たまに当ブログでワンルーム暮らしと言っていたけれど実は嘘だ。もう一室ある。物置としてしか使っていない6畳間がある。何故ないモノ扱いしていたかというと、畳部屋だから。
何十年も前からソファやベッドなど欧州かぶれスタイルが主流になっている今時畳て…。数多くある1室の内1つというならば、いいんだけれど2部屋しかない貴重な部屋が畳て…。
というわけで、役立たず畳部屋をフローリング風に改造する。使うのはアイリスオーヤマ ウッドフローリングカーペット!
畳部屋をフローリングっぽくしたかった
今回記事で取り扱うアイリスオーヤマ「ウッドフローリングカーペット」は、名の通りカーペット、床に敷く敷物になる。
最大の特徴はビニールに木目が書いてあるシートではなくて、MDF(ミディアム デンシティ ファイバーボード)という木製のチップを固めたモノであることだ。フローリングと同様本物の“木”なのが魅力だ。これを敷けば畳間がフローリングそのものになるんじゃないか?という思惑のもと購入してみた。
ちなみにニトリやらなんやらでも似たような製品があるのだけれど、送料コミコミ一番安かったのでコレにした。各社あまり変わりないように見えるので、どのメーカーでもいいと思う。
改めて畳のメリット・デメリットを考える
本当に買う必要があるか一度検討してみよう。
ということで畳のメリットとデメリットをザックリ紹介…
いぐさ畳やら樹脂畳やらで若干違うけれど、こんなもんらしい。
メリットがないわけではない。
クッションがあるから直寝出来るし、物音が響きにくいのも集合住宅的には有難い。フローリングより冷たくならないから足に優しいのも確かだ。実感はないけれど、空気清浄やら湿度調整も出来るとか何とか。
ただデメリットがデカ過ぎる。簡単に凹むし、繊維が切れるし、ゴミや水が入ったら拭き取り難い。変色して場所ごとにまだらになるわ、終いにはカビる。机やベッドなど細足の家具、キャスター式オフィスチェアとの相性は最悪。
現代社会において畳は趣味性が高すぎる。好きじゃなければ、畳をキープする理由はない。
畳の規格とサイズに注意
本題。ウッドカーペットを買うにあたっての注意点。
畳には規格があって微妙に長さが違う
まず畳は「江戸間」やら「京間」やら「団地間」だの幾つか規格があり、同じ畳数でも微妙に長さが違う。畳6枚だから6畳と規格を確認せず買うと痛い目に合う。
俺の住んでいるところは団地間だったのだけれど、危うく江戸間を購入するところだった。セーフ! コンベックスなどで、敷きたい場所の長さを図ってから購入するのが確実だ。
自宅の中に搬入出来るか要チェック
ウッドカーペットは1枚と2分割で別れたタイプがある。当然1枚物の方が分割がないため綺麗に敷けるのだけれど、6畳江戸間1枚タイプなんかは畳んだ状態で長さ「260cm」と成人男性の伸長を軽々と超す。
なので部屋までの搬入経路も重要となる。家の玄関ドア・窓、階段、エレベーターなどを通れるか事前に確認しておこう。
俺は1枚タイプにしたかったのだけれど、長くて階段を上がってこれるか微妙だった。やむなく2枚分割タイプにした。
デカい。重い。持ち難い。
この商品は「デカい。重い。持ち難い。」
この6畳2枚分割団地間タイプので長さ「120cm」。6畳江戸間1枚タイプは長さ「260cm」。6畳一枚モノだと店頭にあったとしても持ち帰りはキツイ。積載量モリモリ箱型の軽自動車ぐらいから斜めに積んだら行けるか?補償はしない。
そして木材で出来ているためクソ重い。6畳サイズだと重量20kgを超える。まぁまぁ20kg前後ならとか、ダンベル感覚で軽々しく考えちゃいけないぜメンズ共。持ち難いので体感重量マシマシだ。
長尺モノかつ重量物なので、配送してもらうのがオススメ。俺はエレベーターなしの3階住まいなんだけれど、配送のお兄ちゃんごめんよ。ありがとう。
設置は敷くだけで簡単
ウッドカーペットの構造としては長い木の板が布で連結されている感じ。
裏面はフェルト地で接地面を傷つけないような形になっている。滑り止め構造ではないが、重量があってそもそも滑りようがないので無問題。心配だったら薄い滑り止めテープをホームセンターで買ってきて貼り付けるといいだろう。
設置は、家具がない状態で、接地面をよく掃除してから敷きましょうとしか言いようがない。タイルの目地部分が折れる作りになっているので、それを広げていくだけ。これで畳部屋をフローリングにDIYした!なんて称したら笑われるレベルの簡単さ。
ただ接地面である木材が表にくる形で巻かれているため、広げるのが面倒ではある。広げるときロールを持ち上げないといけないから重ぇのなんの。
設置後はモノを置く前に水拭きした方がいい。結構木くずで汚い。まぁ良くはないが、ちょっと拭けばいいだけいいだけなので、気にしないことにする。
畳部屋がフローリング部屋っぽく生まれ変わった
6畳団地間に6畳団地間サイズを敷いたわけだから寸法も問題ない。ジャストサイズでパーフェクト。畳部屋がフローリングっぽく生まれ変わった。
ちなみにカラーの選択肢は「オーク」「ナチュラル」「ウォルナット」「ホワイト」の4種類あって、俺は「ホワイト」を選んだ。茶色畳から白に変わったから強烈に部屋が明るくなった。満足。
隣の部屋が茶色フローリングだから途轍もなく違和感があるけれど気にしないことにする。想定外だったのは、埃やゴミが超目立つこと。頑張れロボット掃除機!
感触はMDF合板なので普通にフローリング。接地面が畳だから若干クッション感があるが、畳継ぎ目の凹凸は感じない。椅子のキャスターは滑らかに転がり、足の細い家具を置いてもへこみの心配がないし、コーヒーをこぼしても無問題。当然のことなんだけれど、普通に嬉しい。
なお巻物にする関係上板幅が狭いので、少々変わったフローリング感はあるだろうか?まぁそれも個性ということで、気にする必要はないと思う。
カットして調整も出来る(らしい)
板幅は5cmで厚みは5mmほど。木材だからカットは可能。販売Webサイトだと大き目カッターで切れるっぽい写真が載っていた。
不要になった時の処分が面倒臭そうと思っていたのだけれど、意外と簡単な気はする。薄いタイル継ぎ目からカットして、木材を曲げて折ればコンパクトになるだろう。
ウッドカーペットのデメリット
MDF木材に高級感はない
欠点としては木材の高級感ヒエラルキー最底辺にあたるMDF合板が使用されていることだろうか。砕いた木材を接着したものなので、木目はフェイク。まじまじ見ているとイラストっぽいのが良く分かるだろう。
俺は気にならないが、一枚ものの木材と比べると見劣りするのは確か。
畳より強いが木材も傷は付く
硬くはあるが木材だから本物のフローリング同様オフィスチェアなど重量のあるもので、何度も移動すると凹んだり傷が付く。
傷を付けたくなければ、別途オフィスチェア用のシートを用意する必要がある。ただ畳の何倍もマシ。
分割タイプだと継ぎ目が目立つ
搬入の関係で分割タイプにしたのだが、継ぎ目は見た目感触共にシッカリ分かる。
引っかかって危ないとかそういう感じはないんだが、やっぱり一枚ものが理想。
お手軽にフローリングっぽくなって良い買い物だった
以上。
真面目に解決しようとしたことがなかったから気が付かなかったけれど、今の世の中こんな優れものがあるのねって感じ。布製のカーペットやら樹脂マット敷くしかないと思ってた。
パッと見完全にフローリングの部屋だし、上に乗った感触もほぼ完全にフローリング。今まで購入しなかったのを後悔するほどの満足感だ。
俺のように畳部屋で悩んでいる人以外にも、フローリングの保護や部屋の雰囲気を変えるのにもオススメ。
どのメーカーでもいいと思う。ただサイズと搬入経路だけは本当に注意して欲しい。