ナイキ ペガサストレイル4 GORE-TEXの黒が欲しい。
だが『別色を既に所有している』し、いずれ5が登場する。耐えるんだと自分に言い聞かせ1年近く経過。ついにペガサストレイル 5 GORE-TEX黒の販売まで無事耐えることに成功した。やったぜ。
というわけで早速履いてみた感想を述べる。なお本来の用途トレイルランには使ってないのでよろしく。
ナイキ ペガサス トレイル 5 GORE-TEX について
ゴアテックス採用トレイルランニングシューズ
今回紹介するのは「ナイキ ペガサス トレイル 5 GORE-TEX」。
ナイキの大人気ランニングシューズ「ペガサス41」のトレイルランニングバージョン「ペガサストレイル5」のゴアテックス搭載防水モデルだ。
いわゆる防水トレイルランニングシューズなのだが、これトレイルランニングしている人はあまり使わないらしい。足濡れるの上等で速乾軽量重視の方がいいんだとかなんとか。
趣味で山行くのだけれど、確かに走る人が履いているのはあまり見たことない。非防水シューズが多い印象だ。
防水トレランシューズは普段履きで最強
では何に使うのかというと、普段履きだ。
前作ペガサストレイル4GTXを購入した後に気が付いたんだけれど、普段履きでのポテンシャルの高さがヤバい。
ランニングシューズペガサス仕込みのクッションが強烈でスニーカーなんか相手にならないくらい歩きやすいし、何ならガンガン走れる。
そしてゴアテックスによる防水だから雨や泥汚れなどを恐れなくてもいい。どこへだって歩いて行けて、汚れても雑に洗える。
更にアウトドアの滑りやすい地形でグリップするように作られているからグリップ力も高く、ゴムの量が多いからランニングシューズと比べ長持ちする。
防水トレイルランニングシューズは、水や汚れに強く、運動性が高いから日常で困ることがない無敵のシューズなのだ。
ナイキ ペガサス トレイル 5 GORE-TEX 外観
外観を細かく見ていこう。
いくら街歩きで快適と言ってもビジュアルがアウトドア用品特有のガッチガチな雰囲気だったら台無し。だが流石のナイキである。カカトに沿った滑らかな形状からの尖ったソールがカッコいい。
街歩きでもハイテクでアクセントになるし、本来の用途であるトレイルでもキマるスタイルだ。
アッパーにリップストップナイロン採用
トレイルランニングシューズということで、当然見た目だけではなく実用的で考えられた作りとなっている。
アッパーは格子状に糸が通ったリップストップナイロンで強度を確保。また爪先や側部など接触しやすい場所の強度を高めるため樹脂コートによる補強が入っている。
ゴアテックスで防水性能バッチリ
内側側面。「GORE-TEX」ということで、最高の透湿防水素材ゴアテックスが採用されている。その横の三角は山と道をイメージしたナイキアウトドアシリーズのロゴ。
ヒールには大きめのストラップ。左右についている「○」は反射素材となっている。
爪先がこの靴の面白い部分。底ゴムを伸ばしそのまま爪先のガードに使用している。小さいながら意外と爪先を守ってくれる頼もしいヤツだ。
形状にも防水の工夫あり
シューレースの穴は、上下段のみアッパーに直接穴が空いていて、中段は樹脂パーツを経由する形。
シュータン(ベロ)の露出が少なくなるようアッパーの面積が大きめなのが特徴的だ。開口部を減らし防水性を高めるためだと思われる。
シュータンはアッパーと連結されたガゼットタン仕様で、隙間から水が入らないようになっている。
履き口周りにはガード付き
くるぶし回りには水や砂などが入りにくいようゲイターのようなガード付き。
期待していないと効果に驚き、期待すると落胆する。そんな塩梅。
ランニングシューズ譲りのフワフワ厚底クッション
ミッドソールはランニングシューズペガサス41譲りのReactXフォームを採用。また前足部には見えないがエアマックスとかでお馴染みの Air Zoomユニットが入っているらしい。
舟形で厚みがあるので見た目のインパクト大。
Nike Trail ATC Outsole がガッチリグリップ
アウトソールは「Nike Trail ATC(All Terrain Compound) Outsole」というナイキ独自のラバーを使用。名前の通りオール(すべて)テレーン(地形)で任せておけ!ということなのだろう。
他社のゴムで例えるとビブラムのメガグリップに近い感触である。グリップ力が高い代わりに、使うとそれなりに摩耗する印象だ。
インソールは速乾重視でアッパーに接着されている
インソール表面は速乾重視のメッシュ系。接着剤で張付けられていて取ることは推奨されていない感じ。
個人的には起毛素材の足が滑らない系が好きだし、取り出して掃除したいのでイマイチ。
なんかステッカーが付属している
前作同様ステッカーが付属している。アウトドアアイテムや日常のアクセサリーに付けるとカッコいいかも。
ナイキ ペガサス トレイル 5 GORE-TEX 重量
重量は279g(27.0cm)
前作のレビューではランニングシューズ感覚で特別重くはないみたいなこと書いているけれど、「特別重くはない」ではなく「軽い」と表現するべきだった。
「防水」「厚底」「厚みのあるゴム」を考慮すると滅茶苦茶軽いぜコレ。ちょっと可笑しいレベル。防水じゃないペガサス41やペガサストレイル5と左程変わらないのどういうことよ。
まぁトレイル、アウトドアで重要な防護性を捨てまくっているということでもある。世の中トレードオフ。
ナイキ ペガサス トレイル 5 GORE-TEX サイズ感
サイズとしては公式掲載通り2E相当。
防水モデルというと防水素材を搭載する関係で内側がタイトになっていたりすることがあるが、このモデルはそうではないので、基本いつも通りでいいだろう。
ただ防水素材でメッシュ系より伸縮しないし、外羽根やシュータンが大きく稼働するタイプではないので、甲高幅広の足だとハーフサイズアップを検討した方が良さげ。
ナイキ公式サイトのサイズ表が中々優秀
2024年現在ナイキ公式サイトの基準表は中々優秀だと思うので、参考にするといいだろう。俺はほぼ表通り素足26cmチョイで、27.0cmを購入した。
ちなみに俺は前作トレイル4では27.5cmを選んで、今回27.0cmだけれど、それは考えの変化によるものなのであまり気にしないで欲しい。ちょっと一時期デカいサイズ選びすぎたかなって反省してる。今ならどちらも27.0cmを買う。
ナイキ ペガサス トレイル 5 GORE-TEX を履いてみて
街歩きは当然無問題!
まず普段履き用として買ったから街歩きしてみての評価から。
歩き心地は、まぁ当然何ら問題はない。クッションでショックはまろやか、反発で軽やかに歩けるから疲労が溜まりにくく一般的なスニーカーより長く楽に歩けて立てる。
ランニングシューズと比べると、アウトソールラバー(靴底のゴム)が硬いが、逆にそれが階段とか段差での安定感に繋がっているから、これはこれでアリかなというところ。
走りも行ける!ランニングシューズじゃないのコレ?
コンクリートでのロードランもしてみた。
アウトソールの厚みから若干ゴツゴツ感があるものの、もうほぼランニングシューズ。これランニングシューズじゃないの?と問いたいぐらいだ。
走り心地としては速度を出すための高反発ではなく、前に進むため必要な最低限のリターンって感じ。オーバーペースを作らず気持ちよく走れる反発だ。
緩やかに無限に走れそうな気がする。まぁ気がするだけで俺にそんな体力はないんだけれど、持っている力以上に長距離走らせてくれるシューズだと思う。
ハイキングでも足取り軽く膝に優しい!
続いてハイキング日帰り往復5時間コースで試してみた。一般人の感覚的には立派な登山といっていいレベルだと思う。
この靴の良いところはなんてったって、クッション感。厚底らしく雑に飛び降りても膝にダメージ響かないし、山を下りた後も疲労が少ない。またクッションの反発で自然と足が上がるのも良いところだ。
グリップもいい。
泥土、岩などなど色んなコンディションで安定しするし、斜面でのブレーキも良く効く。溝に詰まった砂利や泥も抜けやすく文句の付けようのない感じ。いいじゃん!やるねナイキ!
厚底だからグニャつくのとガードが薄い
ウィークポイントとしては厚底共通で重い荷物を持ったり、ガレた場所、縦方向への入力に弱い。これはクッション感とのトレードオフ。
あとこの靴固有の問題として、ガードがなくアッパーが薄いからぶつかったら超痛い。これも軽量性とのトレードオフ。という感じなので初心者お断りなハードな道には向いていないと思う。
雪道でもトレイルランでも使えるだろう
まだ雪が降っていないから試せないけれど、多分雪が降った冬期間のランニングもさぞ捗るだろう。前作は冬のランニングでほぼ毎日使った(画像は前作)。今期はコレと前作のローテーションで戦う予定だ。楽しみ。
トレイルラン?
試そうと思って走り出したら早速滑ってコケたからやらない。この靴の名誉のために言っておくとグリップ不足ではない。足を乗せた石が転がった影響である。俺の走り方が良くないんだろうね。もうやだ。
走れる人が使ったら当然問題ないと思う。
前作ナイキペガサストレイル4GORE-TEX と比較して
最後に前作ナイキペガサストレイル4GORE-TEX も所有しているので、比較してどうかを簡単に述べる。
アッパーの感触はほぼ変わらない
アッパーの足に当たる感触は特に変わらず。
4の方がやや軽いし、5も新型らしく紐周りとか改良しているのだけれど、実際履き比べてみると大きな違いを感じないというのが正直なところ。
強いて言えば5の爪先ガードが地味に有り難い。
グリップも大きな変化なし
グリップは5が若干いい。これはゴム素材というよりもパターンが良くなった影響が大きいと思う。
4は小砂利が挟まりやすかったけれど、5は溝に挟まったものが抜けやすい。ただこれも大きな差ではない。
ミッドソールの感触が大きな違い
一番の違いは言わずもがなミッドソール。ここがすべて。
トレイル5はドッシリと安定しており、トレイル4はクイックな反発をくれるといった感じ。どっちが良い悪いというより傾向が違う。この辺はランニングシューズ「ペガサス39/40」「ペガサス41」の口コミを見てみると参考になるだろう。
まぁスマホとかのガジェットと違い1~3年で技術が物凄く進むとか、新型=優秀というカテゴリーでもないので、基本的には趣向の問題になる。
良い悪いではなく多少傾向が違う
個人的には5より僅差で4の方が好み。
走り味が若干軽やかで、横から見たビジュアルが二等辺三角形みたいにシュっとしていて好き。あと地味なところで言うと5のインソール着脱非推奨な感じが好かん。
在庫あるうちは4を買ってみるのもいいんじゃないでしょうか?若干安いし。…と5のレビューで言うこっちゃないことを思ったりなどした。
兎に角どちらも物凄く良い靴であるのは間違いない。
ナイキ ペガサストレイル5 GORE-TEXと トレイル4 GORE-TEX はイイぞ!
興味があれば「ペガサストレイル4ゴアテックスレビュー(旧名称:リアクト ペガサス トレイル4 GTX)」もどうぞ。