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家電/AV機器

FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO レビュー [ 音響改善計画-RCA入力接続→スピーカー出力端子- ]

俺の所有するプリメインアンプ「TEAC UD-301」は、コンパクトでUSB DAC対応とパソコン周辺に設置するオーディオ機器としては最高なのだけれど、高価格帯スピーカーとの接続に必須であるステレオスピーカー出力端子がない。

スピーカー出力端子が欲しいから、安くて評判の良い「FX-AUDIO」のパワーアンプを買った。「FX202A/FX-36A PRO」である。

FX-AUDIO販売社(ノースフラットジャパン)について

今回購入した商品「FX-AUDIO」は、Amazonや楽天などWEBストアでオーディオアンプを検索してやると出てくる格安商品だ。故にどうにも中国企業令和最新的な胡散臭い雰囲気を醸し出しているわけだが、この商品の販売社は「ノースフラットジャパン」。名前だけのジャパンじゃなくて本当に日本企業。

残念ながら多くの中国製品は安かろう悪かろうといったイメージを抱かれがちです。
弊社も類に漏れず中国を中心とする諸外国にて製品の製造、仕入れを行っておりますが、弊社では日本人による監督、運営のうえで各メーカーと直接対話を交えつつやり取りを行うことにより品質の安定化を図っております。

NFJコンセプト

上記はノースフラットジャパンから引用してきた文章なのだけれど、記載の通り「日本監修」→「中国生産」という体制。「安かろう悪かろう」ではなくてしっかり設計監修して、中国生産、ネット販売、商品間での筐体の流用などの工夫のもと商品が安価なのだ。

重要なのは日本企業というところではなくて(「中華企業=粗悪」「日本企業=良質」って訳でもない)「設計監修」をしている所。社員の「中国滞在中バイヤーKのブログ」見ていると、何書いているか訳分からんけれど真剣にモノ作っている感じがしていい。

FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO 詳細

FX202A/FX-36A PRO


デジタルアンプIC:ST Microelectronics製 TDA7492PE Dual-BTL Class-DデジタルアンプIC
最大出力:最大48Wx2ch (電源入力24V・4Ω時)
対応スピーカー:4Ω-16Ω
入力端子:ステレオRCA端子
出力端子:2chステレオスピーカー出力 (バナナプラグ対応)
電源仕様:DC12V-24V 電源容量2A以上推奨 (ACアダプター別売)
電源コネクター:DCジャック (外径5.5mm 内径2.1mmセンタープラス)
付属品:説明書
サイズ:高さ33mm×幅98mm×奥行き123mm(突起部を除く)
重量:325g
製品保証:6ヶ月
価格:4,000円前後

「FX202A/FX-36A PRO」は、元々安価なFX-AUDIOの商品の中でも特に安い部類に当たる。
今回の目的は出力端子「2chステレオスピーカー出力」を手に入れること。オーディオなんて上を目指せば何処までも行けるので、ちょっとプラスしたい気持ちを抑え目的の達成最優先とした。

色は黒と正面パネルが銀色のモデルがある。俺は銀色をチョイスした。現在は筐体についてるロゴが販売当初の上記画像とはやや変わっている。

最大出力最大48W、対応スピーカーが4Ω-16Ωであるのは大変に頼もしい。ブックシェルフスピーカーレベルであればまず不足することはないし、大型のスピーカーも鳴らせるポテンシャルがある。

注意点はこの商品含めFX-AUDIO全般で「電源アダプター」は別売りであること。電源のDC12V-24V「DCジャック (外径5.5mm 内径2.1mmセンタープラス)」は、オーディオに限らずあらゆる商品の電源で使用されている汎用品であるため、物をとっておくタイプの人は自宅にあるかもしれないから探してみることだ。

FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO 電源ACアダプター(別売り参考)

上記した通りFX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO 電源(AC)アダプターは別売り。
おそらくこのFX-AUDIO商品を購入する層は、環境をイジって楽しむ「オーディオ玄人」、安価で評判が良いから購入した「オーディオ初心者」の2択。前者なら当然保有しているからOKなのだけれど、後者の初心者的には優しくない。

「FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO」の電源選びで重要なのは以下…

  1. 「DCジャック (外径5.5mm 内径2.1mmセンタープラス)」であること
  2. 「DC12V」「DC24V」のいずれかであること
  3. 「電流容量2A以上」であること
  4. 「この商品の最大出力48W」に収まっていること
  5. 「使用スピーカーの推奨出力(W)」を満たしていること

面倒くさいだろう?つまり選択肢は4択(小数点がつくものは無視した場合)

  1. 「DCジャック (外径5.5mm 内径2.1mmセンタープラス)」の「12V-2A」(24W)
  2. 「DCジャック (外径5.5mm 内径2.1mmセンタープラス)」の「12V-3A」(36W)
  3. 「DCジャック (外径5.5mm 内径2.1mmセンタープラス)」の「12V-4A」(48W)
  4. 「DCジャック (外径5.5mm 内径2.1mmセンタープラス)」の「24V-2A」(48W)

FX-AUDIO「ヤフーショッピング 公式ストア」で販売しているのだけれど、どれがどれなんじゃい!という状態なので一応俺が購入したものを紹介しておく。

サクル株式会社」なるところのACアダプターだ。大手のOMEとか書いてあるけれど、実際どうなのかは分からなかった。よくある中華製品卸売業者。

最低限(PSE企画)をクリアしているようなので問題ないとは思う。兎に角2A以上センタープラスで48W(V×A)をオーバーしなければOK。

FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO 開封

パッケージはシンプルなダンボール。
他のモデルと共通の外装で、その区分けは側面に黒マーカーと手作業感溢れた形。

緩衝材みっちりなので、運搬時の損傷も安心。

付属品は本体と取扱説明書のみ。
取扱説明書は日本企業だから、怪しげな日本語っぽいものではなくてガッチリ日本語。

説明書はページなしの一枚紙ではあるもののオーディオ製品は、下手な接続したら一発で壊れるので目を通すことだ。

FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO 外観

フロントパネルはスイッチとボリュームのシンプル構成。
ロゴなどなど各種白色プリントは、シルバーだと角度によっては全く見えない。

このフロントパネルや側面の黒部分もそうだけれど、アルマイト塗装をしているようで4,000円にはとても見えない上質な感じ。他のオーディオアンプの中に紛れ込んでいても恥ずかしくないだろう。

俺のこの商品最大のお気に入りポイントがボリュームノブ。
画像だとさっぱり伝えられないのだが、回し心地が最高。安物のそれじゃない!微細なコントロールがしやすいお高いオーディオ製品特有のヌメーっとした感触がある。オーディオが好きな人が作ったのだろう。更にノブはスピンドル加工、エッジの光沢加工とキマっている。こだわりを感じる最高!!

電源を入れると上記画像のように青色に光る。発光源は2つのLEDである模様。これは好みかと言うとそうでもないのだけれど、眩しくて目を刺すような安さ極まる感じでもない。

電源はマッシブなトグルスイッチ。安いし、意図的にトグルにすることで硬派な印象を付けることが出来る。上手いことデザインしていると関心。

LEDは赤色。俺はマイルドな間接照明的な色合いのライトが好きなので、今一つ。

筐体はフロントパネルを除き黒。ヘアラインが深く刻まれたアルミボディにアルマイト塗装。

モデル間での筐体流用の恩恵であるのだろうけれど、この価格帯であることを考えるとかなり上等。

背面の入出力ポート。いずれも金メッキプラグである。
インプットはステレオRCA端子
アウトプットはステレオスピーカー出力端子
電源はDCジャック (外径5.5mm 内径2.1mmセンタープラス)

ステレオスピーカー出力端子のプラスチックキャップは、形成時のバリがたくさん残っていた。手を切るようなものではないし、音質には一切関係なのでどうでもいいだろう。手でつねれば取れる。

端子自体はねじ込み式のワイヤー直巻きつけ、Y字プラグ、バナナプラグ、何でも御座れなよくあるやつなので安心。

左から「RCA」→「バナナ」→「電源」である。ガタツキもなく接続良好。

このギチギチと配線付いている感じからも分かるだろうけれど、筐体のサイズはかなりコンパクト。Y字プラグを使用しても問題ないが、苦しいので出来れば導線剥き出しか、バナナプラグの方が良い。

筐体接地面は、ゲインスイッチと足がついている。
ゲインスイッチ?ってなった人はイジらなくて良い。そのままでOK。使う人は、取扱説明書をよく読んで使用することだ。

足については、硬質ウレタン。なんか少し斜めってるけれど、問題はない。

まとめ [オーディオ環境のパワーアップにオススメ]

音質レビューはどうしたって?パワーアンプお初なんだから分かるわけないじゃないか。少なくとも接続した「TEAC UD-301」の持つポテンシャルを損なっている感じはないし、ホワイトノイズのような雑音も乗らない。電源の入り切り動作も、ボリュームアップダウンも問題なし。妙に熱を持ったりしない。完璧なんじゃない?

俺が「FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO」に望んでいる役割としては、スピーカー出力の中継。そして「TEAC UD-301」の音をスピーカーに伝えてもらうことだけ。余計な色を付ける必要はない。出力される音は「TEAC UD-301」さんのソレでしかない。

「FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO」に不満はない。安いし、十分に活躍してくれている。スピーカー出力端子の拡張、オーディオ環境のパワーアップにオススメだ!

「FX-AUDIO- FX202A/FX-36A PRO」は、売り切れて市場から姿を消したり、復活したりを繰り返す。お見逃しなきように!

「TEAC UD-301」の後継。まさしくオールインワン。6年前にあればなぁ…。
デスクトップオーディオに最高。コレがあれば当レビュー対象は要らなかった。

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