家電/AV機器

ゼンハイザー HD 599 SE レビュー [ 今更だがオープン型ヘッドホンの定番を購入 ]

そうだよ!amazonタイムセール購入品だよ!
ということでamazonタイムセールお買い得商品定番『ゼンハイザー HD 599 SE』を購入した。

ゼンハイザーHD599日本発売日は、2016年の11月と大分年数が経っている商品である。オーディオ商品のライフサイクルが長いとはいえ、もうそろそろリニューアル近いような気がしなくもない。だが気にしないことにしよう俺が購入した日が、俺にとっての発売日!

オープンエアー型ヘッドホンとは?

本題に入る前にザックリ今回のレビュー対象であるヘッドホンの特徴であるオープンエアー型の特徴を紹介する。
オープンエアー型(開放型)ヘッドホンは名の通り、音が出るユニット部がカバーで覆われておらず穴が空いているヘッドホン。側面のカバーが網目になって穴が空いている奴が大体それ。

オープンエアー型のメリットは穴が空いているため音抜けが良く、音が籠もらないことにある。通常のケースが覆われているタイプのヘッドホンってケースの中で音が籠もるから、高音の抜けが良くなかったり、低音がケースの中で悪い意味で響いてしまうのだ。

デメリットは、周辺の雑音を遮断できないこと、そして当然音がだだ漏れすること。小型のスピーカーみたいなもんだから、屋外での使用は不可能と考えて欲しい。電車の中で使用するなら、刺される覚悟を持って使用して下さい。

俺の住まいは、よくあるマンションだから大音量でスピーカー掻き鳴らしたら近隣住民によって殺されてしまうこと間違いなしという環境。だからヘッドホンやイヤホンで音楽を聴くしかない。そんな環境下で、スピーカーの様に広がり心地よく音楽を鳴らせる選択肢は、オープンエアー型というわけ。そうオープン型ヘッドホンは、集合住宅に住まう人の強い味方なのだ。

ゼンハイザー HD 599 SE 購入経緯

もともと俺は、オープン型ヘッドホンのド定番の一つであるAKG701を愛用していた。軽音楽部をテーマにしたアニメで流行ったアレ。

AKG701は音場と高音の伸びが素晴らしいし、低価格帯にありがちな低音でドコドコ盛り上げてやろうという安直な音作りではなく、元の音を大切にしたバランスの良いサウンドを鳴らしてくれるヘッドホンであった。

だが致命的な欠点があって、何を考えたのか可動部に細い配線を通しているのだ。アホなのかな?お陰様で当然ながら接触不良を起こし最悪断線する。保証で交換、半田ごて使いながら修復、安価なときに買い直して、また断線するたび修復。最近は何かブツブツ切れるし、購入初期のオリジナルの音が出ているか怪しげ。ベロア材も汚物になってきているし、ここらで買い換えようと思ったわけだ。

音に文句はないとはいえ、AKG K701を更にもう一回買うのも面白みがない。同じAKGのヘッドホンであるケーブル脱着可能なK702や上位モデルK712 PROも検討した。だがK702はリケーブルの予定はないし、K712 PROは視聴したところ値段上昇分の価値を感じれなかった。何よりK701同様の構造だから絶対に断線する。もう修復面倒くせぇ。

というわけで購入したのが、K701と同様オープンエアー型構造で似たような価格帯のゼンハイザー HD 599 SEである。

ゼンハイザー HD 599 SE (型式508697)詳細 [HD 599とHD 599 SEの違い]

ゼンハイザー HD 599 SE(型式508697)

■ 型式:ダイナミック、開放型
■ インピーダンス:50Ω
■ 周波数特性:12~38,500Hz
■ 感度:106dB
■ ケーブル:ステレオ標準プラグケーブル(3.0m)・ステレオミニケーブル(1.2m)
■ 保証:2年間
■ サイズ22.2 x 16.8 x 9 cm
■ 重量:255 g
■ 定価:¥21,700
■ 発売日:2019年6月 (HD 599:2016年11月)

ドイツの音響機器メーカーであるゼンハイザーが2016年11月にリリースしたヘッドホンHD500シリーズ「HD599」「HD 579」「HD 569」の最上位に当たるのが、今回のレビュー対象「HD599」である。いやいやお前の購入したのは、HD 599 『SE』じゃないかと思われる人もいるかも知れないが、オリジナルHD 599との違いは「色」と「商品の箱」のみ。性能に変化はない。

HD599オリジナルの方は通称プリンと呼ばれているアイボリーとブラウンカラー。対するHD 599 SEは『Amazon専売』でブラックカラーである。正直オリジナルのプリンカラーのほうが愛嬌あって好きだけれど、HD 599 SEはamazonタイムセールで大分値下がりする。だから仕方ない。

注目するべき特徴は、インピーダンスが50Ωで抑えられているところだろう。60Ω付近になってくるとアンプに繋がないと音が鳴らしきれずスカスカになるが、50Ωであるとギリギリ鳴らせないこともない。ちょっと音響に拘りたいなって人にとっての絶妙な価格と性能であるのがこの商品。

ゼンハイザー HD 599 SE 商品開封

名称フラストレーションフリーパッケージとのことで、amazonベーシックとかで定番の色気ないダンボール。センターにロゴぐらい印字してくれてもいいのよ?
どうせ捨てるのだけれど、チョット色気が欲しいと思うタイプの人間が俺。

パッケージ側面に2年保証であることが記載。あと全数検査のためのシリアルナンバーが振ってある。何やかんやハイエンドカテゴリーであるのだ。
配送中に商品が飛び出ないように開封口がテーピングされている。

お色気皆無の箱開封状態。ビニールに包まれ、ダンボールで抑えられた商品とコンニチワ。

付属品は、ステレオ標準プラグケーブル(3.0m)、ステレオミニケーブル(1.2m)標準プラグ 、ステレオミニ変換プラグ、セーフティガイドである。一般家庭にお優しいステレオミニケーブル(1.2m)標準プラグが付いているのが嬉しい。ご家庭の環境に合わせてお好きな方をどうぞって訳だ。

ゼンハイザー HD 599 SE 外観

ゼンハイザー HD 599 SEは、ブラックボディである。
着用感は良好。側部の締め付けは緩めというユーザーレビューが多かったがそうでもない。頭が痛くなるようなことはない程度に締めつけ感はあるという印象。よっぽどノリノリでヘッドバンギング決めなければ、ヘッドホンが空を舞うことはないだろう。

黒い部分は勿論プラスチック、そして銀色部分も金属素材と思わせてプラスチックだから残念ながらオールプラスチック。黒という色はお金かけないと露骨に安っぽさが滲み出るものだが、このヘッドホンは典型的その安い黒。ノーマルモデルのプリンカラーだと、もう少し安っぽさが緩和されているだろう。

勿論大切なのは音なのだけれど、定価2万円する商品なのだしもう少しビジュアルでワクワクさせておくれよと思わないこともない。

上段部分に3つ小さな点が並んでいるが、コチラが右側であることを示すためのもののようだ。だから左側にはついていない。手の感触で左右どちらか分かりやすいようにという配慮だろうけれど、そもそも左右間違えないような気がしてならない。

この商品に高級感は皆無であるが、特にヘッドバンド延長部分がスーパーチープ無着色樹脂丸出し。ヘッドバンドレザーと色合いを合わせているのだろうけれど、安っぽさの方が目立つ。

伸ばすときのカチカチとしたフィールは、実用に支障はないが微妙……いかにも突起のついたプラスチックを引き出しているソレすぎる。お値段を考えるともっと鋭く心地よい感触を求めたいところ。

イヤーパッドは耳を覆う楕円形のファブリック素材。俺の耳は割と大きめなのだけれどすっぽり入った。当たりが程よい柔らかさでグッド。
内側のスピーカー部に突起がついており耳のフィット感を上げるという地味なテクニックも駆使している。

ファブリック素材のパッドはレザーと比較すると長期的に使えるが、衛生面では微妙だから好みが分かれる部分だろう。布系は薄色だと汚れが目立つので、濃いめの色は歓迎。

因みにゼンハイザー HD 599の純正イヤーパッド『HD 599 Earpads 572273』のお値段は一つ¥3,000近い模様。つまり両耳で¥6,000とクソ高っけぇので大切取り扱うことだ。ゼンハイザーだけではなくヘッドホン業界における消耗品のお値段なんとかならんだろうか?

頭頂部のクッションは、クッション入ったビニールレザー。この商品が辛うじてお安くなく見えるポイントで、ここがなければ¥3,000前後にしか見えない。

柔らか素材でフィット感良好であるが長期的に考えると、いつかひび割れを起こすポイントだろう。内側に左右を示すL、Rの記載もある。

付属品のステレオ標準プラグケーブル(3.0m)、ステレオミニケーブル(1.2m)標準プラグ とミニジャック変換ケーブル。変な巻グセとかなく取り扱いやすい線である。

着脱可能なのは、万が一断線した場合には嬉しい。俺はステレオ標準プラグケーブル(3.0m)を使用する。

ケーブル差し込み部は本体左側。
差し込み側がジャック部分に3本黒い線が入っており、本体につないだ後ひねると抜けなくなる構造。連結部をグニグニと曲げても、シッカリとしている。ここが軟弱な奴多いのだけれど、HD599は強度に心配はなさそうだ。

重量はケーブル無しで「251g」公称値にほぼ偽りなしというラインだろう。首に負荷がかかるような重さではない。

ゼンハイザー HD 599 SE の音質

ヘッドホンレビューなのだから当然音質を語らなければならないのだけれど、アレだよね視覚化出来ないもののレビューって難しいな。というかそもそも音って個々で好み全然違うし、繋ぐ機器や再生するソフトなりファイル形式なりで割と別物に変わると思うのですよ。

iphone直繋でYou Tube音源の人とこのヘッドホン以上のコストを掛けたアンプに通してWAV音源の人じゃ全く違うでしょう?そんな訳でヘッドホン音質レビューなぞ個人の環境と主観が入りまくり。なので当てにならんから参考程度にして欲しいと、トンチンカンな発言したときの予防線を張らせてもらおう。
因みに俺はPC→foober2000→TEAC UD-301というオーディオ凝っている人からしたらゴミみたいな環境だ。

取り敢えず1万円オーバー音質勝負シンプル有線ヘッドホンに恥じないない性能はあるというか、安物との格の違いをビシバシ感じる音を鳴すことは保証したい。
オーディオ製品を凝ったことないよって人であれば「おぉ!コレがお高いヘッドホンかスゲェ!!」ってなること間違いなし。高額オーディオデビューを後悔しないお買い物になるだろう。

PCなりスマホなりをイヤホン直繋した感想だけれども、50Ωと抵抗が低いおかげで割と鳴らせる。コレって何気すごいこと。このへんの高額帯ヘッドホンになると多くの電力を要求するようになってくることが多くて、スマホなどでは全然良い音鳴らせないんだ。ただし"割"と鳴らせるの通り、しっかりと鳴らしたいなら安いやつでもヘッドホンアンプを通すべき商品ではある。

そして俺のHD599第一印象としては開放型にしては「おおぅ!低音がガッツリ鳴るなぁ!」と言う感じ。あくまでも一般的に好まれる範囲内。ドゥンドゥン腹に響く様な過剰低音ではないのでご安心下さい。低音だけではなくて、中高音の鳴りも良好。

低音が出るから以前愛用していたAKG K701より、ベースやドラムそしてパワーのある金管楽器の類の音が前に出てくる。おかげでグッと華やかな印象となり、聞いていて楽しい音楽を鳴す。低音が出ることによる副産物なのだが、音楽だけではなく映画などの動画視聴にももってこいだ。昨今流行りのゲーミングにも向いているのではないだろうか?

ゼンハイザー公式サイトの紹介文には「空間的な広がりのある驚異のナチュラルサウンドを体験してください。」とあるが明らかにナチュラルサウンドではない。正確な音を鳴らすというよりも、聞いていて楽しい音を意識して作られており、一般的なポップやロックなど流行り物の音楽を楽しく明るく鳴らせるヘッドホンである印象を受けた。要は万人受けって奴を目的とした音作りなのではないだろうか。

ただ俺的には残念に感じる部分もあって、音の分離性とか解像度が若干足りない気がする。クラシックとかジャズのように楽器数が多くなってくると音のくっつきを感じて微妙。その手のジャンルあまり聞かないから無問題と思う人もいるかも知れないけれど、最近は裏で電子音ピロピロしたり、打ち込み音重ねたりという風潮が強いから音が分離するに越したことない。

ゼンハイザー HD 599 SE レビューまとめ

ゼンハイザー HD 599 SEは、優れたヘッドホンであることは間違いない。流行りの音楽なり動画ゲームで高いポテンシャルを発揮するだろう。難を挙げるなら外観がお高い商品と思えないところ。

このヘッドホンが初めての高額オーディオであれば後悔しないのではないはずだ。高額オーディオじゃないって?お流行りのワイヤレスでもノイズキャンセルでもないシンプル有線ヘッドホンの癖して定価¥21,700の商品だ。一般的には高ぇよ?別にお高くないと思ったあなたはオーディオ沼に浸かったジャンキーかお金持ちさん。

貧弱な再生環境にも寄り添って良い音を鳴らしてくれる名機だ。そしてキチンと素敵な環境を整えてやれば、もっと鳴るポテンシャルもあるだろう。正に魔境オーディオ界へ歩みだす入口にピッタリな一品である。

当レビュー対象「HD599」。そっくりさんの「HD559」と間違えないように。

¥16,750 (2021/06/19 18:33時点 | Amazon調べ)

こちらAKG701。正直に言うとコッチの方が音好き。だが確実に内部配線切れるから覚悟せよ。

¥25,000 (2021/06/19 18:33時点 | Amazon調べ)

新しいやつ。「HD599」じゃなくて「HD559」の後継にあたる。「HD599」新モデルリリースも近いか?

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