adidas SL20(2020モデル)レビュー [ 備改良万能ランニングシューズ ]

最近少々足のサイズが大きくなった模様。成長期はとうの昔に過ぎたからビックリなのだけれども、多分今年度ランニング距離を伸ばしたのが原因だと思われる。

スニーカーは大きめを履いていたから問題ないが、ランニングシューズはヤバいということで急遽購入したのが、この「adidas SL20」。前モデルも所有しているので、純粋にこの新モデルの評価と前モデルとの比較も交えて紹介していきたい。

adidas SL20 について

SL20は毎日のトレーニングにぴったり。履き心地に優れているため、ランニングに集中することが可能。2層構造のアッパーにより、通気性を犠牲にすることなく、ぴったりフィットを実現。Lightstrikeを全面に採用したミッドソールにより、クッション性と軽量性の両立を実現。さらにその下には、優れたグリップ力を発揮するContinental™アウトソールを搭載。

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まず簡単にSL20というモデルの特徴を紹介する。上記が公式サイトから引用したSL20の紹介文章で、レースにも使えるし、日常の運動にも使えるよってのがコンセプト。プロランナーが使うようなシューズと同様の素材Lightstrike(ライトストライク)やコンチネンタルラバーが使用されており本格的なのが特徴だ。

モデル名にあるSLは“スーパーライト”で、1970~1980年代付近でリリースされたアディダスの軽量スポーツシューズ「 SL72」「 SL78」「SL80」などをルーツとする。1972年だからSL72、2020年だからSL20ということだろう。なぜ唐突にこの名を掘り返したのかは分からない。

ちなみに当レビューのSL20は、海外ではSL20.2という名前で販売されていて、その名前から想像できる通り2世代目にあたる。同じ名前の「前年度モデル」が存在しており、このモデルはそのマイナーチェンジバージョンなのだ。

adidas SL20 外観

アッパー

早速外観を見てみよう。今回はメインカラーがソーラーイエローで、ソールにクリアアクアのアクセントが入った派手色を選択した。型式KYQ98で商品番号はFW9297。

他には黒色(コアブラック)ベースの無難カラーが用意されている。色の選択肢が少ないのは、このモデルの残念なところであるが、私的にはこのイエローカラーがあったからOK!

昨今スリーストライプ をトゥ部分まで入れたり、筆書きしたようなアクセントを加えていたけれども、2020後半~2021前半リリース商品はシンプル路線に戻った模様。地味に反射素材なのが、夜間ランナーに嬉しい。

アッパー素材には、2層構造メッシュ。これは2層構造の名前の通り外側が硬め、内側が柔めと2種類のメッシュ材が用いられている。内側のメッシュは、足当たりが柔らかいし、足を包んでくれるからフィット感が実に良い。

十分な通気性はあると俺は思うのだけれども二重であるから、恐らく重量は多少上がっているだろうし、SL20前モデルや前年度モデルで主流であったセラーメッシュより落ちているのは確か。そしてメッシュとメッシュの間に汚れが入ったら取りにくいのが欠点。泥汚れが付きやすい雨天時には、あまり使いたいたくはない。

通気性が確実に欲しいのであれば、俺は色が好みじゃなかったから止めたけれども、「SL20 SUMMER.READY」なる外側のメッシュ材にオープンメッシュを採用したモデルを購入するといいだろう。穴の大きいメッシュ材に変更されていたから多少は期待できるはず。

シューレスホール/シュータン

シューレスホールは、軽量化のためか一部紐が採用されている。めちゃんこ滑り悪いから締め上げや調整が面倒臭いのがちょっと不便。

前SL20では微妙な作りであった、シュータン部分が改良されているのが嬉しい。足に当たる部分が柔らかく薄いので、足当たりがグッと良くなっている。

トップライン/ヒールカップ

履き口付近は、履き心地と踵の安定感を高めてくれる作りに磨きをかけてきたようだ。足を動かしやすくするために首周りは深く抉られて、ヒールカウンターは高く二股に別れた構造になっている。

SL20の字が入った部分が硬く、履き口周辺は柔らかく厚めのクッションと硬さも絶妙。

ミッドソール

ミッドソールはアディダスライトストライクオンリー。ライトストライクの魅力は、捻じれへの強さと地面の感触を掴みやすいところにあると思う。アディダスバウンスフォームに近い。

ただライトを謳うほど軽くないのと、あんまり跳ねないのが弱点ではある。

アウトソール

アウトソール素材は、アディダスランニングシューズおなじみドイツタイヤメーカーコンチネンタル。水色がオシャレでいいですネ。パターンは、フラグシップモデルであったころのアディゼロセンとかでよく見られた菱形のチップタイプ。

コンチネンタルラバーは、ドライ、ウェット、未舗装も行けるし、摩耗も激しくないとスグレモノだから、俺的にはアディダス以外のメーカーもコレ採用してくれないかな?って思っているほど大好き。勿論このモデルのグリップも良好だった。

ココの注目するべきポイントは、ラバーパターンではなくて、前SL20で採用されていたY字型トルションシステム(捻じれ抑制パーツ)がなくなっているところだったりする。ミッドソールの厚みを増やしたから、補強不要と判断したのだろうか?コストカットじゃないことを祈る。

インソール

インソールは、土踏まずにカッチリアーチアシストが入ったもの。履いた時に土踏まずが、グッと押し上げられている感じがするのは、好みが分かれるだろう。俺は好き。

アーチサポートについては、ナイキはサポートが入っていないほうが、足にとって自然で優しいのだ!なんて言ってたりするし、アディダスはコレだし、好みの問題だわな。幸い糊付けされていなくて、外しやすいし好きに入れ替えるのが、ベストだと思う。

adidas SL20 サイズ感

この靴のサイズは、爪先、横幅、履き口普通(広くもなく狭くもない)、甲低めといった感じだろうか。外側のメッシュアッパー素材に伸縮性がないので、甲高の人にはためし履きを強く推奨したい。

あと注意して欲しいのは長さ。爪先付近に使用されている内側のメッシュアッパーは、外装より小さく、密着してくるためだ。だから所有しているSL20旧モデルやアディゼロシリーズなんかより少々狭めに感じた。

内側のメッシュ材に伸縮性があるから0.5cm前後の間違えであれば、なんとかなる感あるけれども、アディダス、ナイキ靴基準だと、ハーフサイズ上げるのがオススメ。俺はそうした。

adidas SL20 重量

アディダス公式サイト27cm重量一覧

adizero Bekoji 2:170g
adizero Takumi Sen 7:170g
adizero RC 3:210g
adizero Japan 5:225g
SL20(前モデル):230g
adizero Japan 6:230g
adizero Boston 9:235g
SL20:248g
adizero Pro:235g
adizero Boston 10:280g

上記はアディダス公式サイトの重量紹介から引っ張ってきたもので、SL20については、27.0cm「248 g」であった。前モデルは「230g」だから重くなっている。

実測は重量は27.5cm「236g」。公式サイトはゆとりを持って約10g程重くしている模様。昨今流行りの厚底ソール系統と比較すると軽いが、"SL(スーパーライト)"というほど特別軽いものでもない。SLの名はどう考えても、アディゼロベコジにあげるべきだったと俺は思う。

ソールの厚さから考えると、チョイ軽いかな?という程度。

adidas SL20 使用感

外観でちょい書いているから、多少内容が被るけれど走ってみての感想。

まず足通して紐を締め上げると、感じるのが足に優しいフィット感。形状もよいが、内側のメッシュ材による包み込みと柔らかすぎず、硬すぎない絶妙な塩梅の足回りクッションがいい仕事をしている。特に内側のメッシュ材は、極限まで軽量化を目指した上位モデルで、捨てられている足ざわりの良さがあるのが嬉しい。

走り出してもフィット感が落ちることはない、外側の硬いメッシュ材が働いて、ブレることなく足を保持してくれている。2層構造メッシュアッパーは、足当たりの良さと、剛性を両立した見事なアッパー素材だ。

ライトストライク素材が採用されたソールのクッション性は優れており、フォア、ミッド、ヒールどんな着地をしても十分に衝撃を和らげてくれる。また剛性が高く捻じれに強いため停止、起伏、曲がりなど急な動きに対応出来るし、路面の感触も掴みやすい。だから町中のような周辺環境変化が、多い場所では非常に頼もしさを感じる。

変な癖がなく、クッション効いて必要以上のアシストをしないこのシューズは、フォーム作りをしたり、自力を付けたい初心者や玄人の練習にはピッタリだと思う。正にアディダスの狙い通り。

この靴の弱点は一点「跳ねないこと」。ゼロじゃないのだけれども、反発力は相当に希薄。アディダスランニングシューズユーザーに分かりやすく表現すると、アディダスバウンスフォームより若干跳ねる程度。

アディダスブーストフォームやナイキリアクトフォームにあるような、着地したときに足を跳ね上げるようなアシストがない。跳ね上げアシストがないと、当然速く走りにくいし、長時間走ると疲れる。故に速く走りたい人、楽に走りたい人には向いていない靴ではある。

adidas SL20 前モデルと何が違うの?

SL20 前モデル (写真の赤いヤツ)と何が違うのかを新型基準で羅列したものが下記

  • 素材及び形状変更によるフィット感の向上
  • アウトソールパターンの変更
  • トゥ~ミッド部のソール厚みアップ
  • トルションシステムの省略
  • 10g弱の重量アップ

まとめると「フィット感アップ」+「フォア/ミッド着地の衝撃ダウン」+「10gアップ」という感じ。

誤差ってほど変化がないわけではないのだけれども、じゃあキャラクター変わったかというと全然変わってないので、安かったり色が好みな方を選べばいいと思う。重量が増した影響で、若干レースユースからシティユース寄りになったけれども、アディゼロボストン9→10みたいなビックリ変化ではない。どっちもSL20。

俺的には、フィット感が上がって、フォアで落とした時のショックが少なくなった当レビュー対象の新型SL20が好み。

まとめ [ 初心者から玄人まで使える万能シューズ ]

アディダス公式サイトの『 SL20は毎日のトレーニングにぴったり。履き心地に優れているため、ランニングに集中することが可能。』と『ファンランナー向き、レースにも使える』という紹介文ドンピシャ。ハイハイその通りですね。としか言いようがない。良く言えば万能で扱いやすい。悪く言えば突き抜けた武器がない。そんなシューズ。

俺的にはもっとバシッって跳ねて、アシストしたぞ!と主張してくれるようなシューズの方が楽しくて好きなのだけれども、そういった類の靴で見えにくい「自分の素の力が見える」のがコレのいいところ。ハイテク厚底シューズが流行っている今だからこそ、アシストが少ないSL20のようなシューズを一足所有しておくのもアリなのではないだろうか?

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実売価格は破格だと思う。アシスト少なめであるが、癖の少ない良靴。

ボストン9。差額1,000円が気にならないならコレもオススメ。今の所一番好きな靴。

気になる存在。変わってしまったボストンさん。

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