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靴・サンダル

Reebokモデル F “グリッチ” レビュー [ 合理性なき尖ったデザイン ]

基本的には、クラシックスニーカーと呼ばれているコンバースオールスターとかアディダススタンスミスの系統が好きなのだけれども、偶には変化球が欲しい。

ということでチョイスしたのが「 リーボック モデル F “グリッチ” 」。クラシックスニーカーとはかけ離れたブッ飛んだデザインが特徴だ。履いてみた感想を述べる。

リーボック ジャパン発「 モデル F “グリッチ” 」

レトロなシューズをテクニカルな視点でアップデート。
リーボック モデル F。インスタポンプフューリーをベースに、ハイパフォーマンスの機能性をプラスしてテクニカルなデザインを融合。異次元スタイルのこのシューズを履いて、未知なる冒険に挑戦しよう。

【リーボック公式通販】モデル F “グリッチ”

上記は公式サイト引用文章。「モデル F “グリッチ”」は、90年代に流行ったリーボックの定番インスタポンプフューリーをデジタルという大分ザックリとしたイメージのもとアレンジしたモデル。ポンプフューリー同様空気で靴を膨らませ履き心地を向上させる「The Pump Technology(ザ ポンプテクノロジー)」が搭載されているのが特徴だ。

またこのモデルはリーボックジャパン企画だったりするので、海外ではリリースされていない。日本でしか購入できないレア?リーボック商品だったりする。

安易なイラスト、声優商法は愚策

個性豊かなスニーカーを人気イラストレーターが擬人化し、さらに話題の声優が各キャラクターの声を担当。GLITCHのために生み出されたオリジナルキャラクターをチェック!

INSTAPUMP FURY & MODEL F “GLITCH” 【公式】リーボックオンラインショップ

この商品はイラストレーターに商品を履いた女の子キャラクターを書いてもらって、声優に声を付けてもらうという、チョイ前に流行った失敗が目に見えるような商法を取っている。安価にサクッとやれるんだろうが、この商法は本当に愚策だと俺は思う。

たとえイラストレーターが週刊少年ジャンプ人気漫画家だったとしても、大人気アニメの声優であっても成功した気がしない。イラスト、キャラクター商法や声優商法を使うときは、そのファンにターゲットを絞って徹底的にコラボしないと、意味ないと思うのよ。最低でもキャラクター→ 靴のデザイン・カラーリングだろう?

お菓子や飲み物を買おうとしたとき、知らないキャラクターコラボパッケージになっていて買うの止めた事はないだろうか?色々中途半端過ぎて、それに近い現象を起こしている気がする。

話題にならないよりマシ精神でチャレンジしたのかもしれないけれども、やるなら徹底的にコラボするべき。コレならやらないほうがマシ。
補足:商法が好きじゃないだけで、イラストレーターや声優に自体に文句はない。

モデル F “グリッチ” 外観

なんか公式画像と色違う

外観なのだが…アレ?キミ?なんか『公式画像』より白くなくない!?
この商品は、商品番号FY0960の「ホワイト/ブラック/モーニングフォグ」カラーなのだけれども公式サイト画像と違い過ぎない?公式だとコレでもか!というくらいオール純白カラーなのだけれども、見ての通りクリーム系の落ち着いた感じとなっている。

モーニングフォグなんて名前が着けられているあたり多分コレが、正しい色合いなのだろう(黄ばみではないよな?)。真っ白イメージで購入した人は、公式Webサイト画像修正班を引っ叩いてやりたくなること間違いなしの詐欺具合。俺はまあ良いんだけれどさぁ…ここまでガッツリ違うのは止めたほうが、いいと思うよリーボックさん。

合理性がない派手な外観が魅力

さて色合い詐欺な公式画像を無視して商品外観の感想に戻ろう。リーボックの言う「先進的デザインをふんだんに取り入れた」という紹介の通り、このシューズのデザインは遊び心に満ちており、メインアッパー素材は半透明、合理性無視なテクスチャパターンを持つ合皮で繕われている。画像のトゥ部分についているパターンなんか意味分からないけれども、何となく面白いでしょう?

使われている素材が如何にもビニールな合皮素材が使われていたり、ツヤツヤなソール材のせいで定価価格1万円オーバーを想定するような質感がないことは今ひとつ。しかし安臭いツヤツヤ感が、この靴の持つぶっ飛んだキャラクターを作っているような気もする。

サイドから見たらこんな感じ。デザインどうのこうの前に、厚底ランニングシューズも凌駕するミッドソールの厚みに圧倒されること間違いなし。斜めだからシュっとしてスマートなんてことはなくて、ただただデカイ。

デザインとしては、アッパーにカクカクしているようで角が丸みを帯びていたりする合皮パッチ、ソールに付いているパターンと統一感皆無な混沌としたモノとなっている。ランニングシューズのように、デザインに合理性はあるのだろうかとか、考えてみたけれど時間の無駄だったようだ。

この靴に合理性はない。未来を感じとるのだ!!ノリと勢いが大切。アレこのデザイン変じゃない?とかダサくない?とか冷静になって考えてはいけない。

サイド内側は、陰影が出来る程度に絞り込みがあるお陰でフィット感上々。後ろ姿でもソールの異様な形状が際立つ。どこを見ても意味の分からない形をしているのがこの靴のいいところ。

リーボックロゴが付いているやたらと目立つ黒ゴム素材は、一応カカト周りを固めるバックステー的な役割をしているようだ。

ポンプ機構はインソールに!

ポンプフューリー譲りの「The Pump Technology(ザ ポンプテクノロジー)」は、シュータンに採用されている。電源ボタンマークが空気を送り込む手動ポンプで、その横のプラスチックが空気抜き弁。電源ボタンマークが付いているポンプチェンバーを押すことでシュータンに空気を送り込み、密着感を上げることが出来る仕組みだ。

オリジナルのポンプフューリーは、紐を用いらずにポンプでフィット感を調整するというのがウリ。だが見ての通りこのモデルはバッチリ紐が…やっぱりこの靴意味分からない。

使用感については後ほど。

ソール

ソフトなHexalite(ヘクサライト)ヒール搭載とのことだが、ランニングシューズとかに採用されているようなソフトさはない。至って普通のEVA素材という印象。

ブツブツと付いている六角形のパターンは、ポンプフューリーのソールに空いている衝撃吸収機構の"穴"をイメージしたものだろう。ただこの靴の六角形は穴が空いていないので、勿論ただの飾り。

アウトソールにはラバーが用いられているので、クラシックスニーカーと違ってグリップは良好。多少濡れた路面でも問題はない。ロゴ、六角形、プラスマイナス、クリアブルーとパターンも凝っていて面白い。

内部構造は凝っている

内側が凝っていて、半透明のアッパーの中に、もう一つ布素材のアッパーが入っている二重構造となっている。この靴が外装素材の安っぽさの割にソコソコお値段するのは、多分コレとポンプ機構が原因。

ヒール周りのグラフィカルな部分とかオシャレで好き。履いたら全く見えないけれども。

モデル F “グリッチ” 重量

モデル F “グリッチ” の重量は27.0cmで「382g」
27.0cmサイズだと一般的にローカットスニーカーだと約350g、ハイカットスニーカーだと約400g、ランニングシューズだと約250gぐらいだから標準重量ぐらいに収まっている。

ゴッツイ割に意外と軽いなってのが俺の感想。アッパー素材が軽いのだろう。

モデル F “グリッチ” サイズ感

リーボック代表作インスタポンプフューリーだと、ポンプ機構搭載の関係で吐き口やサイドがタイトだったりするのだけれども、このモデルについてはそこを考慮する必要はない。爪先、甲、履き口すべてクセがなく標準的であると感じた。

上の右画像がアディダス26.5cm、プーマ/リーボック27.0cmのインソールを並べたものだが、各社特別サイズ感が違うとかそういうのはない。いつもと同じ感じで問題ないだろう。心配ならハーフサイズ上げとけば、間違いなし。

モデル F “グリッチ” のポンプパワーと履き心地

ザ ポンプテクノロジー は…微妙

履き心地はどうよっ!ということで、ポンプチェンバーをプッシュプッシュ!!するとシュータンに空気がたまり1mm程厚さが増す。なるほど甲の押さえつけが高まるし、エアが入ったシュータンはプニプニと柔らかく気持ちがいい。……でも必須かというとそうでもないな!ってのが正直な所。だってこの靴紐ついているから締め上げればソレで十分なのよ。

ルーツであるインスタポンプフューリーは「ザ ポンプテクノロジー 」を使用することを前提に作られているけれども、これはシュータンに取り敢えず付けましたというやっつけ仕事。普通のメッシュ素材シュータンを付けたほうがよっぽど快適だろう。ポジティブに考えるならば、ポンプ機構が壊れても何ら支障はない。

まあそもそもこの靴に合理性を求めるのも無駄だ。ポンプしてシュータンをプニプニにして、エア抜き押してブシュッて空気抜いてテンション何となく上げるモノだ。

フィット、クッション感良好!だが蒸れる

アッパーの間に紐を雑にしまうと、半透明素材ゆえ写真のようになってしまう注意!

肝心の履き心地は良好。 所謂ハイテクスニーカーと呼ばれるカテゴリーなだけあって、歩いていても疲れにくいし、軽く走っても問題ない。ソール材の厚みがあるから身長が少し高くなるのが、特別身長が高くない野郎としては嬉しい。また起源とするポンプフューリーと違い完全なフラットソール構造が採用されているから、階段上る時に引っ掛ける可能性がないのも良いところだろう。

ちなみに癖だらけのデザインだけれども、意外とコーディネート的には簡単。服をスマートにして靴を目立たせるか、全体的にファットな感じにするかの2択。万能ではないけれど使い勝手が悪いってほどでもない。

この靴を履いていて感じた欠点は2点。まず1つ目が蒸れること。半透明アッパー自体は通気性あるのだが、2重構造で厚みがあるから結構蒸れる。2つ目が横幅が広いから車の運転には向かないこと。オフセットのおかしい車だと、ブレーキアクセル両方踏みかねないから運転には使用しないほうが吉。

まとめ [ 見た目が気に入ったら買い ]

モデル F “グリッチ” は、その合理性ないデザインが魅力。大衆受け絶対によくないブッ飛んだヘンテコリンを楽しむ靴だ。

ハイテクスニーカーとしては特別快適というほどではないし、定価の割に素材は安っぽいし、ポンプ機構による効果は微妙。デザインがお気に召さなければ、コレといっていいところはない。完全に見た目の子。

日本独自企画かつ流行らなかったっぽいのもあって、入手機会は多分コレが最初にして最後だと思われる。興味がある方はお早めに。デザインは唯一無二!

白黒が多色カラーより取り扱いやすいからオススメ。

ポンプ機構を楽しむならやはりオリジナル一択。

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