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Google Pixel Watch3(41mm Wifiモデル)レビュー [ 成熟を感じる第三世代モデル ]

Google Pixel Watch3(41mm Wifiモデル)を買いました。

致命的な欠点があったPixel Watch(初代)と、ようやくオサラバさ。というわけで初代モデルと比較もしながらPixel Watch3を使った感想を述べていく。

セールと旧モデル下取りの誘惑に負けて買った

冒頭の通りGoogle製WearOS搭載のスマートウォッチ Pixel Watch3(41mm Wifiモデル)を買いました。買う予定なかったんだけれど、Googleストアブラックフライデーで過去モデルの下取り価格が上がっていたからついつい。

というのもPixel Watch(初代)を毎日使っていて基本支障なかったんだが、『裏ブタが外れる構造欠陥』を抱えていて返品交換が面倒臭いのなんの。無償で交換してくれても改善していない同じモン届くし、毎度毎度付き合ってらんねー。

欠陥構造の初代を処分出来て、今後気持ちよく使えるならええかなって思った次第。Googleの良いカモ…お客さんですな我ながら。

なので私怨も交じえつつ辛口で参ります。

Google Pixel Watch3(41mm Wifiモデル) 仕様

ストレージ32GB
メモリ2 GB
サイズ直径41mm × 厚さ12.3 mm
重さ31 g(バンドを除く)
接続NFC/FeliCa対応
プロセッサSnapdragon W5 Gen 1
Cortex M33 コプロセッサ
バンド取り外し可
防水防塵5 ATM・IP68
バッテリー307 mAh
価格¥52,800~

まず上記が Google Pixel Watch3 (41mmモデル)の性能詳細である。ディスプレイとバッテリー容量が大きくなって、お値段もちょっと上がった45mmモデルもある。

チップセットは前モデル2同様「Snapdragon W5 Gen 1 Cortex M33 コプロセッサ」を採用。これがスマホであれば動的パフォーマンスが重要になるが、動画やゲームなど負荷が掛かるものに使用しないため割とどうでもいい。

若干カク付く場面があった初代でも別に困りはしなかったというのが正直なところ。3はスクロールがスムーズでいい。動的恩恵はそんなもん。重要なのは省電力性だ。それは後ほど紹介する。

なおバッテリー容量は「初代:294 mAh」「2:306mAh」「3:307mAh」と大きな進化なくほぼ据え置き。45mmモデルは「420mAh」と結構デカくなっている。

Google Pixel Watch3 見た目

腕時計王道の丸型形状を採用

見た目は初代から続く画面フチまで曲面になった丸形。碁石。

身に着けていて周り人から貰う評価は上々。丸形が時計というイメージの人が多いっぽい。

黒い部分が全面ディスプレイではないのは、初代から続くガッカリポイント。一応前作からディスプレイ表示域が少し伸びた。実運用上は黒文字盤を使用すれば左程気にならない。

ガラス素材はコーニングゴリラガラス5

ディスプレイの素材はコーニングゴリラガラス5。

高価な腕時計やAppleなどの競合は更に強度の高いサファイアガラスを使用しているので、見劣りする部分ではある。ただ同様の素材を使っていた初代を山や海でガシガシ使ったけれど、特に目立った傷が付かなかった故問題ないのではと思い始めてもいる。

ケース素材はアルミニウム

ケースカラーは銀、黒、金から選べる。

コレは銀で、スマホを構える俺の姿がバッチリ映り込んで撮影めんどくせぇのなんの。

金属部分の素材はアルミニウムで、回転式の竜頭風ボタン付き。

画面スクロール・画面切り替えに使えて結構便利。個人的にはこれがないから競合GalaxyWatchを選ばず、再びPixelWatchを選んだ程度には重要。なんやかんやで物理ボタン最高。

ガラス面積が多いため、腕に付けている状態だと、どの色を選んでもアクセントカラー程度にしかならないのは良いところなのか、悪いところなのか。

どれを選んでも第三者からの印象は変わらないだろう。ただ金色だけバンド交換の時少々不利かもしれない。

裏面はセンサー類が付いている

センサー類が付いた裏面。ドーム状のガラスとなっており、必要以上に腕にくっつかず着け心地は良い。

初代では裏蓋が外れる致命的なトラブルがあったものの、2以降は特にそういった声がないため大丈夫だと思う。大丈夫だよな?頼むぜ。

バンドはエストラマー素材を採用

バンド交換は工具なしのボタンワンタッチで楽々。リンゴさん家ほど社外品の選択肢がなく、Google公式バンドがお高めなのがウィークポイント。

バンドはエストラマー素材で、SサイズとLサイズが付属する。ちなみに初代で数年使ったけれど、目立った劣化なく、白なのに表面は大きな変色もせず驚いている。優秀。というわけで今回も白バンドにした。気に入りました。

重量は「31」g

重量は「31g」。腕時計としては軽量な類。

俺的にはランニングなど運動時に身に付けていても全く気にならない(俺が腕時計慣れしているのもある)。

2025.1 標準搭載文字盤一覧

2025.1月現在の標準搭載文字盤。背面は黒基調で、数字やインデックスのカラーは変更出来る。

ストアアプリを活用すれば色々な文字盤に出来るのがスマートウォッチの強みだ。著作権的には論外だが、アプリを使えばR〇LEX的なことも出来ないこともない。俺的にはスマートウォッチらしいスタイルの方が好み。

Google Pixel Watch3と初代モデルの見た目比較

ディスプレイ表示域が広く、明るくなった

初代と並べてみた。同じように見えるけれど、左の黒ボタンが初代で、右の銀ボタンが3だ。

ディスプレイが明るくなって表示領域が少し増えている。画像だと良く分からないが、実際に見比べると光度は確かに明るくて、色がパリッと映える。

一方サイズは変えた直後だけ、なんか大きくなった気がするぐらいのもんで実感薄め。全面ディスプレイを目指し引き続き頑張ってくださいませ。

ケース素材がアルミニウムになり高級感が若干下がる

側面。ディスプレイとセンサーが違うので、微妙に形状が違う。比べなければ気が付けないレベルだ。

初代がステンレスで、3がアルミと素材が違い前者方が高級感があるのは確か。金属部はあまり見えないので俺的にはOK。

竜頭ボタンが大きくなった

微妙に竜頭ボタンが大きくなった。45mmモデルと共通のものにし、コストカットを図るためだと思う。

センサーはパワーアップ感ある

センサーは明らかにパワーアップした雰囲気出ている。1はガラスドームで一面覆われていたのに対し、3は銀と黒部分が別のパーツとなっている。分割部分の僅かな段差に若干皮脂汚れが溜まるのが難点。大したこっちゃないけど。

見た目は良くも悪くも変わらない。俺は職場で着けているのだが、誰一人として変化に気が付かなかった。

Google Pixel Watch3 バッテリー持ち

スマートウォッチで重要となるのはバッテリー持ちだ。小さい筐体に可能な限りデカいバッテリーを詰め込み、一定のパフォーマンスを維持しながら省エネルギーであることだ。

Google Pixel Watch(初代)Google Pixel Watch3
手首検出 ON /常時点灯 ON 24:2226:17
手首検出 OFF/常時点灯 ON 27:4929:43
手首検出 OFF/常時点灯 OFF 37:5640:10
手首検出・常時点灯 OFF /機内・おやすみ ON64:3566:41

ということで、同バージョンのOSに更新した初代モデルと比較した結果が上記。(OSアップデートや使用環境により大きく変わるので参考程度でよろしく)

バッテリー容量自体は大きく変化していないものの、全体的に2時間程度持ちがよくなっている。俺の「ディスプレイ光度最大」「常時点灯ON」「腕の傾き検知ON」電力食いの高パフォーマンスモードで、21:00~22:00頃充電し、睡眠時 おやすみモード(節電)入、7:00起床おやすみモード解除という使い方だと、Pixel Watch初代が充電前30%切っていたのが、3だと40%前後ぐらい残った。

左程バッテリー容量が増えていないこと、ディスプレイ表示域が大きくなり光度が上がっていることを考慮すると中々のものだ。

Google Pixel Watch3 充電速度

充電速度は、ほぼ空の状態からでも1時間以内に終わる。
公式に掲載されている「 約 24 分で 50%、約 35 分で 80%、約 60 分で 100%」の通り、80%まではあっという間で、80~100%まではバッテリー保護のため若干速度を落としているっぽい。

初代と違い充電器の接点方向が決まっていて面倒臭さそうと思っていたのだが、マグネットの力で正しい方向に誘導されるため、意外と不満はない。充電速度が向上するなら歓迎だ。

ただGoogleスマートウォッチに限らずスマホで使われている無接点充電qiを使えないのが不便なのと、Appleほどサードパーティ製が充実していないのは難点。1泊以上する時に充電線を忘れたら積むのが痛い。

Google Pixel Watch3 で出来ること

Google Pixel Watch3 で出来ること(一部)

・電話/メール/SMS 応答返答
・健康管理(心拍/睡眠/歩数/距離/消費エネルギーなど)
・タイマー/アラーム/トーチライト/ボイスレコーダー
・Googleマップ表示
・音楽再生/音量コントロール
・Googleウォレット/Suica
・安全機能(転倒検知/SOS発信)

スマートウォッチらしく上記の機能などが使える。

ちなみによく聞かれるがスマートウォッチって便利なの?という質問については人によるとしか言いようがない。家のかーちゃんは速攻飽きたし、職場の60代は生存戦略に欠かせないアイテムになっていて、20台前半はいつの間にかクォーツ時計に戻ってた。「利便性」 VS 「充電・着脱の手間」のどちらが勝利するかだ。

個人的にはどれが便利というより、メールが重要であるか瞬時に判別出来て、電車とか狭い場所でも音楽の切り替えラクなどなど、一つ一つ地味に便利といった印象だ。

なおPixel Watch2~3からセンサーがパワーアップしていて皮膚温度、体反応とか測れる項目が増えている。人によっては役に立つかもしれないが、俺はへーそうですかって感じ。でも出来ることが増えるのはイイことだ。

特定のクレジットカードが対応していなかったり、Suica定期が使えないのは痛い

競合かつ目指すべき目標AppleWatchと凡そ機能は同じだけれど、こちらはシェアの大きい三井住友カードVISA・Masterタッチが使えなかったり、電車通勤属必須Suica定期券が使えなかったりと弱点がある。

こればかりはカード発行会社とJRの協力が必要なのでどうにも辛い。でも人によってはデカい弱点。頑張れGoogle。

Google Pixel と連携しないと使えない機能がある

あと地味に痛いのは、GoogleのスマホPixelと連動したときにしか使えない機能があることだ。

Pixelだとアラーム・タイマーで音を鳴らすことなく、ウォッチのバイブ通知とか出来る。あとスマートウォッチからカメラ操作が出来て微妙に便利。今メインにしているGalaxyだと出来ない。畜生。

各社各々ある程度好き勝手作れるのが、Android・WearOSの強みであるものの、もう少し仲良くした方がいい。Googleが音頭とって何とかして頂きたいところ。

また複数スマホを所有している身としては、スマホ1台としかペアリング出来ないのと切り替えに初期化が伴うのが超面倒臭い。Bluetoothイヤホンぐらい簡単に切り替えられるようになりませんね?ソフト面はまだまだ進化の余地がある印象だ。

初代からGoogle Pixel Watch3 に乗り換えた感想

で結局Pixel Watch(初代)から買い替えてどうなん?という話。

ディスプレイは僅かに明るく大きくなり、操作画面のアニメーションが滑らかになって、サイズ感は変わらず据え置き。地味なところバイブレーションのキレが良くなって、通知に気が付きやすくなった。腕の傾き検知が鋭くなったのも嬉しい。充電器を付ける位置が固定になったのは、充電速度が上がったからチャラということにしよう。明らかにパワーアップしている。

だがしかし。俺の運用方法だと初代と充電サイクルが同じだし、やれることが変わったかというと別に変わっていない。詰まる所感動が少ない。

新しい電子機器に買い替えてここまで感情が動かなかったの久しぶりだ。スクロールが早くて最初驚いたけれど、その後は購入したこと忘れるくらい自然に馴染んでしまった。

完成度は高くなっている…だが別に感動はなかった

歴代で一番良いPixelWatchなのは間違いない。良くなっていて関心もするのだが、年数経過すれば性能も上がって当然だろう?というところ。為替やらの影響があるとはいえ値段も過去一高く、今のところ同様のチップセットを搭載した前作2が1万円以下の39,800円で並売しているのも考えもん。

ただフォローをしておくと、スマホみたいに動画見たりやゲームしたり、カメラで写真動画撮ったりというモノではないから、分かりやすい進化を示すのは難しいと思わないこともない。ハード方面だと、ちまちまディスプレイデカく明るくしてバッテリー伸ばすか、どこぞのウルトラのように耐衝撃性を上げるしかのだろう。数年で大きくは変わらんわな。やむなし。

現状のWearOS搭載スマートウォッチでベストの一つではある。ただ型落ち品でもほぼ同じ感動得られるのがウィークポイント。

あと初代発売時より何倍も良くなってきてているけれど、ソフト面は改善の余地がある。些細なことを沢山熟せてスマートウォッチは輝くのだ。引き続きOSアップデート頑張ってくださいな。まだまだ足りない。

純正充電ケーブル以外の選択肢がイマイチなの何とかならんかね?

アクセサリーの類は、41mmと45mmサイズがあるので間違えないように注意して欲しい。

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