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衣類

アークテリクス レイルパーカ レビュー [ 高機能中綿搭載ゴアテックスロング丈ジャケット ]

暑くなってきましたね。
都心では35℃を超える日も珍しくないとかなんとか、涼しいって言われている我が地域でも25℃を超えてきた。エアコンないし暑いぜ!溶けてまいそう。

さぁそんな中-20℃を下回ることもザラな地域に住んでいる俺が今冬愛用したコート「アークテリクス レイルパーカ」の紹介だ!!

アークテリクス レイルパーカ について

コアロフト が誇る耐候性と保温性を備えたゴアテックス パーカ。
荒々しい地形、厳しい天候、類を見ない環境。そんな背景から生まれたレイルのデザインとパフォーマンスは、山に抱かれたライフスタイルとその最も厳しい冬に最適化されています。気温が下がった時も、リサイクル コアロフト合成素材インサレーションが暖かさを保ち、快適で透湿性に優れた40デニールのゴアテックス素材は3L トリコットテクノロジーを採用し、耐久性に優れた防水性、防風性、耐雪性を備えています。調節可能なストームフードがカバー力を高め、袖口のガスケットがすきま風をシャットアウト。しっかりとしたカバー力を誇るパーカ丈に仕上げました。

https://arcteryx.jp/

上記が今回取り扱うカナダのアウトドアメーカーアークテリクスの「レイルパーカ(2022モデル)」公式紹介。レイルジャケットでの検索に引っかかるようだけれどゴメンよ。丈の長いパーカの方です。

「厳しい冬に最適化されています。」の紹介通りゴリゴリの冬季間用ジャケットになる。ザックリ表現すると防風シャカシャカ素材の内側に綿入っているやつ。俺の住んでいる地域はカナダの山奥程過酷じゃないだろうけれど、それでも寒さが強烈だしこういうのが必須なのだ。

なお紹介記事を作っておいてアレだが、2023.7月現在シーズンじゃないというのもあって公式サイトだと販売していない。加えてアークテリクス定番シリーズでもないので、今シーズン復活するかどうかも謎。(2023年度もリニューアルして継続!ややデザイン変更、ゴアテックスの厚み2倍、首周りに汚れガードが付いてお値段アップ!)

アークテリクス レイルパーカ 外観

まず軽く全体を紹介しよう。これといった主張のないアークテリクスらしく癖のないシンプルデザインが特徴だ。

カラーは、ブラック、ネイビー、セドナ(くすみ赤)、レリック(黄土色)の4色展開だったのだけれど、これはネイビーこと正式名称ブラックサファイア。黒パンツをよく履くので、同色を避けるためのネイビーが俺の王道。

始祖鳥をモチーフとしたアークテリクスのロゴは定番の胸元じゃなくて、左肩に反射プリントでワンポイント。同系色かつプリントで立体感がないため、あまり目立たないようだ。

「どこのメーカー?」と聞かれて肩を指さして「あぁハイ」みたいな流れが何度もある。目立ちたくない人は嬉しいだろうし、主張したい人はガッカリな好みの別れそうな部分。

裏面もシンプルで目立った特徴はない。

フードにARC’TERYXの文字があるのも賛否分かれるところか?こちらはフードを被った状態だと結構目立つ。

ひっくり返して裏面を見えるようにした状態。内側は同系色でキルト地内側に中綿が入ったよくあるやつだ。

縫い目はアウトドアメーカーらしく動いても突っ張りにくいようになっている。

メンテ性の優れる「コアロフト」が武器

レイルパーカーは冬季間ジャケットで定番のダウンではない。「Coreloft(コアロフト)」というアークテリクス独自のシリコン加工されたポリエステル中綿を採用している。

ダウンって乾燥している状態だとモフモフで強烈な保温力があるのだけれど、湿気を吸うとペタペタになって大分性能落ちるんだ。それでもって羽毛布団を使っている方は特にイメージ沸くと思うが、結構湿気を吸いやすい。手入れをしないとドンドン劣化していくのがダウンの弱点。なのに個人で手洗い推奨されていなかったりと結構メンドイやつなんだ。

対するコアロフトはポリエステルという強力な素材に対して、シリコン処理を施しているため水分吸い取りにくく、乾燥する速度も速い。つまりベストな状態を保ちやすい。しかも水洗い可能だから自宅で簡単に手入れが出来るのも嬉しいところ。

ダウンより保温性は低い

都合のいい話ばかりしたけれど、乾燥した状態のダウン程暖かくないのは弱点だ。悪くはないのだが、ダウンジャケット特有のジャケットと肌の間に出来る暖気の層は出来ない。

ダウンジャケットの派生版というより、よくある中綿ジャケットの超強化版という考え方をするといいだろう。

表面は最強防水透湿素材ゴアテックス

表面を覆うのは、防水透湿ゴアテックス。耐水圧50,000㎜以上、透湿性25,000〜98,000g/・24hrs程 とされており、台風のような豪雨で20,000㎜程度の圧力が加わるらしい。

つまりベチャベチャの雨だか雪なのか分からないようなモノが降ってきたところを全力疾走しようが、内側が決して濡れることはない。40デニールとそこそこ厚手だから丈夫で保温性も抜群。しかも固すぎず柔らかすぎずと、なんだこれ最強かよ。

また透湿性(熱気など水蒸気が通る程度の通気性)を備えているのも見逃せないポイント。これのお陰で内綿のコアロフトを過剰な湿度に晒すことなくベストな状態を保てる。ゴアテックスは神。

フロントはダブルファスナー採用(重要)

ファスナーはYKK社のある程度の水を防いでくれるアクアシールで、下からもファスナーを開けれるダブルタイプになっている。

俺にとってはダブルファスナーじゃなかったら購入していなかったというくらい超重要ポイント。これがあるとないとでは、動きやすさが段違い。尻が隠れるくらい丈のあるコートだから下が開かないと突っ張って動きにくいんだ。またパンツのポケットにアクセスしたい時や用を足す時にも便利。

ただしダブルファスナー特有の上げにくさはあって慣れないと失敗するだろう。

スライダーを上げるまで差込口の蝶棒を強く押し続けるのがコツ。慣れる。

アウトドアメーカーらしく機能的

サイドポケットは防水・防寒性抜群

左右についているポケットはフロントファスナーより防水力が高いYKKアクアガード採用。

内側がハンドウォーマーとなるようスエード調素材になっているのがニクイ。

スマホ入れとしてナイスな胸ポケット

左胸ポケットにもアクアガードファスナー。どう考えてもスマホ入れなサイズ感。

収納力の高い内ポケット付き

右内側に伸縮素材のアウトドアメーカーで採用の多いオープンポケット。大きいから割と何でも入るのだけれど、着ぶくれしない程度にしたいところ。

風の入りにくい袖処理

袖口は内側に伸縮性のあるリブを採用。目立たないのが嬉しい。

機能性の高いフード

フードは鍔がやや前に出て、視界回りは抉れている実用的な作りだ。背面に片手で調整できる絞りも付いている。(クライミングメットは非対応)

アークテリクス レイルパーカ 適温とシーズン

シーズンとしては完全に冬。氷点下下回ってからスタート。真冬が一番。春秋用としてはなし。

雪国民の俺としては-5~-15℃ぐらいが一番活躍しそうな感じで、フリース系インナーなどをプラスすると-20℃以下だって余裕な印象だ。

…と個人的には思うのだけれど、一般的には0℃前後で登場するアイテムっぽい。隙間風が強く冷たい都会と感覚が違うからな分からん。取り敢えず地域問わず冬用であるのは間違いない。

アークテリクス レイルパーカ サイズ感

参考に俺の着た状態を。
俺は173cm/60kg後半。凄んげぇユニクロMサイズピッタリマン。アークテリクス商品S寄りで偶にMな人。最近ユニクロの格安スーツ感動ジャケットとパンツのカスタムオーダーしにいったのだけれど、店員に「既製品のMサイズでいいんじゃないですか?すぐ買えますよ」と提案されたくらいだ。

このレインパーカに関しては「S」サイズでジャスト。「M」だとダボダボで隙間だらけ。

丈としてはちょうど股下、袖は手首がちょいと隠れる程度。防寒性が高い割にシルエットがスマートなのが嬉しい。

後ろは尻下ぐらい。防寒性的には尻隠れるか隠れないかで段違い。マジで重要。

基本は下も開いてカジュアルに、滅茶苦茶寒いときに全部閉めると、フレキシブルさが最高なアイテムだ。

それ程寒くない日には、フルオープンで使ってやるのもアリ。俺は動くとすぐ温まるタイプだからフルオープン使用率高め。

追記:2023年度同モデルと丈の短いレイルジャケットを試着したが、ほぼ同様のサイズ感で俺の場合は「S」。

機能性に不足はない…だがお値段は強烈

「アークテリクス レイル パーカ」はスマートなシルエットで暖かく冬期間大活躍。俺も今年の冬毎日のように使って快適に過ごせました。オススメ!…と言って締めようと思ったけれど、やっぱり指摘したいのが「お値段」。こちら定価8万2500円になります(3年間料金30%分の修理保証付)。

まぁゴアテックス採用アウターシェル ベータジャケットが5万チョイスタートで、コアロフト採用ジャケット デルタシリーズが3万円チョイスタートだからアークテリクス的にはそんなもんかなという感じなのだが、競合他社比お買い得かというと、そんなこっちゃない。

使用用途やデザインがドンピシャだったり、アークテリクスというブランドが好きでもない限りオススメ出来ないというのが正直なところ。だが悪い商品ではない。丈長めの高機能防寒着はダウン素材が多いため貴重な製品ではある。ストライクゾーンは狭いが、ハマる人はハマると思う。

アークテリクス商品にしては珍しくファクトリーストア以外だと値引きも見られるので、興味があれば実店舗を回ってみるといいだろう。

メンテを考慮せず防寒性を極めるならダウンの方が良い。

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