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オメガ×スウォッチ ムーンスウォッチ MISSION TO MARS レビュー [ 確かにあるムーンウォッチの雰囲気 ]

話題になった「ムーンスウォッチ(オメガスウォッチ)」をようやく入手したぞ!
発売発表からの大興奮。都市部限定販売とWeb販売なしの超落胆。転売ヤーのカモとなり品薄&高騰。俺が店舗に寄った際は売り切れの繰り返し。疲れた。

ということで今回はスウォッチ×オメガのコラボレーション「ムーンスウォッチ MISSION TO MARS」のレビューをしていく。

前代未聞スウォッチとオメガのコラボレーション

スウォッチグループのスウォッチとオメガのコラボレーションアイテム「ムーンスウォッチ(オメガスウォッチ)」は、オメガ最大のアイコンモデル「スピードマスタープロフェッショナル」通称「ムーンウォッチ」をスウォッチがアレンジしたモデルだ。

正式名称は「BIOCERAMIC MOONSWATCH COLLECTION(バイオセラミック ムーンスウォッチ コレクション)」。

グループ企業内で公式にコラボして、プライスはスウォッチ品質ちょいプラスな3万円台の衝撃。小学生の頃宝石店の広告に掲載されていたオメガスピードマスター(ムーンウォッチじゃなくてシルバーのデイトだったが)に憧れ腕時計に興味を持ち、スウォッチのクォーツクロノグラフで腕時計デビューを果たした俺にとっては衝撃のコラボレーション。買うしかねぇ!!

ムーンスウォッチはカラーが豊富

  • ムーンスウォッチ詳細
    • ケースサイズ:直径42mm
    • 素材:バイオセラミック
    • 駆動方式:クォーツ
    • 防水:3気圧
    • 重量:30g
    • 定価:36,300円(2023.3時点)

なんとカラーは惑星をイメージした全11種類とやたら豊富。使用しやすいオリジナルと似たようなカラーからスウォッチらしいポップで明るいカラーまである。

クォーツ駆動で、日常生活防水と使いやすく値段設定も上手い。時計趣味な人にとっては安上がりに見えるし、普段時計を買わない人にとっては多少勇気が必要だけれど決して届かない価格ではない絶妙な塩梅だ。

ムーンスウォッチの販売体制はクソ

  • ムーンスウォッチ取り扱い店舗(2023.3 日本のみ)
    • スウォッチストア原宿
    • スウォッチストア渋谷
    • スウォッチストア銀座
    • スウォッチストア大阪
    • スウォッチストア横浜
    • 期間限定Pop UP(阪急梅田・名古屋栄)
    • 移動販売ムーンスウォッチツアー

このコラボ商品はかなり話題になった。俺の想像していた4倍は話題になった。腕時計なんて取り扱っていなかったメディアやユーチューバーも挙って取り上げる程だ。時計離れだの節約志向だの気取っている人が増えてきているようだけれど、結局のところ逃避しているだけでお金があれば手に届けば買う人が多いという事実を物語っている。素直になろうぜ!

そんな中で問題となったというか、現在も問題なのが販売体制。スウォッチは極一部の公式ストアと期間限定の移動販売のみとして、地方民・田舎者に死刑宣告を告げた。その希少性から当然の如く転売屋のカモになり、偽物がフリマ・オークション出品されると混沌が続いている。(詳しくは→「Swatch公式サイト販売店リンク」)

俺は買うしかねぇ!!と販売開始前から意気込んだものの海を跨がないと店舗に行けない&売り切れ連発で入手まで1年近くかかってしまった。販売体制はクソ。全国とは言わないがもう少し増やして頂きたい(オブラートに三重ぐらい包んだ発言)。

ムーンスウォッチの外観

厚紙製だがカッコいい箱

商品を見ていこう。
まずは箱から。スウォッチではプラスチックのケースを使用することが多い印象があるけれど、ムーンスウォッチ専用のプリントされた厚紙製の箱が用いられている。紙だが光沢加工やシボ加工がされているため安臭いものではない。

側面には人生において決して役に立つことがないであろう惑星豆知識。この商品は火星について書いてある。マイナス63度はヤバいぜ!

「One day, Mars will have a ring.」というのは「ある日火星に土星のような輪っかが出来るかもね」って内容みたい。詳しくは「NASAホームページ(英語)」へ。

観音開きで商品とご対面。
内容物は時計本体・コレクションのリーフレット・説明書・保証書。

派手色が素敵なMISSION TO MARS

赤色が目に刺さる程輝かしい「MISSION TO MARS(ミッション トゥ マーズ)」だ。レッドプラネットの別称を持つマーズ(火星)をイメージしたものとなる。

販売当時ヨーロッパでは一番人気で俺的第一購入候補だったのだけれど、2023年現在日本ではあまり人気がないようだ。今は比較的購入しやすいカラーの模様(販売店に行ければ…)。2023.1初め仕事で東京行った帰りに覗いたら普通に売ってた。

まぁ確かにこの「赤」や「黄」「水色」辺りはコーディネートに合わせにくい印象を持ってしまうのは分かる。だがこれぐらい派手だとアクセントとして使える故アリだと思うのだがどうだろう。派手色カッコええよ。オススメ。

ケースは独自素材バイオセラミック

ケースに使用されている素材はスウォッチ独自素材である「バイオセラミック」。1/3が植物から生産したプラスチック、2/3がセラミック粒子で、セラミック粒子をプラスチックで固めたものであるとのことだ。

ぶっちゃけバイオセラミックの見た目は安っぽい。一応ルーペでみるとザラザラとした独特な雰囲気もあるし、触れた感じと爪で突いた時の感触は確かにプラスチックじゃなくて陶器的何かを感じるのだが、セラミックならではの光沢感とか傷付きにくさとかは全くない。

公式サイトでケースをアップで写している「JUPITER(薄茶×オレンジ針)」「EARTH(薄緑×紺)」などのモデルだとまた違うのかもしれないけれど、この「MARS」はセラミックとプラスチックどちらかというと完全にプラスチック寄り。期待は厳禁。

まぁ俺はこういうチャレンジングなマテリアルの類が好きだからOK。

形状は正しくムーンウォッチ

オリジナルとサブダイヤルの配置が違うのだけれど、特徴的な左右対称ケース、アウターベゼル、竜頭にプッシャーと抑えるべきものを抑えるとこんなにもオメガスピードマスタープロフェッショナルなのかと感心させられる。

スウォッチとオメガのコラボレーションモデルということで両社のロゴが入っている。クロノグラフ針が12時位置で基本固定であるため、スウォッチのロゴはほぼ見えない。割とパっと見オメガ。

このマーズは「スピードマスタープロフェッショナルアラスカプロジェクト(311.32.42.30.04.001)」という誰が使うのか分からない謎のアルミカバーが付いた超迷作の外観を取り入れたモデルとなっている。サブダイヤルのロケットを模した針、ダイヤルの白、ケースが赤なのはそれを引き継いでいるからだ。

インデックスには高級時計にも搭載されている高性能夜光スーパールミノバが採用され、サブダイヤルも皿状に窪んでいると本格派。

タキメーター。1kmを走行した時点でストップを押して、その時に針が指しているのが時速というもの。使わない。いいの飾りなんだよ。カッコいいじゃん。

プリントそのものは高見えするようなものではないものの、オリジナル同様のフォントや数字の斜めに配置された伝統的な「ドット オーバー 90」「ドット・ダイアゴナル・トゥ 70」が再現されている。

「Ω-×-S」の刻まれた竜頭がカッコいい。

プッシャーもオメガスピードマスターお約束の形状。最初に憧れた時計がオメガであるためか、今でもクロノグラフプッシャーの形状はコレが一番好き。

全体的にケース淵のエッジの立ちが見事だ。エッジがパリッと立っているからフォルムがシャープに見えて美しい。特にラグの捻じれ部分がヤバい。

ムーンウォッチ譲りのプラスチック風防

風防はドーム状のプラスチック。何で3万円以上する商品でガラスじゃなくてプラスチックなんだと思ってしまうけれど、宇宙空間で割れないようにとオメガムーンウォッチ(2023.2月現在93万円)でも採用されている伝統的なものだ。

ガラスでは再現できない独特な雰囲気があるのだが、プラスチックだから超傷が付きやすいのは難点。フィルムなどを貼らず傷が増えたらサンエーパールなる研磨剤で磨くのが、ムーンウォッチユーザーの嗜みらしいので取り敢えずそれで運用してみようと思う。

風防の中央オリジナルムーンウォッチでは「Ω」の透かしが入っている部分には「S」の字が入っている。よく見ないと分からない。

クォーツクロノグラフで電池交換が簡単

機能は以下の通り…

  • A:サブダイヤル左「60分針」
  • B:サブダイヤル右「1/10秒針」
  • C:サブダイヤル下「秒針」
  • D:「クロノグラフ秒針」
  • E:「スタート・ストップ」
  • F:「リセット」

秒針、クロノ秒針、60分針がステップ運針で、静かな空間だと1mぐらい離れてもカチカチと音が聞こえてくるのがスウォッチ時計らしいところだ。音が嫌いな人はケースに収納した方がいいかもしれない。

使用されているムーブメント(内部の機械)については、海外メディアによるとスウォッチグループETA(エタ)社の「Cal.G10.212」らしい。スウォッチクロノグラフシリーズ定番のモノを流用したという訳だ。

ちなみにサブダイヤルの配置がオメガと違うのは、ムーブメントに依存するから。上記画像の機種が同じムーブメント採用機種なのだが、ダイヤルの配置が同じなのはそういうこと。ムーンスウォッチが意味もなく竜頭2段階で引き出せるのは、デイト(日めくり)搭載の名残なのだろう。

ムーンスウォッチの電池交換は簡単

ケース裏に刻まれている言葉は「大きな夢を抱き、空高く飛び、宇宙を探索、惑星へ旅をしよう」という内容。夢のない30代に響く痛い言葉だ。

オシャレな惑星柄の部分はスウォッチ時計で定番の電池ブタ。先の細いもので持ち上げてやればポロリと外れる。電池交換が簡単なのは嬉しいところだ。

入っているボタン電池はスウォッチグループRenata(レナタ)社の「394」だった。日本のボタン電池規格だと「SR936SW」。

コラボ感溢れるストラップ

ストラップにはベルクロ社のベルクロストラップが採用されている。所謂マジックテープ。商標名にならない言い方だと面ファスナー。オメガやスピードマスターのロゴが多く使われておりスペシャルな感じがグッド。

このベルクロストラップはムーンスウォッチ全モデルで使われている形状なのだけれど、これもこのモデルのベース「アラスカプロジェクト」に採用されていたものを参考にしたと思われる。

ベルクロストラップの取外しは簡単

ただこのストラップ新品状態だと超固い。そして厚みがあるのと着脱の際バリバリ音を立てるのが好みではない。幸いバンド交換は簡単。至って一般的なバネ棒(ラグ幅20mm)で止められている。俺は変えた。

ムーンウォッチのサイズ感

着けてみた。俺は腕回り約15.5cmの虚弱系メンズ。
ケース計42mmと小さくはなくベルクロストラップが太いので存在感が強い。

参考に他の時計をつけた状態を…

  • 左上:OMEGA×Swatch MoonSwatch 42mm
  • 右上:OMEGA Speedmaster Date(3513.3) 39mm
  • 左下:Sinn 556.M 38.5mm
  • 右下:Google Pixel Watch 41mm

故障修理対応はしていない

購入前に理解しておくべき注意点!
この時計というかスウォッチの時計は、修理というものを受け付けていない。保証期間内に壊れた場合には、交換対応になり保証終了後は有償交換となる。交換在庫がなくなったら終わり。

そんでもってスウォッチ時計の耐久性ついては、信頼出来るものではないから困りもの。俺の過去に購入したスウォッチ製品は針落ち、不動、激しい時間ずれと、あまりいい思い出はない(俺が乱雑なのもある)。壊れた時に「仕方ないスウォッチだもんな!」と思える精神力は必要だ。

まぁ流通量の多い汎用ムーブメントを使用しているため、時計修理店での修理は可能だろう。高額になるだろうけれど…。

偽物との見分け方

販売体制がクソだから、ウェブフリマやオークションに頼らざるを得ない人が多いと思う。一応偽物との見分け方を記載しておく。(偽物を持っていないから話半分で見て欲しいのと、生産時期によって若干仕様が変わっているらしいので下記の特徴を持たなくても本物という場合もある。)

先ずは箱。外カバーも内側も光沢感がありシボ加工がされている。偽物は本体に力を入れるので、意外と一番分かりやすいポイントだと思う。

個体差による若干の前後はあると思うけれど、箱と時計を含めた総重量は「145g」(時計本体「30g」、外カバー「16g」、内カバー「85g」、取説「9g」、リーフレット「7g」 ※ 総重量と合計値が合わないのは、俺の使ってるはかりがコンマ単位四捨五入の安物だから。)

偽物が重量まで考慮しているとは、思えないので参考にして欲しい。

本体はケースの違いがどうのこうのよりムーブメントで見るのが手取り早い。絶対にボロが出る部分だ。

サブダイヤル下秒針、右1/10秒針(停止・リセット時に稼働)、左60分針(1分に一度動く)。クロノ針と秒針は、カチカチと1秒刻みに動くステップ運針。

惑星柄の蓋を外したら「394 or SR936SW」ボタン電池。(購入1年以内なら電池メーカーがRenataじゃないと不自然)。蓋はパッキンで止まっているだけだから軽く煽れば取れる。外せなかったら論外。

ケース本体は偽物も割と作りこんでいる。風防の「S」透かしとかも再現しているようだ。でも俺的にパクりにくいだろうなと思った部分をピックアップしておく。

風防接合部はなんかギラギラと独特な感じ。またケース内4時・7時・12時位置には小さい穴が開いている。

本物がないと分かりにくいだろうけれど、バイオセラミックは高見えしないもののプラスチックではない。若干の凹凸感がある。

ラグ裏には謎の淵。
メルカリ・ヤフオクなどで違和感があったら、取引を終了しないで返品申請をすることだ。出品者が「ノークレーム・ノーリターン」なり「すり替え防止のため返品厳禁」と言おうと、規約上そんなルールはない。実は出品者が気の毒になるくらい購入者が超有利。

ムーンスウォッチに高級感はない。でも満足感は高い。

文字盤の仕上げ、ケースエッジの立ちも素晴らしく眺めているとテンションの上がる非常に面白い商品だ。俺は好き。

ただネガティブな目線で見るとパッと見ただのプラスチックだから細かい仕上がりが気にならない人だと数千円の安物時計にしか映らない。故に話題になったからと言って飛びついた人、オメガスピードマスタープロフェッショナル(2023.3 ¥935,000)が安く手に入ると思っていた夢見がちな輩は憤慨することになる。ブログ検索するような人は当然分かっていると思うけれど、そんな上手い話ある訳ないじゃない?

あくまでもスウォッチという1~3万円ぐらいでファッショナブルな時計を作るメーカーの商品。オメガではない。ムーンスウォッチはカニカマみたいなもんで、本物のカニを求めてはいけない。スウォッチのポップさとムーンウォッチの雰囲気を楽しむ商品なのだ。高級時計ではないことを重々理解しておいて欲しい。

追記:気に入ったので、違う色も買った。

ムーンスウォッチツアーで第2購入候補だった「Mission to The Sun」を買った。本記事とだいぶ被るけれどレビューは下記。

以下ムーンスウォッチ購入後に約立つ商品のリンク…

プラスチック風防磨き定番らしい「サンエーパール」。そのうち買う。

スマホでお馴染み「PDA工房」「ミヤビックス」から風防保護フィルムがリリースされていたりする。傷つけたくないなら必須。

電池交換には「レナタ394」か「SR936SW」。「SR936SW」の方が若干安い。

バンドを外すなら持っておきたいバネ棒外し。バンド付属品や中国製はオススメしない。

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