2019年5月販売の「CASIO G-STEEL GST-B200-1AJF」を今更ながら購入した!
何故今更ってG-STEEL最新作「GST-B400 Series」2021年5月下旬リリース発表見て、急に欲しくなったから。ちなみに切欠となった「GST-B400」の見た目は、俺には刺さらなかった。機能技術進歩やブログウケを考えると最新モデルの方が絶対良いのだけれど、見た目好みの関係上仕方がない。
- 「G-STEELシリーズ」とは?
- G-STEEL GST-B200 Series (GST-B200-1AJF)詳細
- G-STEEL GST-B200 Series (GST-B200-1AJF)開封
- G-STEEL GST-B200 Series (GST-B200-1AJF)文字盤外観
- G-STEEL GST-B200 Series (GST-B200-1AJF)側面外観
- G-STEEL GST-B200 Series (GST-B200-1AJF)バンド、裏面 外観
- G-STEEL GST-B200 Series (GST-B200-1AJF)重量
- G-SHOCK Connectedでの時刻補正ってどうなん?[ 電波のほうが良いのでは? ]
- まとめ [ G-STEELはイイぞ! ]
「G-STEELシリーズ」とは?
今回紹介するG-STEELとは、名前の通り金属素材を使用したG-SHOCKのモデル名で、その初代はHUBLOTビッグバン風デザインで話題になった「GST-W100 Series」である。
G-STEEL以前にも金属製G-SHOCKは存在していたから、HUBLOTじゃないもん!という意見は受け付けない。八角形ベゼルでオーデマピゲロイヤルオークパクったと言われている「GA-2100シリーズ」はまだ酌量の余地有りだが、数あるデザインからあえて逆三角形に並ぶ丸デジタルディスプレイをチョイスし、唐突にベゼルをビス止めした「GST-W100」に至ってはどう見たってねぇ?
HUBLOTをパク…リスペクトしている事こそが「GST-W100」の魅力であった。何やかんや5万円以下の価格やデジタルディスプレイを採用している限りHUBLOTには成り得ないし、初代が海外で販売していた「GST-W100」のマイナーチェンジ版「GST-210B」の半端なデザインだと、このシリーズはヒットしなかったはず。
そうG-STEELとは、超雲上時計HUBLOTっぽい雰囲気が何処となくあるG-SHOCKなのだ。そこが魅力。
G-STEEL GST-B200 Series (GST-B200-1AJF)詳細
GST-B200-1AJF 詳細
ケースサイズ (H×W×D):53.3 × 49.2 × 14.5 mm
質量:87 g
防水:20気圧(日常生活用強化防水)
精度:平均月差±15秒(非電波・スマホアプリでの自動補正可)
使用電源・電池寿命:ソーラー(充電無しで約6ヵ月)
ケース・ベゼル材質:カーボン/ステンレススチール
バンド材質:樹脂(ウレタン)
風防材質:無機ガラス
機能:ストップウオッチ・タイマー・時刻アラーム・時報・カレンダー・ LEDバックライト・ワールドタイム・モバイルリンク機能
定価価格:¥49,500(税込)
俺の購入した「GST-B200-1AJF」の詳細は上記。
G-STEEL的には「GST-W110」「GST-B100」に次ぐ3世代目で「GST-B」シリーズとしては2世代目といったところ。
「GST-B200 Series」には他に、金属バンド、色違い(黒/薔薇金)、カーボンベゼル(青/金)、太極柄(黒)と幾つか色違いと素材違いがある。2021年5月時点だと全種類楽に購入可能であるが、黒と太極柄の在庫は少なそうだ。
「GST-B200 Series」の特徴は、ウリの金属ボディとG-STEELシリーズで初めてカーボンボディを使用した点。そして前モデル「GST-B100」から採用されたスマホアプリ連携機能である。初代G-STEEL「GST-W100 Series」にはあった電波補正機能を失った代わりのスマホアプリ連携機能については賛否両論であるが、実際に使用してみた感想は後記述しよう。
その他はストップウオッチ、タイマー、時刻アラームなどなどG-SHOCKお馴染みの定番機能満載。
2021年5月時点ではこのモデルの発売後に「GST-B300 Series」「GST-B400 Series」をリリースしているが、物凄い変化した機能等はないので好きなデザインを選べばいいと思う。
G-STEEL GST-B200 Series (GST-B200-1AJF)開封
商品外箱はシボ加工の紙素材で、中身は密度薄いウレタンクッション。悪くないけれど安っぽすぎる。「えッ!お前過去に満足してだじゃないか」というのはその通り。そう以前レビューした「G-SHOCK GA-2110」と全く同じ箱。
でもあの商品は定価約15,000円でこの商品は約50,000円なんだよ。実売価格は兎も角50,000円で売り出している商品の外装ではない。競合他社だと合皮ケースにファブリッククッションが登場する価格帯だから上位モデルに使用している金属ケースを採用するべき。
まさか2万円以下の商品と同じ包装だと思っていなかったため、辛辣になったが雰囲気は悪くない。ただもう少し頑張って欲しい。
付属品は保証書とCASIOお馴染みデカイ一枚紙説明書。
俺は取扱い説明書広げると畳むの面倒だから、Webでpdfダウンロードする派。
G-STEEL GST-B200 Series (GST-B200-1AJF)文字盤外観
「GST-W100 Series」から継承されたビス止めベゼル。ビスの形状は三叉に分かれた特殊ネジ。文字盤の雰囲気的に初代モデルよりHUBLOT感は大分薄くなっているけれども、ベゼルとウレタンバンドがルーツを主張してくる。
ベゼルに刻まれている文字は、2時位置「LIGHT」4時位置「FIND」8時位置「MODE」10時位置「ADJUST」。G-SHOCKお馴染みの構成だと「FIND」の位置に、ストップウォッチなどを起動する「START」が刻まれているけれどスマホリンクの関係。役割としてはあまり変わらない。
ベゼル表面は滑らかに傾斜がついており丸っこい。G-STEELシリーズでもこのモデルしか持ち合わせていない特徴で、金属パーツの厳つい印象が少し落ち着く。お気に入り部分の一つ。金属素材はポリッシュとサテンを使い分けており見た目良好。手間とお金が掛かっている感がムンムン。光があたった時に、強く輝く部分と鈍くほのかに光る部分があってソレが絶妙。
ベゼルに刻まれている文字は、ただのプリントではなくてバッチリ凹状に削られているため「LIGHT」等の細かい文字も削れ消える心配はない。お仕事細かい。
ただこの金属ベゼル傷にはそこまで強くない模様。ラフに使用しているのは確かだが、特別硬い場所に接触した記憶はないのに傷が幾つか見られる。まあ傷がついてこそのG-SHOCKってことで俺はOK。
G-SHOCKさん的には大人し目の文字盤だろうけれど、大分立体的。オレンジ色の差し色が良い味出してる。
針は太く視認性良好。特に白く長い秒針は特にお気に入りだ。ただ薄く打ち抜き感満載なので高級感は皆無。インデックスバーや外装にはお金かかってそうだけれど、5万円の時計としては針も少し頑張って欲しいところ。
上のディスプレイはストップウォッチなど各機能を表示するSTN液晶。反転液晶だから文字盤と調和しやすいけれど、正面以外からの視認性はバツ。でも俺はカッコいいから反転液晶歓迎。STN液晶は大型だが、ご覧の通り針が太いので見えなくなる。特に時針が11~1時帯にある時は絶望的。コレについて「LIGHT」「MODE」ボタンを同時押しすると針退避機能可能。ぬるりと2時4時7時10時位置のいずれかに針が退避する。「LIGHT」を先に押すのがコツ。
シルバーのバーインデックスやバッテリー状態を示すサークルは、光を抑え視認性を高める凹凸付き。文字盤は素材や奥行きを上手く活用して物凄い立体的。
2時位置にあるボタンを押すとライトが点灯する。7時位置と8時位置に文字盤を照らすライト、STN液晶にもバックライトが搭載。ライト点灯時間は切り替えができて1秒間と3秒間お好みを選べるし、本体が傾いた時自動点灯させるモードもある。
ライトの名称は「スーパーイルミネーター」。スーパーの名前に相応しくすんげぇ明るい。真っ暗闇を軽く照らせる光量。夜ふと目覚めた時に照らす分には、過剰すぎるけれど好き。
インデックスの白も光れよぉ…。ということで蓄光はやっぱり針のみ。クソ。GA-2110のときも思ったのだけれど、バーインデックス上白くしておいてこりゃないぜ!どう見ても光るべきだし、そこに蓄光塗料塗布してもそんなにコスト上昇しないでしょう?頼むぜCASIOさん。
ただ針についている蓄光が明るいお陰で、バーインデックスの金属に反射し何となく位置が分かるといえば分かる。
G-STEEL GST-B200 Series (GST-B200-1AJF)側面外観
ケースサイドは平らなベゼルメタルパーツがカーボンボディの上に乗っかっている感じ。
厚みは14.5 mmである。当時薄くなったと、言っていたけれどそれなりの厚み。スーツ袖口は厳しい。
カーボンコアガードということで、黒い部分はカーボン素材。一般的にカーボンと聞いて思い浮かべる折り目の付いたものではなくて、カーボンを練り固めたもの。明るい黒と暗い黒が混ざった独特の雰囲気がたまらん。ランボルギーニで用いられている「フォージドコンポジットカーボン」ぽくって好き。
ボタンはケースから出ているガードパーツで保護されているので、接触してもボタンを誤って押し込む可能性は低い。
そして何よりも重要なのは、正面から見たときも自己主張が激しく、このモデルの個性である「竜頭っぽい"ボタン"」。そうこれはボタン。竜頭っぽく溝切られているけれど、回転しないボタン。ドデカイのだから重要な機能を持っていると思うでしょう?「約1.5秒押すとスマホとブルートゥースで接続」するだけのボタン。
スマホとは初回接続を済ませたら、1日に4回自動接続で時刻補正を試みる。つまり補正無しで月差±15秒であるこの時計をボタンを押して時刻補正する必要性はほぼない。ボタンが大きい必要どころか、別にこのボタン要らない。だから近日発売予定「GST-B400」には付いていない。
ついでに言うと公式推奨にして一般的な時計の付け方である「指が一本入る程度」の緩さで身に付けると、時計がずれ手の甲に竜頭が当たって痛い。だからコレのあとに発売した「GST-B300」のボタンは引っ込んでいるのだろう。
「細けぇことはいいんだ!この見た目がイイ!!」って言える人以外にとっては、この竜頭風ボタン邪魔でしかない。
俺はこのボタンが気に入ったからコレを選んだ。意味は分かんねぇけど、見た目は大好き!だから何も問題はない。ただ付け根に付いている赤色は、文字盤との統一性を考えるとオレンジのほうが良いのではないかと思う。
G-STEEL GST-B200 Series (GST-B200-1AJF)バンド、裏面 外観
G-SHOCKお得意のウレタンバンド。
「□」の立体が模様として刻まれており。ザラザラとした感触となっている。
服の上からでも巻けるように、長めの作りであるから虚弱細腕の俺はダダ余りする。
コレもG-SHOCKお得意にして定番。
落下時にバンドがバネとなって衝撃吸収するための丸み。平置きは不可能。
バンド留め具はクイックリリース方式が採用されているので着脱簡単構造。
別売りのバンドと付け替えて楽しみやすいと言いたいところであるが、別売りのバンドは存在しない。コレと同時期にリリースされた似たような形の「GA-2000 シリーズ」のバンドも着かないし、G-STEELシリーズ間での共通性もない。つまり他「GST-B200シリーズ」のウレタンバンド(黒、紺、太極柄)、メタルバンドを何らかの手段で入手するしかないという訳。
幅24mmで接続部凸型16mmクイックリリースと独自バンドなせいで、残念ながら社外バンドの選択肢も壊滅的。ebayやアリエクスプレスで調べてみてもパッとしたものは見当たらない。文字盤のオレンジ文字に合わせてオレンジバンドが欲しいが諦めるしかない模様。
クイックリリース方式は、あくまでもケース形状との兼ね合いでそうなっただけで、バンド交換を目的としたものではないということだ。残念無念。
G-STEEL GST-B200 Series (GST-B200-1AJF)重量
本体重量は「86g」であった。ほぼ公称値通り。メタルバンドモデルの公称値は「177 g」(全コマ付け状態と思われる)。
金属時計としては特別重いということはないけれど、ウレタン系のG-SHOCKより重量を感じるのは確か。最新モデルや過去モデル含めG-STEELシリーズは大体この辺の重量である。
運動時でも問題ない範囲の重量であるとは思うが、長距離ランニングするとかならイヤな重量。
G-SHOCK Connectedでの時刻補正ってどうなん?[ 電波のほうが良いのでは? ]
この時計の時刻補正は電波ではなくて、スマートフォンに専用アプリケーション「G-SHOCK Connected」をインストールし、Bluetoothでスマホと接続する必要がある。これが嫌で電波時計である「GST-W110」「GST-W310」を選んだ人も結構多いのではなかろうか?
時計単体で完結してないのってなんか嫌じゃない?俺もそれは思ったし電波機能がないのは、少し不満に思っていた。だがそれは感情的な問題だった。だってスマホ常に身の回りににあるから、何の問題もないじゃない?
「G-SHOCK Connected」とのリンクは優秀。スマホは時刻補正に使用される標準電波よりも室内環境に強い。そしてスマホは身の回りにあるから、確実にキャッチできる位置にある。結構電波時計に使われている標準電波って弱いのだ。だから時間の正確性という点で見るとこの「G-SHOCK Connected」リンクタイプの方が優れている。
自動時刻補正は「0:30」「6:30」「12:30」「18:30」の計4回。この時計の月差は±15秒であるから3日に1回でもキャッチできたら問題ないだろう。3日間スマホが近くにないことあるか?と考えるとなくない?
「G-SHOCK Connected」は、機種によっては色々出来るけれど、この「GST-B200 Series」だと、「時刻補正」、「タイマー設定」、「ストップウォッチ設定」、「ワールドタイムの設定」、「取扱説明」、「スマホ呼出し」と最低限。でも十分。アプリでは4ボタンをカチカチ何度も押さないとセットできないアラーム、タイマーセットもスマホ側で一瞬。
「スマホの容量圧迫するし、Bluetooth接続なんてとんでもないバッテリーが減ってしまう」という心配は不要だ。RAMもROMも消費量微々たるものだし、Bluetooth接続で時刻補正する程度のアプリでバッテリー消費は大したものではない。貴方のスマホが5~6年前の化石でなければ。
電波時計じゃなくても時刻補正については心配要らないというか、こちらの方が絶対正確。ただ一点面倒なのはスマホを再起動した時に、アプリ立ち上げと接続が必要なところ。それ以外は特に問題はないというのが、俺の個人的な感想。
まとめ [ G-STEELはイイぞ! ]
竜頭風ボタンが意味ないとか、針安っぽいとか書いたけれど、実際の所どうでもいいのですよ。コレを身に着けたときのギンギラギンの金属感と側面にチラリと見えるカーボン繊維にウットリ。電波補正なしという点は若干気になってはいたけれど問題はなかった。
意外や意外なことに色々な服装に合う。フォーマルな感じに仕上げたらハズシっぽさが出ていい味出すし、崩しの服装は言わずもがな。プライベートで使用する時計はこれメインでいいんじゃないか?と思い初めており、想像以上の満足感に包まれている。
このモデルに限らず「G-STEEL」はオススメだ。実売価格5万円の商品としてはズバ抜けて高い加工技術が見られるし、時刻補正で寸分の狂いない時刻を届けてくれる。
当レビュー対象「GST-B200-1AJF」。シリーズ内でもスッキリとしたデザインなんじゃないだろうか?
初代改良型「GST-W310」これも好き。何処と無く漂うHUBLOT感。