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M2 MacBook Air レビュー [ Windows&androidユーザーの初MacOS体験感想 ]

ノートパソコンを買い替えなければ、そう思ったのは3か月前。しかしどうにも気に入った構成のPCが見つからなかった。解像度はフルHD止まりが多いし、イイなって思ったら型落ちだったり、天板に余計なロゴやマークをブチ込むしで困り果てていた。

困り果てた先で辿りついたのは「M2 MacBook Air(2022)」。MS Officeは動くしコレでいいじゃん! そんな軽いノリで購入したゴリゴリのWindows&androidユーザーによる感想を記載していく。

MacBook Air とは

M2 MacBook Air(2022)の諸元

M2 MacBook Air(2022)
OS macOS
サイズ・高さ:1.13 cm
・幅:30.41 cm
・奥行き:21.5 cm
重量1.24 kg
ディスプレイサイズ13.6インチ
ディスプレイ解像度2560×1664(224ppi)
チップApple M2チップ
メモリ8GB/16GB/24GB
ストレージ256GB/512GB/1TB/2TB
バッテリー52.6Whリチウムポリマー
ポートUSB-C (Thunderbolt3)x 2/MagSafe 3
カメラ1080p FaceTime HDカメラ
カラー・ミッドナイト
・スターライト
・スペースグレー
・シルバー
価格(税込)164,800円~348,800円

「MacBook Air (2022)」は、Apple独自チップセット「M2」を採用し、メモリは8GB/16GB/24GB、ストレージは256GB/512GB/1TB/2TBのSSDを搭載。13.6インチと持ち運びしやすいサイズ感で、価格は164,800円から。

俺が購入したのは、キッカリ164,800円 8GB/256GBの最安値構成だ。我が国の通貨価値が落ちて1年前の水準で考えると、吐きそうなくらい値段が上昇しているのはAppleに限らず各社共通。

MacBook Air 最大の強み

MacOS 搭載ノートパソコンとしては最薄・最軽量だが…

当MacBook Air はMacOSを搭載したノートパソコンの中で、最薄・最軽量かつ最安値である。MacOSユーザーが薄型軽量と安値を望むならこれ以外の選択肢がないというのが現状。

だがWindows機を始めノートパソコン全体で考えた場合このアドバンテージは死ぬ。まず薄型軽量についてはお話にならない。同サイズPCと争うならばコイツは重過ぎる。値段は高額な方になるし、コストパフォーマンスの観点で見ても微妙。チップが良くても8GB/256GBで164,800円(2022.9現在)はそうでもない。

MacBook Air は最強のファンレスノートパソコン

ではMacBook Air強みはなんであるか、それは『最強のファンレスノートパソコン』であることだ。

ファンレスの強みは騒音の元であるファンが付いていないため、ほぼ無音であること。それと内部に埃などゴミを吸引しないことにある。静穏空間でも埃の多い寝具の上でも気兼ねなく使えることが魅力だ。

だがファンレスノートパソコンの種類は少ない。言わずもがな発熱量が多いチップセットを積み、ファンを付けてぶん回した方が性能を引き出せるからだ。故にファンレスだと選択肢がそもそも少ない上に低性能な物が多い。性能が高いものだと「うわぁ…この見た目でこの値段かよ」ってものしかないのが現状。

いやいやファンレスノートなら Windowsを作っているあのメーカーの2in1なアレがあるじゃないかって?その話は止めてくれ。その名を聞くと何故か体が小刻みに震えてしまう。→「原因

冗談はさておき(冗談じゃ済まないのだが)surface pro8 は現在型落ちCPUを搭載しているし、若干ノートパソコンとは使い勝手が違ったりする。故にファンレスノートパソコンで性能が高いものが欲しかったらMacBook Air 一択と言っていい状況なのだ。

M2 MacBook Air(2022) 外観

では前置きが長くなったが外観を見てみよう。デザインについては流石アップルとしか言いようがない。箱からこだわり炸裂。

付属品にアダプタ・ケーブル・簡易説明書・ロゴステッカー
リンゴシール付いているのがイイね。

ハードウェアデザインが半端ない

前モデルの楔形筐体も大変美しかったが、新しいフラット筐体もバッチリ仕上げてきた。スタバでドヤるファッションアイテムとして購入している人がいるのも納得な所有欲を満たしてくれる一品だ。

フラットな天板。色はシルバー、スターライト、スペースグレイと従来のものに加え本モデルからミッドナイトという暗い青色が加わった。どれも魅力的だが王道にしてアルミニウム感あふれるシルバーを選択。アルマイト加工がされたアルミニウムがサラサラで堪らん。

鏡かよってくらいギンギラ映り込みの激しいリンゴマークは前モデルM1より大きくなった模様。

裏面には丸いゴム足とビス4点それとシリアルを含めた僅かな印字。天板や内側頑張ってデザインしていても裏面おざなりってメーカーも多い中やはりAppleは完璧。筐体を止めているビスも無駄にスピンドル加工されていて輝きを放っている。

側面前

非常に薄い。公式では高さ11.3mmとしているが、ゴム足部分の厚さを含むため、実際手に持ったときの厚みは10mm以下となる。ほぼ隙間なくバッチリ天板が閉じるから凹んだ取手を使わないと開閉しにくいのは、工作精度が高い故の欠点。

右側面

丸く小さい穴は、スマートフォン界隈で全滅の危機に追いやられている3.5mイヤホンジャックさん。一応自称高電圧を必要とするハイインピーダンスヘッドフォン対応とのことなので、ヘッドホンAKG K701を突っ込んでみたけれど微妙。極めて普通だと思うので、過度な期待は厳禁。

左側面

左側面には、Thunderbolt3(充電、映像入出力、通信)に対応したUSB-Cが2つ、独自充電端子MagSafe 3(マグセーフ3)が付いている。最低限って感じ。USB-Cでも充電はできるゆえに独自充電端子じゃなくてもう一個USB-C付けろよと一瞬思ったけれど、付かなかったのだろう。そういう事にしよう。

USB-TypeA企画が大量に蔓延る世なので、別途ハブが必要になる人も多いだろうけれど、このM2チップ搭載Macに対応していない物も多いので注意して欲しい。俺はやらかすところだった。

側面後

筐体に冷却ファンを搭載していないファンレス構造だから静かで、埃の内部侵入を考えず済む。布団の上でもバンバン使えるのは嬉しい。一方で一度熱を持つと放熱の手段が自然冷却しかないから死ぬ。

パーツ合わせ目とかエッジの立て方など細かいところまで隙がない。アルミニウムを使ったフラットデザインPCというと別に珍しいものではないのだけれど、こういった細かいところまで隙がないのは少数になる。

薄いのに機能はシッカリ

開いたところ。「ジャーン♪」Apple的にはお馴染みかもしれんのだが、新品でも開いた瞬間電源入って音鳴るのはビックリするぜ。エンターテイナーだなぁ。

ディスプレイ超キレイ。家電量販店で初めてこの筐体見た時に画面はめ込みのモックアップと勘違いした。2,560×1,664ぐらいの解像度自体は同じ価格帯のパソコンでは珍しくはないのだけれど、発色が半端じゃない。

キーボードのストロークも良好

キーボードの感触は非常に良い。こんなにも薄いのに1.0mm弱のストロークをしっかりとしているあたり感心。当記事もMacBook Airを実際に使用して入力したのだけれど、全然問題ないというか普通に快適。

またキーボードは最廉価モデルにも関わらずバックライトが搭載されているのも嬉しい。必須ではないけれど、見た目も良いし貰えるなら有り難い限り。

なお「ひらがな」の刻印のされておらず見た目の良いUSキーボードと悩んだが、JISキーボードを素直に選択した。

タッチパッドの反応が最高

タッチパッドの感触はスマホのディスプレイを触っているかのようだ。滑らかに移動ができるのは勿論だが、複数の指を使ったタッチ機能の充実が素晴らしい。タッチパッド自体の作りも良いのだろうけれど、OSと本体一貫して同一メーカーなのがやはり強い。

スピーカーサウンドは驚き

スピーカーはヒンジのある部分に隠されている。空間オーディオ Dolby Atmosに対応しており、4つのスピーカーを搭載しているとのことだ。

この薄型ボディにそして見えないところに隠されているものとしては、かなり迫力のあるサウンドだから驚き。位置のせいで若干反響感があるのと、立体音響については「?」って感じだが、高音と低音がパリッと前に出る楽しい音を響かせてくれる。

幾つか気になる点

MagSafe 3磁力強すぎね?

独自充電端子 MagSafe 3(マグセーフ3)は、マグの名が示す通りマグネットでバチッとハマる仕組み。マグネット式のメリットは感触の良さ、そして電気ポットとかに採用されている通り、緊急時に抜け安全なことだ。

…と思っていたのだけれど、磁力強すぎて簡単に取れねぇコレ。あまりに強力だから付ける時本体傷付けないか心配になるし、抜く時も結構力が必要。

あとApple製配線全般そうだけれど、配線付根脆そうだから増して心配。ビニールテープ巻いたライトニングケーブルを何度目撃したか。もう少し磁力弱くていいと思う。

付属充電器がケチ

M2 MacBook Airは最大67Wの急速充電に対応している。…のだけれど、この最廉価モデルに付属しているのは30Wの充電器だ。メーカー純正にしては小型で使い勝手は悪くないのだけれど、折角67W 対応しているのに勿体ないなというのが、正直なところ。

Mac最軽量であるが、特別軽いモノでもない

M2 MacBook Airの重量は公称1.24kg、実測1.232kgであった。(ケーブル・アダプタ含めると1.387kg)

Mac Book的には最軽量である故にMacユーザーは軽い軽い言っているけれど、13インチノートパソコンとしては特別軽いモノでもない。寧ろ重い部類に当たる。原因は言わずもがな筐体を美しく彩ってくれているアルミニウムだ。俺は見た目イイから構わないが、proとの差別化も兼ねマグネシウム合金にして軽量化を目指しても良かったんじゃないかと思う。

カメラノッチはクソダサい

待たせたな!これをディスらない訳ないだろう。ノッチだノッチ。画面表示領域を侵し出っ張っているクソダサカメラだ。現状ノートPC界隈では高性能な1080pのWebカメラを搭載しているから? MacはクリエイティブなPCだから映像も妥協してはいけない?アップデートでの新機能の拡張を見越している?意外と使用していたら目立たない?知らんわ!!ダサいもんはダサい。

iPhoneだと筐体が小さいことと Face ID(高精度顔認証)も採用されているから、ダサいけれど納得出来ないことはない。ダサいけれど。このノートパソコンという面積ある物体でどうしてこうなった。しかも Face ID搭載していないし何なの? Appleのデザイナーは内心みんなダサいと思っているだろう? 何とかしてくれティム・クック!!

ノッチはクソダサい。

M2 MacBook Air(2022)の使い勝手

熱持ちに強く性能も高い

「M2」の性能は半端ない

https://browser.geekbench.com/macs/macbook-air-2022

一応有名なベンチマークテスト「Geek bench 5スコア」を貼っておく。ベンチソフト有料だし面倒なので、自分ではやらずに引用させてもらった。

この省電力薄型PCで数年前の高電力爆熱巨大PCに数値上並べてしまうのだなと、技術進化に恐怖を覚えた。シングルコアスコアの高さがヤバくて Apple M1 Max搭載 Mac studioすら超えている。

軽い動作なら熱持ちしない

メモリお値段高いけれど、盛る価値も高いと思う

実際に触ってみた感想を述べよう。2022年10万円オーバーのノートパソコンである故にブラウザやらソフトウェアが快適に動くのは当たり前。何ら問題はない。

M2 MacBook Airの特筆するべき点は熱の持ちにくさにある。ファンレスだと軽い負荷であっても徐々に温度が上がってくるから長時間使うのは厳しいのだけれど、このパソコンは大丈夫だ。YouTube見ている程度の軽い使い方だと何時間だって行ける。

だが「8GBメモリ」が足を引っ張る場面は見られた。8GBは存外ブラウザ見るだけでも力尽きたりするので、余裕があれば盛っておきたいところ。

ファンレスの定め -熱持ちしたら死ぬ-

空洞がスピーカーとキーボードの隙間しかない故に熱が籠もったら死ぬ

熱持ちしにくいのは間違いないのだが、重い作業を連続ですると流石に死ぬ。無料体験で動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」と「Power Director」を動かしてみたけれど、ヌルヌル動くのは大変素晴らしいが、お調子に乗るとチップの温度があっという間に上がってしまう。チップが105℃に達すると性能を落とすようで、そうなると動画エンコードは遅すぎてやってられない。筐体も触れることは出来るもののアチアチ。

放熱の手段がアルミボディや隙間からの自然冷却しかないから一度熱を持ったら最後。購入する層の多くは重々理解していると思うけれど、性能が高いとはいえファンレスである故に基本モバイルでありガッチリ据置するモデルではない。

バッテリーの持ちがイイ

バッテリーの持ちがイイ。本当に素晴らしい。
普段使いのブラウザ見たり動画見たり程度だと10時間ぐらい持つ。充電速度も速くて30W電源だと2時間弱、65Wだと1時間半ぐらいで空から満タンまで持っていける。朝までに満充電しておけば、電源なしで1日を終えることだって簡単だ。だから俺は常時電源を繋がずスマホのようにバッテリーが少なくなったら充電するスタイルで運用している。

なおクッソ重い動画処理をすると4時間動かなかったが、先に熱で死ぬから問題ない。

Windowsユーザー目線で、Macってどう?

Microsoft Office動けばいいし、MacOS触ってみるのもアリだなという軽々しい気持ちで購入したWindows&androidユーザーによる個人的な感想を述べる。なおマイクロソフト&Windowsにスペシャルな思い入れはない。

デスクトップ、ブラウザ、フォルダの概念が大分違い使い始めは、画面最大化したら仮想デスクトップ追加になったり、バツボタンでソフト終了しないのやらウゼェなって思うが、そこらへんは何やかんやで慣れた。目論見通りMicrosoft Officeも問題なく使える。Windowsが圧倒的なシェアを持つ中でも、一定のシェアを保ち熱狂的なファンがいるOSなだけあって「普通に使える」。

インターフェースなどのグラフィックやフォントレンダリングは Windowsよりずっと好みだ。設定画面の配置が素晴らしくて、何となくガチャガチャ触っていたら目的の場所に簡単に辿り着ける。Windows10から採用した設定画面はこれをパクりたかったのねと納得。なお Windowsの設定は 11となった今も散らかってクソだと思う。

でも MacOSは「えぇコレ出来ないのかよ…」が多い。
EXEの拡張子が使えないこと、対応しているソフトが圧倒的に少ないのは周知の事実だからいいとする。多くの人が使いやすいように意図的に機能を絞って厳選しているのだろうけれど、外部アプリ入れないと細かく解像度設定が出来ないのはビビったぜマジで。折角のWQXGA解像度が、1710×1112までしか使えないのはどうなん?といった感じ。「えっ出来ないの?」って場面が多い。

結論としては普通に使えるのだけれど、Windowsの方が好き。UIは一貫性なくコロコロ変えるし、フォントレンダリングは何時迄たってもクソだが、何やかんや Windows便利だなというのが正直なところである。

MacBook Air は完成度の高いファンレスノート

ハードはクソださいノッチ以外完璧。アルミニウムを使ったフラットデザインPCというと別に珍しいものではないのだけれど、細かいところまで隙がないのは流石だ。これと戦える Windows PCは中々ない。最近だと DELLの「XPS 13 Plus」ぐらいだろう。それにファンレス構造なのに、ブラウザで動画見ている程度では全然熱くならないのはビビった。重いソフト使わなくても、長時間使うならファン搭載モデルを購入するべきと書く気満々だったのに…M2チップ半端ねぇ。

M2 MacBook Air は素晴らしい商品ではある。だが MacOSがあまり好きになれない。使えるけれど、何というか「こうやって使ってね」って押しつけが気になる。思えば iphoneじゃなくて androidスマホを選択しているのは、同様の理由だった。この商品を切掛けに Apple教徒へ入信、部屋のガジェットがリンゴマークだらけになる可能性もあると夢想した瞬間もあったけれど、現状その可能性は著しく低い。

でも不思議と満足度は高い。長年横目にカッコいいと思っていた MacBookが手元にあるのは見るたび嬉しい気持ちになるし、四苦八苦しながら MacOSを取り扱うのも楽しかった。良い買い物だったということにしよう。

「M2 MacBook Air」
下記「M1」と値段で悩んでいるなら「M2」を思い切って購入した方がいいと思う。リセールが期待できる。

並売されている前モデル「M1 MacBook Air」
これで十分だったのだが、2年前のモデルで値上げしたという事実が気に入らなかった。

2022.9現在「M2」チップ対応していないハブが多い。
のち改善すると思われるが、ハブならAnker!ELECOM!と安易に飛びつくと死ぬ。上記amazonリンクの商品を俺は購入した。

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