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HOKAONEONE KAHA2 GTX レビュー [ 歩き心地マイルド ゴアテックスにビブラムメガグリップで無敵 ]

前年度冬の普段履きとして購入したハイキングシューズをアウトドアでフル活用してしまった。町で履くには勇ましい姿になられてしまったので、新しいシューズの導入です。

冬普段履きして翌年アウトドアに使用するサイクルが気に入ったから、またハイキングシューズ「HOKAONEONE KAHA2 GTX」だ。というわけで外観と履いてみた感想を述べる。

不整地こそHOKA ONE ONE の主戦場!

今回紹介するのはHOKA ONE ONEの 「KAHA2 GTX(カハ 2 GTX )」

踝回りまで高さのあるミドルカットのハイキングシューズだ。ホカオネオネというとすっかりシティユースとランニングのイメージが強くなってきているが、実は山を駆け下りるためのトレイルランニングシューズから始まったメーカーである。

昨今ロードランニングシューズのノウハウをアウトドアシューズにというブランドが多いけれど、ここはその逆アウトドアのノウハウをランニングへというメーカーだ。不整地こそ本懐。

KAHA2 GTX 外観

ドカンと厚底!!パワフルな外観!

「KAHA2 GTX」の外観全体を見ていこう。なお「KAHA(カハ)」とはマオリ語で「強い」を意味するらしい。

ホカオネオネらしくドカンと厚底!アッパーは撥水ヌバックレザーで覆われ、シュータンや履き口周りにナイロンメッシュが使用されている。

ヒールに「HOKA」ロゴが浅く型押しされているがブラックは余り目立たず、ヒールに付いているVibram(底ゴムメーカー)の黄色いロゴが目立つという緊急事態だ。

不整地で足を捻り難いミドルカット構造なのが特徴。俺は山登りは絶対ミドルカットじゃないと無理だ。下りで何度助けられたか。

爪先は傾斜でもグリップするようラバーが付いている。なお前世代「KAHA」では、爪先をガードするトゥキャップが捲れやすかったらしいけれど、こちらは糸で縫製されているので安心。

ヒールストラップがやたらと大きいおかげで引っ張りやすい。

まぁこんな感じでガッチガチにアウトドア系いわゆる登山靴の類だ。ただ一点異質なのは、分厚いミッドソール。

普段履きにも使える(…と個人的には思っている)

今冬はコレをシティユース品として乗り切るつもりなのだが、分厚いミッドソールとオールブラックカラーでの誤魔化しパワープレイでオシャ履きブーツ的な雰囲気を醸し出せんじゃないかという算段だ。

正解かどうかは貴方の判断に任せるが、ムートンブーツあるいはデ〇ズニーのキャラクター的なドカンとデカい足元になるのは確か。

KAHA2 GTX 特徴

HOKAらしい極太ミッドソール

特徴を紹介していこう。まず何と言ってもミッドソールだろう。前足33mm中間37mm、踵41mmほどの厚みがある極太ミッドソールだ。

2段構成となっており前足部に多く割り当てられているのが柔らかい「コンプレッションEVAミッドソール」、ヒール周りにカッチリとした素材感のEVAにゴムを混ぜた「ラバライズドEVAミッドソール」という形だ。考えなしのグニャグニャモリモリという訳ではない。

先端は躓きにくいトゥアップで、ヒール側は「SwallowTail」という名称のついた2又に分かれせり上がったロッカー(ゆりかご型)構造。ヒール側の先割れに何の意味があるのか使用するまで全く分からなかったのだけれど、凹凸のある登坂でグリップが効くのだ。優れもの。

ただし普通のハイキングシューズと比べ厚みがあるため、アイゼンが使えない可能性があるのは押さえておきたいところ。俺の使用していたゴム固定式チェーン軽アイゼンは使えなかった。コレは想定外どうしましょう。

最強最高の防水透湿素材ゴアテックス採用

名前に付いているGTXは最強最高の防水透湿素材ゴアテックスのことである。外からわかる主張は小さなタグのみ。

靴の中にある緑の布がソレで、靴全体を靴下のように覆っている形だ。雨は勿論水の中に足を沈めても大丈夫。

最適解の一つビブラムメガグリップ採用

アウトソールラバーはビブラムメガグリップだ。アウトソールラバー頂点の一つと言っても過言ではなく、これが採用されていれば一級品アウトドアシューズの証明的な風潮すらある。

今まで色々なラバーを経験してきたけれど、メガグリップの最強さはオールラウンド性にあると俺は思う。コンクリートタイル石土泥あらゆる路面、天候や路面温度の変化に柔軟で、それでいて摩耗もし難い。

グリップのパターンは土ですべてのゴムが埋まらないよう凹凸を作っており、傾斜に対応できるよう細かな段差がある。

アップで見ると高い工作精度にウットリしちゃう。キモカッコイイ。

その他の特徴

上段シューレースはフックで固定

シューレースを通す上段3段はミドルカットシューズでは定番なフック型だ。

解くと紐が取れてしまうためシティユースユーザーからは、大体不評であるのだが、締付の調整が優れているのである。実用系シューズだからやむなし。

見た目が良いとは口が裂けても言えないが、フック手前で紐を一周してから紐を結ぶと、とても楽に脱ぎ履き出来る。キャンプ地まで移動したらこのスタイルがオススメ。

普段履きに完全特化するなら紐を短いものに変えてしまうのもアリだろう。27.5cmだと付属の紐は約180cmなので、150cm前後にすれば丁度いいと思う。

中段レースホールは2段構成

中足部のシューレースホールは2段構成となっており、上段を通すと緩く、下段を通すとキツくと、好みの締め付け感が選べる。

下段に通すと見た目があまり良くないのだが、俺の足がどうしてもっていうから下段通しに切り替えた。

履き口周りにガッチリクッション

履き口周りはクッションで覆われている。格子状の溝がカッコよくて好き。

足当たりが良いのは勿論、アキレス腱のプルタブ部分だけ別パーツとなっているため後ろの稼働領域が広く快適。

インソールはややクッションがある

インソールは僅かにクッションがあるウレタン?スポンジ系。表面はザラザラとしたメッシュでややアーチがついている。27.5cmで重量「25g」。可も不可もなく癖の少ない無難なインソールだと思う。使って不満がなければ、このままでいいだろう。

変更するのであれば、ミッドソールで十分クッションが確保されているシューズなので、固めのインソールがオススメだ。

KAHA2 GTX 重量

重量は「533g(27.5cm)」
ハイキングシューズ・トレッキングシューズ基準では標準的と言っていいだろう。シッカリとレザーアッパーで固めて、極厚ミッドソール搭載している割には軽く収まっているのではないだろうか?

KAHA2 GTX サイズ感

気になるサイズ感について、抑えておくポイントを紹介。

可動域が大きく懐は広い

シュータンの上下稼働域はソコソコ。入口はかなり広いが、靴の中段については縫い付けられているため、大きくは上がらない。柔軟な方だとは思うが、ガッツリ甲高な方は厳しいかも。

大型ミドルカットシューズだとクッションが厚く内部が見た目より狭いことがあるけれど、この靴は一般的な幅と言っていいだろう。足に合わせた緩やかなカーブがあり、爪先もゆとりがある。懐は広い。

インソールは27.5cmサイズで実寸28.0cm。カップの収まりと靴の圧迫を考慮したら多分丁度27.5cm相当なのだろう。実際どのメーカーもそんなもんである。一般的。

それとハイキングシューズなので、その用途で使う場合スニーカーより厚手の靴下を履くことを忘れてはならない。

いつも通りのサイズを推奨 ※

基本的には試し履きして欲しいところだが、そこら辺のお店でホイホイ売っている品物じゃないし「で?どうなの?」と思われる方も多いだろうから一応推奨サイズを挙げておくと「いつものサイズ」。普段より厚手の靴下を履く予定ならハーフアップ。

俺の場合素足26cmチョット幅がDで、普段履くシューズが27.0~27.5cm。ホカオネオネランニングシューズでジャストサイズを買うなら27.0cm、このシューズは厚手のトレッキングソックスを履くためハーフサイズ上げて27.5cm。縦横にゆとりがあるからガッチリ縛り上げてジャストといった感じ。

KAHA2 GTX 使用感

今季は街歩きで使用予定なのだが、1山登ってきたので簡単に感想を述べてみる。

関係ない話町中は10度以上あるのに山頂は余裕の氷点下で雪景色。地上と山は全然違うなと当たり前の事を思いましたとさ。

膝にやさしい厚底

この靴で特筆すべきは膝への優しさだ。
偶にしか山歩きしない俺のような雑魚虫だと、フォームが良くないのかトレーニング不足なのか4時間も坂を下ったら足がガックガクになるのだが、このシューズを使ったらかなり軽減する。足取りマシュマロ感触でショックがまろやか。

それなのにグニャグニャして不安定かというと、そうじゃない不思議。起伏のあるガレ場でも安心できる設置感があり、左右への捻じれも少ない。ミッドソール上下段で硬さを調整しているからなのだろう。

またソールがガッツリロッカー形状であるためコロリと前に進む感触が凄い。使い始めは違和感が強いけれど、慣れたら負荷を軽減できる強力な武器になる。

ウィークポイントは不整地で“走る”と不安定感が顔を出すことだ。あくまでも歩きの速度域で、調整された硬さという訳だ。ゴツゴツした岩場で走るとグニャグニャとブレて危ないので、やめておいた方がいいと感じた。

流石だねビブラムメガグリップ

もう先行して大体触れてしまった気がするけれど、もう一度擦らせて欲しい。やっぱりビブラムメガグリップ凄ぇわ。

登った山は最初苔まみれの岩ゴロゴロ、中間は腐食した葉が濡れてドロドロ、上はザクザク雪まみれ氷ツルツルだったのだが、ビブラムメガグリップはどの路面でもグリップ力皆無というのがなくて安定している。

このソールでダメだったらアプローチが間違っているか、そもそもアイゼンが必要なんだろうなと思わせてくれる最強さがある。

[余談] KAHA2とANACAPA 2の違い

ところで今更だが、「左:KAHA2 GTX」以外に「右:ANACAPA 2 MID GTX(アナカパ 2 ミッド GTX )」なるモデルを同社が販売している。

防水透湿素材ゴアテックス、アウトソールにビブラムメガグリップを使用してミドルカットの厚底と同じような特徴を持っているので、違いを紹介しておこう。

KAHA2 GTXANACAPA 2 MID GTX
アッパー素材ヌバックレザーの面積が多いメッシュの面積が多い
ミッドソール柔らかいKAHAよりは硬い
ドロップ6mm8mm
カット一般的なミドルやや低めのミドル
重量(27cm)553g510g
定価(2023.12)¥44,000¥39,600

分かりやすいのがアッパー(外装)に使用されている素材。「KAHA2」は耐久性が高く丈夫なレザーアッパーの面積が多く、「ANAKAPA2」は通気性が高く軽いメッシュアッパーの面積が広い。どちらも内側をゴアテックスで覆っているから水や風が入ることはないのだが、靴内の温度が大きく変わるので抑えて置きたいポイントだ。

ミッドソールも違う。「KAHA2」より「ANAKAPA2」の方ややドロップ(カカトの高さ)が高く、やや硬い素材感となっている。そして「ANAKAPA2」はくるぶし回りの高さがやや低い。

メッシュアッパー、ヒール着地のし易い高いドロップ、強い衝撃でも安定するミッドソール、足首が動きやすいよう少し低めのカット。つまり「ANACAPA 2 MID GTX」は走ることを見越しているのである。

ザックリと分けると「KAHA2」が純粋なハイキングシューズで、「ANAKAPA2」走れるハイキングシューズといったところか。値段は素材の違いであって、性能の上下ではない。用途に合ったものを選択するといいだろう。

HOKAONEONE KAHA2 GTX は快適高機能!

…ただしどんな競合商品も買えるくらい値段が高い

「HOKAONEONE KAHA2 GTX」非常にエエね。
クッションが柔らかく足取りが楽で、作りはカッチリと本格派。見た目も斬新でクール。偶のハイキング&アウトドアライトユーザーはモ〇ベルやらキャ〇バンなどを購入せずにこういう雨や雪が降った時シティユースにも流用出来る靴を買うべきだ!……とまで言い切れねぇ。原因は、お値段税込み44,000円(2023.12現在)。

ホカオネオネランニングシューズが2万円前後で、これはレザーアッパー、ミドルカット構造、ゴアテックス、ビブラムメガグリップを備えているから確かにそんなもんかなってところなんだが、キッツイ強烈プライスである。スポルティバやスカルパなど名立たる海外トレッキングシューズメーカーも飛び越すほどだ。

モノはエエんよ。文句が言えないくらい素晴らしいんだけれど、チョイと勇気が必要というか、別製品でホカオネオネへの愛と信頼を高めておく必要があるというか、兎に角値段が高い。他のどんな製品でも狙えるというのがネック。

そんなデメリット打ち消すポイントが一つ。ホカオネオネの所属するデッカーズグループ商品は値引き率が高い。公式Webサイトで定期的に行うセールで3割引きも珍しくないし、リニューアルタイミングで半分ぐらいの値段まで下げることもザラ。amazonや楽天など二次流通でも下がっていることが多い。実際旧型モデル「KAHA(1)」は半額ぐらいで、これも定価より1万円程低いのが現在の相場。

値段がキツイと感じたらセールを待ってみるのも手だ。俺も定価では買っていない。

定価44,000円とすると実売価格は悪くはない気がしないだろうか?

俺は「KAHA2」のゴツさに惚れたのだが、「ANACAPA 2 MID GTX」の方が人気があるっぽい。

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