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アディダス アディゼロ ジャパン 6 レビュー [ 超優等生万能シューズ!サイズ感が俺にとって微妙 ]

ランニングに変化と楽しみが欲しいということで、結構頻繁に購入しているのがランニングシューズ。健康志向デイリーランナーには無駄なのは分かってんだけれど、どうにも止めらんない。

今年度も新しい刺激を求めて、新しいシューズを入手した。セールでえらい安く購入できた「アディダス アディゼロ ジャパン 6 」の感想を述べる。

アディゼロ ジャパン 6 概要

https://shop.adidas.jp/running/chart/

速いペースの5 kmランやハーフマラソンにふさわしい、キビキビとした走りを導くランニングシューズ、アディゼロ。レースやトレーニング中の脚の疲労感を抑えるのに貢献する、非常に軽いLightstrike Proレイヤーを中速部の下に挿入している。さらに軽量ながら剛性を高めるトルションロッドが、どんどん足が前に出るような軽快な走りをサポート。

https://shop.adidas.jp/products/GY0894/

上記が今回紹介するランニングシューズ「アディダス アディゼロ ジャパン 6」の公式チャートと紹介文章になる。

「アディゼロ ジャパン 6」の想定するランニングペースとしては「SUB4(1km5分41秒)~SUB5(1km7分6秒)」。前モデルだと「SUB3~SUB4」だったから若干マイルドなモデルになった模様。「1kmを5~7分」で走ることを想定したモデルと言う訳だ。フルマラソン距離じゃなければ、そんなに難しいことではない。割と誰でも履けるライン。

ちなみに「ジャパン」という名称は、日本のみで使われており、他国での名称は「アディゼロ アディオス」である。過去モデルは日本人の足型に合わせた等ジャパンな要素があったのだけれど、本作はあまりジャパン関係ない模様。もうアディオスで統一しちゃっていいんじゃないかな?って個人的には思っている。

アディゼロ ジャパン 6 "M"のMって何よ?

俺の購入したモデル名称は正式に「アディゼロ ジャパン 6 "M"」である。
"M"って何よ?と思われる方もいらっしゃるかと思われるが、Mは、"Man(男性)"を意味し、男性用にしかないカラーリングモデルに付けられるものだ。つまり女性用カラーモデルは「アディゼロ ジャパン 6 "W"」。

つまり"M(or"W")"と"Mの付いていない"モデルの違いはカラーリングのみ。なお付いてなかったり、付いていたりと結構適当だからあてにはならない。

当モデルに限らずアディダスランニングシューズ全般で使用されているのだけれど、足幅広いワイドモデルと混同しそうだし、意味ありげに名称を変えるのは止めていただきたい。

アディゼロ ジャパン 6 外観

「アディダス アディゼロ ジャパン 6」の外観を見てみよう。
俺が購入したのは、シグナルグリーンカラー(型式:FZ2494)である。「えッ!黄色じゃなかったのかよ!!」と記事を書いている今知ったくらい普通に黄色。改めてよく見ても黄色。言われてみると緑味あるような気がするけれど、やっぱり黄色。

アディダスストア、ABCマート、スポーツ用品店とか、どこでも売っているのだけれど、どういうわけか「アディダス公式Webショップ」では取り扱っていないカラーだったりする。謎。俺はアディダスアウトレット実店舗で購入した。

アディゼロ ジャパン 6 側面

アウトサイド(外側)

船みたいな流線型状が増えてきているが、この「アディゼロ ジャパン 6」はオーソドックスなランニングシューズ形状と言っていいだろう。見た目は普通。

インサイド(内側)

内側にはアディダスパフォーマンスロゴが付いている。

メッシュの通気性は良好、補強材の感触はイマイチ

アッパーには、内側が透けるくらいスカスカな公式の言う「軽量1層メッシュアッパー」と「インターナル&エクターナル補強」という樹脂パーツが採用されている。通気性は良好だし、伸び縮みないガッチリとした素材感で耐久性には期待出来感じ。

アディゼロシリーズ唯一アディダス最軽量素材「セラーメッシュ2.0」の採用が見送られているのは、耐久性を重視したからなのだろう。コストカットではないはず。はず…。

「インターナル&エクターナル補強」については、カタカナ多すぎて何言ってんだコイツ感があるけれど、直訳で内部と外部補強だから、スリーストライプスやアッパーに透けて見える黒い樹脂コートのことだと思われる。というか消去法でそれ以外に考えられない。固く肌触りは悪め。

シューレースホールが2段

アウトサイドのシューレースホールが2段になっているのが面白い。コレは現行アディゼロシリーズの中でもジャパンにしかない特徴だったりする。俺は使用することにした。

シューレースは、ほつれ止めに「ADIZERO」の文字が刻まれているのが好印象。ただ細身で圧迫感のあるシューレースだから好みは分かれるような気はする。

アディゼロ ジャパン 6 正面

躓きにくく、加速力に繋げやすい爪先の上がったトゥアップ形状。

トゥ補強は起毛だから汚れやすい

トゥとシューレースホールの一部に画像のような、数世代前のアディゼロシリーズではお馴染みだった起毛素材が補強材として使用されている。

足当たり柔らかく良い補強材ではあるのだけれど、当然ながら水、泥、砂を吸収し汚くなりやすい。気になる人は、濃いカラーリングをチョイスしたほうがいいだろう。

シュータンは薄手の一体型

シュータンは薄手で甲に当たる部分には、シューレースの圧迫感を避けるため少し厚みがある。またサイドの補強も兼ねてソールに貼り付けられているのが特徴。

アディゼロ ジャパン 6 背面

他国ではジャパンという名前ではないため、ヒールカウンターについている名称は「ADIZERO ADIOS 6」。

謎のつまみ 引っ張っていいのか?

紺色のステーは、アキレス腱が接触しにくい谷型。外側にクッションが付いていて、下部は一部縫い付けられていないという構造。外までクッション出ているのは、多分カカト周りの強度向上のためだと思う。

ただ縫い付けられていないビロビロした部分は謎。引っ張ったら千切れそうだし、そもそも摘みづらいし何だろうコレ?アディゼロシリーズ最頂点の「アディオス プロ2」にも同様の構造が採用されている辺りなんか合理的意味あると思うんだが分からん。(追記:マイナーチェンジしたアディゼロ ジャパン7を見るに引っ張るためのストラップ代わりだった模様。7のは使えるけれど、6のコレは全く使えない。)

カカト抜けの心配は低そう

カカト周りのクッションは昨今のシューズにしては厚めだから、カカト抜けの心配は低いモデルなんじゃないだろうか。俺は大丈夫。

アディゼロ ジャパン 6 ソール

厚めのライトストライクEVAフォーム

ミッドソールは、アディダスの軽量素材ライトストライクフォームが大部分を占めていて、ヒールの厚いところで最大27mmぐらい。

昨今の厚底靴としては特別厚いって訳ではないのだけれど、3年前の基準で考えたら十分厚め。

ライトストライクプロフォーム搭載

ミッドソールの一部に、アディダスを長年支え続けた反発素材「ブースト」に代わる「ライトストライクプロ」が搭載されている。俺的にはお初なので超楽しみだった部分だ。

通常のライトストライクフォームよりモチモチとした柔らかさがあり、発泡スチロール容器に見られるような形成の跡があるのが特徴。

なおこのモデルは、最近流行りのカーボンを始めとするプレートの類は入っていない。

アウトソールはアディダスお馴染み構成

アウトソールには、アディダスランニングシューズ的にはお馴染みのコンチネンタルラバーとトルションシステムが使用されている。ラバーのパターン、フォーム材の配置が素晴らしい。堪らんね。

コンチネンタルラバーについては、自転車や自動車のタイヤを作るメーカーだけあって、そのグリップ力は半端じゃない。俺的には全ランニングシューズメーカーがコンチネンタルラバー使用すればいいのにって思うくらい好き。

また足の捻じれ抑制構造トルションシステムは、トルションロッドと名付けられた大きいY字型のものが採用されている。

ただ見た目は過去1好きなんだけれど、小石が挟まりやすいのが気になる。

インソールは土踏まずのサポート強め

「ADIZERO」の文字が入ったインソールは、土踏まずのサポート強め。重量は21g。サクッと取り外しし易いタイプなので、気に入らなかったら変えてしまえばOK。

「ADIZERO」プリントは、何故か剥がれるのが超早かった。いずれ剥がれるからいいのだけれど。

アディゼロ ジャパン 6 サイズ感

サイズ感については、やや横幅が広く他は標準的って感じ。公式曰く靴幅は2Eサイズに該当するらしいが、3Eサイズと言っていいのではないだろうか?

爪先、甲、踵周り全体的に普通。幅は従来のアディダスランニングシューズにはないくらい広いので、2020年以前のアディダスワイドモデルをチョイスしている人は、こちらも検討してみてみるといいだろう。全体的にゆとりがあるので足が入らないって人は少ないと思われる。

長さだけを気にして買って良いタイプの靴だと感じた。普段履いているランニングシューズと同様でいいだろう。スニーカーを基準とするならハーフサイズ上げておいた方が安全。出来れば試し履きをして欲しい。店舗であれば、メッシュがスケスケなのもあってサイズ合わせは容易なはずだ。

ちなみに俺は普段なら27.5cmを買うのだけれど、最近ミッドフッドからフォアフッド走法に変化しているため爪先が接触しにくい大きめ28.0cmを選んだ。(追記:やっぱ27.5cmで良かった感ある。失敗。)

以前のアディダスランニングシューズと違うサイズ感

コレについては、個人的問題なんだけれど参考に載せておく。アディダスランニングシューズは今まで沢山履いてきたが、こんなに足に合わないの初めて。

"やや横幅が広い"のと"標準的"これが俺にとって致命的だった。甲があまり高くなくて、足幅がそこまで広くない俺の足だと、紐縛った時点でアッパー材余ってシワになってしまった。踵が浮かず、指先あまり1.5cmぐらいと長距離走的にはベストな感じなんだけれど、横のホールド感がイマイチ。

以前のモデルは俺のために用意したのかよ!っていうくらいバッチリだったのに…。「ジャパン6」に限らず、「ボストン10」「アディオスpro2」など、2021~22販売モデルのサイズ感は、以前のアディダスランニングシューズと違うので注意して欲しい。

アディゼロ ジャパン 6 (28.0cm)重量

アディダス公式サイト27cm重量一覧

adizero Bekoji 2:170g
adizero Takumi Sen 7:170g
adizero RC 3:210g
adizero adios pro2:210g
adizero Japan 5:225g
adizero Japan 6:231g
adizero Boston 9:235g
SL20:248g
adizero Pro:235g
adizero Boston 10:280g

重量は、27cmの公称値が231 g で、28cmの実測が254gであった。
驚きの軽さとかはないけれども、ソールの盛り具合や大型トルションシステムなどを考慮するとまぁ軽く収まっていると言っていいだろう。

アディゼロ ジャパン 6 使用感

「アディゼロ ジャパン 6」の使用感を話そう。
まず肝心の走行感に入る前に一点。指摘するか微妙なレベルだから迷ったんだけれど、一応記載しておく。この靴は足音が結構大きめだ。

走り始めると「パッ!パッ!パッ!パッ!」小気味良い音が鳴るのだが、その音が固くやたらと反響するのが気になる。とても煩いって訳ではないが、コンクリートに反響しやすい鋭い音なんだ。すれ違う人の数割ぐらいは音を気にして振り向くし、深夜や明朝の住宅街を駆け抜けるのには少々抵抗がある。気にしないといけない環境の人は注意して欲しい。

(追記:本当にヤバいのは、ジムや体育館のような室内であった。滅茶苦茶響く。)

自然な跳ね味が武器

…では改めて走行感について。「アディゼロ ジャパン 6」はフォア・ミッドフッド走法前提の作りであるのが見て取れるので、フォアフットで走り始めてみる。するとトゥからミッドにかけて配置されている「ライトストライクプロ」が、跳ね上が…らない? でもよ~く集中してみると効果はあって、分かりにくいけれど物凄い補助してくれている。良い意味で跳ね味が自然。

何とも伝えにくいのだけれど、かつての「アディダスブーストフォーム」を"バネ"のように跳ねると表現するのであれば、「ライトストライクプロ」は"ゴム"のように跳ねると言った感じ。分かりやすいポン!という跳ねではなくて、ネットリした弾力のある跳ね方なんだ。劣っているとかじゃなくて、跳ね方が違う。

「アディダスブースト」や「ナイキリアクト」のような前へ自然に進むような反発系フォーム材と違って、自力をパワーアップしてくれるナチュラルな補助でペースを乱されにくい。飛ばせばガッツリ跳ね、ゆっくり走ればソコソコな跳ねになるのだ。誰でも扱いやすいシューズに仕上がっていると感じた。

コーナーや段差でもグラつかない

また「アディゼロ ジャパン 6」は、そこそこ厚めのソールであるのにも関わらず、市街地に多いコーナーや段差でもグラつきがなく、感触が掴みやすいのが素晴らしい。

「ライトストライクプロ」下部をカッチリ固めの「ライトストライクEVA」や「トルションロッド」で支えているお陰なのだろうけれど、厚底と高反発素材にありがちなソールの捻じれがないのだ。

反発&厚底は剛性不足に陥るというイメージがあったが、その考え方はもう古いのかもしれない。「アディゼロ ジャパン 6」は跳ねるし、ショックも吸収するし、地面の感触も掴みやすいと完璧。

足が痛くなる人がいる模様

非常に良い感じな「アディゼロ ジャパン 6」だが、Twitterなどで調べてみると足が痛くなるという声が結構多い。

俺がそうだったんだけれど、5km走っただけなのに左足の甲が痛くなったのだ。幸いアウトサイド2段目のシューレースホールを使用し、オーバーラップで足先と甲周りを緩めに縛ることにより再発はしなくなったが、実際痛くなったのは確か。噂は本当だ。

原因として思い当たるのは、シューレースホール周りとスリーストライプス前~中にあるやたらと硬い「インターナル&エクターナル補強」。それとアッパーと連結しているシュータンが屈折時変に歪んでいることぐらい。解決した今も原因はよく分からん。

コレばかりは試着では分からないし、どうしようもない。運悪く足の痛みが発生した場合には、シューレースの縛り方、靴下変更、シュータン連結部カットなどいろいろ試して欲しい。

アディゼロ ジャパン 6 の完成度は高い

「アディゼロ ジャパン 6」の完成度は非常に高い。
「使用者の速度に合わせて跳ねるアシスト」「ブレず地面の感触を掴みやすいクッション」良い意味で癖が少ない靴だ。強いて欠点を上げるなら走行音がパタパタ煩く大きめなのと、ヒール着地だと能力が活かしきれないぐらい。ターゲットドンピシャな中級者は勿論、初心者がフォア・ミッド走法を学ぶのにも良い、上級者の練習用にも良いだろう。

それだけに俺の足に合わなかったのが残念。履けないことはないけれど何だかな…ラスト(靴型)を以前のモデルと同様に戻して欲しいなぁ。足に合えば是非オススメしたい一足だ。

「アディゼロ ジャパン 6」実売価格だと破格。

マイナーチェンジした新モデル「アディゼロ ジャパン7」
ジャパン7とジャパン6の違いはメッシュ材と踵周りを中心に軽量化されていることだろう。店頭で試し履きしたけれど、サイズは6と変わらなかった。

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