
アルトラに、社外インソールを入れるとウリであるゼロドロップが崩れるというのは有名な話。
そこでゼロドロップを崩さない社外インソールは何かというと「ホシノインソール」というのも、インソール界隈では有名な話。
というわけでアルトラ ローンピーク9+に社外インソール「ホシノ B+インソール B+LDe Long Distance」を入れてみたので感想を述べる。
アルトラにサポート性のあるインソールを入れたい!

アルトラのローンピーク9+がすこぶる良い。接地感があるから不安定な場所にも安心して足を置けるし、それなのにクッションも程よくある。グリップも最高。
ちょっと前には「山歩きはミドルカットじゃないと足首を捻りそうだから、ローカットシューズは無理」とかなんとか言ってた気がするけれど、今はローンピークばかり履いている。
そんなお気に入りのアルトラ ローンピーク9+であるが、一点だけ気になっている点があって、それがインソールのアーチアシスト。
アルトラ純正インソールはサポート性ほぼなし

アルトラは足裏感覚を大切にする思想で作られているため、インソールはアーチアシストが薄めのほぼフラットなモノが入っているのだ。少々クッション感はあるけれど、ふにゃふにゃのほぼフラットなのである。
それ自体は悪いことではない。だが俺の足はそのスパルタンな仕様に耐えうるものではないようで、6時間を超えたあたりからチョイと怪しいというか、攣り気味になることがある。
自宅近辺ならそれもまた足のトレーニングということでいいのだが、山の中で発生したら洒落にならない。
というわけで、アシスト力のあるインソールを投入しようと思った次第である。
基本社外インソールを入れると角度が出てゼロドロップが崩れる

社外のインソールを投入するのだが、ローンピークをはじめアルトラは、前後の高低差がない「ゼロドロップ」というのをウリにしている。
そこに社外のインソールを入れると、ゼロドロップが崩れるという問題がある。「そんなコンマ数ミリ程度の違い分からねぇよ!」と思って、既に所有していたシダスのインソール「アウトドア3D V2」を初めに入れたんだけれど、「あっ!前に倒れたな~」ってのが意外と分かる。
まあゼロドロップじゃないと悪いかと言うと、そうでもないというか、むしろ完全にゼロではなく多少ドロップ角を付けた方がいいんじゃね?って派閥もあったりする。
最近アルトラも「ボイジャー」とか「エクスペリエンス フロー」などのモデルで低ドロップを採用していたりするから、微妙にドロップ角を付けるのは結構アリなんじゃないかと。
ゼロドロップにそこまで執着がなければ、シダスでもスーパーフィートでも何でも入れればいいと思う。でもゼロドロップシューズを楽しみたい。独特の感触が好きなんだ。という人もいるだろう。それが俺。
ゼロドロップインソールのホシノ

ゼロドロップを崩さないフルフラットかつ、足のアーチをアシストしてくれるインソールはないだろうか?ということで辿り着いたのがホシノのインソールである。
ホシノのインソールは「ゼロドロップ」を売りにしており、まさしく今回の目的にピッタリという訳だ。
ホシノのオールラウンドモデル「 B+LDe Long Distance 」

メッシュで通気性のいいモデルとかウィンタースポーツ向けとか色々なモデルがあるのだけれど、今回は…
『長距離・長時間の連続使用に最適。ランニング・ウォーキング・登山などの使用距離・使用時間が長いスポーツシーンから、日常での使用まで幅広くお使いいただけるオールラウンドモデルです。』
という「B+インソール B+LDe Long Distance」というモデルを選んだ。
なお、お値段「5,720円(税込)」である。(2026.7時点)お安い靴が買えちゃう。たか~い。
靴の中に入ってるペラペラ板の癖に!って思うのだけれど、これくらいしっかりしたインソールだと特別高い訳でもなくて、普通だったりする。
サイズは靴基準じゃなくて素足基準

サイズは上記のように分かれており、「足の実寸」に合わせるという形。
靴じゃなくて「足の」実寸である。例えば26.5cmの靴を履いていれば、足の実寸はその中に納まる訳だから、もうちょい小さいことが多い。ということで注意して欲しい。
俺は足の実寸25.5cm程度なので、「M」サイズを購入。アルトラ ローンピーク9+のサイズは「26.5cm(US8.5)」である。
最終調整は社外インソール定番セルフカット

25.0 - 26.0cmのMサイズであるが、長めに作られており27.5cm程度の長さがある。
社外インソールは全般的にセルフカット式で、いつもドキドキ。失敗したら数千円がチリになる。作業とか裁縫用の切れ味いいはさみがあると理想的。
石井スポーツで取り扱ってる可能性あり~お試し出来るかも

パッケージには(AKU)ブーツにオススメ。ということであるが、何故かというとホシノの主要取引先がヨドバシホールディングス系列の石井スポーツであり、石井スポーツが正規代理店としてAKUを取り扱っているからだ。
「AKUをお買い上げのお客様!合わせて相性のいいインソールもいかがでしょうか?」ってセールスをかければ、石井スポーツもホシノもニッコリというわけ。
なので別にAKUだけに特別良いというわけではないし、石井スポーツなら脚を乗せてお試し出来るかもだから気になる方は石井スポーツへGO!
B+LDe Long Distance 外観・考察

こんなパッケージに入ってた。色気ないけれど、捨てるの楽だしアリ。

インソールを観察してみる。
灰色の無地。ロゴ無しでいろいろ靴に合わせやすいところはいいところか。5千円以上の投資結果が見えなくてイマイチかは人それぞれ。
表面はソフトEVA素材で滑りにくい

表面素材は「ソフトEVA」素材で滑りにくい仕様。
靴に標準で入っている起毛素材とはちょっとレベルが違って、凄く滑らない。
靴のバランスを崩さないゼロドロップインソール

謳い文句通り、表裏共にフルフラット・ゼロドロップ。
画像だとアーチサポートがあって分かりにくいけれど、ちゃんと爪先とカカトの接地面は同じ高さだ。通常は表面ヒール側に若干高さがあるので、こういったインソールは貴重なのである。
樹脂スタビライザーで足をサポート

裏面。
ヒール側に樹脂スタビライザーを採用。

この辺が純正インソールであったり、お安めインソールとの大きな違い。
ヒールにクッション付きのタイプも数多く存在するが、これは付いていない。スタビライザーでのサポートのみというスタイル。
ゼロドロップだがアーチアシストはシッカリ

ゼロドロップだけれど、アーチのアシスト付き。
足に疲労が溜まりアーチが下がった際に少し補助してくれるような高さで、ガッツリ持ち上げて最初から補助するというタイプではない。

カカトはややカップ状になっており、左右のブレを抑える形だ。
裏面に付いている樹脂スタビライザーの補助も効いていて安定感がある。

インソール本体の素材はやや硬め。
全体的にクッションでアシストするのではなくて、衝撃吸収自体はシューズ本体にお任せで、足を適切な位置で支えてやろうという思想である。
B+LDe Long Distance をアルトラに入れて履いた感想
サポート性・保護性アップで安心感がある

インソールを入れて履いた感想としては、見た目以上にアーチ中央辺りのアシストは高く、純正やお安めのインソールとは一味違う、明らかにいいインソールの感触がする。
それで歩いて、劇的に楽になります!とは言わんけれど、間違いなく楽はさせてもらっている。長時間履いた後の疲労感が違う。滑り止めやらヒールカップ、そして軽く当たる程度の微妙なアーチアシストが効いているのだろう。
特に横アーチの補助感が安物とは一味違う。土踏まず中央辺りを少し押される感触が「あっ!高いインソールだ!」って感じ。
アルトラに限って言うと純正よりカッチリとした素材である故、石などの凹凸を踏んだ時の感触がそこそこ変わる。元のインソールに下敷きを一枚噛ませた程度の保護性があり、足へのダメージが軽減する。木の根やガレ場が多い場所は圧倒的に楽だ。
良くも悪くも足裏感覚が軽減する

一方、引き換えに路面感覚が少し下がる。石とか踏み抜いた時、ソールだけではなく足ごと押される感触は薄い。画像みたいに岩角に足を置いたときのフィールは全く違う。
よく言うと保護性が上がる。悪く言うと足裏感が落ちる。なので俺は余裕があり慣れているような場所であれば純正インソールも使っている。痛いのもアレはアレでいいものなのだ。
それと足が疲れる前からガチガチに固めてくれるというタイプではなくて、姿勢をサポートし、足が疲れたら補助してくれるって印象だ。アシストガッツリ最大サポートが欲しいのであれば、ゼロドロップを諦めてスーパーフィートとか他メーカーのインソールの方がいいだろう。
重量と厚みマシについては社外インソール全般の弱点
重量は純正比約20g以上アップ

社外インソール全般の注意点になるが、まず重くなる。
- アルトラ ローンピーク9+純正26.5cm「19g」
- B+インソール B+LDe Long Distance Mサイズカット済み「42g」
純正との差「23g」と結構馬鹿にならない重量増。
微妙にドロップ角が付いただけでも分かるのだから、20g以上もの重量増は余裕で分かる。体感で明らかに重い。この辺はトレードオフ。
厚みがあるので履き心地に良くも悪くも変化

インソールに厚みと幅があるため、履き心地が変化する。
アルトラ ローンピーク9+の場合、純正比で約3mm厚くなる。画像右がホシノのインソールを入れた側なのだが、布余りが減り、外羽根の広がった感じが伝わるだろうか?
これが結構重要。甲が苦しくなったり、カカトの収まりが良くなくなる可能性があり、元々のインソールでバチバチのジャストサイズでゆとりなし、だと履けなくなるなんてことも。
結局「靴」+「中敷き」+「靴下」+「己の足」、全部組み合わせて相性がどうなるかという話である。俺は元々ローンピーク9+の横幅がやや広くて持て余していたのもあって、ちょっとフィット感が良くなった。
ドロップのバランスを崩さずアーチアシストが欲しい人向け

「B+インソール B+LDe Long Distance」は…
ドロップのバランスを崩したくない+楽に歩けるよう、軽いアーチアシストが欲しい。という人向け。
シダスやスーパーフィートなど優れたインソールは数あれど、ゼロドロップかつアーチアシストがあるインソールは少なく、貴重と言える。
使い慣れたランニングシューズのバランスを崩すことなくサポートを入れたい。アルトラやトポアスレティック辺りの容赦なく足に鞭を入れてくるメーカーの靴に優しさをひとさじ入れたい。という人は検討してみるといいだろう。
過度なアシストがなく、アーチを軽く補助してくれる。そしてゼロドロップが崩れない。そんな俺の描いていた理想的なインソールで満足だ。
別にアルトラにだけに良いというわけではない。ガチガチじゃなくて程々のアシストが欲しいという場合にアリ。