我が家は昔ながらの段差多め和室ボロ家だからロボット掃除機ムリなんじゃねって勝手に諦めていたのだけれど、調べてみたら多少の段差は問題なさそうだったので遂に夢のロボット掃除機を購入してみた。
導入したのは有名なIRobotルンバの半値で購入できてしまうロボット掃除機「Eufy(Anker) RoboVac 15C 」。実際に使ってみた結果をレビューする。
Eufy RoboVac のスペック 安いのが魅力
今回紹介するのはスマホ充電器とかで有名なAnker(アンカー)グループのEufy(ユーフィ)ロボット掃除機である。Eufyの展開するロボット掃除機RoboVacシリーズは幾つか種類があってザックリとしたモノが以下。
型式 | 11S | 15C | G30 | G30 Hybrid | ルンバ 693(参考) |
---|---|---|---|---|---|
吸引力 | 1300Pa | 1300Pa | 2000Pa | 2000Pa | ? |
スマホ/アシスタント連携 | ✕ | ○ | ○ | ○ | ○ |
侵入防止 | ✕ | ✕ | ✕ | ○ | ✕ |
部屋マップ機能 | ✕ | ✕ | ○ | ○ | ✕ |
水拭き | ✕ | ✕ | ○ | ○ | ✕ |
税込定価(公式サイト) | ¥17,800 | ¥19,800 | ¥26,800 | ¥34,800 | ¥39,800 |
機能全部入りの「G30 Hybrid」でもIRobotルンバ最安値である「ルンバ 693」より安いという強力なコストパフォーマンスが「RoboVac」最大の魅力。2万円以下でロボット掃除機が買えてしまうなんて素晴らしい時代になったものだ。
色々種類があるが「一番いいのを頼む」と言えるほど、お金持ちじゃないから出来るだけ安いものをチョイスしたい。どうせ俺の家は一間と言っていい形状だからハイスペックを導入する必要もない。だがAmazon Alexa持っているからアシスタント連携機能は欲しい。…と言う訳で下から2番目である「RoboVac 15C」を購入することにした。
Eufy RoboVac 15C 外観 -安い割にいい感じ-
箱外観と内容物
箱は取っ手付きの白地ダンボール。茶色のダンボールむき出しよりオシャレでいいグッド!(Amazon?ヤマト運輸?が原因で箱が凹んでいるのは気にしないことにする。)
付属品は以下
- RoboVac本体
- 専用リモコン
- 単4電池 ×2
- 充電スタンド
- ACアダプター
- 清掃ツール
- フィルター×2
- サイドブラシ×4
- ケーブル留め ×5
- 取扱説明書
本体と充電器を除く付属品
ダストボックス清掃用のブラシは作り大した事無いし要らないと思ったが、意外と有能でお世話になってる。謎の金属パーツは毛先が悪くなったサイドブラシをカットするための刃。
「ケーブル留め」については至って普通の結束バンドが5本。この商品で使うものではない。これはEufyさんからの「部屋の配線をまとめとけ」というメッセージ。
操作リモコンに電池付きなのが地味に嬉しい。電池のメーカーはアルカライン。あまり聞かないメーカーだがダイソーとかで売っている。凄くはないけれど悪くもないそんなメーカー。
ガラスボディで薄い本体がいい感じ
ガラス天板でボチボチ上質な雰囲気
天板はガラス。昨今のスマートフォン背面パネルが証明しているように、ガラスというのは高級感を演出するのにもってこいの素材。値段の割に良い雰囲気出てるのはこの天板のおかげ。
クレームを申し上げておくと、この電源ボタンとWifi接続のランプ明るすぎ。部屋暗くすると全体が仄かに青く光るので、ワンルーム住まい的にはもう少し暗いほうが有り難かった。
薄型ボディで隙間にも入る
公式で「約7cmの超薄型設計」と自慢げに主張するだけあってルンバなど競合他社の商品より大分薄い作り。ちょっとした隙間ならガンガン入っていってくれるのが頼もしい。
側面の太いバーがセンサーが詰まっている部分。下の細いバーが壁面接触時に傷が付かないようにするゴムバンパー。
裏側はメカメカしい
裏はこんな感じで、デザイン関係なしの生々しいTHE機械って感じ。スイッチにはゴミが入り込まないようにラバーカバーが付いている。
ビスがむき出で分解しやすそうな作りなのがトラブル発生時に良さげ。(公式には分解NGだけれど…)
ダストボックスは大容量・水洗い可能
ダストボックスは「0.6L」。リッターと言われてもあまりピンとこないけれど本体の4分の1ぐらいサイズがあるだけあって結構入る。
フィルターは簡単に取り外しできるし、ボックスも水洗い出来るのが嬉しい。
Eufy RoboVac 15C の清掃能力は高い
では早速3日掃除していなかった状態で清掃開始!ワシャワシャ前方についたブラシが回転して走り出す!!
この商品の吸引力は「1300Pa」(目安:紙パック掃除機5000pa、安コードレス掃除機10000pa)と一般的な掃除機と比較すると随分吸引力が低いので大丈夫か?と思ったが、人間が掃除機振り回す速度よりゆっくり時間でカバーするスタイルなので問題ない。
多少の段差ならガンガン進む!!
心配していた和室への段差も何のその!ニトリの珪藻土マット(色々騒ぎがあった後に買った品)の上も飛び乗る!と1cm程度の段差であればガンガン進んでくれるのが頼もしい。
メッチャ優秀でした。俺の部屋汚い…
ダストボックスを空けるとビッチリ。(気持ち悪すぎたから画像ボカして彩度落としたがそれでもヤバい…)ズボラ野郎が週末に一回コードレス掃除機を回していた部屋なんて、こんなもんだと言わんばかりにゴミを収集してきくれた。メッチャ優秀ありがとうございます。
厳しい評価をすると回転ブラシがゴミを遠くにぶっ飛ばして壁面にそのままゴミが残ってしまうというのも見受けられたし、よくよく見ると走った場所にもゴミが残っているということもある。ただ俺が掃除するより2倍はマシなのでOK。
なお動作音については静音設計と謳っているがそんな事はない。掃除機の吸引音ファーファーするし、タイヤを滑らせる音はガラガラ、旋回時にキュルキュルと筐体のサイズを考えたらこんなもんだよなってレベルの大合唱をする。例えるならば安い電子レンジぐらい。
Eufy RoboVac 15C は連携機能があるのが最高
このEufy RoboVacの購入を検討すると「RoboVac 11S」という2,000円ほど安い機種が出てくるのだが、俺は絶対的に「RoboVac 15C」をオススメしたい。その違いは以下。
型式 | 15C | 11S |
---|---|---|
Alexa/google連携 | ○ | ✕ |
スマホアプリ | ○ | ✕ |
スケジュール | ○ | △(曜日指定不可) |
「11S」より何が優れているかというと「スマホアプリケーション」や「Amazon Alexa」「Google assistant」との連携があること。コレがあると「Alexa(又はOK Google) 掃除して」と話しかけたり、「平日9:00起動、土日は掃除しない」とか特定のルーティンで自動起動することが出来るのだ。
たった差額2,000円なのに掃除のたびリモコン持ってスイッチオンオフという微妙に面倒なアクションから開放されるのだ。俺の場合は外出中の「平日每日1回」+外出時の「Alexa 行ってきます」をルーティンとしているけれど、帰ってきたらもう掃除は完了している完璧な状態。
アシスタント連携機能があると掃除を意識することなく勝手に部屋がキレイになるとズボラさんには最高マシンと化す。 無し有りで雲泥の差だと俺は思う。
Eufy(Anker)の18か月保証で安心
ロボット掃除機というカテゴリーは成熟していない発展途上なところがあるから初期不良は心配だったりするが、このEufyのロボット掃除機シリーズは18ヶ月もの保証が約束されているのが強い。(Ankerはすべての商品に「18か月保証」を付けている)。Anker会員登録をすれば更に+6ヶ月!
このEufyロボット掃除機も例にもれずAmazonなどを見ると心配になってしまうほどの不具合レビューがあるのが実情だったりするけれど、保証があれば取り敢えずどうにでもなる。壊れたら交換してもらえば良いのだ。つまり無敵。
あと問い合わせ先がシッカリとした日本法人「アンカー・ジャパン株式会社」であるのも安心ポイント。
お値段安いのには理由がある(デメリット)
この商品ロボット掃除機の王道「iRobot ルンバ」の一番安いモデル半額近い値段で購入できてしまうのだけれど「あらAnker流石ね!最高!!」とはならんのが現実。
やはり市場価格ってのは非常に良く出来ていて、優れたものは高いし、悪いものは安い。そうこの商品も例にもれず安い理由がある。それが下記。
Eufy RoboVac 15C は最高に間抜け
この「Eufy RoboVac 15C」がお安い一番の理由は最高に間抜けなことにある。ルンバなどのお高いロボット掃除機は効率的に掃除をするために優れたセンサーやアルゴリズムを搭載しているのだが、この機種にはそれが搭載されていない。
でもまったく搭載されていないというわけではなくて、下記の機能はあるのだけれど…
- 5つの掃除モード
- 衝突回避の赤外線センサー
- 落下防止機能
ふむ?そんなのあっただろうかと思うくらいに微妙。
衝突は回避する気がないし、普通に落ちる
「Eufy RoboVac 15C」には、「衝突は回避するための赤外線センサー」と「落下を回避するための落下防止機能」が搭載されているのだけれどその能力はスーバー微妙。接触回避率は6割ぐらいだし、落下防止機能は成功率4割ぐらい。
壁面にコンコン当たるのは当たり前だし時にはズルズル擦り付けながら走行する。画像はドカン☆と我が家の先輩家電「空気清浄機 ブルーエア Blue Pure 411」を華麗に撃退した時を再現したもの。
落下防止機能を働かせず玄関の段差を飛び降り脱走を試みる。勿論高い段差は登れないから稼働時間全部玄関に費やしたのだろう。玄関だけとてもキレイ…。階段のある家だと多分飛び降りるので使えないわコレ…。
あと普通のフラットな段差には強いのだけれど、残念ながら捲れるような薄手のカーペット、家電の電源コード、衣類とかに対して耐性がまるでない。特に配線は一本でも踏んだら絡まって即死する。
掃除モードは微妙、ひたすら走り回るだけ!時間もかかる
5つの掃除モードを搭載:部屋全体を満遍なくきれいにする「自動モード」、特定箇所を集中的に行う「スポットモード」、壁周辺を確実に掃除する「エッジモード」、一つの部屋を集中的にきれいにする「シングルルームモード」、リモコンによる手動操作「マニュアルモード」から部屋に適した掃除方法が選択できます。スケジュール設定も可能です。
5の掃除モードが搭載されているということで、何となく敏い感じだしているがそうでもない。無論全く意味ないわけではなくて切り替えると充電スタンド周辺をひたすらウロウロする。壁付近でゴツゴツ接触しながらジワジワ動く謎モーションを繰り広げてくれる。まじ自動(ノーマル)モード意外要らない。
自動モードも何らかの規則性はあるっぽいけれども滅茶苦茶適当。同じところに何度だって行くし、全く行かない場所もある。規定時間いっぱいただ無作為に走り回るだけ。そうコイツはアホさを稼働時間でカバーするタイプなのだ。
椅子の脚とかコの字型の場所とか超苦手。ハマると永遠脱出できない時がある。
俺ん家12畳1間を自動モードだと充電尽きる手前(1時間半)まで掃除してた…時間かけ過ぎぃ!何回同じところ掃除してんじゃい!!
Eufy RoboVac 15C は作りが安い
お値段安い理由②は、安いのが外装に出てしまっていることだ。1~2万円付近商品と実際安いので仕方ないのだが、4万円台の商品と比べるとやはり筐体のコストカットされている部分が目立つ。
このプロペラのような清掃ブラシはコシがなくてヘタるのが目に見えている。(幸い「変えブラシ2セット」¥1,299だから高くはないが…)
メインブラシも昔からあるゴミの絡まりやすい毛のタイプ。お高い商品だとゴムブラシで耐久性が高くゴミが絡まりにくくなっていたりするのだが、そういった細かいところがやはり安い。
ぱっと見は良さげなのだけれど、細かく見ていくと足の作りも微妙。
充電スタンドも軽すぎるせいで動いてしまう(壁に押し付けることで対策可)
まとめ [ みんなロボット掃除機買うべき ]
Eufy RoboVac 15C はどんな人に向いているの?
メリット・デメリットを踏まえどのような人・部屋にこの「Eufy RoboVac 15C」が向いているのかまとめた。なおモノや服を床に置いていてロボット掃除機が走れないという根本的要因は無視する。
- 20畳未満の小さめの空間を清掃したい人
- 2cm以上の段差がない
- 階段など落下するような空間がない
- 1~3程度と部屋数が少なく形状が複雑ではない
兎に角アホでも時間があれば走り回れる空間「シンプルな部屋」であることが重要。自分の部屋だけキレイに出来ればいいって人や都内一人暮らしさんになんかには最高なのではないだろうか?
生産性爆上がり!ロボット掃除機最高!
今過去の俺に伝えたい言葉ナンバーワンは、株や宝くじを除いたら「ロボット掃除機買え!!」だ。割と本気で。何で持ってなかったんだろう?ここ数年で最も生産性が上がったナイス家電。全人類が部屋の形状やライフスタイルに合ったロボット掃除機を見つけて購入した方がいいとすら思った。
このレビューで紹介した「Eufy RoboVac 15C」は1~3部屋程度の小さな家に住まうすべての人にオススメしたい。部屋が複雑でなければ「Eufy RoboVac」はアホだけど十分役目を果たしてくれる 。自ら掃除することなく、每日ツルツルの床で過ごすことが出来るのは想像以上に幸せ。
ロボット掃除機は、お値段以上の幸福と時間をくれる商品であった。
最安値「11S」よりこちらがオススメ!アシスタント連携機能有り無しはデカイ。
全部入り「G30 Hybrid」部屋の構造によってはコチラの方がイイだろう。