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靴・サンダル

On Cloudsurfer レビュー [ 気合が籠もった大型リニューアル ]

3か月の間にOnシューズレビュー怒涛の3連発である。妄信している信者でも、影の広告担当でも何でもないんだが、また買ってしまった。

2023.3.23販売の「Cloudsurfer(クラウドサーファー)」である。発売日に購入して、2周間約200kmぐらい使ってみたので、その感想を述べる。

Cloudsurfer はOnで一番長い歴史を持つモデル

今回紹介するのは、スイスのシューズメーカーOn(オン)の「Cloudsurfer(クラウドサーファー)」。

現在Onで最も有名なモデルは普段履き向けの Cloudであるが、Onが初めて販売したシューズの名前は Cloudsurfer。だから Cloudsurferがこそが、Onの先駆けと言っていいだろう。

そして本作はCloudsurferという名前であるが、前作がCloudsurfer6を名乗っていた通り第7作目。実質Cloudsurfer7。色々なモデルが販売されているけれど、最初に登場したモデルだけあって、リニューアルを一番重ねているのも特徴の一つだ。

Cloudsurfer の外観

リリース時点でカラーリングが豊富

早速外観を見ていこう。
2023年3月23日販売開始時点でのカラーリングは通常販売3色(薄緑・白・黒)、限定販売各1色(メンズ:橙・レディース:灰)となっている。

Onランニングシューズの販売初めにしては多め。気合いの表れなのだろうか。

サーファーらしい薄緑カラーもいい感じだが、今回は超無難なホワイト(White /Frost)を選んでみた。フロスト(霜)を意識したであろう光沢感のある白がアッパーに、ライニングとソールに一般的な白、アクセントとして灰色がラバーとレースホールに使用されている。流石Onという感じの上手い配色だ。

ただ勿論汚れには超弱いので、その覚悟と洗濯機にブチ込む用意はして欲しい。

ちくわとは言わせねぇ!新クラウドテック

いつもアッパーから紹介していくのだが無理だ。ミッドソールから行こう!このモデルの特徴は何といっても「CloudTec Phase(クラウドテック フェイズ)」と名付けられたミッドソール。何処から見ても先ずそれが目に付く。

Onらしい穴あきソールであることには変わらないのだが、ヒールから徐々に傾斜掛かっているドミノ倒しスタイルと独特。航空宇宙やF1などで使われているFEAデジタル解析ツールよってデザインされているとのことだ。

クラウドテックの穴に対して“ちくわ”なんて愛称があったりするが、もう“ちくわ”とは言わせねぇ!

ロッカー形状でプレート非搭載

印象的な穴あきで忘れそうになるが、何気超ロッカー形状(ゆりかご型)なのも見逃せないポイントだ。ヒール側が特にエグイくらい傾斜掛かっている。

これによって「画期的なローリング動作とストライドの移行を実現」するらしい。

フォーム材はOnでお馴染み「Helionスーパーフォーム」。…のはずなんだけれど、他のモデルと比べると少々柔らかい気がする。

また多くのOnシューズで採用されているスピードボードことプレートが搭載されていないのも目玉だ。クラウドテックフェイズにしたことで不要になったらしいが、どうだったかは後紹介しよう。

創意工夫溢れるアッパーとライニング

アッパー周りの紹介に移る。
随所に通気孔を設けたメッシュ材を外側に、伸縮性のあるニット材を内側にした二層構造を採用している。

強度の必要なソール上一周は高密度で編まれているのが特徴だ。穴の開いていない部分も若干の通気性があるため、激しく蒸れることはない。

シューレースホールに紐を採用

シューレース周りは非常に面白い構造だ。中段は一般的なレースホールで、上下段は紐に通す形となっている。

画像で見たときは何の意味があるのだかサッパリ分からなかったのだけれど、履いてみると納得。意図した場所で止めやすく締め付け具合の微調整が楽なんだ。

ただ滑りがよくないという欠点があるから、好みは分かれると思う。俺は好き。

ちなみにナイキペガサス39などで採用されているアッパーと連結された紐フライワイヤーテクノロジーとは違う。こちらはただの紐。

個性的で厚めのシュータン

シュータンで目立つのはセンターに通るストラップ。ソールに次いでこのシューズを印象付けるアクセントになっている。見た目だけじゃなくてシューレースを下通ししてタンがズレない用になっているわけだが、ここまで大きいのは珍しい。

書いてある文字はCLOUDとSURFERを半分に切ったものだ。オシャレでグッド。

シュータンのクッションは厚めで爪先まで続くアッパーのニット材と連結している。

ライニングは厚くサポート強め

ヒールの立ち上がりは凸型。右足のみお馴染みスイス国旗タグ付き。
くるぶし下のショートソックスを履くと痛いので注意が必要。俺的にはもう少し細い方が好み。

かかと回りのクッションは厚めで安定感がある。

インソールはカップ形状で、内側の剛性をサポートするため大きな反り返りがあるのが特徴。

重量は14g(27.0cm)と軽量。

ソールパターンはフラット

アウトソールはOnシューズとしては珍しいくらい凹凸がなくフラット。黒いところがラバーで、白いところはラバーじゃなくてEVA。

ラバーは、車のスポーツタイヤ系統な若干粘りのある感じだ。ドライ、ウェット、アイス様々な路面でグリップするが、面がフラットで掻き出し力がないため砂やホコリなどのあるダスティな路面では少々滑る。

なおOnシューズ全般ラバーが薄くライフが長くないので、ライトユーザーの一足モノとしてはオススメしない。二足目以降系。

普段履きにもイイ感じのビジュアル

Cloudsurferは普段履きにもイイ感じだ。前作Cloudsurfer6は明らかに運動靴で普段履きという選択肢すら浮かばないようなものであったのに対して、Cloudsurfer7はハイテクシューズのような雰囲気を纏っている。

スラックスに合わせてハズしに使うのもよし、ジョガーに合わせスポーティーに決めるのもよし、ワイドパンツで迫力を増してくのもよし。コーデに合わせやすいシューズだと思う。

ランニングシューズであるため歩きのペースでも若干過剰に前へ転がり込もうとするけれど、スニーカーより何倍も歩くのが楽だ。ランニングシューズとしての役目を終えた後は勿論、最初から普段履き目的で買うのもアリだろう。

Cloudsurfer の重量は見た目より軽い

300g前後が多いOnランニングシューズの中では珍しく「236g(27.0cm)」と軽め。まぁランニングシューズという括りで見ると、とても軽いという訳でもないのだけれど、まぁまぁ軽い。

一見作りが大きく変わらない同社クラウドモンスターと比較すると、明らかにおぉ軽いエエね!となる。ソールにプレートを採用しなかったのはデカいというわけだ。ランニングにおいて軽さは正義。

Cloudsurfer のサイズ感

クラウドサーファーのサイズ感は公式的には「レギュラー」普段通りのサイズということで、幅はE~2E辺りに該当するっぽい。

俺個人の感想としてもそんなもんかな。長さは他社と同じで、つま先から踵まで至って普通の2Eな印象だ。尚且つニットに収縮性があるから多少の融通は効く。懐は広め。

俺の知っている範囲の試し履き含むOnシューズ基準で、Cloud(Cloud5より前のモデル)、Cloud5Pushだったらハーフサイズアップ、それ以外は普段と同様でいいと思う。他社だとナイキ、アディダス、ニューバランス、アシックス2Eなら普段のサイズ。プーマ・ニューバランスDは微妙で人によってはハーフダウン。そんな感じ。

~商品と関係ない個人的な話~

なお今回俺はいつものサイズから27.0cmとハーフダウンしたが、これは個人的な都合。ソックスをより薄手の物にしたところ、側圧不足に陥ったためサイズを落とした。

Cloudsurfer の走行感

重心はカカトに集中する

先ずは履いて立った感触は、直立で立つとつま先が完全に浮き、重心がかかとに集中する。

それと屈曲性が高いのもいい感じだ。加重を前後に加えるとロッカー形状らしく、シーソーの如く振れることが出来る。

ヒールストライクが一番シックリ来る

この靴は軽く足踏みしてみた段階で分かるぐらいヒールストライク向け。カカト着地をするとソールがグニャリと潰れて前に進みたそうな動きをする。

ファア・ミッドでも無論走れないことはないのだが、ミッドソールテクノロジーの不発感が凄い。まるで靴がヒールで走れと強制してくるかのようで、俺は普段フォアフッドなのだが、無意識にヒールで走ってたくらいだ。

クラウドテックフェイズはドミノ形状の穴がついているけれど、ドミノは後ろから倒すだろう?そういうことなんだろう。

なおハッキリとは明示していないものの公式もカカト着地推奨っぽい。

“前”へのエネルギー感が半端ない

走りだすと、なんかスッゲェ前に進む。俺の知っているクラウドテックは正しく空想上の雲に乗っかったイメージ通りフワリフワリな「↙↖↙↖」って感じなんだけれど、これは「←↙←↙」だね。とっても前。

人は進むとき足を上げ、足を前に運んで、足を下すじゃない?普通は「上げ」の動作をアシストするのだが、コレは「前に運ぶ」という部分へのアシストが強い。空洞が潰れて戻るときのエネルギーリターンが上への浮き上がりではなく、スライドに近い低い角度なのだ。

だから走り的には、足を叩きつけ強力な反発で前へ進むより、設置で速度を殺さないよう、滑らかにフラットな着地で足をガンガン回していくスタイルがあっている。俺の履いてきた靴の中にはない動きで違和感凄まじいけれど、足を高く上げずに済むから意外と楽。On公式サイトの説明文を見た感じ狙い通り作れているのだろう。

走行スタイルはヒールストライクとの相性が一番良く、ペースは1km5分より速いペースがハマって気持ちがいい印象。6分まで落とすと微妙。

メリットとデメリットは表裏一体

ここまで絶賛してきたけれど、紹介してきた項目はデメリットでもあるのだ。

まずフォア・ミッド走法はパっとしない。それと跳ね上げのリターンが前に向いているため、分かりやすいバネのような跳ね返りはない。ここまではメリットを得るためのトレードオフ。表裏一体・一長一短ってやつですな。

ソール後方がグニャグニャ

見逃せないのは、ソールに剛性がないことだ。On他モデルで採用されているプレート(スピードボード)がない影響がガッツリ出てる。プレートがないお陰で軽量に仕上がっているとはいえ、ちょっとグニャグニャ過ぎ。斜め穴のちょうど中央あたり皺の入っているところで折れるのだ。

特に大きい穴の開いているカカト斜め後ろの剛性が、他の靴では見られないくらい低く、そこで着地はしないとはいえ万が一があったら足を捻りそう。

あと先行して「6分まで落とすと微妙」というコメントをしたのだが、それは低速で走ると武器であるスライド力になる前に、横軸へテンションが分散するからだ。ただグニャリとした感触が残って微妙な感じになる。

ランニング初心者が購入するのは危険。少なくとも3カ月ぐらい走って、ある程度フォームが仕上がり、ペースを上げられるようになってからがいいだろう。

CloudsurferとCloudmonsterどっちがいい?

Onの人気ランニングシューズCloudmonster(クラウドモンスター)とどっちがいいという話をしよう。

店頭での試し履き時点で薄々そんな気はしていたのだが、正直なところ俺は以前購入したクラウドモンスターの方が好み。というかビックリするぐらいクラウドサーファーは走行スタイルに合わない。だから普段履きで使い勝手のよいホワイトを選んだのだ。

ただこれは好みの話であってクラウドサーファーが悪いという訳ではない。“俺は”クラウドサーファーのヒールからスライドさせるような足運びより、フォアで足を叩きつけ、やや捻りを加える走りがしたい。それにはクラウドモンスターの方が合っているというだけ。人によって違う。

検索サジェストの傾向的に気になる人多いだろうと思って記載してみただけだ。「マクドナルドでチーズバーガーとフィレオフィッシュどっちが好き?」という疑問と然程変わらん。趣向や食べたい量によるとしか言いようがないじゃない?それでも強いて言うなら多分クラウドモンスターの方が多くの人に好まれるタイプだと思う。

Cloudsurfer は気合の籠もったシューズ

7世代Cloudsurfer(クラウドサーファー)は初代モデルから搭載してきた伝統的な半円形状のゴムソール「リバウンドラバークラウドテック(画像右の底ゴム)」を廃止し、大型リニューアルしたモデルになる。

最新テクノロジーは他モデルに任せ、リバウンドラバーを継続し伝統を守ることは簡単だったはずだ。それでもこのシューズにOnが最初にリリースしたCloudsurferの名を付けたのは、きっと様々な思惑があるのだろう。

この靴からCloudsurferという名をスペシャルなものにしたい。 CloudsurferこそOnランニングシューズフラグシップなのだという強い意思が感じられた。…気がする。

まぁそんなウンチクは置いておいて、コンセプト通り流れるような反発をする面白いシューズだ。俺好みではなかったし、万人に受けるタイプのシューズではない気がするけれど、前へスライドさせるような感触は楽しい。

そしてそれ以前にカッコよくない?コレ。実は今回完全に一目惚れ。ランニングとか二の次で、見た目が好きだから衝動買いした。ある程度走ったら、綺麗なうちに普段履きに卸す予定だ。→ 中止:寿命のランニングシューズが増えてきたので、このままラン用として働いてもらう。

クラウドサーファー7の特徴は試し履きでも分かりやすいので是非履いてみて欲しい。歩きや店舗内での小走りでも、ヒールからのエネルギーと前に進む感触を感じ取れるだろう。

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横から見たとき穴の形状がカッコよくて好き。

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クラウドモンスターの方が俺の好みではあった。興味があれば是非『レビュー』を。

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