肝心のノイズキャンセリング・外音取り込み など各機能を使った個人的な感想は以下。

ノイズキャンセリング / 割と使える

ノイズキャンセリングは、電車の走行音や空調の音など同じ音が続くようなものなら役に立つ。音声と並行すれば中々のものだ。

一方電車のアナウンスや他人の話声などは今一つ。特に女性や子供の声など高い音に弱く、電車席前方女子高生の話はバッチリ把握してしまった。バイト先の店長が怒りっぽいんだってさ。

外音取り込み / 微妙

音楽を消した状態で目の前の人の声は拾える。ただ周りが煩いと色々拾って聞き取りにくい。あまり混雑していない店舗での会計ならギリ使えるか?といった印象。音楽と並行は無理。正直このレベルならイヤホン片方外してしまった方が手っ取り早い。

通話 / 普通に使える

通話は大きな問題なし。
やや指向性が低く周りの音まで拾うのと、風の強い場所だとボボボボとノイズが入り聞き取りにくいという弱点はあるものの、現状ハイエンド以外に求めるのは酷なので良いんじゃないでしょうか?

遅延 / 普通

遅延はYouTubeなどの動画視聴では問題ない範囲。効果音で少し遅れている?ということに気が付ける感じ。

シューティングや音ゲーをプレイすると明らかにズレているのが分かる。ズレを許容しながらなんとか出来ないことはないか?ゲーマーじゃないから分からん。

バッテリーは快適に1日使える

  • AAC再生:11時間3分
  • AAC+ノイズキャンセリング:7時間44分
  • AAC+外音取り込み:7時間12分
  • ケース空からの満充電:2時間6分

バッテリー持ちは、俺が実際使って平均したのが上記。

新品で絶好調のバッテリーかつ接続している端末やら外気温やらに左右されるモノなので参考程度によろしく。

満充電しておけば半日ぐらい困ることはなく、一回ケースにしまえば丸々一日行ける。一泊二日以上になると充電器が欲しいという感じだ。

JBL Wave Beam 2 で聞いてみた感想

カタログスペック的には微妙

最後に音の話。
搭載するドライバーは「ダイナミック型8mm」、対応する再生コーデックが「SBC/AAC」。小口径ドライバーに高音質と言われるコーデック非対応とカタログスペックとしては雑魚オブ雑魚。

ではダメなのかというと、そういう話ではない。
プロの料理人が安い食材使って料理を作っても美味いしくて、俺が高級食材使ったって美味しくならんのと同じ。中華メーカーがスペック持て余しててんやわんやになっている中で、キッチリ アガるサウンドを鳴らしてくれる。流石JBLと言ったところか。

JBLらしいドンシャリでノリの良いサウンド

ボーカルやギターなどの主旋律の線がガッツリ前に出て、ドスの聞いた低音が響く、まごうことなきJBLサウンド。いい意味でドンシャリ(低音ドンドン、高音シャリシャリ)。

特にシャリが強くドラムのハイハットとか凄い元気でパッパッ最高にハジけてる。そして重低音みたいな好きな人は好きだけれど、苦手な人も多い領域まではいっていない絶妙な塩梅だ。

ドンシャリは失敗すると酷いことになるから悪いイメージで使われることも多いが、キマるとやっぱりアガるのだ。ポップスやロックなどアップテンポな音楽から、映画やゲームなどエンタメまで大活躍。何とかテンション上げていきたい電車通学通勤やジムワークなどのシーンにもピッタリだ。大多数が楽しく聴けることを追求した音になっている。

曲の再現性は低く、低価格帯なりの音ではある

ただ悪く言うと「原曲の音」「作者の意図」「再現性」とかガン無視ではある。その辺求めているならJBL製品全般違う。俺の良いと思う音に染め上げてやんよ!ってのがJBLなのだ。

それと低価格帯なりの粗があるので、視聴のメインにするならもうちょっと頑張りたい感じ。コレは細かい音を鳴らせてないというか、最早鳴らす気すらない。主旋律だけプッシュして、他は敢えて切り捨てている。お値段上のモデルJBL TOUR PROとか聞くと、この曲こんなに色々鳴っていたのかと驚くほどだ。

音作りが物凄く大味なので、静かな空間で一人落ち着いて聞くなら個人的にはナシ。スピーカー、ヘッドホン、高価格帯イヤホンなどメインを別途持った上で、頭ん中空っぽにしてノリノリで聞くのが良いイヤホンだ。

良い意味で無難 まさしくエントリーモデル

総評 JBLらしい音が楽しめるエントリーモデルなりといったところ。JBLらしいアゲアゲサウンドで、低価格帯なりな部分もある。

レストランでメニューの写真を見ながら注文して、その通りのものが出てきたって感じ。JBLでこの価格ならこんなもんだよなって感じだ。予想以上はないんだけれど、期待を裏切るモノでもなく堅実で良い作りであった。

数千円謎ブランドからのステップアップやJBLサウンドを体験してみたいという人にはオススメだ。

当レビュー対象「JBL Wave Beam 2」。何気に「JBL公式ストア」でしか取扱っておらず、実店舗での視聴が難しい。

「JBL Wave Buds 2」本体とケースの形状が違うだけで、搭載しているドライバーなどは「Wave Beam 2」と同様とのこと。耳に合う形状を選べるというわけだ。

JBLワイヤレスイヤホン最上位「TOUR PRO 3」店頭で視聴しただけだけれど良い音してた。流石のお高いフラグシップモデルといったところ。

ただ競合他社比ノイズキャンセリングと操作性は特別良くない印象だ。

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