Google下取りプログラムを利用したので、その手順を画像付きで紹介していく。
どんなもんか知りたい人の参考になれば幸い。
下取りの手順が若干変わったので、2022年書いた記事を2024年2月更新。
俺のGoogle下取りプログラム利用経緯
Google Pixel 7を買った。所有しているPixel 6と性能差があまりないように見えたからスルーする予定だったのだが、Google下取りプログラムがお得過ぎた。
Google下取りプログラムは、Googleストアで新しい端末を買うときに古い端末を下取りしてくれるという名の通りのサービスなんだけれど、2021年10月 販売Pixel 6 74,800円(+Googleストアポイント10000)の端末を2022年10月下取り61,500円って可笑しくない?
Pixel 7が84,500円(+Googleストアポイント22,000)で、去年の10000ポイントが残っていて、15%OFFクーポンを持っている。それに下取り61,500円。買わないという判断は出来なかった。Googleはイカれてる。そんな訳でGoogle下取りプログラムを利用したから、その記録を残す。今後の俺のために。
なお下取りするのは「Google」ではなく、「PCS Wireless ジャパン」という企業が仲介する。PCS Wirelessは スマートフォン中心に新古や中古品を取り扱う米国企業のようだ。Amazonに整備品を降ろしている企業の一つがここ。
Google下取りプログラム 全体の流れ
- Google下取りプログラム 全体の流れ(2024.2月 時点)
- 新しい端末の購入と下取り申請
- 下取り用の本人確認(14日以内)
- 新しい端末の到着(ここから30日以内に下取りキットを送る)
- 下取りキットの到着(新端末発送及び本人確認完了後)
- リセットした端末をキットに入れる
- ポスト・郵便局窓口から郵送
- 査定完了後に払い戻し(査定3~4 週間ほど)
Google下取りサービスの全体の流れはこんな感じ。
Google下取りプログラム の手順
下取り用の本人確認
まずGoogleストアで新しい端末の購入と下取り申請をした後に「下取り用の本人確認」メールが届く。
スマホでメールのリンクにアクセスすると「身分証明書の裏表を撮影」→「身分証明書内容の確認」→「顔写真の撮影」→「身分証明書を斜めから撮影」といった感じで本人確認がはじまる。
特に注意して欲しいのが「住所」。俺がそうなんだけれど、身分証にはマンションなどの建物名を入れていない人が多いと思う。トラブルを避けるためキッチリ合わせておくように。
身分証明書として使えるのは以下(2024.2月時点)
- 運転免許証
- マイナンバー カード
- 在留カード
- 特別永住者証明書
身分証明書があれば滅茶苦茶簡単ですぐに終わる。俺の場合1時間後ぐらいに「本人確認完了」のメールが届いた。
なお新規端末購入後「2週間(14日)」以内にこの手続きを完了させないと、下取りは自動キャンセルとなる。手早く済ませてしまうといいだろう。
先行して新しい端末が届く
購入した端末と「下取りキット」は別々の配送になり、まず先行して新しい端末が届く。「下取りキット」が入っていないと慌てないようにして欲しい。俺は慌てた。
下取りキットの到着
本人確認が完了していれば、新規端末の発送“後”1~5日以内に追って「下取りキット」が発送され自宅郵便受けに投函される(「PCS Wireless ジャパン」の営業日で若干変動する模様)。俺の場合端末発送1日後に送られてきて、到着は端末の1日遅れ。
この届いた普通のダンボールこそが下取りキットそのものだ。キッズ顔負けにビリビリ破かないよう注意!
「新しいデバイスを受け取ってから 10 営業日経っても下取りキットが届かない場合は、サポートチームにお問い合わせください。」とのことなので届かなかったら →「ヘルプ」にアクセス。
古い端末を下取りキットに入れる
下取りキットの中には返送用の宛名シール、封印シール、手順書が入っている。
端末をリセットをする
送るスマホをリセットする。手順は同封されている手順書に書いてある通り。
バックアップやデータの移行が完了したら端末をリセット。アドレスやアプリのメッセージ履歴の移行を忘れずに。よく皆が使っているアプリだとSuicaや金融関連のアカウント移行とLINEトーク履歴あたりが罠だろうか?それだけチョイ面倒い。リセット完了後は電源を切る。
SIMカード、microSDカードが残っていないか確認
スマホ内部にSIMカード、microSDカードが残っていないかよく確認して欲しい。中古スマホ販売業者曰く、やらかしナンバーワン1とのことだ。
下取りキットに入れる(緩衝材は自分で用意して着けるべし!)
ここまで完了したら下取りキットの中に入れる。
「箱にポケットがついている」と解説にあるものの若干分かりにくい。画像の通りポケットとはダンボールの隙間だ。「ここに入れると本体がガッチリ固定されるため緩衝材とかいらないわけね」と関心したのだが…
第4条 下取り対象デバイスを発送してください。 PCSは、下取りキットと下取り対象デバイスを発送するための手順を提供します。お客様は、下取り対象デバイスがPCSへの輸送中に破損しないように対処する責任を持ちます。適切な緩衝材を使用してデバイスをしっかりと梱包してください。PCSおよびGoogleは、下取り対象デバイスの紛失または破損について責任を負いません。
https://store.google.com/intl/ja/about/device-trade-in.html
規約によると「適切な緩衝材を使用してデバイスをしっかりと梱包してください。」とのことだ。そのまま送っちまったよ。送られた手順書に書いとけ!分かりにくい。
「お客様は、下取り対象デバイスがPCSへの輸送中に破損しないように対処する責任を持ちます。」「PCSおよびGoogleは、下取り対象デバイスの紛失または破損について責任を負いません。」と強気なので、現場で開封査定する方には申し訳ないが、緩衝材グルグルで送ってやるのがベストだろう。緩衝材は自分で用意する必要がある。(保護の一環として画面保護シートを貼っておいてもいいと思う。現場査定の方は面倒だろうけれど)
箱や付属品は入れる必要なし
箱やUSBケーブルなどを送る必要はない。というかキットに入らない。ここがショップ売却やネット販売より優れたところだ。(不要であればUSBケーブルとA-C変換器は入れてもいいとのこと)
返信用シールを貼り、封をする
封をして返送用シールを貼る。(※バスステッカーは俺の名前と住所を隠すためのもの)
ポストに入れる(確実なのは窓口提出)
あと郵便ポストに入れるだけ。なんだけれど…「着払い」の仕組みを勘違いした郵便局員が戻してくる場合があるようだ。トラブルを避けるため郵便局窓口直接提出がベスト。俺はポストで出した。問題なかった。グッバイ Pixel ☆
なお“新しい端末の到着”から「30日以内」に下取り端末を送らないと見積査定額が変わるので注意。下がることはあっても、上がることはないだろう。下取り端末は“いつでも”発送していいと記載があるけれど、限度があるだろうし理由がなければ30日以内に送っておくのが無難だ。
査定と返金を待つ
下取り査定については、Googleストアの注文履歴から確認出来る。
査定額が見積額の75%を下回った場合は返却され、それ以上だったら下取り完了とのことだ。
送付15日後に満額査定の連絡が来た (2022.11)。(2024.2は たったの4日)
ちなみに俺の送ったPixel6には傷がついていた。途中からケースつけないでノーガードにしたから写真に写らない程度ではあるもののバンパーや背面ガラスに擦り傷は多い。カメラ側面に目立つ小さな傷もある。偶に使っている中古買取業者イ〇シスだったら間違いなく数千円減額すると思う。
Web上の声を見る限り多少の擦り傷だと査定に影響がほぼないみたいだし、画面が割れていても減額で済むようだ。査定はかなり甘いと評判。買い取りが目的ではなくて、新しい端末を買ってもらうことが目的だからだろう。
下取り金額は購入した時に使用した方法で返金される模様。俺の場合はクレジットカード一括だったけれど、新しく買った端末の料金から査定額分引かれた形になっていた。分割の場合最終支払い額から引かれるらしい。
なお購入した支払い方法に払い戻しできない場合は、6ヶ月間有効なグーグルストアクレジットとして還元されるとのことだ。6ヶ月以内に使い終える予定があるならいいけれど、基本損でしかないと思うので返金されるよう用意は整えておくべき。
Google下取りプログラムの欠点
Google下取りは査定も甘く箱や付属品は不要。
下取り価格提示に満足出来たら素晴らしいプログラムだが、いくつか欠点がある。
下取りに出せる端末が多くない
Google下取りプログラムは、そもそも下取りに出せる端末が少ない。2022.11月現在以下のみとなってる。
- Apple
- Samsung
- Sony
- SHARP
- LG
- HUAWEI
Google、Appleは大体大丈夫。SAMSUNG・SONY・SHARPだとミドルレンジ端末は対象外ものが多く下取り価格も微妙。LGとファーウェイは随分更新されていないからあってないようなもの。上記画像の通りもう公式すら下取り対象であることすら忘れている模様。実質5社。
富士通端末を購入するチャレンジャーとASUSやXiaomiなどを購入するガジェオタ系はお呼びじゃないようだ。悲しい。
あと対象端末と下取り価格を確認するのに、購入手前まで進めないと行けないのが何気に面倒臭い。
バッテリーに異常があったら返品されない
最大の注意点。査定でバッテリー膨張や激しい熱持ちなど危険が認められた場合には、下取りをキャンセルされるだけではなく「下取りに出した端末が戻ってこない」。ネットでの口コミを見た感じ幾らゴネても無理っぽい。
だから郵送前にバッテリーの膨張がないことはシッカリ確認して置くべき。バッテリー膨張など明らかに危険な端末は100%下取りしてくれないだけではなく端末が帰ってこない。
端末下取り価格によっては、修理賃込みでもお得だから直してしまうのもアリだ。Google正規認証修理会社「iCracked」でもバッテリー交換は2万円を超えない。
[ 参考 ] 俺の場合
- [ 参考 ] 2022.11の場合
- 10月13日 新端末発送
- 10月14日 新端末到着
- 10月15日 本人限定受取郵便物到着のお知らせ着
- 10月16日 下取りキット受け取り
- 10月20日 下取り端末の発送
- 10月21日 PCSワイヤレスジャパンに到着
- 10月28日 下取りの審査開始
- 11月 4日 査定完了(満額)
- [ 参考 ] 2024.2の場合
- 2月 8日 新端末購入・本人確認完了
- 2月 8日 新端末発送
- 2月 9日 新端末到着・下取りキット発送
- 2月10日 下取りキット到着
- 2月13日 下取り端末の発送
- 2月14日 PCSワイヤレスジャパンに到着
- 2月15日 下取りの審査開始
- 2月16日 査定完了(満額)
参考までに。俺の場合こんな感じになった。
下取りキット受け取りから送るのに時間がかかっているのは、新モデルと前モデルを比較して遊んでいたからだ。引続きとリセットを下取りキット到着前にやっておけば、よりスムーズに行く。
2022年は、PIxel7&Pixel7Proリリース直後かつ購入時の割引が恐ろしく良かったため混雑した模様。査定は少し遅かったし、噂だと下取りキット受け取りが上手く行かないという人も多かったようだ。
2024年は、2022年より下取りキット受取手続きが簡略化され楽だった。また端末リリース直後ではなかったためか、PCSワイヤレスジャパンが取引に慣れたのか分からないが、到着して査定完了するまでも迅速であった。俺的には文句なしのパーフェクト。
Googleストア下取りプログラム ポイントと感想
- Googleストア下取りプログラムポイント(2024.2月 時点)
- Googleストアで端末購入時利用可能
- 下取り端末の種類は限られる
- 下取りできるのは1台のみ
- 下取り価格は時期・購入端末によって変動する
- 本人確認を「14日以内」に行わないと下取りは自動キャンセル
- 下取り端末を「30日以内」に到着させないと見積額が変動する
- 下取り端末のリセットと電源OFF必須
- SIM・SDカード抜き取り忘れに注意
- 箱と付属品は不要
- 緩衝材は使用推奨。自分で用意する
- 査定は緩めだがバッテリー膨張はNG
- 査定額は新たに購入した端末代から引かれる
- 混雑時は査定・下取りキットの受け取り遅延がある
上記がGoogle下取りプログラムを利用する上で抑えておきたいポイント。
羅列するとなんか複雑そうだけれど、メールやキット内説明書に書いていることを淡々とやるだけだから楽。
メルカリやヤフオクみたいに対人の煩わしさもないし、購入端末と査定額に満足できれば積極的に利用していきたいサービスだ。
下取りキットと相性の良い緩衝材は薄手の「発泡シート」だと思う。