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OSTRY OS200 高域刺さり抑制イヤーピース レビュー [ 高音刺さり対策!イヤホンの高音を殺せ!! ]

使わなくなったケーブルの整理をしていたのだけれど、その中から現れたのよ「SONY XBA-40」が!俺が今まで音響アイテムの類で、最も後悔しているお買い物が!!なんで後悔しているかというと、タイトルからお察し出来る通り"高音が刺さる"からなんだ。ただ元値段お高いだけあって勿体ない。

そこで高音を抑えるイヤーピースで何とかなれば、後悔払拭になるし、使えるイヤホン増えて儲けものなのではないだろうか?ということで「OSTRY 高域刺さり抑制調音用イヤーピース」を購入してみた。

高音が刺さるイヤホン「SONY XBA-40」

まず高音を抑えるイヤーピースを購入したそもそもの元凶である「SONY XBA-40」についてだ。

このイヤホンはSONYという実績あるブランドから4点バランスド・アーマチュア・ドライバー(高価になりやすい仕組み)搭載と期待できる仕様だったから昔ウキウキして買ったのだけれど、途轍もなく高音が刺さるクソイヤホンだった。

「高域あるいは高音が刺さるって何よ?」って思われた方に伝えるのは、難しいのだけれども「黒板を引っ掻いた音」とか「幼い子供の絶叫」が近い。聞いた時に「ウッ!」と不快に感じる高い音。音楽だと「さしすせそ」の音が不快に感じたことはないだろうか?その音のことだ。

高音が刺さるっていうのは、"不快な音が鳴る"ということである。だから音響機器作成側も普通避けるのだけれども、当時SONYはバランスド・アーマチュア・ドライバー開発で手一杯。調整のノウハウ皆無だった模様。

「SONY XBA-40」は高音が刺さる刺さる!男女ボーカル関係なしに「サ行」は当然刺さるし、ドラムのハイハットどころかスネアも痛い、バイオリンはもはや拷問。レビューでは幾つか高意見も見られるが、当時2万円前後というボチボチのコストとあまりの高音の刺さりで頭が可怪しくなったに違いない。

ということで栄えある我が人生における失敗した買い物Top10入りを果たした「SONY XBA-40」は、1万円オーバーするイヤホンだから捨てる事も出来ず引き出しの奥にブチ込まれた。

そして数年ぶりに発掘されたお高いだけのクソイヤホンを何とかしようというのが今回のテーマ。

OSTRY 高域刺さり抑制調音用イヤーピース 詳細

本題の商品は「OSTRY(オストライ)」という新鋭中国のオーディオメーカーが販売している「高域刺さり抑制調音用イヤーピース」である。名前の通り高音を抑えるイヤーピース(イヤホンにつけるゴム)だ。

OSTRYというブランドの商品を選択した理由は"安い"から。類似商品は幾つか存在するのだけれども、消耗品なゴム質の物体に値段盛りすぎなんだよね。イヤーピースで音質変わるのは間違いないが、「値段高い=音質良い」ではない。だから俺は形状に問題がなければ、安いほうが良いと思う。

「高域刺さり抑制調音用イヤーピース」は、イヤーピースの穴の中にフィルターを搭載して、高音を抑える仕組みとなっている。OSTRYの販売するフィルターの種類は3種類あってそれが以下。

  • OS100(青)
    • 高域の歯擦音を若干低減させ、イヤホンの音の傾向を損なわず調整が可能。
  • OS200(赤)
    • OS100より歯擦音の低減をかけることで、低域がより増幅されるように調整が可能。
  • OS300(黒)
    • 高域に大きくフィルターをかけ歯擦音の低減を強めにし、より低域を強調するように調整が可能。

「OS100→OS200→OS300」と数字が多い型が、より高音を遮断する。高音をどれくらい抑えたいかで選択するというわけだ。俺は取り敢えず中間の「OS200」を選択した。

OSTRY OS200 外観とサイズ感

パッケージはビニール。この商品に限ったことではないけれども、イヤーピースなる物体を購入したときの「えっ!コレが〇〇円?」感は異常。

イヤーピースは6つ入で、サイズはS・M・Lサイズと各サイズがセットになったタイプがある。

俺はMサイズで間違いないと判断したので、Mサイズが6つ入ったものにした。恐らく誰もが、6つ入れるなら「OS100~OS300をセットにしろよ」と思うのだけれども、それは残念ながらない。

金属製のフィルターが赤色の樹脂で固定されている。穴のサイズは「3mm」

実用上の問題はないがクリアゴム部分はきれいな円筒形にはなっていない。一流メーカーとの差は、こういう微妙なところに現れる。

ノズル接続部の長さは「全体7mm」フィルター部「3mm」開口部「4mm」
公式サイト紹介だと『一般的な約4mm~6mmの口径のノズルを使用しているイヤホンに適合。』とのこと。だがパッケージには『約5mm~6mm』と記載されている。公式見解ぐらい共通性を持たせたほうがいい。

フィルターが詰まっているので、実際のイヤホン連結部の長さが「4mm」と見た目より短いのは注意。公式紹介通り、ノズル長さが6cm超えると厳しいだろう。

上記がSONYハイブリッドイヤーピースMサイズと並べた写真。SONYの方がややコンパクトで、ノズル接続部が1mmほど長い。

SONY XBA-40:収まりはしたが、ノズルとフィルターがビタビタゆとりなし。それでも根止めまで若干足りていないので+1~2mm長さが欲しい。

AKG N200A:意外と収まり良好だが、悪い意味で装着感が近くなった気がする。やはり+1mm程度の空間が欲しい。

ゴムだから多少はなんとかなるけれどもノズル接続部が短いのがやはりネック。ノズルの長い製品には合わないだろうから、もう+1~2mm長いほうが正解だったと思われる。

OSTRY OS200 の効果 [ SONY XBA-40に装着 ]

肝心な装着して音楽を聞いた感想なのだけれども、金切り音発生器かなんかじゃないかと思っていた「SONY XBA-40」の高音が随分おとなしく豹変。パシパシ鳴らすんじゃねぇ!って思っていたハイハットの音も不快じゃない、「サ行」も音源に問題がなければ刺さらなくなった。すると刺さる高音に顔を顰めながらじゃなければ、聞けなかった他の音が自然に耳に入ってくる。いい感じ。

想定外だったのは「SONY XBA-40の音作り好きじゃない」ってことに気がついてしまったこと。BA型らしく音分離が良く音場が出来ているし、ウーファー2点搭載しているだけあって低音も良いのだけれども、高音の出し方がなんか変。上手い表現がないのだけれども脚色しすぎて「えっ!その楽器で、その音鳴る?」っていうのが多い。音作りも高音が刺さる理由の一つだった模様。所詮BAユニット導入初期の過渡期イヤホンでしかなかったようだ。

OSTRYイヤーピースの話に戻すと、確かに過剰な高音は大分削ぐことが出来る。競合商品より大分安いし、最悪ごみになる覚悟もしていたのだけれども「OSTRY OS200」は十分優秀だった。高音が不快でとても聴いていられないようなイヤホンも使えるようになるだろう。

しかしデメリットも多い。フィルターが付いている影響か音全体の曇りとイヤーピース内での音詰まりのようなものは感じるし、本来的にはもっと鳴るべき必要な高音も殺しているのは間違いない。あくまでも高音刺さりに耐えられなくなった時に使う商品だ。

OSTRY 広域刺さり抑制イヤーピース まとめ

途轍もなく高音が刺さり使わなくなった「SONY XBA-40」も「OSTRYイヤーピース」で十分使用できるものになった。高音抑制効果は優秀。使えるようになったイヤホンがそもそも好みじゃなかったことは置いておく…

ただし高音抑えること以外は、音域の狭まりや籠もり等のデメリットしか感じなかった。だから高音を抑える能力が低い「OS100」で収まるならそれに越したことない。高音が刺さるからって安易に「OS300」を選ぶとデメリットが際立ってしまうだろう。取り敢えず俺のように中間の「OS200」を試してみるのが良いと思う。

高音刺さりすぎて使えないイヤホンに対する最終手段としてはアリ。

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