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アディダス ウルトラブースト20 レビュー [ 楽でカジュアル 街歩きの友 ]

すっかりアディダスラインナップとして定着した『アディダス ウルトラブースト』は2022年も新作『ウルトラブースト22』を送り出した。

そんな中で俺は『ウルトラブースト"20"』を街歩き用に購入した。ブログ的には最先端を取り扱った方がイイのだけれど、俺が欲しくなったのは2020年モデルだったから仕方ない。

…という訳で2022年1月末今更感あるけれど、今や2世代型落ちとなったウルトラブースト20を見て、履いて、走った感想を述べる。

Adidas ULTRABOOST について

購入した製品を見る前に、少しだけ「ウルトラブースト」の概要を紹介させてもらう。
ウルトラブーストは2015年度誕生したアディダスのランニングシューズ。ニット材メインで構成されているアッパーと2013年アディダスがリリースした高反発ミッドソール素材ブーストフォームが大量に盛られているのを特徴としている。アディダスランニングシューズ技術をガッチリ取り入れているため値段はリリース当時2万円付近、現在2万5千円付近とお高めの靴だ。

この靴が販売された頃にアメリカで毎日(24時間7日間)1足の靴で過ごす"24/7"というコンセプトが流行っていたらしいのだけれども、ちょうどその層に刺さって高価格帯ランニングシューズであるのにも関わらずブームとなる。外観がニット材メインで構成されているからコレ見よがしにランニングシューズやハイテクスニーカーという感じではなく、カジュアルな雰囲気を持っていたためだろう。以後ランニングシューズとして生み出されたのに、その役割を超えファッションの定番となっているのだ。

毎年進化している&カラーラインナップ豊富

ウルトラブーストシリーズの現在の販売体制は、人気の出た初代モデルベースの「DNA」。
それと最新モデルをニット材とブーストフォームを大量に使用するという特徴はそのまま1年でマイナーチェンジ、2年でフルモデルチェンジというスタイルで展開している。

またカジュアル用途としてブームになったためかカラーラインナップの気合の入りっぷりも尋常じゃない。俺が記事を書いている現在最新の「ウルトラブースト 22」はリリースされてから1ヶ月弱なのに、10色以上あってもう追いきれない…。コーディネートに合わせやすい無難カラーから、おぅ…凄い派手だなってカラーまで豊富。

  • かなりザックリとした分類(2022)
    • ウルトラブースト初代-DNA(画像左)
    • ウルトラブースト19-20(画像中央)
    • ウルトラブースト21-22(画像右)

19と20、21と22では結構違うのだけれど、形だけでザックリ分けるとこんな感じだ。

ウルトラブーストは型落ちをセールで買うのがオススメ

ウルトラブーストを購入するにあたって抑えておきたい重要ポイントなのだけれど、定価は2万円を超える高価格帯のシューズだがセールで安くなる。多数のカラーラインナップにバージョン違いを出しているのに加えて、年度ごとにリニューアルしているからだろう。

大体前年度モデルは1万円マイナスぐらいになるし、大衆受け良くないカラーは1万円切りだって珍しくない。だからウルトラブーストは型落ちがオススメ。俺が買ったモデル2年前である理由の一つもソレ。

ULTRABOOST 20 の外観

良い意味でランニングシューズらしくない

ウルトラブースト20の外観を見てみよう。今回購入したモデルはアッパーが黒でミッドソールが白色の取り扱いやすいモデル(型式:EF1043)だ。やはりウルトラブーストは、アッパー(外装)にニット材を多用しているため良い意味でランニングシューズらしくないのが魅力。

俺はランニング用途ではなく普段履きとするため購入した。なんでスニーカーやブーツじゃなくてランニングシューズを普段履きにするのかというと、チョットお値段するランニングシューズを履いたことある人なら分かると思うけれど、クッション性や通気性などあらゆる面で高機能だから兎に角"楽"なのだ。

コーデはスラックスに合わせて少し外すのもイイし、ジョガーパンツでスポーツ感を出すのもアリ。結構色んな服に合わせやすい靴だと思うし、何よりこの靴を履けば拘っていない人には見られないのも嬉しい。

なお後継21~22年度モデルは、ソール形状とニット材感が薄れた影響でランニングシューズ感が強まっている。だから普段履きとしてウルトラブーストを購入するなら、俺は初代モデルと在庫少ないだろうけれど19~20年モデルが俺はいいと思う。

フィット感抜群!プライムニットアッパー

アッパー材は初代ウルトラブースト同様の靴下のように履ける伸縮力のあるニット材。靴紐を結ばなくてもバッチリフィットするのが嬉しい。

このモデルは米国国立研究所(ISS)協力の下テーラードファイバープレースメント(TFP)技術を採用している。……知った風に載せたけれどアディダス公式Web紹介貼り付けただけで、テーラードなんたかについてはあんまり良く分からん。織り込む繊維の密度を上げられるらしい。

確かに前モデルよりニットが細かい気がする(画像右の白い奴がウルトラブースト19)。

一つ確かなのは20年度モデルのニット材は前モデルより感触がイイ。前モデルのニット材は全体的に足に張り付くような感じであったのに対して、20モデルは必要な部分だけを抑えてくれている。ニットアッパーの硬さを部分的に固くしたり柔くしたりと調整しているお陰なのだろう。窮屈感がなく快適。

伸びるから超履きやすい!まるで靴下

ニット材を採用しているメリットはフィット感だけではない。引っ張るとビヨンと伸びるからあとは足を入れるだけ!靴下のように履けるのが特徴。

サイドステーに紐を隠せる

地味に俺の好きなポイントがスリーストライプスのプリントされたサイドステー。

初代モデルや後継21~22年度モデルでは出来ないのだけれど、ここに靴紐をしまえるのがナイスだったりする。

ミッドソールはブーストフォームモリモリ

ヒール部分はニットではなくて、クッションの入った布素材となっている。縦に入っている銀色ラインは夜間ランナーに嬉しい反射素材。

樹脂のパーツが付いているけれどコレは踵部分の剛性を上げるためのパーツ「3Dヒールフレーム」。お陰様で膝周りは良い意味でカッチリ剛性がある。よく見ると「Ultraboost」の文字が刻まれているのがイイ感じ。

ミッドソールにはアディダスお馴染みの反発性素材ブーストフォーム。ウルトラブーストの名に相応しく41mmチョイの厚みがある極厚仕様。

2019~2020年度モデルに採用されているブーストフォームは「オプティマイズド BOOST フォーム」を名乗っているが、フォーム材が変わったわけではなくて初代のウルトラブーストよりも20%量を盛っているだけの模様。

なお検索サジェストに「ウルトラブースト ダサい」というものがある理由は、見慣れないと発泡スチロール的なモコモコに気持ち悪い印象を持つからだろう。俺も昔そんな感情を持った気がしなくもないのだが、遠目から見ると案外目立たないし、反発性の虜となった今見慣れてこのモコモコがイイ素材に見えてくる。不思議。

アウトソールは最高にグリップする

アウトソール(靴底)は、コンチネンタルラバー。自転車や自動車のタイヤを作っているコンチネンタルだけあって、どんな路面でもグリップをするのが特徴。摩耗量もランニングシューズのラバーとしては少ないのが嬉しい。

中央にあるオレンジ色のパーツは飾りではなくて「トルションスプリング」という剛性と反発性を補助するパーツ。カーボンプレートの登場前のアディダスランニングシューズの王道構成である。

インソールも本格派

インソールもアディダスガチランニングシューズのアディゼロシリーズで使用されている土踏まず部分にサポートが入ったものだ。海洋プラスチックゴミをリサイクルしたことを示すプライムブルーのロゴが入っている。

アディダス ウルトラブースト20 重量はソコソコ

ウルトラブースト20(27.5cm)の重量は330gであった。スニーカーやハイテクスニーカー基準では軽い方ではあるがランニングシューズとしては重い。

最近流行っているプレート搭載厚底の練習シューズで大凡280kg~300kgぐらいだから、300kgオーバーは超重量級である。最近アディダスランニングシューズがブーストフォームからライトストライクフォームに移行してきているのは、ブーストフォームが重いからなのだ。

アディダス ウルトラブースト20 サイズ感

ウルトラブースト20というかウルトラブースト全般の注意点は、「甲低め」「横幅」が狭めの作りであることだ。過去に甲や幅でサイズアップしたことがあるのであれば、迷わずハーフサイズ上げることを推奨する。逆に甲や幅で悩んだことがないのであれば、普段履いているアディダスやナイキなど外国メーカースニーカーと同じサイズでも大丈夫だろう。

俺は最近スニーカー27.0cm、ランニングシューズ27.5cmであることが多いのだけれど、これは27.5cmにした。でも27.0cm~28.5cmもニットアッパーのお陰で全然履けそうだった。

ランニングに使用しない普段履きならサイズが大きい分には割となんとかなる。だから悩んだらサイズ上げとけばOK!

アディダス ウルトラブースト20 の走り心地

歩きのペースでも跳ね上がる!!

俺は普段履きのために購入したのだけれども、ランニングシューズだから走ってみた感想を述べる。

この靴最大の魅力は歩きのペースでも跳ねる事にある。ブーストフォームタップリなのと靴そのものに重量があるお陰で自然とフォーム材が潰れ反発するのだ。街歩きでもスローテンポ走行でもボヨボヨと跳ねるから足が自然と前に進む。反発性のあるランニングシューズを履いたことがない人にとっては、未知の感覚できっと楽しいだろう。

あとニットアッパーがカッチリ足を包んでいる故に靴の中で足がブレることがないし、極厚のブーストフォームがショックを吸収するから疲れにくいのが魅力。長時間練り歩くようなショッピングや立ち作業、公園や近所をブラブラと歩く軽運動用途としては最強。俺は1時間以上歩くような買い物の時は大体コレ履いている。マジ楽。

ガチ用途としては微妙…速くは走れない。

この靴の弱点は、兎に角速度が出ない事。盛りまくっているブーストフォームは良くも悪くも衝撃を吸収しまうから強く地面を蹴っても全然速度が出ないのだ。"ある程度の反発"に留まってしまうのが弱点。メッチャ頑張っても速度に反映されにくいのが悲しい。

それと前方のブーストフォームは中途半端に厚みがある故に、フォアフットやミッドフッドで走るとブーストフォームの弱点である剛性不足が出てグニグニと横にブレる感触がするのも良くない。踵から足を落とすヒールストライク走法以外パッとしないのも気になるところだ。

そして重い… やっぱり330g は重いわ。歩行だと気にならないのだけれど、ランニングという形だとジンワリ重量が負荷となって襲いかかってくる。10kmを1km5分のゆっくりペースで走ったのだけれど、20kmは絶対走りたくないし、6分ペースに落としたい感じもする。天気のいい日にゆっくりと速歩きのような速度で、短距離を流すなら悪くないと思うけれど、シッカリ走りたいという人には微妙だと思う(大きな大会でも履いている人が少なからずいるので、ハマる人はハマるのかもしれないが)。

10km以上走るようなランニング用途として購入を検討しているなら別の靴を俺は推奨したい。

まとめ [ カジュアル用途に超オススメ ]

ウルトラブーストはカジュアル用途として超オススメしたい。スニーカーとは違うニット材の異質な雰囲気がファッション拘っている人感演出してくれるし、コーディネートにも結構合わせやすい。

そして何やかんやランニングシューズであるため兎に角"楽"。歩行の速度でも跳ねるから歩くの楽だし、ニット材で蒸れないし、クッション性があるから疲れにくい。長時間歩いたり立ったりする機会がある人ほど履いて欲しい靴だ。

履いたことない人は、是非一足試して貰いたい。その快適性に驚くと思う。ウルトラブーストはイイぞ!

2年前のモデルだけあって在庫少なめ。

今なら21年モデルがお買い得。

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