旅行用バックパックを新調した。
前に使用していたのはアウトドア用のザックを流用したからザ・登山って感じだったのだけれど、今回は旅行メインだから落ち着いたデザインをチョイス。
選んだのは英国のアウトドアブランドカリマーの「ハイランズ 32」だ。今回は、その外観と詳細を紹介したい。
karrimor(カリマー)について
まず今回紹介する商品のメーカー「karrimor(カリマー)」について軽く触れておこう。
カリマーはイギリスで1946年に創業したアウトドアブランド。中でもバックパックを得意としており、ブランドの名称も「Carry more(もっと運べる)」を語源としたものになる。
エベレスト登頂や軍隊に使用される過酷なバックパックまで展開するガチンコブランドなのだけれど、シティユースに使うような商品も展開しているのが魅力だ。
カリマー ハイランズ 32 詳細
耐久性に優れたCORDURA ECOファブリックを使用し、耐摩耗性に優れたsilvaguard+コーティング仕様。摩耗しやすいボトム等はコーティング面が表になるように生地を配置。シンプルな見た目ながらサングラスやメガネを直接収納できる起毛素材使用のポケット等、旅行や普段使いに充実の機能を備えたリュックサック。背面はキャリーケースのハンドルに通すことが可能。ジッパーを閉めた際にループに通す事で簡単にジッパーを開けられる事を防ぐジッパーロックループ付き。
https://www.karrimor.jp/item/501079.html
今回紹介する「highlands 32(ハイランズ 32」の公式詳細については上記。値札の通りお値段税込み20,900円(2023.7時点)
ポイントとしては「旅行や普段使いに充実の機能を備えたリュックサック」ということでアウトドアではなく、旅行やビジネスを想定したデイリーユース向けであることだ。
俺の用途としてはプライベートでの1~3泊程度の移動時と使う予定はないもののビジネスに流用出来ると嬉しいといった感じだから正にベスト。
カリマー ハイランズ32 外観
シンプルデザインが魅力
正面はシンプルデザイン。形状は四角寄りだ。容量は名前の通り32Lということで大きめだから、撮影に使用した「Amazonベーシック ポータブルフォトスタジオ」の限界を感じる。
カジュアルな場面は勿論、ガッチガチにフォーマルな場面じゃなければビジネスでも使えそうなスマートなビジュアルが武器だ。
背負う程じゃない短時間の移動で大活躍な大型トップハンドルが付いているのも有難い。
サイドのデザインもシンプル。
底は厚みがあるので重いものを収納しても破けることは無いだろう。
アウトドアブランドらしい本格的な背面
バックパネルは3つに分かれたメッシュ素材。支えの中心である肋骨周りを盛り、背骨などは圧迫感を与えないよう凹んでいるのがカリマー流。
クッションも安物とは違うコシと弾力のある素材感だ。
ハーネス裏にもメッシュクッションが付いていて肩の負担を軽減してくれる。
ハーネスには胸部と腹部をつなぐベルト付き。長時間背負う時の負荷軽減に繋がる。
なお定価1万円を優に超えるバッグかつ本格アウトドアメーカーもので指摘するのも野暮なのだが、縫い目はガチガチで解れの心配は不要だ。
カリマー ハイランズ32 収納
兎に角大きいメインポケット
大きいバッグだけあって収納箇所が沢山だ。まずはメインポケットから紹介していこう。
このバッグは比較的サブポケットの類より、メインポケットの容量に割り振られている。
そのため兎に角デカイ。俺はズボラだから細かくポケット小分けにされるより、大きい荷室にズボッと適当に放り込みたいタイプだから最高だ。しかも口が大きく開くので、物を収納するのも出すのも楽。
ちなみに表面に比べて明るいグレー内装が使用されているのは、バックパック業界定番収納したものを見やすくするためのテクニックだ。
内部にボトルポケット付き
内側にメッシュ素材のボトルポケットがついておりペットボトルや水筒が差せるようになっている。内部で暴れないから結構便利。
伸縮性が高いので大きめの水筒から500mlペットまで使用可能だ。
ファスナー付き大型メッシュポケット
大型のメッシュポケットが付いている。内部で埋もれさせたくないものを別途入れるのに良さげ。
ノートパソコン保管にベストな背面ポケット
背面側に面テープ止めのポケットがついていて、大中小と三段に分かれており、いずれも内側がマイクロファイバー的な起毛素材となっている。
奥のポケットはノートパソコンを収納するために設けられたものとなっている。背面メッシュクッションと内部の物で衝撃から保護するという仕組みだ。
一応15インチまでとのことだけれど、昨今パソコンがスリムになってきているため、もうチョイ行けると思う。補償はしない。なお俺の13.5インチマイクロソフトサーフェスラップトップ5はエレコム製PCケースに入れたまま収納出来た。
トップポケットはスマホ収納に便利
メインポケット開閉口とは別に上部にもう一つ小さめのポケットが設けてある。
使用頻度の高い小物類を収納するのにもってこいだ。財布、ポケットティッシュ、パスポートとか書類の類にいい感じ。
こちらにもマイクロファイバー的な素材感のポケットがあって絶対にスマートフォン収納を見越していると思う。
また絶対に落としたくない鍵などに使うプラスチックフックが付いているのも嬉しいところだ。
フロントポケットは薄手のものを収納しやすい
正面に付いているフロントポケットは、薄皮一枚奥行きはないものの、高さはソコソコ。文庫本ぐらいは入る。
サイドにボトルホルダーと小さなポケット
右側にファスナー付きポケット
右側にはファスナー付きのポケットが付いている。
先に触れた通りメインポケット全振りなため決して広くはないが、肩から降ろさずアクセスしやすいポケットなので重宝する。
左側に伸縮性のあるボトルホルダー
左にはボトルホルダー。公式的にはワンドポケットというのが正しい。
ゴムバンドがついており伸縮するため1.5Lのコカ・コーラボトルも入る。すぐに取り出したい飲み物や折り畳み傘の収納に使うのがいい感じ。
一週間以上の旅行も可能!
32Lってどれくらい入るの?という一例だ。画像のもの全部入る。
ノートパソコンに充電器など電子アクセサリー機器、着替えに2つほどアウターを適当に丸め、タオル、歯磨き、入浴セットなど衛生用品、財布など小物を放り込んでも大丈夫。気合いを入れて布ものを圧縮したらもっと行ける。
1週間は行けるし洗濯出来る環境があれば無期限。
ハイランズ32 その他優れたポイント
表面素材はコーデュラファブリック
表面に使用されている素材は米インビスタ社の「CORDURA ECOファブリック」。
丈夫なナイロン素材を樹脂でコーティングしたものだ。そのため強度が高く、軽度の撥水性がある。先の尖っている場所に擦ろうと破けることはなく、コートされているから汚れもさっと拭き取れる優れもの。
また「silvaguard+コーティング」なるものが施されており、傷や摩耗に強いとのこと。コンクリート上に置いたり乱雑に使っているけれど、確かに傷が少ない気はする。
使用されているファスナーは「YKK」で快適
超重要なのが、使用されているファスナーはすべて「YKK製」。だから開閉感スムーズでストレスレス。
このぐらいの値段になると当たり前のことではあるのだけれど、油断するとクソみたいなファスナー使うところも存外あるからね。
カラビナフックがついている
お役に立つかは微妙なところでもあるのだけれど、カラビナを掛けるためのベルトが通っている。カラビナは別売り。
これ用に買うなら画像で取り付けているようなガチなやつじゃなくて、おしゃれミニカラビナの方が無難だと思う。
1個以上つけるとカチャカチャ煩いので、シティユースとしては付けるとしても一個かな?付けておくと買い物袋とかぶら下げるのに便利というぐらいしか思いつかんのだが、まぁ付けられる。俺は付けない。
ハイランズ32 今一つなところ
自立性やや低め
結構気にする方が多いポイントのようだが、自立性はやや低め。画像の通り一応立つんだけれど、基本前方に倒れる。
どうしても自立させたい場合底面が大きくなるようメインポケット下部に重めの荷物を積んでおくか、なんか適当なプレートを買って敷くといいだろう。そうすれば自立する。
ウエストベルト着脱不可
重い荷物を背負う時や長時間背負う時に負荷を軽減してくれるウエストベルトがついている。
気軽に使いたい人は取り外ししたいだろうが、ベルト先端が折り返されており外せないようになっているのが良くないところだ。…が折り返しの糸をカッターで切ってしまえば取り外せるだろう。使いたい時は取り付け出来ると思う。(なお大丈夫な保証はしないし、俺は全く気にならないのでやらない。)
スーツケースに取付け出来るバンドがあるけど…
背面にはパススルーパネルというスーツケースハンドルに取り付けるためのバンドが通っている。のだが、全然通らねぇわ。
俺所有しているリモワスーツケースは取手が大型だから仕方ないという事にしてやるとしても、伸縮性ないバンドをガッチリ縫い付け、幅19cmと狭いから他のスーツケースも8割方通らないような気がする。まぁハーネスベルトで括ってやればいいのさ。
個人的には防水だと嬉しかったけれど…
というわけで上記の問題は解決出来る(やや苦しいが)。
俺的に強いて言えば軽撥水じゃなくて防水が良かったと思うのだけれど、それをするとビジュアルが崩壊するし値段も爆上がりしてしまうだろうから、速い話「防水カバー」買えや!という話である。専用品もある。
ロゴが剝がれやすい
擁護できないものが一つ。
ロゴが簡単に剥がれる。使用2週間で、このザマで御座います。数年使ってなら分かるんだけれど、数日でこれはねぇわ。
中途半端に残っているのも残念だから爪でカリカリと擦ってやるとまぁ簡単に剝がれること。今のところ無事なユニオンジャック以外剝がしてやった。それもそのうちなくなると思う。
聞いたこともないようなところなら兎も角ここら辺のブランドになると多少は主張したい層も多いだろうから簡単に剝がれるのはアカン。まぁ俺はミニマルデザインに磨きが掛かって良いとポジティブに考えることにする。
参考:ハイランズ32 を背負った状態
俺の体系は173cm/60kg後半。バッグを満タンに近く詰めた状態で状態で画像の通り。
大きさについては容量32Lということで、決して小さくもなく、大きくもなくといった感じで普通じゃね。というのが俺の感想なんだけれど、人によって印象が違うので各自判断して欲しい。
横から。
お尻には接触しない形だ。腰より下に伸ばしていくと、重心が下がって不快になりやすく、歩行の邪魔にもなるとかなんとか。
ハーネス(肩ベルト)上部にガチアウトドアバックパックでお馴染み荷揺れを抑える「ショルダースタビライザー(肩ベルト上部とバッグを連結しているベルト)」が付いているのも嬉しい。
ハーネス(肩ベルト)はアウトドア系列のガッチリパットが入って広さがあるものなので、デイリーユースリュックのイメージを持っている人にはゴツく映るだろう。
ダウンジャケットなど厚着の時でも使えるよう紐は長めなので、Tシャツのような薄着だと駄々余りする。やむなし。
当然のことでだから思わず触れ忘れそうになったが、重心のバランスが整っているため軽い背負い心地だ。体にフィットし尚且つ通気性も良い。流石のアウトドアバックパックメーカー大手といったところか。
カジュアル系のマン〇ッタン〇ーテージやら本業じゃないア〇ィ〇スやらプー〇とは格が違うのだ。
シンプルデザイン本格バックパック!
以上 カリマー ハイランズ 32 について語ってみた。
メインの荷室全ぶりだから雑に収納出来て楽だし、オシャレやらビジネスやら狙いすぎてない絶妙なデザインではないだろうか。
なおこのバッグに限ったことではないけれど、使用用途と収納予定量を間違えると悲惨なので、そこだけ注意して頂きたい。これは32Lということで、1~3泊以上の道具が入るバックパックだ。ザックリ機内持ち込みのスーツケースと同じ量が入る。だから日帰りのショッピング・ビジネスには過剰になる人が多いと思う。
旅行・出張への使用が超オススメで、偶のアウトドアに流用してもいいかなって感じだ。
日常で使いやすいサイズの22Lもあるぞ!