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DALI SPEKTOR2 レビュー [ 音響改善計画-DALI的にはエントリークラス- ]

ぼちぼちのスピーカーが欲しかった。数年に渡り大手家電量販店で店員を巻き込み視聴を繰り返した結果は「DALI SPEKTOR2」でした。

ありがとうヨドバシカメラ、ビックカメラ店員のおじさん、おにーさん。自宅視聴環境に限りなく近い状態を作り上げ、長いこと居座り、購入もしないで帰るクソ野郎に付き合ってくれて感謝しかない。

ネット通販全盛期だが、まだまだ実店舗も捨てたもんじゃないぜ。因みに購入したのは1時間以上付きっきりで対応してくれて、値引きもしてくれたヨドバシカメラ。

DALI(ダリ)とは?

今回購入したスピーカーのメーカーは「DALI」。最近は認知度が上昇傾向にあるような気がするけれど、一応簡単に紹介。

DALIは1983年設立されたデンマークの音響メーカーで「Danish Audiophile Loudspeaker Industries」の略。直訳で「デンマーク 音響マニア スピーカー 工業」。スピーカー工業を名乗るだけあって、最近リリースしたヘッドフォンを除けばスピーカー一筋のストイックな所。日本国内ではデノンやマランツなどを抱えるD&Mホールディングスが、販売サポートを受け持っているから安心して購入できる。

デンマークというとカラフルブロック「LEGO」、陶器の「ロイヤル・コペンハーゲン」辺りが代表的な企業。同国音響メーカーだと「Bang & Olufsen」が「DALI」より有名だろうか?

北欧デザイン=オシャレという安直なイメージは好きではないのだけれど、実際割と何でもオシャレ。Googleマップで適当に街を選んで景色を見て欲しい。使用している建材の違いとかもあるけれど、何でだろうな?すごい素敵空間。

DALIもオシャレ北欧の例に漏れず自称「入念に仕上げられた高級ブランド家具を彷彿とさせる外観」を謳っている。「Bang & Olufsen」の様に明らかにオシャレアイテムです!って感じはないけれど、モダンで万人受けしやすいデザインしてるのではないだろうか?

DALI 「SPEKTOR2」の詳細(スペック)

DALI 「SPEKTOR2」


周波数特性(+/-3dB):54Hz~26.0kHz
クロスオーバー周波数:2.6kHz
入力感度(2.83V@1m):84.5dB
インピーダンス:6Ω
推奨アンプ出力:25~100W
ツィーター:25mm
ウーファー:130mm
エンクロージャータイプ:バスレフ型
ターミナル:シングル
外形寸法:292mm×170mm×238mm
重量:4.2kg
カラー:ウォルナット(木目)・ブラックアッシュ・ホワイト
定価(税込み):¥46,200

今回紹介する商品名称はDALI 「SPEKTOR2」。スペクター2と読む。
スペクターと言うと一般的には「Spectre」と書いて幽霊。俺的には「対敵情報活動・テロ・復讐・強要のための特別機関」な”スパイ映画小説”の秘密組織である。コレはそのいずれでもなくてスペクトラム「波長」を由来とするとのことだ。

SPEKTORシリーズは「リーズナブルな価格とユーザー・フレンドリー、そしてきらめく真のHi-Fiサウンドを追求した新しいスピーカー・シリーズ」との通りDALIのスピーカーラインナップとしては安価なライン。定価は46,200円であるけれど、実売は3万円付近である。オーディオあまり凝ってない人間としては、エントリークラスとはいっても普通に高いわな…俺にとってはハイエンド。

「SPEKTOR2」は「DALIがブックシェルフの理想と考えるサイズ」らしい。ブックシェルフ(小型で背の低いもの)ということではあるけれど、これは海外の広々としてた居住空間基準であり、我らジャパンのウサギ小屋基準ではないことを忘れてはならない。卓上に置くなら結構デカイ。

だからシリーズの中で人気があるのは俺の買った「SPEKTOR2」より少し小さい「SPEKTOR1」。小さいとか値段が少し安いとか関係なしに「SPEKTOR1」は、いい商品で「1」にするか「2」するか最後まで悩んだ。音の傾向自体は、この商品と大きく変わらないので「SPEKTOR1」購入検討者も参考になると思う。

DALI 「SPEKTOR2」開封レビュー

包装はおしゃれなデンマークなんて、よく恥ずかしげもなく言えたもんだと思わせてくれるザ☆ダンボール。色気のかけらもねぇ。

この商品「木目」「黒色」「白色」と3種類の色があるけれど、それが分かるように「WHT」というシールが貼られているのがチープ感増している。捨てるのだけれどさぁ…もうちっと色気をくれ。

これは本来の箱を保護するため…なんてことはなかった。
発泡スチロールとご対面。直訳「おめでとう あなたの新しいDALI SPEKTOR!」と書いたレターは好き。

スピーカー本体は通気性の良さげな布袋に入っている。何かに使えそうで使えなさそう。

付属品は壁掛け金具、ラバーフット、取り扱い説明書。
注意点は接続ケーブルが一切入っていないこと。DALI的にはエントリークラスとはいえ、このスピーカー購入する層であれば不要でしょう?ということですね。値段上昇するよりは良いが、優しくはない。

画像左:壁掛け金具。コレで4.2kgの筐体を支えるのか?かなり貧弱に見えるけれど、まあ問題ないのだろう俺は使わない。

画像右:ゴム足。貼り付け式必要に応じてどうぞってことですね。ないよりもずっと有り難い。

DALI 「SPEKTOR2」外観レビュー

スピーカーを購入する上での絶対条件だったのだが色は「白」。
俺のガジェット類は白があれば出来るだけ白で固めている。

この筐体の素材は木製であるのだが、それを感じさせないくらいの厚塗ホワイトカラー。音響の世界は塗料の厚さでも変わるってんだから、木目(ウォルナット)だと音が違うのかもしれない。俺はどうせ分からないからどうでもいい。

北欧デザインだデンマークデザインだなんだかんだ言っていたけれど、見た目は良くも悪くも普通。

第三者が訪れた時に「あらオシャレねこのスピーカー」的なものはない。毒っ気もないけれど、特別光るアクセントも感じられないなってのが俺の印象。

サランネットと筐体角のアプローチは結構好き。一体感があって「◎」

サランネットのブライトな白は、非喫煙者だろうと将来的には黄ばむ予感しかしない。黄ばんだら灰色の染料に漬けて上位モデル「OBERON」のサランネットみたいにするのも乙だろう。

サランネット裏は灰色の布が別途付いているため、中が透けない作りとなっている。安物だとここがなっていないのだ。

DALIロゴは2019年に改訂されておりフォントがイタリック体からゴシック体となっているが、当商品については改定前のイタリック体のロゴ。製造年によっては、変更になるかも。

ウーファー「130mmウッド・ファイバー・コーン」
ウーファーの素材は各社個性が出るポイントであるけれど、DALIの得意としている「ウッド・ファイバー・コーン」ことパルプ素材と木繊維を固めた混合物。

「ランダムな木繊維によって、あえてコーン表面を凹凸のある不均一な状態とすることで、コーン自体からの不要な共振を最小限に抑え、良好な低域特性を実現するという役割があります。」という説明の通り、表面に触れるとザラザラと凹凸感がある。

下にプリントされている文字は「Low Loss Technology(低損失技術)」DALIスピーカーに使用されているテクノロジー総称で「ウッド・ファイバー・コーン」もそれに該当するとのこと。

ツィーター「25mmソフトドーム」
軽量のシルク繊維をベースとしているらしいが、見た目上は良く分からん。
右斜の文字は「Danish Audiophile Loudspeaker Industries」略してDALI。

裏面中央ちょい上にバスレフポートと接続コネクタに名盤とシンプル。

バスレフ型なので、あんまり壁にくっつけてはならない。多少の空間を空けないと空気が入らず、低音が上手く鳴らなくなるから要注意。

ターミナル
コネクターはよくあるネジ式で、勿論「バナナプラグ」にも対応している。
関係ないけれどバナナプラグって言う程バナナの形してなくねぇ?と思う。

オーディオ沼にガッツリ浸かった人はケーブルも拘れと言うだろうけれど、このスピーカーレベルでケーブルを拘る必要はない。サクッと安いやつ購入するといいだろう(ただし極端に安いやつは駄目)。俺はエレキギターやベースシールドでお馴染みCANAREさん。

ケーブルで音が変わるのは事実だが、変化が微妙だし、値段高いからといって好みの音が鳴るわけでもない。高いケーブル買う余裕があるのであればスピーカーやアンプをパワーアップしたほうが100倍マシ。

DALI SPEKTOR2 音質レビュー

このスピーカー良いところは刺激のないオールラウンダーであることにある。どれか一つが尖っているというわけではなくて、「高音」「中音」「低音」すべてが高水準でバランス良く鳴り音に広がりがあるのだ。高音は刺さらず伸びるし、低音もカッチリ鳴り、中音も高音低音に負けずに存在することを確かに感じさせる。

俺の使用用途としては、所謂デスクトップオーディオと言われているもの。パソコンから流れる音声すべて熟してもらう訳だから、音楽視聴のみではなくて映画にYouTube等あらゆる動画の音も鳴らす。それでいて俺の音楽趣味も特定のアーティストやジャンルが好みという訳ではなくボーカル有り無し、ポップ、ロック、ジャズ等結構な雑食系である故このオールラウンダー感は頼もしい限り。

ただオールラウンダーであらゆる音を鳴らせるから万能で最強なんだ!あらゆる人にオススメです…とはならない。ポジティブに書けばオールラウンダーなのだけれど、一般的にコレは凄まじいデメリットとして捉えられるだろう。何故かというと「どのカテゴリーでもパッとしない」から。

悪く言えばフラットすぎてメリハリがなく音源をそのまま鳴らすモニタースピーカー的な音だ。ポップ、ロック、メタルでは刺激を促すようなパンチの強い高低音がどちらも鳴らないし、クラシックやブラスミュージック系列だと金管のパワー不足、動画再生だと爆発音等効果音の迫力に欠ける。

このスピーカーは優等生的でどれも無難に熟せるけれど、個性が薄く強いアピールポイントがコレと言ってない。大衆に評価されやすい音は、多少の音潰れがあったり原曲無視があっても、低音が出るとかハッキリとした武器や個性がある物。「BOSE」であったり「beats」だったりが評価されるのはそういうこと。アレらはポップやロックやヒップホップなどメリハリ効いた音楽で映えて、パッと耳に入った時にイイ音(楽しい音)と感じやすいのだ。

だから「DALI SPEKTOR2」というか「DALI」製品全般に言えるのだけれど、「特定ジャンルに特化した人」にはあまりオススメ出来ない。

ただこの弱点を負うことなぞ、DALI側も承知の上でスピーカーの音作りはされている。DALIの使命は「アーティストが意図したサウンドをありのままに再生すること」なんて言葉が、公式Webサイトにあったが全くその通り。フラットかつ癖の少ない音が特徴。狙い通りメーカーの思想がよく反映されているスピーカーだ。兎に角オールラウンダーであらゆるジャンルを鳴らせる。ソレこそが俺の購入ポイント。

「DALI SPEKTOR2」は誰にオススメなのさ!って言うと、すべてがバランス良く、原音へのリスペクトを感じる音作りとなっているので「あらゆる音源を鳴らしたい人」「原音に忠実であることを好む人」「BGMとしてゆったりと鳴らしたい人」だろう。

万人にはオススメしないけれど、「DALI SPEKTOR2」は確かな音の良さを持った商品だ。

WEB購入する前に、一度現物を見ることをオススメする。
デスクトップオーディオには大きいサイズというか、本来的には向いていない。

こっちの方が人気はある。コンパクトだからね。
音の傾向としては似ているけど少し違う。SPEKTOR2より劣っているというわけではないし、音の輪郭がハッキリしておりコレはコレで悪くない。

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