俺はあまりモノを持ち歩きたくない。
特に何もない場合外出時に持ち歩くのは、スマホ、薄型財布、車のカギ、家のカギ四点セット。もっと減らせないだろうか?ということで今回チャレンジしたのが家のカギ。
「SwitchBot スマートロック&指紋認証パッド」で家鍵からの解放を目指してみた。2か月程運用してみたのでまとめてみる。
スマートロックとは何ぞや。
最初にスマートロックとは何ぞやというのを超簡単に説明する。
色々あるのだけれど一言でまとめると「鍵を開閉する手段を増やす装置」だ。この後パスワードで何ちゃか、スマホで何たら長々語っていこうと思うけれど、結局のところ鍵以外での開閉手段を増やす装置以上の何でもない。
当たり前のように日々使っている故に忘れているが、ポケットやカバンの中から鍵を取り出し、カギ穴に差し込みまわすというアクションそのもの面倒だし、そして何より鍵以外で家の中に入る手段ないって超怖くね?
「鍵以外にも開閉する手段を増やすと安心で便利だね」という願望を叶える装置がスマートロックというわけだ。
SwitchBot スマートロック について
スマートロックというカテゴリーでは現在「Qrio Lock」「SADIOT LOCK」「SwitchBot」あたりの商品が定番なのだけれど、大きな違いはない。スマートフォンを検知して自動開閉する機能が付いたり付かなかったり、開閉が一秒早いとか、そんなもん。
予算と相談して好きな商品を買えばいいと思うけれど、俺のおすすめは当レビュー商品「SwitchBot スマートロック」だ。理由は一番安いから。スマートロックは発展途上カテゴリーで、より革新的な商品が登場するかもしれない故コストを抑えておくことは超重要だと思うのだがどうでしょう?……と懐が薄いのを誤魔化しておく。
ちなみにスイッチボットってどこの会社っていうと当然の如く中国である。たとえデータ収集してようがスマートロックに頼らないと自動開閉しない扉の住民などビックデータ解析の一つでしかないから気にしないことだ。
SwitchBot スマートロック の詳細
ということでこちらが「SwitchBot スマートロック」とその機能を補助する装置だ。一つ一つ紹介していこう。
SwitchBot スマートロック
- SwitchBot スマートロックのみでの開閉手段
- スマートフォンアプリ(Bluetooth)
- アップルウォッチアプリ(Bluetooth)
- NFCタグ
この後紹介する商品はより開閉手段を増やすものであり、これが本体になる。必須品。ドア内カギ部分に超強力テープで取り付けて、モーターの力で鍵を回すというシンプルな機械だ。
これ単体だと近距離でのアプリ操作とNFCパットにスマホを押し当てて認証する以外開ける手段がない雑魚なので、実質この後の商品どちらかが必須と言っていい。
SwitchBot キーパッド/指紋認証パッド
- キーパッド/指紋認証パッド 追加機能
- パスワード認証
- 指紋認証
- カードキー
スマートロック本体のみだと開閉手段が少な過ぎるから、より付け足すための装置。
見た目の通りパスワード入力と指紋認証だけではなく、ホテルなどの高機能ドアの如くカードキーでの認証機能まで足せる。1,000円ぐらい安い指紋認証がないタイプもあるが、大きな差額ではないので指紋付きがオススメだ。
SwitchBot ハブミニ
- ハブミニ 追加機能
- スマートフォンアプリ(遠隔)
- 音声アシスタント
スイッチボット製品を無線で繋ぐための装置。当然Wifi環境が必要なので注意して欲しい。
主にスマートフォンアプリ・アレクサやSiriなど音声アシスタントとの連動を強化するものだ。今回の場合だとスマートロックとスマホ・音声アシスタントを中継するために用いる。
Bluetoothによる操作と違い自宅のWifiとスマホの回線を使用するため、外出先からでも操作可能になる。試してないけれど理論上海外からでも可能。
SwitchBot リモートボタン
- SwitchBot リモートボタン 追加機能
- 物理ボタンによる開閉(Bluetooth)
スイッチボット製品のON・OFF機能を割り当てることが出来る物理ボタン。スマートロックの場合当然開閉を割り当てることが出来る。俺は購入していないけれど、あれば便利ではあると思う。
SwitchBot スマートロック 取付方法
取付方法はいたってシンプル。
本体にあらかじめついている超強力両面テープでペタリと貼り付けるだけ。後はスイッチボットのアプリをダウンロードして指示に従うのみと、工事不要で自宅のカギが自動化する。
ただドアノブと鍵サムターンが一体のタイプとかドアノブとサムターンが近いと取付できないので「公式サイト」で対応しているか確認してから購入して欲しい。なお俺は碌に寸法を見ずに購入して、ドアノブが接触。ホームセンターで購入したL金物298円を無理矢理つけて難を凌いだ。
ダイヤル・指紋認証パッドも同様にただ張り付けるだけ。一応取り外しピンを使わないと外せないようになっていたり、外した場合スマホアプリに通知が入るようになっていたりとイタズラと盗難対策はされている。…とは言え外して捨てられたり、破壊された場合には、泣き寝入りする以外ないので多少の割り切りは必要。
SwitchBot スマートロック 使用感
実際使用してみてどうだったかというと、快適で「これがない生活がもう考えられない」という程ではないものの、「これがないと面倒くせぇな」と思う程度には便利。
どう開閉するかは、各々のライフスタイルによるのだけれど一応俺の運用方法を紹介する。
鍵不要で色んな開閉手段があるのは便利
まず家から出るときは、ダイヤル・指紋認証パッドのボタンでロックする。鍵を持つ→鍵穴に入れる→回す→抜く→収納するというアクションが全てなくなって、ボタンワンプッシュになるのだ。字で書くと然程便利な感じがしないのだけれど、これが意外と超楽。色々な機能がついているが、俺的に一番これが便利だと感じている。
帰宅時は駐車場からスマホアプリでの遠隔解除が基本で、スマホ取り出すのが面倒だったり忘れた場合には指紋認証という感じ。更にダイヤルパスワードも登録し、カードキーも財布に入れ持ち歩いて、最悪ドアポストから室内にあるAmazon Echo Dot(アレクサ)に解除コードを絶叫すれば開けれるという状態で無敵。解錠は超快適という程じゃないのだけれど、複数の手段で鍵を開けれるという精神的な安心感がある。
開閉履歴・音声アシスタントとの連携が便利
目玉は鍵の開閉機能を付け足すことなのけれど、ドアの開閉を識別してくれる機能も持っている。
開閉時に通知を発信したり、履歴を確認することが出来るのだ。防犯対策になるのは勿論、家族の出入りを外出先から見れるというわけ。俺にとってはそこまで魅力的ではないのだが、これだけでも買う価値のあると考える人はいるのではないだろうか。子供の帰宅確認とかに便利そう。
それとアレクサのような音声アシスタントシステムに対して、ドアの開閉という強力なトリガーを加える事が出来る。他の機器と組み合わせ「ドア開で照明ON」なんて運用も可能だ。便利。
SwitchBot スマートロック 不満点
まず単純にカギを開ける選択肢が増える訳だから、取付けてない状況からのマイナス要素はない。何気重要なんだけれど、普通の開閉手段である物理キーが使えなくなる訳では無いのだ。手段が増えるだけ。
強いて言えば本体・電池の購入コストとユニットが出っ張って多少邪魔なくらいだろうか。その上でいくつの不満点を上げる。
この電池は何なの?
この商品の電池には「CR123Aリチウム電池」というものが使用されている。そこらのホームセンターや家電量販店では取り扱っていないレアキャラだ。初めて見た。一般的な電池にして欲しいところだが、まぁそれはそれで出力なり本体重量なり色々都合があるのだろう。
スマートロックが2本使用で半年。キーパッドが2本使用で2年。スマートロック側がそこまで長期間持つという訳じゃないので、amazonなりなんなりでコレのためにだけにストックを用意しておく必要があるのは残念。
全体的にモーションが遅く鈍い
- 鍵が開くまで2秒
- 鍵が閉まるまで2秒
- カードキーで1.5秒+開くまでに2秒
- 指紋認証に1.5秒+開くまでに2秒
全体的にワンテンポ遅い。早く開いてくれないかなと棒立ちしている時間がどうしても発生する。ドアの解錠は指紋認証をメインにしたかったのだけれど、スマホ遠隔にしたのはこれが原因。
鍵を用意して鍵穴に挿入、回す、抜くアクションと時間はあまり変わらないが、カギよりアクションが単純化しているから待つ暇さ際立つ。全体的に1秒早いと嬉しい。
オートロック機能が弱い
お値段が2倍近い「Qrio Lock」だとスマートフォンを検知したら自動で解錠するオートロック機能によって夢のハンズフリー開閉が実現するのだけれどコレは対応していない。ドアが閉まっている時タイマーで閉める機能のみだから何も触れずに開けることが出来ないのは欠点だ。
まぁ俺は付いていても使わないからOK。スマホの距離だけでオート解錠は信用出来ない。
完全に信用するのはムリ
このスマートロックを取り付けるとカギ以外の複数の開閉方法を手に入れることが出来るのだけれど、脱落などの不具合が生じた場合は、カギ以外での開閉手段を失うということでもある。
最大手スリーエム製とは言えテープはテープだし、内部ギアの耐久性、電気的トラブルは発生しないだろうかと不安になる事が多すぎる。
実際に問題が発生した訳ではない。だが3M製の強力粘着テープと数万円の筐体に、自宅という聖域の入り口を任せきれない。結局のところカギを持ち歩くか、どこかに隠し置く必要があると俺は思う。
SwitchBot スマートロックは値段以上の幸福感をくれる
「SwitchBot スマートロック&指紋認証パッド」は2万円ぐらいで手に出来る商品とは思えない程の幸福感をくれる商品だ。ロボット掃除機に次ぐ個人的ヒット商品。目標の家鍵からの完全開放まではいかなかったけれど結構便利。
故障する可能性があることだけ忘れなければ、電池交換以外のマイナス点は基本的にない。鍵を開閉する選択肢が増えるだけだ。懐に余裕があったら是非チャレンジしてみて欲しい。
セットでの購入がオススメ。
「CR123Aリチウム電池」選択肢が少ない。
コレがなければヤバかった。対応しているかよく確認して欲しい。(自戒)