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On Cloudrock2 Waterproof レビュー [ ミドルカット快適ハイキングシューズ ]

スイスのシューズメーカーOn(オン)は、前年俺に衝撃をくれたメーカーだ。「On Cloud5」と「On Cloudmonster」を買ったのだけれど、名前に入っている「Cloud=雲」の如くフワフワで快適な歩きをくれた。

冬でも雪道でも雲の上に乗りたい。ということで新たに購入したのが「On Cloudrock2 Waterproof(オン クラウドロック2 ウォータープルーフ)」である。

On Cloudrock2 Waterproof について

https://www.on-running.com/ja-jp/

今回紹介する「On Cloudrock2 Waterproof」はハイキング所謂整備された登山道やちょっとした森林をを歩く用途として作られたものだ。OnはCloudなどのランニングシューズが有名だけれど、山岳地帯であるスイスの企業らしくトレイル・ハイキングシューズも得意としている。

特徴はOnのアイコン穴あきミッドソール「クラウドテック」を採用していることは勿論、不整地や傾斜を歩き慣れていない人には有難い足回りを覆うミドルカット構造の防水シューズであることだ。名前の通り1作目を改良した2作目。

防水については、ハイキング・トレッキング用途として選択するか中々悩ましいところ。天候が悪い日にわざわざハイキングしないからより快適なメッシュ素材を選んだ方が良いと考えるか、天候が崩れた時の万が一に備え防水を選ぶかだ。各々の考えによるが、防水型の方が万能なのは間違いない。

なお俺は本来の用途としてではなく、雪道での普段履きにするため購入した。そのため本記事は本来の用途ハイキング・トレッキングシューズとしてのレビューになっていないので、外観とサイズ感の参考に使って欲しい。

On Cloudrock2 Waterproof 外観

On Cloudrock2 Waterproofのカラーラインナップは、2023.2月時点 ブラック、 ブルー(メンズ)、オレンジ(レディース)といった感じ。

俺が購入したのは普段履きしやすいブラック(Black & Eclipse)。前作では10色近くあったのに随分と少ない印象だ。海外で販売しているグレーカラー(Alloy & Eclipse)が欲しくて数か月購入を遅らせてみたが販売する気配はない。もう少しカラーが増えて欲しいところだ。残念。

トレッキングでもブーツでもないデザインが魅力

この靴の何がいいって見た目。
メッシュがメイン素材であるため登山靴特有のこれから戦いに挑まれるのですね?って雰囲気がなく、ブーツというほどカジュアルでもない絶妙なビジュアルだ。ハイテクスニーカーに近い感覚で履けるのが嬉しい。

ただ見た目から受ける印象より硬くガッチリしているので、Web購入する場合にはスニーカー・ランニングシューズとは違うモノであると認識した上で選んで欲しい。

なんやかんやアウトドア系のシューズではある。

防水透湿素材で無敵!

アッパーにはOn独自の防水透湿素材が使用されていて、メッシュ感あるがバッチリ防水。水たまりに足を沈めても染みることはない。しかも透湿性もあるから蒸れを起こしにくい。無敵だ。

防水アッパー採用シューズの類はこれでもか!というくらい防水を主張する節があるけれど「Waterproof」の文字のみなのがイイ。

なおWaterproof文字やOnのロゴなど銀色部分は実用的な反射素材となっている。

注意点は見た目より水に沈めては駄目なところ。くるぶし周りまで水没させると、シュータン上部の切れ目から水が侵入する。水溜りまで。川渡りはキツい。

泥跳ねしやすいソール上部をラバーで一周覆っているため、サッと拭き取るだけで綺麗になるのも嬉しいところだ。

ミドルカット構造で初心者ハイカーも安心

見た目の通り初心者ハイカーから上級者ハイカーまで安心のミドルカット構造だ。山道や林道は起伏が多くて、足を捻りやすいのだけれどそれを防ぐ事が出来る。

ちなみにくるぶし周りのパンチ加工は前作と見分ける最大のポイント。なおパンチ加工は見た目だけで特に意味はない。

踵周りは足の健を妨げないようにカットが入っている。ここにカットが入っているシューズを始めて履いたのだけれど、ローカットの如くとまではいかないものの全部覆われている靴よりかなり快適。

靴を引っ張るヒールタブがついているのは、カット個所から石などが侵入しないようにするという意図もあるのだろう。賢い。

快適性を上げるための工夫が沢山

トゥには爪先保護用のTPU素材(スマホケースとかでよく使用されている樹脂)がついている。不整地に慣れていないと存外ぶつかる部分なのでライトユーザーには有難い。

シューレースホールには、上段2段のみアウトドアライクなフックタイプ。のように見えて下段フックはレースホールがついているダブルタイプ。好みの通し方が選べるのが嬉しい。俺は紐通しする派。

シュータンは厚みがあり、足首にあたる部分だけ柔らかいクッション素材が使われている。歩きやすくていい感じ。

またシュータン中央にはゴムバンドが付いていて、余ったシューレースを収納出来る。On公式サイトの言う「Flexlockシューレースシステム」というのは、コレの事だと思う。

見た目は微妙だが実用性は高い。紐がブラブラしないし、解けにくくもなるだろう。

踵を固めるTPU素材。「ヒールスタビライザー」という名称がついている。右足のみOnシューズ定番スイス国旗柄のタグが付いているのがオシャレ。

クッション性が高いクラウドテック搭載

Onシューズ最大の特徴である穴が並ぶクラウドテック構造のミッドソール。ちくわ。

この空洞が潰れ戻ることでクッションと反発を得ることが出来るのだけれど、石などが挟まるとダメになるというデメリットがあった。

それを改善するために内側の空洞を塞いでいるのが本作。石が挟まりにくくなっているのだ。

しかしメリットの方が大きいから改善ではあるのだけれど、今度は泥や雪が抜けにくくなってしまっている。難しいもんですな。

アウトソールはOnトレイルシューズで、お馴染みのMissiongripラバーソール。それと跳ね上げと強度を上げるためのプレート「Speed board」を搭載。

足先は岩場を掴むための細かいライン、泥の掻き出しと、接地面積を稼ぐことを目的としているであろう四角いブロックパターンという構成。前作だと如何にもハイキングユース向けだったトレッドパターンが改良され、本格的なトレッキング向けパターンになっている。

On Cloudrock2 Waterproof 重量

重量は27.5cmインソール込み「471g」
見た目が大分カジュアルだから忘れかけてけれど、手に取った時ズシリとする感触で、なんやかんやでスニーカーやトレイルランニングシューズの類ではなく、ハイキング・トレッキングシューズなんだなと思わせてくれる重み。

同サイズのトレッキングシューズと比較すると100g以上軽くはあるが、メッシュアッパーなビジュアルから想像できるほど軽くはない。

インソールは「21g」。
固めのEVA素材の上にポリウレタンクッションを貼り付けたものだ。クッション性は良好。

ただ黒い部分が滑りやすく、下りだとコンマミリ単位で足がズレる感触がする。ハイキングシューズとして活用する予定なら変えた方がいいと思う。イマイチ。

On Cloudrock2 Waterproof サイズ感

公式の言うサイズ感は“「レギュラー」ハーフサイズアップをオススメします。”ということである。なんでレギュラーでハーフサイズアップなんだよと思わなくもないけれどそういうことらしい。

右:クラウドモンスターの27.5cmを上に重ねた 左:クラウド5の28.0cmを下に敷いた

ここからは俺の個人的な意見。
長さはスニーカーやランニングシューズを参考に標準的。27.5cmのインソールは同メーカー28.0cmとほぼピッタリなのだが、クッションなど内部構造が厚めであるため、実際履いてみると27.5cmのような感じになっている。幅は爪先にゆとりがあり、側圧、甲の圧迫感も特別強くない。2E~3Eの間ぐらいな印象。

同社やアディダス、ナイキなどの大手スニーカー・ランニングシューズを基準にいつも通りがいいと俺は思う。…のだがこの靴はハイキング向けだからスニーカーソックスより厚手のソックスを履く可能性を忘れてはならない。厚手のソックスを履く場合には、大体ハーフサイズアップ。つまり公式推奨に従っておいてOK。

俺はいつも通りハーフサイズ大き目の27.5cmを選択。薄手のソックスでいつも通りゆとりある感じ、少し厚手のトレッキングソックスを履いて一般的なジャストといい塩梅で選べた。

On Cloudrock2 Waterproof 使用感

雪道でもバリバリ使えるゾ!防水で無敵!!

俺は雪道で使用しているのでその感想を…「想像以上にバリバリ使える」

ラバーの溝が深く刻まれているためザクザク雪を書き出して歩きやすいし、防水だから雪や水が染みてくることはない。そして何といってもクラウドテックによるクッション性と軽い反発感があるのが、このシューズ最大の武器。

ランニングシューズのものより、カッチリしていてショック吸収に特化しているのだけれど、自然に前へ進める反発感も忘れず備えている。またクッション性が高く厚手のラバーを使用している割に意外と屈曲性が高く、自然な足運びが出来るのが嬉しいところだ。

想像していた以上であった部分は凍結路面。何が良いって、濡れた状態での滑りにくさだ。氷とゴムの間に水膜が出来るとアホほど滑るのだが、そこで強い。原理はサッパリ分からないけれどグリップする。凍結路面だけではなくて、濡れた状態で室内に入った時フロアとかタイルで滑るアレが発生しにくい。いいじゃないMissiongripラバーソール。気に入った。

まぁ勿論雪道でベストを目指すなら、それ専用に作られたビブラムアークティックグリップ採用ウィンターシューズを履くのがいいんだけれど、コレでも何も問題はない。普通に快適過ぎてビビる。見た目が気に入った人や冬でもOnシューズが履きたいというならアリだ。

登山靴として思ったこと

それと実運用した訳ではないから話半分で見て欲しいのだが、登山靴として思ったことを書いておこう。登山道として分かりやすい道が存在するような場所ではアリだ。快適な歩き心地と高いグリップ力とダメな理由が特に見当たらない。雪が解け山が開いたら俺も実際に履いてみる予定。楽しみだ。

ただハイキングというカテゴリーを推奨しているだけあって、ガレ場でハードに使用するのなら耐久性には期待できない。なぜ登山靴の大半がやたらと重いのかというと、厚手の素材でアッパーを多いゴムギッチリ詰まったソールで固めているからだ。この靴は快適な代わりにソレがなく、アッパー・ソールともに岩場で何度も接触したらあっという間に傷んでダメになる予感しかしない。

ファミリー層が一切居ない道なき道を渡るような登山コースでは、「スポルティバ」「メレル」など登山靴定番を選んだ方がいい気がする。あくまでも“ハイキング”シューズだと感じた。

追記:予想通りライトユースには最高 ハードに使うにはイマイチ

[ 10箇所ちょい日帰り登山に挑んだので追記 ]
予想通り登山道として分かりやすい道が存在するような場所ではアリ。登山靴というよりランニングシューズに近いので、実に足取り軽やかで快適。上級者コースと言われているような道には行かないという人には最高だ。超オススメ。

一方でハードな用途にはヤッパリなし。アッパーの強度どうこう以上に尖った起伏で、前足部のクラウドテックが潰れ横にブレて安定しない。それと積荷が重い状態で斜面を下ると過剰に反発してテンポが崩れやすい。このシューズの武器であるはずのクラウドテックが完全にマイナス方向に働く。

それとグチャグチャの泥道にやたら弱いのは注意したいところだ。濡れた岩、苔、雪、氷は大丈夫なんだけれど、泥だけは何故かダメ。ゴムなのかパターンが悪いのかは分からないが、泥が付着するとダメダメだ。

あくまでも“ハイキング”シューズだと感じた。

On Cloudrock2 Waterproof 日常でも不整地でも使える

以上「On Cloudrock2 Waterproof」の紹介でした。
一作目「On Cloudrock Waterproof」を持っていないのと、ハイキング・トレッキングをやっていないから超浅い記事になってしまった感があるのは申し訳ない。外観やサイズ感の参考にしていただければと思う。

スニーカーより軽い足取りで歩けて防水透湿性を持つシューズだから、ハイキング・トレッキング・レジャー・キャンプなどアウトドアで活躍間違いなしなのは勿論、見た目が良い意味でハイキングらしくないので、雪道で使ったり、雨靴として活用するのもアリ。汎用性の高いミドルカットシューズだ。

もう少しカラー豊富になると嬉しい。

カラー豊富で、お安く入手し易いから前作「Cloudrock Waterproof」もアリだと思う。

山道でも使用予定だから止めたけれど、カジュアル寄りな「Cloudtrax Waterproof」もエエね!

インソールは「SIDAS(シダス) アウトドア3D V2」に変更した。ここまで値段高いものじゃなくていいけれど、インソール表面が毛羽立った滑りにくい素材に変えた方がいいと思う。

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