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アディダス テレックス ウィンター ハイ Rain. Rdy Cold. Rdy ブーツ レビュー [ 雪の中に埋まっても安心ハイカットウインターブーツ ]

今年も年明け前から雪が降り積もってヤバい。
ショートカットスニーカーのお役目は終了。ミドル~ハイカットブーツの出番が来たわけだが、履くたびに靴紐調整するの面倒だなってのと、雪深いと靴の中に雪入ってきて鬱陶しいなと思ったわけです。

その対策としてアディダスのウインターブーツ「テレックス ウィンター ハイ Rain. Rdy Cold. Rdy ブーツ」なるモノを買ってみた。

テレックス ウィンター ハイ Rain. Rdy Cold. Rdy ブーツ について

布で出来た長靴「ウインターブーツ」

今回紹介するのは「テレックス ウィンター ハイ Rain. Rdy Cold. Rdy ブーツ(製品コード: ID2889)」。

アディダスのアウトドアライン「テレックス」のシューズで、アディダス曰く「ウィンターハイキングブーツ」というカテゴリーになる。なんかレディレディ繰り返し言ってんのは、防水と防寒ですよって意味だ。

なお自称ウィンターハイキングブーツなんだけれど、実際これでウインターハイキングに挑むのは自殺に近い。いわゆるアウトドア風カジュアル。日常用だ。

他社でも類似の商品は多く、決まった呼称はない

この種のナイロンなど布素材を使ったミドル~ロングカットブーツは、アディダスに限らずノースフェイス、コロンビア、メレル、果てはワークマンなどなど各社から販売されていて、特に決まった呼称はないのが困りもん。

強いて言えば「ウインターブーツ」になる。しかし防寒素材をインナーに使ったトレッキングシューズやサイドゴアブーツとかもそう呼ぶので、やっぱりない。布で出来た防寒長靴。

個人的な意見 -男はあまり似合わないと思っている-

紹介記事で書くのもなんだけれど、正直ウインターブーツのビジュアルは好きではない。シューズ単体で見ると別に問題はないのだが、なんといいますか俺の履いている姿がカッコイイもんでもないなと。

俺みたいなオッサンが履くと、フォーマル系コーデに合わせると足寒いの?ってぐらい悪目立ちするし、全体的に崩すと頭から爪先までただただダラしがないだけ。もう全体的に防寒着で固めて寒がりな人になるしかない感じ。

10代の若者ならもっとやりようがあるかもしれない。ただ野郎なら普通のブーツの方が無難に決まると思うわけですよ。(個人の感想です)

女性なら別。服装によってふわっと可愛らしかったり、上品で落ち着いた感じが出せる。ずるい。この手の商品モデルが大体女性なのは、気のせいではないはずだ。

ウインターブーツは雪国で最強!

文句言いつつなんで買ったかというと、「楽で便利」だから。そこに尽きる。

紐を緩めることなくズボっと長靴のように履けて、丈があり履き口が搾れるからどれだけ雪が積もっても平気だ。更に滑りにくいラバーが付いていて、保温材が入っていて暖かく、ブーツや長靴というより、スニーカーのような歩き心地で快適。

豪雪地帯の普段履きとして最強すぎるのだ。見た目は大好きってわけでもないのだけれど、利便性に負けた。

テレックス ウィンター ハイ ブーツ 外観

競合他社比アウトドア味が強く無骨

ぐだぐだ前置きが長くなったが本題。細かく外観と特徴を見ていこう。

この「テレックス ウィンター ハイ」は、アディダスのアイコン スリーストライプが入っていて、ドローコードが付いていたり、ゴツゴツとしたデザインが取り入れられているため、この種のブーツの中ではキャラクターが濃いめ。

ゆるふわ感なくて野郎も履きやすい気がする。

丈が長く深い雪でも安心

内側にはスリーストライプなし。
丈が長く、靴底から大凡30cmチョイぐらいの高さがある。

履き口は絞れるので雪に埋まっても無問題。個人的には必須。

アッパーはナイロン素材がメイン

アッパーは、ただの布ではなく引裂きに強い格子状の糸が入ったバリスターナイロンっぽいものが使われている。多分丈夫。

ドローコードで足の締付調整可能

この手のシューズとしては珍しく甲回りにゴム製のドローコードが付いていて、絞ることで足のブレを抑えることが可能だ。

手袋をはめた状態でも使いやすいよう先端と調整ボタン部が大きめなのも嬉しい。

ただ足細めの俺が実用レベルまで絞ると物凄くコードが余る。

それと自称ハイキングシューズなのだが、実際に使うのはドローコードが枝などに引っかかる可能性があるため危ないと思う。

ラバー製で大きめのトゥガード

トゥガードは広め。
靴底と同様のパターンが用いられておりグリップ力が高そうだが、ここが地面と擦れることはない。飾り。

この凹凸に雪が付着して、落ちにくいのは御愛嬌。デザイン重視なのだ。

独自防水素材Rain. Rdy(レイン レディ)採用

アディダス独自防水素材「Rain. Rdy(レイン レディ)」が採用されている。モノによって撥水程度だったり、ガッチリ防水透湿素材だったりする謎規格さんなんだけれど、こちらは後者のシッカリした方。

シューズ内側に防水膜が貼られていて、水分量の多い雪に足を沈めても問題はない。

ただしレインレディの搭載されている範囲は矢印下までなのと、ゴアテックスほど本格品ではないみたいで水中に長く浸けると死ぬ。

アウトドア用品定番 合成断熱材プリマロフト採用

防寒材にはアウトドア用品定番「PrimaLoft インサレーション」を採用。プリマロフトは羽毛を参考に作られた人口繊維で、羽毛のように暖かく、羽毛より水分に強いという特徴を持っている。

プリマロフトには3つのグレードがあって、上からゴールド・シルバー・無印。これに採用されているのは、中間のシルバー。ゴールドとシルバーの違いは素材が濡れた時の保温力らしいので、濡れてなければ同じ。

外気温-10度以下でもウォーキングとか除雪とか動くような用途に使うと、暑いと末端冷え性の俺が思うくらいだ。十分。

ライニング(内張り)は足の入る部分が防水素材レインレディ、足首より上あたりから防寒性の高い起毛素材を採用。

プリマロフトは動きやすいよう足首など可動部は少なめ、甲や脛部分など動かない部分の量は多くなっている。

インソールには起毛素材のオーソライトを採用

インソール(中敷き)にはインソール会社大手オーソライトのものを採用。素材感としては、ふにゃふにゃでクッション力のあるガチアウトドアシューズでも定番のヤツ。

インソール表面は冷えにくい起毛素材となっている。地味だがとても重要だ。

防寒材でどれだけ覆っても、設置面積の多いインソールが冷えたらパーなのだ。分かってるね。流石アディダス!

ミッドソール厚めでカッチリ素材

ミッドソールは流行りの厚め。ヒール部分は30mm近くある。
「ライトストライク」「ブースト」などなどアディダスには色々な独自クッション素材があるものの、こちらについては無名のEVA素材。

指で強く押せば一応潰れるというぐらいでカッチコチ。足場が不安定になりやすい冬季路面に適した真面目な作りだ。

アウトソールラバーにはコンチネンタルを採用

アウトソールには、車のタイヤを作っていたりするドイツ大手メーカーコンチネンタルのラバーを採用。個人的に一番好きなラバーだ。

いろいろな路面で強く、ツルツルとした凍結路でもある程度の安心感がある。地味にコンビニとか店舗のフロアで滑りにくいのも嬉しい。

氷上特化ラバーよりは滑る

ただビブラムアークティックとかモンベルアイスグリッパーなどなど、あの辺の特化系より凍結路は滑る。

あれらって床へのダメージなんて知ったこっちゃないぜ!と言わんばかりにゴムの中にガラス繊維とか硬いもん混ぜ込んでいるから別次元なのだ。コンチネンタルも凄いのだけれど流石に勝てねぇ。

ホールド感強めの履き心地 -引換えに“超”履きにくい-

注意点としては自称「ウィンターハイキングブーツ」とアウトドア系なためか、長靴みたいに立った状態でスポッと足入れ出来る作りになっていない。

足首上部分辺りが狭くなっており、履き口内側に付いている取っ手を掴んで、力を加えないと足が入らない程キツめの履き心地となっている。脱ぐときも同様で、手で押さえるかカカトをしっかり踏みながら勢いよく行かないと脱げない。

この手のウインターブーツの中でもキツめで、アウトドア色の強いメーカー ノースフェイス、ダナー、メレルの類似品より更にキツい。マジでキツくて、靴下は持っていかれるし、多分力の落ちたお年寄りはムリ。

ただ引き換えに履いている状態では、ホールド感があって動きやすい。なんやかんやハイキングブーツっぽいカッチリとした雰囲気があって俺は好き。でももっと緩い履き心地の方が大衆受けしたとは思う。

テレックス ウィンター ハイ ブーツ 重量

重量は27.0cmサイズで片足「621 g」。重心バランスが悪くないので苦にはならないものの、ガッチリ重めのシューズ履いてんな感がある。

中綿が入っているのは勿論、トゥガードまでゴムで覆っているのと、ミッドソールクッションの密度が高いのが影響している感じだろうか?まぁ面積的にやむなしかと。

テレックス ウィンター ハイ ブーツ サイズ感

サイズについては防寒材やらなんやら入っている割に他のアディダスシューズと大きく変わりなく良く出来ている印象だ。

縦横幅は2E程度で、ドローコードによる絞りが効く。長さは爪先がタイトになっていないアディダステレックスやランニングシューズ(現行品だとアディゼロよりスーパーノヴァやデュラモあたりが良さげ)を参考にするといい感じだろう。

基本いつも通りのサイズ感で、厚手の靴下を履いたりするならハーフサイズアップが良さげ。俺は中厚手の靴下を履くけれど、足が細めなのでいつも通りといった感じ。

あと先行して記載した通り履き口が狭いので、体格の良い方というか、何と言いますか…オブラート包まず言うと足回りまで太っている人はムリだと思う。

テレックス ウィンター ハイ ブーツ まとめ

「テレックス ウィンター ハイ Rain. Rdy Cold. Rdy ブーツ」の特徴をザックリまとめると…

良いところ

  • プリマロフト(中綿)入りで暖かい
  • ドローコードで締め付けが調整できる
  • 履き口が搾れるので雪が積もっても安心
  • 同形状シューズの中では機動力高め
  • 防水性の高いRain. Rdy搭載
  • グリップ力高いコンチネンタルラバー搭載

注意点

  • 脱ぎ履き感かなりキツめ
  • 氷上特化型ラバーではない
  • 本格アウトドアものではない

といった感じ。
底ゴムが氷上特化じゃないのと、脱ぎ履き感キツめなのは、押さえておきたいところ。そこら辺重視するならコロンビアとかサイドジップ付きのデサントとかその辺が良さげ。(俺は足との相性が悪かった。どのサイズ選んでも横ガバガバ)

個人的にはパーフェクト。他と比べゴツいビジュアルはメンズにも合わせやすい気がするし、ズボっと足を突っ込むだけで履けて、ブーツが埋まるような雪の中でも無問題。プリマロフトで冷え性も満足な温かさ。足細メンズとしては甲周りの絞りが付いているのも得点高い。

極寒豪雪地帯に住まうファイターは勿論、冬の屋外で並び待ちを多くするようなチャレンジャー達にもオススメだ。ただ履き心地はマジのマジでキツいので、試し履きを強く推奨したい。

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アディダスは定番商品以外の入れ替わりが激しいので、いつまで販売が続くかは分からない。

定番品はこの辺。当レビュー製品ほどではないものの何やかんやキツめの履き心地なので注意。

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サイドジップを採用しているタイプもある。足入れは楽だが、ジップ開閉の手間が加わる。

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