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家電/AV機器

シャープ 衣類乾燥 除湿機 CV-P180-W レビュー [ 巨大コンプレッサー式除湿機-力こそパワー- ]

除湿機が壊れた。
思えば新生活に合わせ購入した生活家電がそろそろ10年経過する。怪しくなってくるころか。炊飯器で炊いた米がべちゃついてきたり、洗濯機の乾燥機能もキレが悪くなってきた感。あ~やだやだ。

だがいるもんはいる。俺ん家は除湿器が無ければ、年中湿度70%オーバーの腐海だ。というわけでレッツ新調「シャープ 衣類乾燥 除湿機 CV-P180-W」。オーバースペック&予算オーバーだぜ!

除湿機を買うときには「方式」に注意!

今回のレビューは除湿器なんだけれど、いきなり訳の分からん画像からスタート。

何の画像かというと除湿器の方式の話からしようと思いましてね。ここを誤ると効率が悪いので簡単に語らせて欲しい。

高温のコンプレッサー・低温のデシカント

有名な話除湿器は「コンプレッサー」と「デシカント」という二種類の除湿方式がある。ザックリとした特徴が以下。

  • コンプレッサー:高温下で効率が良い。
            低温下だと効率が落ちる。稼働音が大きい。
  • デシカント:温度に左右されない(低温に強い)。
          コンプレッサー比、高温下での効率が低い、電力消費が多い、排気が熱い。

コンプレッサーが結露を利用した方式で、ペットボトルの結露した水を集めるイメージ(あくまでイメージ)。

結露を利用するから室温が低いと効率が落ちるのと、稼働音が大きいというデメリットがある。

デシカントが乾燥剤に水分を吸着させ、それをヒーターで暖めて何度も利用する感じ。

室温に左右されないというメリットがあるが、室温が高いとコンプレッサーの方が効率良く、ヒーターを使うから消費電力が多く排気の温度が高いというデメリットを抱えている。

だから15℃前後を目安に、それより高かったら「コンプレッサー方式」、低かったら「デシカント方式」の除湿器というのがセオリー。

両方式搭載ハイブリッドもある

なお「コンプレッサー」と「デシカント」両方搭載して温度によって切り替える「ハイブリット方式」もある。言わずもがな最強。

ただ値段も最強だし、筐体サイズも最強。それに室温によっては結局片方しか動かなかったり、方式別に2台買った方が値段安く運搬の手間が省けたり、ということもあるので考えなしに買うのは微妙。

俺ん家の場合冬季室温15℃~10℃ぐらいになるときはあるのだけれど、基本は20℃ぐらいなのでコンプレッサーにした。運用環境に合わせ適切な方式を選んで購入して欲しい。

シャープ 衣類乾燥 除湿機 CV-P180-W 外観

白くシンプルで見た目良好

本題「シャープ 衣類乾燥 除湿機 CV-P180-W」の話に入る。こちら「コンプレッサー方式」。結露の方。室温が高いほど効率がよく、低温だとイマイチな方だ。

過去』にシャープヘアドライヤーのデザインに対して物凄く文句を言ったことがあるけれど、空調家電関連はそこそこ優秀だと思う。

安っぽいメタリック配色を多用せず、光沢のある白と光沢のない白を上手く活用している。似たような性能と値段の「三菱」はダサ過ぎて購入する気すら起きなかったのでデザイン重要。

湿度表示のパネルは消灯も可能

電源を入れると湿度が表示される。青い縁取りは煌々とし過ぎず雰囲気良好。

また明るさが2段階あって、消灯出来るのは評価したい。機能としては地味だが、ワンルームだったり寝室に設置するなら効果は絶大。

背面は吸気フィルター

背面には取り外し可能な吸気フィルター。

細かなシボ加工でプラスチック特有の安い光沢感を出さないように努力しているのがいい。ただ型式やらなんやら書いたシールがデケェなとは思う。

この製品に限らずフィルターの清掃は超重要。除湿性能と電気代に物凄い影響する。キチンと清掃すること(俺へのメッセージ)。

上部にルーバーと操作ボタン

上には排気ルーバーと操作パネル。やたらとボタンとモードがあるけれど、取扱説明書を見ないと分からないというほどではない。

水タンクは右側側部

水タンクは右側面に。壁と近いと取り出しにくいのが難点。タンク容量は4.5L。これ以上大きくすると取り回しが悪いので、こんなもんでいい。

自称「凹凸の少なくて洗いやすい水タンク」努力はしたのだろうけれど、特別凹凸がないというわけでもない。持ち手がついていて運搬しやすく、排水口の形も問題なし。

市販ホースを繋げると連続排水可能

連続排水出来るようにホースを繋げるのが嬉しいポイントだ。(ホースは別売り)

風呂場や洗濯排水パン辺りまで伸ばせば無限に運転が出来て、手動での排水不要。

電源コードは約2m

電源コードは背面下部に。プラグ込で2mほど。あまり遠くは行けないけれど、長すぎても邪魔だからこんなもんでいいと俺は思う。

なお「CV-N180」「CV-S180」やらマイナーチェンジを繰り返しているが、生活家電のリニューアルはスマホやパソコンと違い、ほぼ性能が変わらない。その時一番安いのを買うべし。

除湿機は「大は小を兼ねる」

「CV-P180-W」は木造住宅20畳、コンクリート住宅40畳と除湿器としては比較的大型にあたるのだが、我が家ではコンクリート12畳ほどの空間で運用している。スーパーオーバースペック!!

というのも、カタログ値はあくまでも家具などがない空間かつ最大出力での計測になる。故に実際運用する低出力だと実際のところカタログ値程ではない。

除湿器は「大は小を兼ねる」タイプ。出力で悩んだら取り敢えず強い方を買えばOK。

スペックを上げるとサイズも大きく…

縦に長くやたら存在感がある

ただしスペックを上げていくと筐体はドンドン膨れていく。除湿機の性能=ユニットのサイズ。故に筐体はドカンとデカい。

これは70cmと高さがあり、尚且つ膨張色の白だから10畳程度の空間だと威圧感が半端じゃない。巨大な謎家電がある!!って感じ。

購入資金だけではなく設置スペースや部屋の美観とも要相談。あと押入れに入れて使いたいとなると少々怪しい。

重量もアップ!キャスターがイマイチ

重量も16.5kgと中々だ。水が入っていたら20kgオーバー。

横に取っ手が付いているものの、頻繁に階段を往復するとか、すっかり腰の曲がった親にプレゼントとなると少し考えもん。

あとキャスターが付いているのだけれど、何故か横移動オンリー。俺はどっちかというと縦移動がしたい。

CV-P180-Wの除湿性能には満足

除湿性能については特に申し上げることがないくらいパーフェクト。1時間ほどで我がジメジメ湿度70%ハウスを50%まで下げることが出来る。お陰様でタンクはあっという間に満タン。

10畳チョイのウサギ小屋には、オーバースペック過ぎね?っていうのにも考えがあって、コンプレッサー方式の苦手な15℃~10℃ぐらいをパワーでゴリ押しする大作戦。

これは滅茶苦茶上手くいった。効率は落ちてしまうものの、元々の除湿能力が高いから割と短時間で湿度を下げられる。室温5℃ぐらいまで下がると流石にキツイが、10℃ぐらいならなんのそのの無問題。

衣類乾燥としても使える

“衣類乾燥” 除湿機ということで、衣類の乾燥にも使える。俺としてはドラム式洗濯機に付いているアレとか、ガス乾燥機 乾太くん(商品名)みたいな奴が衣類乾燥機なんじゃないの?除湿機のこと衣類乾燥と言ったらファンヒーターもそうじゃない?物凄い違和感なんだけれど、まぁそういうことらしい。

排気の乾燥した空気をぶち当てて衣類に付いている水分を気化させ、それを回収するという仕組み。そのため排気ルーバーはやたらと角度を付けて動かせて、排風のパワーをサーキュレーターばりに向上させることが出来る。

2畳ちょいぐらいの風呂場に5.5kg洗濯機に入っていたもの全部干して、3時間ぐらいで厚手のもの以外凡そ乾いた。正直馬鹿にしてたんだけれど結構優秀。

煩いのは、ご愛敬

クッソ煩くなるのはご愛敬。
最小出力でも壊れかけの安い冷蔵庫みたいな音がグォングォンと鳴る。音量が大きいというか、低音で響く感じだ。左右送風ルーバー機能を使うと稼働時パキって小さな音が鳴るのも地味に不満。

そして衣類乾燥最大出力にすると、もう換気ファンの中にいるかのような轟音。我が家の家電ではスティック掃除機を抜き、洗濯機に次ぐ2番手の煩さである。ありがとうノイズキャンセリングイヤホン。まぁコンプレッサーを冷やしファンをぶん回す以上やむなし。

それとヒーターを搭載しているデシカント方式よりマシというだけで、排熱もソコソコ。俺ん家だと使用していると室温1~2℃ぐらい上がる。夏場は湿度低下の快適さと室温上昇とのトレードオフ。冬は暖房代わりになってステキとはならない微妙熱。

プラズマクラスターで快適?

シャープご自慢高機能イオン「プラズマクラスター」が搭載されているのもウリ。
効果としては「消臭」「防臭」「カビ菌の軽減」を謳っている。ヘアドライヤーでは「髪の保湿」出来るとか都合のいいイオンだなとか思ったのだけれど、同じ「プラズマクラスター」という名前でも機器によって違うとかなんとか。へー。

実際除湿器を運転すると、その効果が実感出来る。…でもプラズマクラスターによるものなのかは正直分からない。空気清浄機程じゃないにせよフィルターを通すから消臭にはなるし、水分を取り空気を循環させるわけだから防臭・カビ防止にはなるのは当たり前じゃね?ってところ。

まぁ手元にある以上信用しておいた方が幸せなので、プラズマクラスターのお陰だと思っておく。プラズマクラスターを起動して耳を澄ますと「ジッ」「ジッ」と小さな音を立てているので、何らかのお仕事をしているのは確かだ。

CV-P180-Wへの個人的な不満点

サイズ、重量、騒音、排熱その辺は構造上仕方がない。デカくて重く煩いけれど、やむなし。

水タンクはもう少し凹凸が減ればいいなとは思うし、キャスターは横だけじゃなくて自在に動いた方が望ましい。でもまぁええや。

自動運転範囲が狭い(湿度60%で入切のみ)

俺からの不満点は一点。
自動運転の範囲設定が出来ないこと。湿度60%まで下がったら停止と湿度59%まで上がったら起動のワンパターンしかないのが残念だ(室温25℃以上の場合55%がボーダーになる)。

俺ん家の湿度上昇スピードだと、5分止まって、7分稼働しての繰り返しになって喧しいから使っていない。出来れば50%ぐらいまでガツンと下げて、60%まで戻ったら運転するとかそんな感じでお願いしたい。だが自動では出来ないので手動で運用している。

自動運転は調整出来る方が絶対に便利だし、カメラとか楽器とかの趣味で特定の湿度をに保ちたいとかそういう用途で使えないから客も逃していると思う。何か勿体ないなぁという感じ。

それ以外特に不満はないです「〇」

CV-P180-Wはデカくて煩い最高の除湿機

前の除湿器が適温面積10畳ちょいぐらいのエントリーグレードだったんだけれど、やっぱハイグレードは違うぜ!力こそパワー。

2倍以上の速度で湿度が下がるから快適だし、稼働時間が短く済むから電気代も浮いて……ない。パワフルな分電気も喰うから、そこは変わらなかった。変わってないならOK・OK。

基本15℃以上の温度で、偶に10℃ほどになる空間にオススメ。

当レビュー紹介「CV-P180-W」

ほぼ同性能の三菱電気「MJ-P180RX-W」
自動運転設定範囲が若干広くていい感じなんだが、何ってったってデザインダサすぎ…。

両方式搭載「CV-SH150」温度変化には最強。
ただ値段も高い。同じ筐体サイズの単方式型よりパワーが落ちているのもミソ。

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