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衣類

ARC’TERYX ベータジャケット レビュー [ お値段高めシンプルデザイン薄手高機能防水ジャケット ]

「ARC’TERYX(アークテリクス)」ベータジャケットレビューを入手した。

ゴチャ付いたデザインが苦手な人が買うチョイお高め系ニッチなブランドと思っていたのだけれど、今やすっかり人気大爆発。丁度薄手の防水ジャケットが欲しかったので流行に乗っかってみた。

ベータジャケットの簡単な概要

改めて今回紹介するのは、現在謎の大ブームを起こしているカナダのアウトドアブランド「ARC’TERYX(アークテリクス)」のベータジャケットだ。詳細については以下の通り。

耐久性のある防水性、防風性を備えたゴアテックス素材にゴア C-KNIT™裏地技術を採用。静粛性と柔らかさに加えて、高い透湿性を発揮するように設計されています。スリムなフードは1度引くだけで素早く調節でき、トリムフィット シルエットは、軽めのレイヤリングに最適。また動きやすさを重視したパターンを採用しています。

https://arcteryx.jp/products/beta-jacket-mens?variant=46229341470951

無敵の防水透湿素材ゴアテックスを採用した薄手のアウトドアジャケットである。

購買意欲が下がるためハッキリ書いているところが少ないが、分かりやすく表現すると薄く柔らかく蒸れにくい高機能雨合羽だ。

ベータジャケットはシンプルデザインが魅力

まず裏表の外観を紹介しよう。
写真撮影への情熱が足りない故に残念な感じになっているが、飾っていないナチュラルということで許しておくれ。

色は2023.5現在ブラック、ネイビー、グリーン、ライトブラウンの4色展開。黒が人気らしいけれど、黒髪・黒パンツでコレを着こなす自信はないから逃げのネイビー。俺の王道。

裏面はフードがあるだけで、ロゴなしシンプルデザインだ。ソコが魅力!

胸元で唯一個性を放っている「ARC’TERYX」ロゴマークは、アーキオプテリクス(始祖鳥)の化石をモチーフとしたものだ。

最近ブランドを知らない年配者から「死んだ鳥みたいなマーク」と言われたけれど割と正解だったりする。

ベータジャケットは機能性抜群

薄手でしなやかゴアシーニット搭載

このジャケットはゴアテックスの表地+ゴアテックスメンブレン+ゴアテックスの裏地とゴアテックス3層構造なのだけれど、裏地には「GORE C-KNIT™(ゴアシーニット)」という薄手のゴアテックス素材が採用されている。

ゴアシーニットは、強力な防水性と蒸れにくくなる透湿を兼ね備えたみんなご存じゴアテックスを薄くしなやかにして、さらに防水透湿性を上げたという驚異的代物だ。防水性バッチリなのにジメジメしないし、気心地も快適とマジカルさに磨きをかけている。ゴアテックス半端ない。

また止水性と軽量性を高めるため糸による縫い込みではなく、素材はテープ止めとなっている。縫い目がないから着心地がとてもシームレス。肩回りの滑らかさが逸材だ。

使い勝手の良いYKK止水ファスナー採用

フロントファスナーには信頼のファスナーメーカーであるYKK社の「AQUASEAL(アクアシール)」が使われている。特徴は耐水性があるのに一般的なファスナー同様ギザギザエレメントが剝き出しになっていることだ。

エレメント部分を止水素材で覆うと滑りが悪くなってしまうのだけれど、これは通常の非防水ファスナーに近い開閉感を持っている。YKK半端ない。

ポケットファスナーには更に防水性の高いエレメント部分がテープで覆われたYKK「AquaGuard(アクアガード)」が採用されている。凹凸感が少ないので最新のアクアガードナチュロンだと思う。

フロントファスナーよりサイズが小さめであることと、開閉頻度からの判断だろう。なおエレメント剥き出しタイプに比べて滑りが劣るというだけで、天下のYKKらしく悪くはない。

スライダーには、お洒落で実用的な摘まみ付き。

【 割とどうでもいい追記 】
サイズ感が知りたいという知人に貸した際「チャック逆で使いにくい」と言われハッとしたのだが、アークテリクスのウエア全般スライダー(つまみ)が右側の左刺し構造となっている。アメリカ周辺はこの構造を好む模様。

日本・ヨーロッパメーカーは大体右刺しで、アメリカメーカーでも日本法人が独自展開しているものは右刺しになっていることが多い。そのため慣れていない人も結構いると思う。でも直ぐ慣れる。大丈夫。

アウトドアで実用的な工夫が沢山

袖はベルクロ社のベルクロテープ。

フードや裾には絞り用のドローコードが付いているので強風でも安心。

小さい内ポケットがついていて6インチチョイぐらいのスマホなら収納可能。Google Pixel7 6.4インチケース付きは入った。

何気フックに引掛けられるようループが付いているのも良き。

ベータジャケットのサイズ感(メンズMサイズ)

サイズのサンプルとして俺の着用写真を…
身長173cm・60kg後半で悲しみの胴長め足短めメンズ。ユニクロMサイズが滅茶苦茶ジャストサイズだ。アークテリクスジャケットは大体Sサイズ。偶にMサイズで、このベータジャケットはMサイズがいい感じ。アウターシェルらしく薄手のインナーも着込める。

ちなみにSサイズだと丈は悪くないけれど肩がタイトフィット過ぎてビチビチ、Lサイズは中に厚手のダウンジャケット着れるんじゃないか?というくらいダボダボだった。175cm辺りの人はS/Mサイズ分岐点に該当するので難しいところ。175cm前後だと俺みたいに胴長短足だったらMサイズ、標準体型だったらSサイズだろうか?Sで大丈夫な人が多いと思う。書いていて悲しくなってきた。

前丈は股上。街歩きだと上ちょっと開けかフルオープンでインナーを見せるのがいい感じ。

私的にネイビーがコーディネートしやすいと思うのだがどうだろう?ネイビー・カーキ・ホワイトパンツ、デニム、相性抜群というわけではないがブラックと組み合わせても悪くない。ガッツリフォーマルな場面じゃなければ、ビジネススーツのコートとして使っちゃうのもアリ。

後ろはちょうど尻が隠れるくらい。防水ジャケットとしては悪くない丈だ。

巷では海外ブランドだからワンサイズ小さめで!みたいなことが囁かれているけれど、昨今規格統一がある程度進んでいる故真に受けると死ぬ。2023年現在人気商品だから試着が難しいかもしれないが、Web購入するなら同メーカー別商品で、ある程度サイズ感を掴んでから購入した方がいいだろう。

使用シーズンが広いのも魅力

このジャケット自体は薄手で防水防風以上の効果をもたらさないので、単体で暖かくなるとかそういうものではない。そのため内側に着込むものによって適温は変化する。

全季節のレインコートとして、薄手のダウンなりなんなりを内側着込んで保温力を高めるシェルとしても活用可能だ。オールシーズンで万能。ただ+20℃以上の夏に着るレインコートとして、-10℃以下の冬に着るシェルとして適切かというと微妙なところではある。

俺個人の意見としては、半袖Tシャツなら15℃±5・長袖Tシャツなら10℃±5ぐらいで、使用適温は広く見積もって「+20℃~-10℃」とかそんなもん。

正規店購入で3年の保証付き

アークテリクス正規販売店で販売した商品には、オーナー保証と3年間の修理補償プログラム「BIRD AID(バードエイド)」が付帯される。このベータジャケットでは15,000円分(購入価格30%)の損傷まで無償修理してくれるとのこと。

街歩き軽ハイキング登山程度だと何もトラブル起きないような気がするけれど、3年以内に不調が出るハードな運用をした方が得かもしれない。

また3年間の修理保証プログラム終了後も、引き続き有償サポートしてくれるので、長く着用出来る商品だろう。

ベータジャケットの気になるところ

都合の良い部分ばかり話してきたので、あまり良くないところを紹介しよう。

袖丈が長く袖先がジャバラ状になる

まず有名な話袖丈が長い。俺の場合手を伸ばした状態でもスッポリと袖の中に入ってしまう。これは「アークテリクス創業地カナダ近郊の人の手が大半の日本人より長い」ことに加え「インナーを着込むことを前提にゆとりを取っている」ためだ。

そのため袖についているベルクロを絞って調整する必要があるのだけれど、袖余りしてジャバラのようなシルエットが出来上がってしまう。カッコイイといい難いのは確か。

フード後ろの絞りが目立つ

フード後ろの絞りが目立つ。画像の通りピョン♪って感じになる。

まぁ俺としてはアウトドアジャケットだから実用性重視で何ら問題はないと思っているけれど、街歩きオシャレジャケットとして流行っているみたいだから一応ね。カッコイイといい難いのは確か。

やっぱり お値段高いぜ!

突っ込むこと自体最早野暮なのかもしれないが、アークテリクス商品全般お値段高めなのは痛い。

こちらの商品2023.5月現在55,000円で、似たような性能を持つ競合他社モンベルだと25,000円ぐらい、ノースフェイスだと40,000円ぐらいで買える。この商品以外も大体モンベル・コロンビアの2倍、ノースフェイス+10,000円といったところが相場。

ただこのベータジャケットは全く理解できない超プライスでもなくて、圧着テープ加工・デザインと仕上げ、修理保証を考慮すると納得出来ないこともない。……気がする。

[ おまけ ] ベータ“LT”と“AR”ジャケットとの違い

なおソックリさんの「ベータ“LT”ジャケット」「ベータ“AR”ジャケット」が存在して、そのモデルとの違いは以下。

ベータジャケットベータLTジャケットベータARジャケット
ゴアテックスの種類Cニットパッカートリコットバッカーゴアテックスプロ
脇下通気ファスナーなしありあり
フロントファスナーアクアシールアクアガードアクアガード
フードサイズ一般的な大きさヘルメットごと被れる大きめヘルメットごと被れる大きめ
値段55,000円66,000円84,700円

「ベータLTジャケット」「ベータARジャケット」はゴアテックスの厚みを増し、より防水性を高めたバージョンというわけだ。防水性・防寒性アップで柔らかさ・通気性ダウン。打ち付けるような雨の中数時間戦う戦士向け。

なお現在人気あるのはLTジャケットのようで、厚みを増した分東京都周辺の温度と丁度いいとか何とか知らんけど。どうせ5万円以上払うんだから後悔のないよう好きに買えばいいと思う。

値は張るが優れた商品

こんな感じで以上ベータジャケットの紹介でした。
ゴアテックス採用で取り回しのよいスッキリとしたビジュアルが武器だ。高機能で特別悪い点がなく、様々なシーズンで使えるから気になったのであればアリだろう。

ただ値段がお安いとは口が裂けても言えず、競合商品も多いからよく比較検討して購入するのがオススメ。

Web販売は転売モリモリプライスなので、実店舗で探し見てみるのがオススメ。黒以外は割と見かける。

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他社より圧倒的に値段が張るのでソコが悩みどころ。有名なノースフェイスすら凌駕する。

近い機能性で見た目がシンプルなのはミレーのティフォンジャケットだろうか?コスパ抜群。

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