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家電/AV機器

オーディオテクニカのインシュレーターAT6099を買った。[ 音響改善計画 -何処となく胡散臭い鉄塊に意味はあるのか?- ]

大手家電量販店でブックシェルフスピーカー「DALI SPEKTOR 2」を購入したのだけれど、その時販売店員から強く推奨されたのが、この怪しい鉄塊インシュレーター。

凄い熱意で音質良くなるとPRして店頭実演もしてくれたけれど、見てくれよ上の画像。3000円だぜこのゴム付いた鉄6つで。スピーカー大分お値段まけてくれたから、その浮いたお金で購入した。一応オーディオ愛好家からの評判は上々なんだこの鉄塊。この商品を素直に偏見なし忖度なしで見てみよう。

インシュレーターって何?

そもそもインシュレーターとは何ぞやというお話。
インシュレーターはオーディオ機器と接地面との間に挟み込む事によって、音質がクリアに鳴るというアイテムだ。ただ置くだけで音質改善だなんて、幸運を呼び込む壺やガラス玉と同様に胡散臭いことこの上ない!と言いたいところであるが原理はある。

スピーカーは音を出すとツイーターやウーファー等のユニットを動かす。ユニットを動かすことによって、発生する振動がスピーカー筐体を振動させその振動が接地面を揺らす。接地面が揺れるとスピーカーは更に揺れるし、振動することにより雑音が入る。

インシュレーターはその振動を抑えることで、雑音を止め音質向上を目指すアイテムなんだ。要はオーディオ機材用の「防振材」というわけだ。

audio-technica インシュレーター AT6099 詳細

ハイブリッドインシュレーター AT6099

入数:6個1組
構造:4層ハイブリッド 構造(ハネナイト/真鍮/ハネナイト/ソルボセイン)
外形寸法:φ30×17mm
質量:約65g(1個)
耐荷重:5kg(1個当たり/均一静耐荷重)
定価価格:¥4,400 (税込)

買ったのは、日本の音響機器メーカー大手オーディオテクニカのインシュレーター「ハイブリッドインシュレーター AT6099」である。何でこれにしたかというと、家電量販店員のオススメだから。今回の選択に俺の考えやこだわりは皆無。購入する予定すらなかった商品。

インシュレーターも色々種類があるようで「木製」「金属製」「ゴム」など様々。木製だと音質が柔らかく、金属製だと音が鮮明、ゴムだと締まった音になるとか、素材イメージそのままな変化があるとのこと。

この商品は名前に入っている通り、ハイブリッド(金属+ゴム)素材。真鍮と特殊防振ゴム「ハネナイト」「ソルボセイン」を使用している。
シャレっぽい名前の「ハネナイト」は、建物用耐震ゴムやダンロップタイヤのOEMも作っている「㈱内外ゴム」の制振ゴム。「ソルボセイン」は、アキレス系列の「㈱三進興産」が作る衝撃吸収素材で、医療現場でも使われている模様。つまり実績のある耐振動素材が用いられているわけだ。

そんでこの商品公式には、「明確な定位と伸びる高域、厚みのある低域を実現。」との一言はあるけれど、それ以外に音質についての記載はない。つまり聞いて確かめろということですね。

audio-technica インシュレーター AT6099 開封

見てくれよ!このパッケージ。
定価¥4,400なのにブリスターパック式で開けづらいとか、そんなことはどうでもいい。
これが我らがジャパンの誇るオーディオメーカー大手「オーディオテクニカ」さんのパッケージだぜ!

for Hi-Fi COMPO???
無駄に縮尺するし、統一感ないフォント!
素人がMSオフィスで作成したような図形!!

そして謎に稲妻走るピンク色グラデーションバック!!!
凄いダサい!ダサすぎてヤバい!!ある意味ハイセンスに見えてくる。何なのコレ?
凄くない?この2021年にしてこのパッケージ。1999年末に発売されたモノとはいえ、パッケージはもっとリニューアルしていいんじゃない?

開封。
中身はインシュレーター本体、スペーサー、取扱説明書である。

付属品として堂々と記載のあるスペーサー(厚紙)
何?何なのコレ?厚紙製であるのも酷いけれど、何でプリントの丸がセンターからズレてんだよ。パッケージも酷いけれどコレも相当に酷い。せめて丸をセンターに合わせてくれ。

接地面にゴムの跡が移らない様にするための敷物らしいけれど、接地面に敷いていいの?この厚紙。音質悪くならない?俺は捨てた。

audio-technica インシュレーター AT6099 外観

商品外観はこんな感じ。値段に見合ったものかどうかは置いておいて、真鍮だから雰囲気は悪くない。
ゴムは粘り気があり、上の小さい方が「ハネナイト」でブツブツの接地面側が「ソルボセイン」。

重量は68g。公称値65g
ズシリと重い。

audio-technica インシュレーター AT6099使用レビュー


画像はイメージなのだけれどインシュレーターの置き方は、取扱説明書に従ったスタイルだとこの様な三角形の3点配置。

4点の方が良いんじゃないかと思ったけれど、意外と3点で十分安定する。
強烈な地震があっても大丈夫だろう。

視聴に使用する機器はコレと同時購入した「DALI SPEKTOR 2」。
謎の厚紙スペーサーが付属するだけあって、ゴムの粘着力は凄まじい。3時間ほど置いていたらこの様にくっついたままになった。何も対策しなければ、接地面にゴムの跡がつくのは避けられないだろう。

本題:実際使ってみた感想

「本題の使用レビュー」
接地面直置きとインシュレーターを使用しての音質比較なのだけれど、スピーカーから出す音量が大きければ大きいほどにインシュレーターを使用した方が音が良い。その違いは明らかでインシュレーターを使用していない場合には高音の締りがなく低音がビビる。対してインシュレーターを使用した場合には、高音に締まりが出るし、低音がしっかりと響く。

無駄に約65gの質量を持って、ゴムが付いているだけではないということだ。接地面とビビリ音が感じられない。それ故か全体的に音の輪郭がハッキリする。インシュレーターの使用が音質にとってプラスに働くことは確認できた。

インシュレーターは買いなのか?

インシュレーターを使用すると「高音に締まりが出る、低音がしっかりと響く、音の輪郭がハッキリする」と評したから勿論買い。…とはならない。音が良くなったのは間違いないのだけれど、ぶっちゃけ俺は必要なかった。

何故かというとレビューは「接地面直置きとの比較」なんだ。
接地面直置きじゃなくて、インシュレーター以外の代用品を使用した場合との比較だと別。

画像は「DALI SPEKTOR 2」付属品のゴム足。普通にゴムの塊で工夫が見られないけれどコレで十分。

あるいはセリア(100均)で購入したコルクマットに10円玉轢いたコレで満足。

接地面を替えればどれも音が違う。「インシュレーターのみ」「コルクマットとインシュレーター」「ダンベルプレート」などなどいろいろ試したけれど、どれの音が好みだって聞かれたら「分からない」。接地面が揺れなければ「高音に締まりが出る、低音がしっかりと響く、音の輪郭がハッキリする」。揺れないことが重要。

だから接地面の揺れがなければ「どれも良くね?」というのが正直な所。

そもそもパチンコ店に負けないぐらいに、大音量で鳴らしてやらないとスピーカーの筐体はそこまで揺れない。オーディオメーカーもおバカじゃない「筐体が揺れる=音が悪くなる」を理解している。スピーカーの筐体に使われている素材が厚くて、重いのはそのためだ。

スピーカー側も振動を考慮しているから、少し補助してあげるだけで十分。お高いインシュレーターを用いるまでもなく振動対策は可能だ。だから100均とホームセンターでそれっぽいものを揃えてしまったほうが賢いと思う。オーディオ素人な意見でしかないけれど、防振対策さえできればOK。高額なインシュレーターである必要はない。

まとめ [ オーディオ素人俺個人の感想 ]

最終的に100均コルクマット&インシュレーターで運用している。

AT6099インシュレーターを設置すると音が変わるのは間違いない。
インシュレーターを使用した時に、タダのゴム足や10円玉などの代用品と音が違うのは分かる。
俺も3,000円程消費したわけだから、「AT6099インシュレーターが一番イイです!」と発言したい。でも3,000円消費した事実とオーディオテクニカブランドアイテムであるという事実をグッと殺して素直に申し上げると『AT6099インシュレーターを設置した時の音が、他より優れたものであるかは分からない。』

インシュレーターを良いものとするオーディオ通の人が多いから、取り敢えず「音質が改善されましたいい音です!」と同調しておいた方が正解なのも知っている。ブログ的には読者の購買意欲上げるため、「コレではお買い得!素晴らしいものです!」と発言しておいたほうが絶対にいいことも知っている。だが俺はそれなりのお金払って買うほどの効果はないと思った。

重要なのは接地面が振動しないこと。
だから床面への直置きは駄目だし、振動しなければ別にインシュレーターじゃなくてもいい。

振動対策にはなるからプラスであるのは確か。コストに見合っているかは謎。長いこと使えるだろうから、所有していない事実が気になるって人なら購入しても良いかもしれない。

今から買うなら、コチラにする。安いからね。

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