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SAMSUNG Galaxy SmartTag2 レビュー [ モノとアプリの作りは良い --だがAirTagには全く及ばない ]

Galaxy S24を買ったときに公式ストアで使えるポイントが付いた。だがケースや充電器は要らない、イヤホンは今持っているので満足、時計はポイントだと心許ない。

おぉ!前々から微妙に欲しいけれど、買うほどじゃないと思っていたAppleAirTagのGalaxy版「Galaxy SmartTag2」あるじゃないか!ということで入手した。

2ヶ月ほど使って結論が出たので、それを述べる。

Galaxy SmartTag2 とは

「Galaxy SmartTag2」は、スマホに現在位置をお知らせするタグである。カギ、財布、自転車などに取付けて紛失防止に使うモノだ。

通称 位置検出トラッカー。要するにApple AirTagのGalaxyバージョン。

出来ることとしては…

  • Googleマップにタグの位置を表示する
  • コンパス機能で位置を誘導する
  • タグから音を出す
  • 置き忘れ通知機能
  • タグでスマホの着信音を鳴らす
  • NFCでメッセージを表示
  • IP67防水・防塵性能で雨や汗も安心
  • スマート家電を操作出来る
  • 電池節約モード付

といった感じ。
AppleAirTag と凡そ同じ機能を持つスグレものだ。

Galaxy SmartTag2 の機能

もう少々細かく紹介すると…

Googleマップからタグを探す

アプリを起動するとGalaxy端末とタグが最後に接触した場所の位置が表示される。

これで自宅に置きっぱなしにしたとか、電車の中に忘れたとかザックリとした位置が判明する。

コンパスビューで探す

更にスマホとタグがBluetoothで接続出来る距離だとコンパスでの探索機能が使える。スマホ画面にタグの「方向」と「距離」が表示され、それに従って見つけるという感じ。

Bluetooth接続距離は障害物のない状態で約120mあるとのことで、自宅内での使用で困ることはない。職場で別フロアに移動したときも届いていたりと思ったより掴む印象だ。

あと大型駐車場で車を見つけたり、コインロッカーを探すのにも結構役に立つ。一番使う機能。

タグの音を鳴らして探す

タグ本体にスピーカーが付いているので、そこからアラームを鳴らせる。静かな場所では便利。自宅内だと最高。

ただ所詮小型防水タグに搭載されているスピーカーなので音が大きくはない。バッグの中に入っていたら分らないし、周囲が五月蠅かったら使い物にならないのがネック。

その他機能多数…

置き忘れ防止機能

タグとスマホのBluetooth連結が切断されるとスマホに通知が上がる機能。要するに置き忘れ防止も付いている。

俺は毎回出ると鬱陶しいので通常OFFにしておいて、外泊とか忘れたらヤバい時だけONにして運用している。

NFCでメッセージを表示する

タグにスマホを押し当てると、事前に登録しておいた連絡先やメッセージなどを表示することが出来る。

「拾ってくれてありがとう。ここに連絡してくれると嬉しいです。」的な奴だ。この機能に気が付いてくれる人がいるか怪しいという致命的な欠点があるものの、一応発見率が上がるはず。

スマホの着信音を鳴らせる

逆にタグからスマートフォンの着信を鳴らすことも出来る。

スマホ側が「バイブ」または「サイレント」に設定されていても、最大音量で1分間鳴らすことが出来るので普通に便利。

スマートホームを操作出来る

タグのボタンにスマートホーム対応機器(照明・ロボット掃除機など)の操作を登録出来る。ただしGoogleアシスタント対応機種のみだ。俺は使ってない。

…といった感じで、位置検出トラッカーとして必要な機能は揃っている。機能的には、ほぼApple AirTagと同じ。

Galaxy SmartTag2 外観

外観はキーリング付きのUSBフラッシュメモリみたいな感じ。

色は白と黒がある。AirTagみたいなカッコイイ感じではない。光沢感を抑えた樹脂。

どうせ鍵とかに着けるときにリング必要でしょう?と割り切って最初からリングホールがあるのが嬉しいところ。

リングの内側は強度を高めるため金属素材となっている。

電池はCR2023のコイン・ボタン型。

スマホのSIMピンみたいなので抜く作りなのは微妙なところだが、電池は1年半ぐらい持つらしいので気にしないことにする。

重量は「14g」。軽くはあるが、ボタン電池が入っているだけあって見た目の印象より重い。

リング付きだから鍵との相性は抜群。

意外と厚みがあるので、財布の中に仕込むのはイマイチ。

画像みたいな長財布だと行けるけれど、俺が普段使っているコンパクト型は絶対ムリ。

純正ラバーケースも別売りである。

取り合えず買ってみたけれど、大した作りじゃないからパチモンでもええかなって感じ。見えるところにサムスンロゴとかもない。微妙。

【 重要 】Galaxy SmartTag2 デメリット

さてさて本題。
AppleAirTagみたいで便利だね。iphoneじゃなくても位置検出トラッカー使えて便利だね。で終わりたいんだけれど、そうは行かない。

「Galaxy SmartTag2」のデメリットの紹介を始めよう。

『Samsung Galaxy』 でしか使えない

とても重要なんだけれど、Samsung Galaxyでしか使えない。Google PixelやSONY Xperiaなど他AndroidOS搭載端末では使えない。勿論iphoneでは使えない。

ケチケチせずギャラクシー以外にも対応しろよ!と言いたいところだが、サムスン的にはコスト増、リスクの塊なので仕方ない部分ではある。サムスンを責めないでやって欲しい。

ここで責めるべきはAndroidOS開発元Google。AppleAirTag販売してから何時までもアクションを取らないからこんな事になっているのである。ウォッチ・ファイル共有などなど何時も後手後手でサムスンが独自にファイトして、それに後Googleが乗っかるだけ。頼むよGoogle…。

AppleAirTagほどではない

Galaxyユーザーしか位置検知しない

「Galaxy SmartTag2」や「AppleAirTag」などの位置検出タグは…

  • 「Bluetoothで不特定多数の“スマホ”に位置情報を送信 」→
  • 「“スマホ”がクラウドに位置情報を自動でアップロード」→
  • 「自分のタグ情報だけスマホで確認出来る」

といった仕組みになっている。

そこで重要となるのが“スマホ”

  • 「Apple AirTag」の場合「iPhone」
  • 「Galaxy SmartTag2」の場合「Galaxy」

iPhoneユーザーに対してGalaxyユーザーが少ないという弱点が影響する。

日本スマホ市場の半数を占める全iPhoneユーザーがAirTagを検知してくれるのに対して、こちとら「AndroidOS端末」ではなく「Galaxy」ユーザーしか検知しない。

世界的には結構多い「Galaxy」なんだけれど、日本だとそうでもないので困りもん。俺の小規模コミュニティでもiPhoneは数えるのが面倒な程いるのに対して、Galaxyは3人。そのうち2人は機種が古くて対応していないし、残り1人は…俺!

位置情報が更新され難い

これの何がダメかと言うと、モノを落とした時に位置情報が古い可能性が高いこと。

「Galaxy SmartTag2」は端末とタグが“最初”に接触したタイミングで位置情報が更新され、切断された時には更新されない。( ※偶に更新しているが、頻度が少ないので実質初回接触時のみ )

例えば…自宅でタグを付けた車のカギとギャラクシーを持つとする。そのまま車に乗って外出する。そして外出先でカギを落とす。その時の最終位置検出箇所は車のカギとギャラクシーが最初に接触した場所「自宅」になる。

後は第三者のギャラクシーがタグの近くを通ることをお祈りするしかない。ここで「iPhone+Airtag」だとタグが移動しても情報を掴みやすいんだけれど、「Galaxy+Galaxytag」だとキツいという話。

子供・ペット・自転車・自動車の追尾はムリ

そうなると当然動く物体を追跡は難しい。子供やペットの監視とか自転車など物の盗難対策グッズとしては使えない。

位置検出トラッカーの醍醐味は、物を紛失した時に…自宅に忘れただけで一安心、駅のトイレに置きっぱなしにしたヤバい、道端に落っことして大ピンチみたいなのが判明することにあると思う。それが出来ないのは痛い。

[例外] 人が密集している場所なら使える

ただ例外があって人が密集している場所だとバリバリお仕事をする。日中の東京中央区付近なら何ら問題はなかった。だから東京住まいなら検討してみてもいいと思う。

他にも祭りとかライブとか人の集まるイベントでも機能するだろう。人が密集していれば、Galaxyユーザーだって山程いる訳だ。

ただし夜間は東京中央だろうが今一つだし、日中の大阪も微妙だった。俺の生活圏周辺は論外。

コレでもAndroidの中ではマシ

これでもAndroid端末の中では、まだマシな方なのが悲しい。

競合商品だと充電器でお馴染み「Anker」は自分以外の端末との連動は全くないし、「MAMORIO」「Tile」はGalaxyユーザー以上に少ないし定額料金制。

これが現状Galaxyユーザーのベスト。

モノとアプリの作りは良いが…

「Galaxy SmartTag2」は凡その位置がシッカリ分かるし、コンパス機能や音を鳴らす機能など必要な機能は揃っている。

ただ「Galaxy限定」というのが痛い。端末がGalaxy一択になるのも勿論だが、それ以上にユーザー数の少なさがモロに出て追尾性が低く過ぎる。盗難対策、子供・ペットなどの監視には使えないし、落とし物や忘れ物も怪しい。

サムスンは頑張っている。いいもん作った。現状のベストを尽くしていると思う。だがGalaxyはAndroidOS搭載端末の一つでしかないので、iphone+iOSと同じことしても同じにはならない。

Apple同等それ以上になるにはAndroidOS開発先であるGoogleの協力が不可欠だ。全android端末やGoogle製アプリをインストールしたiPhoneを巻き込んで最強になれるのはGoogleしかいない。

Appleユーザーは、どうか笑って欲しい。AirTag販売から3年も経過したのに、AndroidOSユーザーは未だこのザマだ。頼むよGoogle…。

モノはいいんだがなぁ…。

「Anker Eufy」だと追尾はムリ。

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