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プーマ ヴェロシティニトロ3 レビュー [ クセがなく目的通り作られたデイリートレーナー ]

プーマのランニングシューズ ヴェロシティニトロ3を買った。

発売日は2024年2月。この記事を書いている現在2025年3月末ということで、そろそろ新型が出そうな気がするがいいの。必ずしもランニングシューズの新型=進化じゃないから。そして何より安かったから。

最近プーマのランニングシューズがセールで安くなってイイね。市場で名を広めるための戦略なんだろうけれど、買う側としては有り難い限り。

というわけで健康のために走っているザコ虫が「ヴェロシティニトロ3」の感想を述べる。

プーマのランニングエントリー・トレーニングモデル

今回取り扱うのは冒頭の通りプーマの「ヴェロシティニトロ3」というモデル。

特徴としては「柔らかく厚手のニットアッパー・ヒールクッション」、「昨今標準的なミッドソールの厚み」、「ソールにプレートなし」といった感じ。

他社の競合商品だとアシックスゲルカヤノ、アディダススーパーノヴァ、ナイキペガサス 、ミズノウェーブライダー、ブルックスゴーストとかその辺。

要するにエントリー・トレーニング系統。幅広いユーザーが使えるシューズだ。

プーマ ヴェロシティニトロ3 外観

プーマキャットやフォームストリップは飾りではない

ヴェロシティニトロ3の外観を見ていこう。
ちなみにこの2024年度モデル「ファイアグロー」カラーは、日の出入をイメージしたカカトから爪先にかけて徐々に色が薄くなっていくトーン配色である。滅茶苦茶好き。

他にも無難な黒やランニングシューズらしい黄色やらカラー豊富なのは嬉しいところだ。

外側

プーマのアイコン「フォームストリップ」が反射素材で大きく入っている。

反射材テープは固く足を固定するための補強も兼ねているっぽい。

内側

NITRO
うん。正直嫌い。デカ過ぎ。
ちなみにこのファイアグローカラーだけの仕様で、他のカラーではNITRO文字は入っていないのでご安心を。余計なことしやがって。

文字のせいで見えにくくなっているが、足の窪み(アーチ)に沿うようパワーテープという補強と内部フレームが入っている。

カカト

カカトにはミッドソールの一部がせり上がっている。公式の言う「ロールカラー構造」。これで快適さとフィット感を提供しているとのこと。

爪先

爪先にはプーマキャットと反射テープが貼ってある。これも強度を高めるための補強。飾りではない。

アッパーメッシュは柔らかく厚手

アッパーは2層構造のエンジニアードメッシュ。デイリートレーナーの系統であるため厚く柔らかい素材感だ。耐久性が高く足当たりもよい。

ただ夏場はちょっと暑いかも。

シュータンは独特な形をしたガゼット構造

シュータンはなんか3つ又に別れた変な形してる。「V“3”LOCITY」のロゴがイイね。

構造としては爪先側がメッシュ、足甲周りにクッションの入った樹脂、裏に薄いフェルト調素材。

ショートソックスだとフェルト部が接触して若干やかましいが、当たって痛いとかはない。

シュータンはアッパーと連結されていて側面剛性を高めるような形になっている。

シューレース(靴紐)は反射素材がステッチで入っており、適度な伸縮性と凹凸があり他社比解けにくい。優秀。

ツルツルでやたら解けやすいナ○キとかブ○ッ○スも見習って欲しい。

ライニングはクッション多め

ライニングクッションはモリモリ。カカトに密着して安定感がある。

ミッドソール(ニトロフォーム+プロライトフォーム)

ミッドソールは厚手。だと思うんだけれど、最近だと普通。厚みは前足27 mm、後足38mmぐらい。ドロップは公式で8mmとのことだが、実測は10mmほどある。

柔らかい素材の「ニトロフォーム」と、硬い素材の「プロフォームライト」の2素材を採用している。見た目白でおなじに見えるけれど、触れると全く硬さが違う。

なお内部にプレートの類は入っていない。

アウトソールにはプーマグリップ

アウトソールにはプーマ独自のゴム「プーマグリップ」を採用。

軽量化のためゴム材削られ気味のランニングシューズ業界だが、これはほぼ全面に付いている。

インソールは起毛素材を採用

インソールは滑りにくい起毛素材が貼られたものだ。

インソール表面はザックリ起毛素材とドライメッシュに分かれるが俺は圧倒的に起毛素材派。嬉しい。

インソール下のメッシュは、触れると微妙にクッション感がある。お仕事細かい。

NITROシリーズ1作目は、アシックス、アディダス、ナイキなどランニングシューズに力入れてきたメーカーと比べ作り甘い部分もあったけれど、2作目からもう特に申し上げることはない。3作目となれば尚更。流石大手メーカーといったところか。

プーマ ヴェロシティニトロ3 (27.0cm)重量

重量は27.0cmで「263g」だった。公式サイトには264gと記載があった。ほぼジャスト。

底厚めのデイリートレーナーカテゴリーとしては標準の範囲。ランニングシューズ全体としては軽くはないが、重くはないみたいな中間。

構造の割には軽く収まっている印象だ。

プーマ ヴェロシティニトロ3 走り心地

柔らかくアシストをくれる。でもブレない

コレのコンセプトはシンプル。
柔らかく弾力の強いプーマニトロフォームの下に硬いプロフォームライト(矢印下)を敷き、ニトロフォームの反発力はそのまま安定感を手に入れてやろう。というものだ。

その走り心地はブレず安定した着地、優れた衝撃吸収に反発をくれる。まさにプーマの目論見通り。

カカトのクッションは雑な走りにも答えてくれる

何と言っても柔らかく弾力のあるプーマニトロフォームが詰まったヒールクッションはマキシマム。

適当にヒールからズドンと下ろしてもグラつかないし、ショックも膝に来ない。それで足上げしやすいようにリターンをくれる。また遅い速度域でも勝手にポンポン跳ねて楽しい。

爪先に強い推進力はないが、それなりに飛ばせる

爪先は柔らかい素材と硬い素材の割合が半々ぐらいになっている。お陰で爪先を使って蹴り出すとそれなりに加速が出来る。

プレートがないから推進力が高いかというとそうでもないのだが、ちょっと飛ばしたいとか登り坂頑張りたいとか、そんなシチュエーションに十分答えてくれるものだ。

プーマグリップは超優秀

アウトソールのプーマグリップは、コンクリート、タイル、埃っぽい時、濡れた路面、凍結路面と様々な路面でグリップする。

摩耗も特別速くはなく中々のロングライフ。個人的にランニングシューズのアウトソールはアディダスが採用しているコンチネンタルが最強だと思っているのだけれど、これもそれと同じぐらい好き。超優秀。

緩めのペースで走るのがちょうどいい

走りは1kmを4.5~6分ぐらいのペースで、ゆるゆる走るのが心地いい印象。疲れ足で回らない足にもアシストをくれる。出来る限り長く走れと言われたら積極的に選びたい靴だ。これからランニングを始める人には最高だし、ハーフマラソンとかフルマラソンにチャレンジするという人にもいいだろう。

一方3.5~4分辺りのペースだと、もうチョイ反発というかスナップ感みたいなものが欲しい。特に爪先着地時のリターンが寂しく、完全にカカト頼り。雑魚ランナーの俺でも10km全速力ならちょっと物足りない。軽快に走りたいなら加速力のあるプレート入りや薄底がいいと思う。

そんな感じ。正しくエントリーモデル、デイリートレーナーだ。良く出来ている。

プーマ ヴェロシティニトロ3 サイズ感

サイズについては、長さ標準、爪先細め、甲と横幅狭め、カカトが標準的。といった印象。ワイズはDぐらい。絶対2Eではない。総じて細め。

プーマの靴は、前足で少し狭いという評判があるけれど、ヴェロシティニトロ3もその類。親指と小指側面をキュッと押してくる。3Eでキツいと感じたことがある方はムリじゃないかなと。

側面の圧力も中々のモノ。シュータンが動くから縦はややあるが、横に広がる方ではない。俺は細足寄りなんだけれど、こんなに靴紐余らないのは久しぶり。

俺はいつも通りのサイズにしたが、足幅によってはハーフサイズ上げるかワイドを検討した方がいいだろう。同日アシックス、ナイキ、アディダスも試着してきたけれど、アシックス、ナイキよりバチッと締め付けがある。アディダスはモデルごとに違いすぎるので何ともだが同じでいいかな?

クセがなく目的通り作られたデイリートレーナー

適度に通気があって足辺りの良いアッパー。クッションがあるのに横ブレはしない。グリップは最高。ペースを上げても下げても快適に走れる。個人的にはサイズも気持ちがいいくらいハマった。

過去にレビューした「ブルックスゴースト15」とか、こういうクセがなく目的通り作れている靴が一番コメントに困る。プレート入りほど加速力ないし、アッパーが厚くて重いかもね。でもそういう靴じゃないし当たり前じゃんというところ。良い靴ですね。としか言えない。

プーマヴェロシティニトロ3は、これからランニングを始める人、日々のトレーニングに使う人などなど様々な人にヒットする手堅く仕上がったエントリーモデル、デイリートレーニングシューズだ。

プーマランニングシューズを履いたことがない場合は、試し履きや返品前提がオススメ。

ワイドモデルもある。色の選択肢が減るのは残念。

速度を出したい人はプレート入のディヴィエイトニトロがいいだろう。

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