「Blueair Classic 280i(ブルーエア クラシック)」を買いました。
数年前に小型空気清浄機「Blueair Blue Pure411」を導入したのだけれど、予想以上に快適でビックリ。外とか空気清浄機ない場所と比べると明らかに鼻ムズムズしないもんな。部屋のホコリも減るし快適すぎる。正直空気清浄機舐めてた。
よりパワフルな奴が欲しくなってしまった次第。上が見たい。
2024現在中古の空気清浄機が超安い
2024年7月に「Blueair Classic 280i」を買ったから感想を述べていくのだけれど、これ今売っていなくない?型落ちの旧型機種じゃないか?と気が付いた方は流石だ!そうなのです旧型なのです。
感染症流行と同時に流行り、(見かけ上の)終息と共に廃れたものが沢山あるじゃない?。人の少ない屋外で楽しめるアウトドア、室内で楽しめるAV家電やギターなど楽器が代表的だ。中古品市場が超賑わっている。
そんな市場で最もホットなのは空気清浄機!!未だかつてないほど在庫が豊富でリーズナブル。というわけで中古で買いました。なんと新品当時6万円近くのものが、お値段3,500円!で御座います。やす~い。
フィルターを変えれば実質新品
これを中古で買ったか理由を紹介しよう。
まず空気清浄機とは、気中の空気を吸い込みフィルターを通して吐き出すという装置だ。大まかにパーツを分けると「吸排気ファン」「ダストフィルター」「それら覆う筐体」というシンプルな装置でしかない。
そしてファンはフィルターの後に付いているためあまり汚れず、筐体も手で頻繫に触れてどうのこうのという物体でもない。つまり「フィルター」を交換してしまえば、ほぼ新品みたいなものなのだ。
大分強引な気がするけれど、そうなんです。新品新品♪
ブルーエアならフィルターが廃盤になる可能性も低い
だがウイルス流行に合わせて販売をはじめたメーカーは消耗品どころか事業継続するか怪しすぎる。そこのところブルーエアはスウェーデンの空気清浄機一本で勝負するストイックな企業だ。継続中断イコール廃業だから消滅はそうそう有り得ない。
更に買った機種は型落ち品になるのだけれど、現在販売している最新モデルと同じ規格のフィルターを採用している。型落ちだからフィルターの入手が難しくなったり、廃盤になったりという心配も暫くは不要だ。
また現行の最新型機種と何が違うのかというと、風量が微妙にパワーアップしてるとかその程度。光の速度で進化していくスマホやらのガジェモノと違い、生活家電は牛歩の歩みなので、型落ちで全く問題ないのだ。だから中古なのです。
Blueair Classic 280i はデカくて厳つい
圧倒的存在感フルメタル筐体
外観と使用感の話に移る。
改めまして型落ちかつ中古品「Blueair Classic 280i」である。ブルーエアの基本であるクラシックシリーズに該当するモデルだ。
クラシックシリーズ的には、最も小型なモデルに該当するのだが、小型とは何か…。
高性能な空気清浄機とは何ぞやというと「沢山の空気を綺麗に出来る」こと。つまり大風量。デカいファンを高速回転させて、デカいフィルターに通すのがセオリーだ。
デカければ、デカいほど高性能。それが空気清浄機。その中では小さめですぜ!って意味であって、普通にデカい。
白くシンプルな筐体が北欧家電らしくオシャレで素敵……
…とはならん。その白いパネルの後ろ無骨な灰色スチールがチラ見えし過ぎる。まるでスーツを着たレスラー。ガチなオーラが隠しきれていない。
背面は無骨な灰色スチール
背面・側面は灰色金属!!
ちょっと大きいプレステ5みたいなもんだろうと勘違いしてはならない。多くの家電で採用されているプラスチック素材が如何に麿やかな印象を与えてくれていたか気が付くだろう。部屋の中そびえ立つガチガチ金属筐体は異質。
画像で見ると大人しく柔らかい印象の前面白パネルも樹脂素材にあらず。これも鉄。正にフルメタル家電。
なお電源LEDは期待を裏切らずブルーに発光する。
操作パネルは安っぽい
唯一の樹脂は操作パネルを隠す蓋のみだ。
操作パネルは静電式タッチボタン。空気清浄機のやることはファンの運転停止、回転速度の設定だけだから複雑なモノでもない。
ただ操作パネルの表記フィルムが剝がれてきている…。接着剤弱いのか?まぁええけど。
背面は一面フィルター
単機能空気清浄機全般に共通するが、フィルター面積が超デカくて本体の半分ぐらいを占める。前述の通り空気清浄機とはファンとフィルターを覆うケースの名だ。
背面が吸気なので、壁にくっつけられないのは難点である。
蓋を開くと簡単にフィルターにアクセス出来る。
フィルターを取ると通気口のみ。
「フィルター」→「ファン」という構造だからファンが汚れにくい
排風口を覗くと巨大なシロッコファンが見える。
「フィルター」→「ファン」この構造が最強。逆でも空気清浄効果は得られるのだけれど、メンテ性が段違いだ。実際この商品中古なのにホコリが少ししか付いていない。
あとファンの手前には、イオナイザーなる棒が付いている。
イオンというとプラズ〇クラ〇ター、ナ〇イー的なやたらと謳い文句は高性能なアレを想像するけれど、こちらは静電気でホコリを吸着するアイテム以上でも何でもない。
強力なHEPAフィルターを経由した後に、如何ほどの効果が…と思わなくもないんだけれど、イオン全般購入前は疑って購入後は信じておいた方が幸せ。効果絶大さ!多分。
全体的にガッチリとした作り
ホコリの量や臭気を測定するセンサーと持ち運びに使う取っ手というか窪み。
なおセンサーの作りは良くない。後理由を述べる。
配線は下から生えてる。長さは約2mで太め。
このイカつさも中古で購入した一つの理由だ。
中古製品というとギア類の摩耗やら電装系の心配が出てくるけれど、この金属の筐体どうやったら壊れんだよというガチムチの安心感すらある。
Blueair Classic 280i 使用感
取り扱いはシンプル。
ファンの出力が3段階。それを手動で選択するか、部屋の空気汚れを感知するセンサーで自動調整してもらうかの2択。ちょっと高性能な扇風機より選択肢がないくらいだ。
個人の体感でしかないが、各出力の感想は以下。
- 風量1:静かな環境だと聞こえる。ほぼ気にならない。
- 風量2:煩くはないがハッキリ送風音が聞こえる。日中なら気にならない。
- 風量3:送風音が遠くからでも聞こえる。掃除機よりは静か。
煩くて嫌になるほどではないが寝るときは勘弁。
全力全開だと流石に煩いけれど、サーキュレーター顔負けの強烈な風量であることを考慮すると悪くはない。強烈なインパクトを与えてくれた金属筐体は筐体の振動を抑えるため、静かな運転を支えるために採用されている訳だ。
俺はフルオート運用をしているが、ほぼ最低出力で維持。布団をわさわさ動かしたり、近くで着替えをすると数分出力が上がる。
ホコリが減って、澄んだ空気になった…気がする
それで肝心の空気清浄効果はどうなのかと言われても困るものがある。そもそもアレルギー持ちでも何でもないのに空気清浄機で体調に変化があったというのは、掃除しろや!というくらい部屋汚いか、体になんか疾患があるんじゃないかと。
強いて言えばフィルターを経由することで自然とは違った人工的な空気感ではある。部屋の中がクリーンルームみたいな無機質な空気に変貌する。いやクリーンルームに入ったことはないんだけれど、イメージとしてはそんな感じ。大自然の中とは違った、なんか機械的にクリーン。部屋の淀んだホコリっぽい空気は消える。
また空気を吸っているから当然気中に舞うホコリも吸い取り部屋のホコリ堆積も減る。ついでに簡易サーキュレーター代わりにもなって美味しい。鼻がムズムズしにくいし、多分ティッシュの消費も減っていて、睡眠の質も向上しているだろう。そういうことにしたい。
なおこの機種は「25畳」をカバーしているとのことだが、それはあくまでも最大出力での話であって最小出力だと10畳カバー出来ているか微妙。この機種に限らず空気清浄機全般そんな感じなので、部屋サイズピッタリより少々パワフルなくらいがオススメだ。
スマホで操作したり気中の状態が見れる
最近の定番だがスマホとリンク出来る。IoT家電てやつですな。気中の汚れ指数PM2.5と臭気、温度、湿度が見れる。個人的には別に要らないのだが、まぁ見れる。
あと離れた場所から風量を調整したり、時間指定して外出中は風量3にしたり、就寝時風量1にしたりとかも出来る。便利ではある。ただこれも個人的には必須ではない。でも誰かにとっては役に立つのだろう。
Blueair Classic 280i のランニングコストは高い
空気清浄で重要になるのが空気を綺麗にするためのフィルターなんだけれど、そこにはHEPAフィルターというものが使用されている。
詳細についてはJIS規格だと以下。
「0.3 µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち」というとホコリや花粉など目に見えるものは勿論のこと、PM2.5やら臭気まで防げる。更にガスやらなんやらも防げるから原子力発電関連施設でも使われているとか何とか。
またブルーエアは「HEPASilent®テクノロジー」というHEPAを更に改良したフィルターを使っており、能力はそのまま通気性を高めている。フィルターの性能向上に努め、付加価値に逃げず空気清浄機の本質を追求したそのスタイルが武器なのだ。
フィルター交換は半年と早く、値段も高い
ブルーエアご自慢のフィルターは、公式推奨24時間連続稼働した場合「半年から1年」で交換というのが推奨されている。お値段は「7,150円」で実売凡そ「5,000円」(2024.8)。ザックリ半年使用で1カ月「1,000円」のサブスクリプションサービスでございます。消臭効果が欲しい方向けに、活性炭フィルター付きのお値段「11,550円」もあるぞ!
紙フィルター如きでボッタクリじゃねぇのか?と思われるかもしれないけれど、HEPAフィルターは存外高い。保障品質管理度外視出来るコピー品でもない限りこんなもん。
ただしブルーエアの交換スパンは競合他社と比べ圧倒的に短いのは確かで、我が国の誇るパナソニックは5~10年保つというし、業務シーンでお馴染みダイキンも10年を謳っている。
だがブルーエア創業者ベント・リトリ氏によると…
- 「空気清浄機のフィルターが不衛生な状態だと、その機能が半減してしまう」(https://allabout.co.jp/gm/gc/391385/)
- 「あなたはベッドのシーツを10年も交換せずに使いますか?」(https://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1703/13/news132_2.html)
…とのこと。
ベッドシーツみたいに肌に触れているわけではないとはいえ、ホコリ、雑菌、臭気、水分などなどあらゆるものが含まれた空気を吸い込んで、10年は流石になくね?というのは、清潔に拘りのない俺ですら思う。
まぁリトリ氏には申し訳ないけれどタバコ吸わないし、ペットもいないので2年ぐらい引っ張る予定。ランニングコスト1カ月「300円」なら悪くはない。
中華互換フィルターを使うとブルーエアの拘りはパー
ちなみに中華品の互換フィルターが売っていたりするけれど、ブルーエアの拘りはフィルターに詰まっている。フィルターがブルーエア空気清浄機の本体と言っていい。なので中華互換性を使うと勿論パー。
ただ安いし、純正より効率が落ちるというだけで、物凄く悪いというわけでもないとは思う。利用用途や考え方次第ではアリかもしれない。
Blueair Classic 280i 自動センサーの作りは微妙
経年で自動センサーにホコリが溜まる
中古で買ったため、自動運転が上手く作動しないという不具合があった。どうやらPM2.5(微小粒子状物質)を過剰検出している模様。
その数値「400㎍/㎥」。日本の年間基準は「15㎍/㎥以下」注意喚起指数は「70㎍/㎥」で、ガスってる中国が「150㎍/㎥」程らしい。俺ん家超危険地帯である。
ネットで調べてみると、よくある症状のようだ。自動検出センサー内部にホコリが付着すると、常にホコリ検出をし続けるとかなんとかで、掃除機で吸い取ると治るかもねって感じ。治りません。
う~ん。ホコリの浮遊を見るためにフィルターなしで空気を吸い込む必要があるのは分かる。だがそんなホコリが絶対に溜まる箇所の清掃が簡単に出来ないのは駄目じゃね?長期的に使っていたら必ず発生する時限爆弾的な作りだ。定価で買った人はキレていい。
センサーを分解掃除したら治った
幸いセンサーの分解清掃をしたら治った。
参考になるかもしれないから一応掲載しておく。ただしメーカー保証が効かなくなるし、壊しても自己責任でよろしく。
センサーが付いていている部分にネジを隠すカバーが付いているので、尖ったモノで外す。俺は金属のピンでやったが、筐体にキズが付いてしまったので竹串とかの方が良いだろう。
そしてプラスドライバーでネジを外す。
カバー下を浮かし、上に少し持ち上げてやると取れる。カバー下は最初硬いので、ヘラか何かであおってやるといい。
カバーを割ったり、強く引張って繋がっている配線を切らないよう注意。
裏にセンサーと基盤が付いている。
白くて丸いフエルトっぽいものが付いているのが臭気センサーで、穴が開いている方がダストセンサーらしい。
プラスドライバーで二つネジを外して基盤裏を見るとホコリが付着していた。影響はないだろうけれど一応取り除く。
センサーはシャープ製だった。意外。全体的に粉っぽいので拭いたり、エアダスターで飛ばしたら直った。
直ってよかった。でもまぁ自動モードがないならないで、手動で調整すればいいやとも思った。
我ながら良い買い物をしたと思う
この商品は公式販売価格7万円で、実売3万円以上だったのだけれど、今やそれが新品フィルターコミコミ1万円以下で購入出来てしまうマジカル。そして空気清浄機専業メーカーの暴力的とも言える高性能にウットリ。俺ん家の空気キレイ。う~ん我ながらいい買い物だったぜ!
というわけで単機能空気清浄機は中古で購入すると良い筆頭商品だと思う。これで加湿機能とか付いていたら内部のカビとか気になるところだが、単機能空気清浄機だとその心配がない。オススメ。
新品だと超お高い。
純正フィルターも高いが、まぁそこは必要経費ということで。