
スイスのシューズメーカーOn(オン)定番の「Cloud(クラウド)」を買ったぞ!
以前購入したものは「Cloud 5」で、今回購入したのは前作「Cloud」だから別物。そもそも靴は色が違ったら別物だ。何度も同じものを買っている訳ではない。何も問題はない。という訳で需要がなさそうだが、今回は型落ちモデルの「Cloud」を紹介していく。
なお2023年3月現在販売されているモデルは「Cloud 5」で、店頭に並んでいるのはソレ。そちらについて知りたい人は下記リンクから…
On Cloud について

まずは「On Cloud」について超簡単におさらい。
「Cloud」はスイスのシューズメーカーOnの定番。コンバースオールスター、アディダススタンスミス、プーマスウェードなど各社代表的なアイコンモデルがあるが、Onの場合はCloudだ。
2014年に初代モデルが誕生。ランニングシューズをルーツに持ち、それを普段履き向けにしたモデルになる。前年その最新モデル「Cloud 5」を入手して俺はドハマりした。半年ちょいの間に同シリーズを3足購入してしまう程度に。
On 旧モデルの買い方

今回紹介するのは、クラウド型落ちモデル。だからネットや実店舗でも既に取り扱いが少ないのだけれど、それを購入する方法がある。On公式サイトだ。
ラストチャンスという項目の中で、在庫が少ないけれどクラウドに限らずひっそりと旧モデルが販売されている。しかも若干安い。
多分店頭在庫をかき集め公式Web以外で旧作を販売しないという手法を取っている。過激なセールによるブランド力低下を避けるためだろう。賢い。
好みのモデルがあれば、オススメな購入方法だ。
On Cloud の魅力

何が魅力的なのか紹介していこう。
繰り返しになるが2023.3月現在最新作「Cloud 5」ではなく、その前モデル「Cloud」になるので注意して欲しい。実店舗で取り扱いしているところは少ないと思う。
On Cloud は先進的なビジュアル

まず外観を見ていこう。On Cloud 一番の魅力はビジュアルにある。他社のスニーカーやランニングシューズそのどちらでもないオリジナリティ溢れた見た目が魅力。
またOnにとってフラグシップモデルと言っていい存在であるため最も色が豊富だ。このモデルは計14色も販売されていた。限定や派生モデルを合わせるもっとある。好みの色が見つけやすいのが嬉しいところ。
このカラーは「ブラック×ホワイト」。多少ラフに使う予定なので、汚れの目立たない濃い色を選択した。メッシュ素材のため汚れやすいが、落とすのも簡単だから薄色を選んで問題はない。好きな色を選ぶといいだろう。

細い丸ゴム紐を採用しているためシュータンがよく見えるのがポイント。ステッチラインが爪先まで走っているのもユニークだ。

なおシューレースが付属しているから、見慣れた紐通しスタイルにも出来る。
レースの方がカッチリ固定出来るため、ランニングなど運動に使うなら紐通しするのがオススメだ。

側面に入っている銀色のOnロゴやバーは反射素材になっていて、シューズをどこから見ても反射素材が一か所見えるという作りになっている。
車を運転している身としては、夜間マジで有難い。つまり事故を防げる。

右足にだけ「スイス国旗タグ」と「SWISS ENGINEERING」の文字が入っている。意外と目立っていい感じのアクセント。右足のみってのがエエね。

Onシューズらしい穴あきミッドソール「CloudTec(クラウドテック)」。靴底に輪切りの水道ホース貼り付けるといい感じだったから、その発想のもと開発されたらしい。
でもクラウド(雲)。「hoseTec(ホーステック)」じゃあイカしてないものな。現行モデルにはない黒い一本ラインがポイントだ。

アウトソールは凸凹形状で、歩行時重要な部分にのみラバーがついている。

このシューズのウィークポイントを素直に記載すると、ラバーが薄く、ラバーない部分がゴリゴリ削れる。
故にアディダススタンスミスのようなレザーアッパーで、カチカチ厚盛ラバーソールシューズと比べると、長く使えるものではない。まだ使い潰してはいないものの短命ではあると思う。
On Cloud は脱ぎ履きが楽

今回の購入理由はコレ。足を突っ込んでズボッ!と履ける。そこがイイ。
正しい靴の履き方は、靴紐を緩め足を入れ、かかとをシッカリくっつけて、指先側から靴ひもを締めていく…って感じなんだけれど、やっている人いる?9割ぐらいやっていない気がする。
俺は靴を綺麗に保ちたいから割とやる方なんだが、脱ぎ履きが何かと求められる故気持ちは非常に分かる。面倒臭いから足捻じ込んで無理やり履きたいというのが正直なところだ。
On Cloudは、スピードシューレースシステム(ゴム紐)が採用されているから足を突っ込んでズボッ!と履ける。ゴムが伸びて広がり、足を入れたらピッタリフィットして、脱ぐのも簡単と完璧。見た目もゴム紐前提の作りだからスマートだ。
On Cloud は歩くのが楽

ランニングシューズ顔負けのハイテクだから歩くのが楽。
特徴的な穴の開いたソール「Cloud Tec(クラウドテック)」は飾りじゃない。力が加わると潰れ衝撃を吸収、戻るときに反発し前へ進む力をくれるというものだ。
普段履き用としてリリースされているため同価格帯ランニングシューズ並とまでは言わないが、十分ランニングシューズとして活用できるポテンシャルすらあるからヤバい。

そして抗菌メッシュ素材だから通気性が良く軽いと快適。ムレ知らず。
雨が降ったら?メッシュで通気性が良いからすぐ乾く。何も問題ない。足?そらもうベッチャベチャさ!やむなし。
On Cloud のサイズ感

公式の記載のサイズは“「レギュラー」ハーフサイズアップをオススメします。”だ。何を基準にしたものかさっぱり分からないが、そういうことらしい。
俺の個人的な感想としては、ウィズEという印象。Onシューズは細めの作りという噂がある割に、後継クラウド5など現行ラインナップはそうでもないなと思っていたのだけれど、そうですかコイツですかその噂を作っていたのは。バチっとタイトな作りだ。

長さは標準的、爪先が引き締まっていて、甲が若干薄く、踵回りも少し細め。他社で言うとプーマスウェードヴィンテージに近い。アディダス、ナイキより細い。
足幅広めという自覚があり普段履いている靴のサイズが広めの場合公式推奨通りハーフサイズアップ、それ以外の人はいつも通りでいいだろう。ウィズD(E寄り)に該当する俺としては、後継モデルよりガッチリ決まるので嬉しい。
後継Cloud5(クラウド5)との違い

度々文章の中で登場させている後継クラウド5と何が違うか見てみよう。同シリーズとは言えリニューアルした別物だから細かく見ていくと全く違う。全部紹介すると途轍もない量になるので、ポイントだけ紹介していく。
なお白い方がクラウド5なのだけれど、シュータンはやらかして超黄ばんでいる。洗濯用洗剤の蛍光剤が残って紫外線でやられたぽい。気にしないで欲しい。

爪先部分の「Onロゴ」が「バー」に変更。シュータンからトゥに続くステッチラインを廃止。
ステッチラインは強力なキャラクターだったので、結構印象は違う。

地味だが、爪先を固めるテープラインの重なりがなくなり。ライン形状もシンプルに。

インソールはクラウド5が薄く軽い。これをコストカットと捉えるか、軽量化と捉えるかは微妙なところ。俺は前者だと思う。

目玉のクラウドテックからカラーラインが廃止されているのは目立つ。

クラウドテックは似ているけれど全くの別物。クラウド5は前後部分がくっついており、2mmぐらい厚みがある。穴の形状も違う。
ただ歩き心地は正直違いが全く判らない。走りはクラウド5の方がクッションと反発が強く安定性もある。クラウドは薄い分トラクションが掛けやすいが、ソール中央が分割されているためか踵の安定感がやや欠ける。
体力尽きるまで走れと言われたらクラウド5、体力に余裕をもって走れる距離ならクラウドという感じだろうか?でも運動するなら俺はどちらも選ばない。「クラウドモンスター」を履く。

大変分かりにくい部分だけれど、クラウド5は形状の見直しが入って、全体的にクラウドより若干広めの作りになっている。万人向けを目指したのだろう。
実際新型にしてからの方が評判はいいみたいだ。でも細薄足の俺は断然旧型クラウド派。

重量は大きくは変わらない。新型はソールを若干厚めにしている割に良く頑張ったと思う。
…といった感じで引き算が多い。シンプルデザインにシフトしたという訳だ。
機会があれば旧型Cloud もオススメ

個人的な見た目の好みはシンプル路線な後継クラウド5だが、型落ちクラウドもキャラが立っていて面白い。世代が違うだけあって、違うといえば違うのだけれど、まぁお好みでどうぞって範囲内。
現行と比較して分かりやすい性能差や品質の高い低いはないので、手に入れる機会があれば、型落ちクラウドを狙ってみるのもありなのではないだろうか。
先進的なビジュアルに履きやすく歩きやすい。On Cloud はいいぞ!最高だ!
今から購入するなら手に取りやすい「クラウド5」の方がオススメ。
防水バージョンもある。どんなシチュエーションでも履けて万能。