
2025年2月6日 Onの定番シューズCloudの新作 Cloud6(クラウド 6)が販売された。前作Cloud5が2022年2月24日販売だったから約3年ぶりのリニューアル。
早速購入したので、前作と比較してみた。購入を検討している人やどちらにするか悩んでいる人の参考になれば幸いだ。
Cloud6とCloud5はパッと見同じ



画像上のネイビーに白いヒモの方がCloud5、画像下のブラックが新型のCloud6になる。サイズはどちらも同じだ。(※ 5は中古で汚れている)
お分かり頂けただろうか?
穴開きでインパクトの強いクラウドテックソール、脱ぎ履き簡単ゴム紐のスピードレース、ムレ難いメッシュアッパーと機能面そのまま。外観も大きく弄っていない。
そう今回のリニューアルは、見た目は大きく変更せず履き心地の調整をメインとしている。だから何が変わったのか分からない人が多いはずだ。俺もそうだった。なので一つの結論を最初に書いてしまうと、見た目だけで選ぶならぶっちゃけどっちでもいい。
でも当然全く同じという訳ではなくて、細かく見ていくと結構違う。というわけで、並べて見て気がついた点を紹介していこう。
反射マーカーの調整でヒールロゴが目立つ

左がCloud5で右がCloud6になる。
分かりやすい変化としては、夜間目立つように全周に渡って付いている反射マーカーの変化だろう。前足部はやや短めになり…

側面は「SWISS ENGINEERING」の文字に合わせ長く…

ヒールOnロゴが真ん中に来て目立つ形になった。
特にヒールOnロゴは目立つので、5と6を見分ける一番のポイントになる。
メッシュアッパーの質感がカジュアル寄りに

ポリエステル製のメッシュアッパーが微妙に変わっており、5は目が荒く、6は目が細かい。通気性は然程変わらない印象だ。

遠目で見たとき、5はメッシュ感が強くスポーティーに、6は布感がありカジュアルに映る。比べてみると意外と雰囲気違う。俺は6派。

あと爪先上部の空間確保のためか、Cloud6は中指~小指あたりまでのラインに若干ボリュームがある。
シュータンのデザイン・質感

Onロゴのプリント含めシュータン(ベロ)は分かりやすい変更箇所だ。
スエード調のパンチラインが入ったものから普通の布系になって、ほんの少し厚みが増えている。あと地味なところ履き口から外羽根に続くメッシュクッションがちょっと短くなった。
5は素材感がアクセントになっていていたけれど、6は主張しないシックな雰囲気に。どちらがいいかは人それぞれ。
クラウドテックのボリュームアップ

Onのアイコン穴開きソール「クラウドテック」は、穴の形状はほぼそのままだが厚みが増えた。(上5/下6)
前足部が3mm、中足から後足部が6mmほど厚くなっている。実際Cloud6の方が少し柔らかく反発がある。…と思う。
またドロップ(爪先とカカトの高さの差)が公式ウェブサイトによると7mmから8mmになっている。並べて見ても、履いても分からないというのが正直なところだが、そういうことらしい。

アウトソール(底ゴム)は前足の凹み部分にラバーが追加され、白いEVA素材の面積も増えた。ゴムが増えた分グリップ力がアップしている。…はず。

あと地味にソール末端が丸みを帯びて可愛らしくなったのではないかと。好き。
インソールにオーソライトハイブリッド採用

インソール(中敷き)は、EVAにザラザラとしたメッシュを貼ったものから、発泡クッション素材にツルツルのシートを貼ったインソールメーカー オーソライトの「オーソライト ハイブリッド」(右)になった。
オーソライトハイブリッドは、他社でも登山靴とかによく入っているド定番で間違いのないアイテム。嬉しい変更だ。
見た目分かりにくいが履き口周り大改造

分かりにくいけれど大改造しているのが履き口周り。
Cloud独自デザインのライニング(内張りの白い部分)がカカト外まで見えるデザインを廃止、ヒールが少し高くなり無難なデザインになった。

履き口後方が少し低くなり、履き口が横に数ミリ広がって、若干足入れがしやすくなっている。
あと触れた感じ内部に入っているカカト周りを固めるパーツ ヒールカップも少し硬い。

内側のクッションが3倍ぐらいの厚みに変更されている。個人差があるだろうけれど、俺はこの変更の恩恵をガッツリ受けた。

シュータンはアッパーと連結されている構造なのだが、6は切れ込みが深くなっており、多分甲高の人も履きやすくなっているのではないかと。
クッションが増えたから重量マシマシ

同じサイズで、重量は30gほどマシマシ。(※ 中古の5は底ゴムが削れた分数グラム軽いと思われる)
ソール厚に底ゴム増やして、内張りのクッション盛ったら当然増えるわけだが、思った以上の大増量でビックリ。
ただCloud6は別に重くない。普通のスニーカーより50g以上軽いし、レース用ではない厚底ランニングシューズとドッコイ。元々が軽量ランニングシューズばりに軽すぎだったのだ。
サイズ感 - 長さは同じだが中~後足部がタイトに -

サイズはCloud5と同じで9割方問題ないだろう。靴自体の長さ、爪先の幅、インソールの厚みは変わっていない。
ただ微妙にシュータンの厚みが増し、カカトのクッションが大きく盛られているため、中~後の圧迫感が強くなっている。5がキツキツのベストだって人はハーフサイズ上げたほうがいいかも。
Cloud6とCloud5の変更点まとめ

Cloud5 | Cloud6 | |
---|---|---|
メッシュアッパー | 目が荒い | 目が細かい |
シュータン | スエード調 | ファブリック |
カカトのロゴ | 右下小さめ | 中央大きめ |
カカト内側のクッション | 薄め | 厚め |
インソール | 一般的なもの | オーソライトハイブリッド |
ミッドソール | 5より厚め | |
アウトソールラバー | 5より多め | |
重量(27.0cm当ブログ測定) | 239g | 272g |
価格(2025.2) | ¥17,380 | ¥18,700 |
まとめると上記。地味に1,320円値上げしているのが痛い。
Cloud6とCloud5どちらがいい?
“俺は”絶対にCloud6がイイ

最後に結局どっちがいいのさ?という話。
“俺は”絶対にCloud6。
カカト周りの変更が本当にいい。店頭で履いた瞬間衝撃が走った。ピッタリフィットして、横に力を加えても歪まずカッチリとしていて最高。
見た目の変更も気に入っている。メッシュの質感が想像していた以上にカジュアルな印象を与えてくれるし、ミッドソールの迫力が少し増したのも好き。
この記事画像のCloud5もまだまだ使うんだけれど、「履き心地素敵なCloud6の存在するこの世の中で、俺は何故Cloud5を履かなければならないのだ!」と思うほどだ。今なら値段差1万円あっても6を選ぶというくらい気に入った。
Cloud5もイイし、5の方が合う人もいる

ただあくまでも俺個人の話。“俺は”Cloud5よりCloud6に足が合っていたってだけ。足にピッタリフィットしたという部分を除くと、どうだろう?
6の方が洗練されたデザインだと思うけれど、一般的には全く同じにしか見えないんじゃないかと。というか俺自身リリース画像見て、何が違うか直ぐ分からなかった。こうして比較して理解した今も他人の足元見てすぐ判別するのはムリ。最初にも書いたけれど見た目だけで選ぶならどっちでもいいと思う。
また人によっては、履き口周りにクッションが少なく足を滑り込ませやすいとか、軽くて走りやすいとかの理由でCloud5が気に入る場合もあるだろう。俺の足に合うようになったってことは、逆に別の誰かが合わなくなったっていうことでもある。
Cloud6より1,000円安く、今のところ色も豊富だし、セールで破格なのも出てくるかもしれない。そうCloud5も十分イイんだ。在庫あるうちはCloud5を狙っていくのも全然アリ。
Cloud6とCloud5どちらがいい?というのは、“人による”という身も蓋もない結論で締めさせてもらう。On Cloudはイイぞ!
マイナーチェンジですね。程度の結論になると思っていたんだけれど、想像していた以上に気に入った。
そのうち販売終了になるだろうからお早めに。
宣伝 -「Cloud6 WaterProof」と「Cloud5 WaterProof」の違い-
当記事の文章を流用して作った「Cloud6 WaterProof」と「Cloud5 WaterProof」の違いも興味があれば是非。