
今回はOnのCloud 6とCloud 6WaterProof違いを紹介していく。
前モデルとの比較『Cloud 6と5』『Cloud 6WaterProofと5WaterProof』との違いが知りたい人は、リンクから進んで欲しい(宣伝)。
Cloud 6とCloud 6WaterProof は見た目斬新で快適!
Onらしい斬新なビジュアル

まず初めにCloud 6とCloud 6WaterProof共通のいいところから紹介。
コンバースならオールスター、アディダスならスタンスミス、ナイキならエアフォースワン、OnはCloud!。Onの定番と言ったらCloud(クラウド)だ。
コーディネートにアクセントをくれる斬新シルエットが武器。町中を歩いていても年々着用者が増えてきているベストセラーだ。
スピードシューレースで脱ぎ履きラクラク

Cloudは歴代スピードシューレース(ゴム紐)を採用しており、脱ぎ履きがラクラク。公式にはハンズフリーを謳っていないが、実質ハンズフリーシューズ。足を入れるだけで履ける。
座敷席やらなんやら靴を脱ぐ機会の多い日本人の強い味方だ。
穴開きクラウドテックフォームで歩くのもラクラク

そして何と言っても穴あきでインパクトの強いクラウドテックフォーム。これは飾りではなくて、名の通り雲のような歩き心地をくれる。
足がラクになるだけではなく、楽しくなるほどのクッションがあって、街歩きからランニングまで使える優れものだ。
一番の違いは“防水”かそうじゃないか

本題。そんなCloud 6とCloud 6WaterProofの何が違うの?ということで紹介していく。
一番の違いは防水かそうじゃないか!当たり前だけれど。
Cloud 6 は通気性が良く柔らかいメッシュで快適

Cloud 6に採用されているのは、抗菌エンジニアードメッシュ。
ランニングシューズのように通気性が良く軽量なのがウリ。まるで履いていないかのよう!とまで流石に行かないが、ムレを感じ難く夏場や運動時に嬉しい素材だ。
Cloud 6 は水が直ぐ染みる
ただし水には弱く雨が降られたら足まで濡れるのと、通気の高さから外気温が低いと足が冷えるのが難点。
Cloud 6WaterProof は防水透湿で無敵

Cloud 6WaterProofは撥水アッパーにOn独自の防水メンブレンを組み合わせた防水透湿仕様。
雨の日歩いても足が濡れることなく、水の中に靴を入れても大丈夫な本気の防水。でも蒸気の抜ける作りになっており、ゴム長靴ほどムレはしない不思議。あと地味に暖かいため冬の使い勝手も良好だ。
Cloud 6 WaterProof は蒸れやすい
一方こちらもデメリットがあって、足の熱がこもりがち。
要するに蒸れる。ゴム長靴とか合皮みたいな全く通気性がないものほどではないが、本革ビジネスシューズ程度の蒸れ感がある。冬は有り難いけれど、夏は嬉しいものではない。
といった感じでお互い一長一短。
Cloud 6とCloud 6WaterProof の外観

並べて見た目を比べてみる。靴底が白い方がCloud6(クラウド6)。靴底が黒い方がCloud6 WaterProof (クラウド6ウォータープルーフ)だ。
パッと見は割と同じ。でも非防水・防水と使っている素材が違うため意外と違うので紹介していこう。
以後、通常の非防水型を6(画像上or左)、防水を6WP(画像下or右)とする。
Cloud6が細くシャープ、6WPは少しボリューミー

まず薄手のメッシュアッパーを使用している6の方が、全体的に低く、細くシルエットがシャープ。それに対し6WPは少し大きさがあるというのがポイント。
実物を比べると明らかに通常型の方がシャープでカッコいい(個人の感想です)。ただ6WPも前作より通常型の形状に近づいていて、中々悪くない。
アッパーは6が柔らかく、6WPは硬い

アッパー(外装)は全く違う。6が柔らかいメッシュ素材で、6WPは薄い織物系でナイロンバッグとかの質感に近い。

外周を覆うフレームは6が柔らかくメッシュが透けて見えるほど薄い。6WPは軽く押しても凹まない硬い。
6WPのフレームが硬いのは、強度確保ではなく靴の形状を整えるためだと思われる。あくまでも素人予想。

また6WPは接着剤なのか、硬くするための硬化剤なのか分からないけれど、フレーム周りに半透明な淵が付いていて、結構目立つ。
見た目的なアクセントになるからワザと残しているっぽい。

外羽根の素材も同じようで違う。触れると6はクッション感があって、6WPは水分を吸って重くならない素材を使用しているためカッチカチ。
あと6WPにはOnロゴ右に防水の証「WATER PROOF」のタグが付いている。
シュータン(ベロ)に防水モデルならではの工夫

シュータン(ベロ)の構造も違う。
6は切れ目が入っているのに対し、6WPは隙間から水が入らないよう高い位置でアッパーと連結されている。

また6WPのシュータンは上部にクッションが盛られており若干ボリューミー。縫われている位置の高さ、アッパーの厚みを顧慮しシルエットを整えるためだと思う。
Cloud6WPのゴムレースには反射材付き

6WPのスピードシューレース(ゴム紐)は、反射材が織られていて、ツートンっぽい感じになっている。
薄暗い曇天で使うことが多い防水型としては合理的だし、外観の差別化にもなってグッド。
ヒールストラップの有無は大きな違い

水汚れした本体に触れずに履けるように的な意図だと思うが、6WPにはヒールストラップが付いている。
ワンポイントではあるけれど、後ろから見た時の印象は全然違う。
内側のクッションも違う

内側の作りも違う。
6は柔らかいクッションにサラサラの素材。足を固定するための出っ張りが高い。
6WPはやや硬めのクッションにツルツルの素材。速乾重視。6と比べると出っ張り低め。
ソール(靴底)は共通

ソール(靴底)はミッドソール、アウトソール共に全く同じものを使用している。

アウトソールに使用されているラバーも同様だ。
ちょっと水濡れ路面に弱いので、個人的には6WPはラバー増やすなり、ラグ(溝)深くするなりしてくれると嬉しかった。

インソールも同様。どちらもトレッキングシューズなどで多く採用されているオーソライトハイブリッドインソール。
モッチリクッション。例えるなら低反発枕。
細かいところまでみると見た目の似ている別物と言っていい

インソールを抜いた状態の靴底。
6WPは底まで黒いライニング(内張り)が貼られていて、靴底からの水浸入を防止するような形になっている。
ここまで見てきた通り、防水の有無だけではない。別素材で似たような形のモノを作っているってだけで、ソール以外ほぼほぼ別モノだったりする。
重量は当然防水モデルの方が重い

サイズはどちらも27.0cm。重量は、Cloud6が「272g」、Cloud6WPが「307g」であった。
アッパー素材の違いから防水が重い。防水透湿メンブレン(膜)を内側に仕込んでいる以上やむなし。
ただどちらも標準的なスニーカーより軽く、町歩きや軽い運動適度では問題ない。快適な靴の部類に入る。
Cloud 6とCloud 6WaterProof のサイズ感
Onの中では標準的。他メーカーならランニングシューズを参考に

サイズはOnの中では標準的。他者を参考にするならスニーカーよりトレーニング用のランニングシューズ(アッパーが薄くて軽量じゃないやつ)を参考に同サイズが無難。
4E以上のワイドサイズが選択肢に入るような方は、上部可動域が多くはないので厳しいかも。少なくともハーフサイズアップ。
場合によっては諦めて横幅にゆとりがあるCloudtiltなど他モデルを検討するといい。
Cloud 6とCloud 6 WaterProof は足あたりが全く違う

Cloud6と6WP間で比べると、基本同じサイズでOK。
ただアッパー材が全くの別物であるため足当たりは違う。6のアッパーは伸縮性があるのに対し、6WPは硬く伸びによる融通が効かない。
履き口周りも硬さの影響を受けていて、6は素材が広がって楽に足入れが出来るが、6WPは足を捩じ込みゴムレースの付いた外羽根を無理やり開いてやる必要がある。要するに6WPは若干足入れしにくい。
Cloud6WPは履き口狭くて、中は普通と滅茶苦茶クセがある印象だ。
カカト周りのクッションが違う

それとCloud6比、6WPはカカトの保持性が低い。
俺の場合6は神がかったフィット感なのに対し、6WPは歩いた際カカトが少々浮く。カカトのパッドが薄く滑りやすい素材であること、シュータンの縫い付け位置が高いことが影響しているっぽい
前モデルもそうだったが、俺とウォータープルーフモデルの相性はイマイチ。シューズケア用品で有名なコロンブスのタンパッド(画像の白いやつ)を貼り付け、より薄いインソールを入れてなんとかした。Onシューズの中にSALOMONの文字があるのは、どうかと思うがやむなし。
そんなこんなで、同じサイズでもフィット感が違うのでご注意を。特にCloud 6WaterProofはクセモノなので試し履きを推奨する。
Cloud 6とCloud 6 WaterProof の違いまとめ

Cloud6 | Cloud6WP | |
---|---|---|
アッパー | 抗菌エンジニアードメッシュ | On独自 防水透湿素材 |
素材感 | 柔らかい | 硬め |
シルエット | 細め | 6比太め |
スピードシューレース | 反射なし | 反射あり |
ヒールタブ | なし | あり |
カカト内側のクッション | 厚め | やや薄め |
重量(27.0cm当ブログ測定) | 272g | 307g |
価格(2025.2) | ¥18,700 | ¥20,680 |
ザックリ表にして比較するとこんな感じ。
差額¥2,000は痛い。ただ防水透湿メンブレン入っているのもそうだし、やや凝った作りになっているので、高くなっているのは仕方ないと思わなくもない。
Cloud 6は快適、Cloud6WaterProof は万能

雨が降らず寒くなければノーマルのCloud 6が快適。万能なのは防水のCloud 6WaterProof。
俺の場合基本ストレスが少なく快適なノーマルのCloud 6を履き、雨降りと天候が分からない連泊するような場面、冬場はCloud 6WaterProofといった感じで使い分けている。
雪の降る地域住みだからというのもあるが、防水型の方が使うことが多い。割合は非防水3:防水7ぐらい。見た目と履き心地は防水じゃない方が好きなんだけれどね。不思議。
といった感じなので、どちらか一足というならCloud 6WaterProofがオススメ。夏場メインにすることを検討していたり、他に防水シューズを所有しているならCloud 6が快適。
どちらも保有していると最強。でもお安いものでもないし、似た靴2足持つのもどうだろう?というところもある(俺は好きだからOK)。
当記事を参考に各々のライフスタイルに合ったものを見つけて欲しい。
街歩きから軽度の運動まで使えるのでオススメ。
カカトが畳めてバッグに収納しやすい「Cloud6 Coast」なるものもある。俺は似た特徴を持つシューズを所有しているから買わないが便利。出張戦士にオススメ。