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Google Pixel Watch レビュー [ 完成度低め過渡期のアイテム ]

「Google Pixel Watch」を購入した。最初の情報公開から期間開けすぎてワクワク感を通り過ぎやっと販売したかって感じ。

通常の腕時計が欠かせない俺がスマートウォッチと1ヶ月間共に過ごして思ったことをまとめてみる。

Android待望のGoogle製スマートウォッチ

2022.10.13にリリースされた「Google Pixel Watch」
それは買収したフィットネスウォッチ fitbit(フィットビット)と先行してスマートウォッチをリリースし続けているSAMSUNG(サムスン)の技術提供を受けた Androidユーザー待望のGoogle純正スマートウォッチである。

Google Pixel Watch 諸元

OSWearOS 3.5
ストレージ32GB
メモリ2GB
サイズ直径41mm × 厚さ12.3 mm
重さ36g(バンド除く)
接続NFC/FeliCa対応
GPSGPS/GLONASS/BeiDou/Galileo
プロセッサExynos 9110 SoC
Cortex M33 コプロセッサ
バンド取り外し可
バッテリー294 mAh

搭載するチップセットは「SAMSUNG Exynos(エクシノス)9110」と「ARM M33」というコプロセッサ(補助)を加えた珍しい構成だ。

2018年製の古いGalaxy Watchと同様の Exyno9110搭載と見た時は途轍もないゴミじゃねぇか!と驚いたものだが、ARM M33を補助に入れることで2022年下期トップクラススマートウォッチと言っても良いレベルのスペックを持っている。

スマートウォッチらしく多機能

勿論スマートウォッチに求められている機能はすべて持ち合わせており…
電話や通知などのスマートフォン連携も問題なし。

Googleマップの連携で案内もしてくれるし、小型であるため微妙音質であるけれど音楽を鳴らすことだって可能だ。

歩数計・GPS・心拍センサーを利用した健康管理機能も搭載。だからウォーキングやランニングの記録も残るし、大人気睡眠の質をモニタリングする機能だってある。

日本仕様はガラパゴス企画 felicaも搭載しているからSuicaでの支払いに対応。

そして勿論時計だから時間を見れる。
俺は腕時計がないと生活が出来ないんじゃないかってくらいの腕時計依存者なのだけれど、このPixel Watchでも特に問題はなかった。当たり前だけど。

競合と比べるとリーズナブル

価格はWifiモデルが39,800円でLTEモデルが 47,800円(2022.12現在)
競合AppleWatch8 が59,800円、同WearOS搭載機SAMSUNG GalaxyWatch5が44,200円だから発売日のドル円レートを考慮すると相当に頑張ったのは評価したい。

Google Pixelwatch の外観

付属品は充電器・取説保証書

Pixel Watch の外観を見ていこう。

丸く"時計"らしい形状

ケース本体の見た目は、碁石とかオハジキを連想するベゼルレスの黒丸。スマートウォッチとしては表域が広く取れる Apple Watchの様なスクエアケースが良いに決まっているのだけれど、丸形こそ時計のスタンダードという概念を捨て切れない人も多いはず。

スクエア型だとどうしてもスマホを小っちゃくしたモノを腕に巻いている。そんな印象が若干あるのだけれど、この Pixel Watchの佇まいは正しく先進性溢れるデジタル時計。実にクールだ。

勿論Apple Watchと差別化するという狙いもあるのだろう。

側面の色は意外と目立たない

操作用の竜頭っぽいダイヤルが付いている。
カラーはこのシルバーとブラック、ゴールドの3種類から選べる。バンドは取り外し買い替える事が出来るので、バンドカラーではなくてケースカラーで選んだ方が良いだろう。

だが竜頭ボタン以外腕裏に隠れて殆ど見えないので、どんな色でもいい気がする。このシルバーは特に映り込み激しいポリッシュ仕上げだから、皮膚の色がそのまま映る。故にシルバー感がない。

安価なスマートウォッチに使用されているアルミニウムではなく、ステンレススチールを採用しているのが嬉しいポイント。

2~3時位置にボタンがついている。誤動作防止のためかクリック感は固めで押し心地のいいものではない。

反対側にはスピーカーとマイクの穴が開いている。
見た目的に防水性が不安になるけれど、5ATMという日常防水規格に対応しているので安心して欲しい。

センサー類やバッテリーがあるため 12.3 mmと正面から受ける印象よりは厚い。袖口スムーズに収まる範囲ではある。

裏面はセンサー 拭き取りやすいのが○

裏面にはセンサー類。ガラス素材でツルツルとしており、なんか光る。凹凸がないお陰で汚れがふき取りやすいのが嬉しい。

バンドの着脱は楽々

バンドの着脱は横のボタンを押しスライドするだけ。AppleWatchより着脱感が劣るけれど悪くはない。次第点としよう。

アクティブバンドことエストラマー製バンドは「S」「L」サイズが入っている。

軽くて運動にも使える

重量は本体のみで36g
アクティブバンドSサイズ装着状態で 66g
ランニング中全く気にならないという程ではないものの十分軽量。これで重いという人は、ウォッチじゃなくてバンドにするべきという程度には軽い。

41mmサイズは絶妙

本体サイズは41mm。
正直人の腕を画像で見るのキモイなと思っているので、今までやらなかったリストショット。

腕回り約15.5cmの虚弱系メンズ。黒ベゼルで引き締まっているから、もっと腕の細い人でも全然あり。…だと思うがどうだろう。

サンプルに幾つか比較

  • 左上:Google Pixel Watch 41mm
  • 右上:Sinn 556.M 38.5mm
  • 左下:CASIO G-SHOCK GA-B2100 45.4mm
  • 右下:CASIO G-SHOCK GST-B200-1AJF 46.5mm

正直一番小さいやつが俺にはシックリしてる感がある。

ディスプレイの発色も良好だ。
ディスプレイの発色が良いから日の強い屋外でも大丈夫。調光機能も備わっているから暗いところで眩しく輝くということもない。

アクティブバンドは「S」サイズを使用している。
基本的には最後から2番目の穴で、運動時は3番という感じ。バンドが滅茶苦茶余るけれど「L」も使える。「M」が欲しい。

Google Pixel Watch は欠点多め

…とここまで頑張って盛り上げて見ました。
見た目は悪くないし、一応上記の機能はすべて使えるから便利ではある…のだけれど、それが霞むくらいに微妙だった。

ガラス素材と表示域が微妙

ガラス素材が 3D Corning Gorilla Glass 5

ディスプレイには「3D Corning Gorilla Glass 5」というガラス素材が用いられている。スマートフォンでお馴染みのコーニング社のゴリラガラスではあるのだが、現在最高峰のVictas(7相当)ではなくて5だし、腕時計や AppleWatchや GalaxyWatchのような最高度を誇るサファイアガラスではない。

砂に含まれる石英という鉱物は硬さを示す指数モース硬度で7。サファイアガラスは9。ゴリラガラスは6相当と言われている。つまりサファイアガラスと違って擦り傷がつく可能性が非常に高い。

ドーム状ガラスを用意するためだろうが、素材としては競合より見劣りしてしまう。

ベゼルが結構太い

公式画像が黒を主体とした文字盤表示ばかりだから気が付きにくいけれど、ベゼルレスデザインと言いつつベゼルはシッカリある。傾斜部分は光らない。

公式画像で縁までディスプレイと勘違いした状態で購入したら落胆間違いなし。ディスプレイ表示域はイメージより狭いということは認識しておいて欲しいポイントだ。

表示域とガラス素材は値段的に仕方ない部分もあるとは思うし、プリインストール文字盤やメニュー画面は黒背景であるため意外と気にならないという苦しいフォローを一応入れておく。

ソフトウェアやアプリが仕上がっていない

Google Pixel Watchは、ハード以上にソフトウェアが仕上がってない。機能もそうだが Wear OSのUIが洗練されていないと感じる。

文字盤表記の次に使うアプリ一覧画面が使いにくいのがヤバい。AndroidOSとの共通性があまり感じられないし、一つ一つの表記がデカく何回もスクロールするのが面倒。これはApple Watch丸パクリで良かったと思う。

健康管理機能が今一つ

Googleが買収した健康管理特化スマートウォッチfitbitの技術が盛り込まれているってのがこの商品の売り文句であるのだけれど、その連携が微妙。アプリケーションが統合されておらず「Watch」「Fitbit」の2つをインストールして連携させる必要があるというのも面倒だし、連携させないと健康管理機能が一切使えないのってどうなのよ?

まぁそれは連携させればいいとして、問題点はfitbitの機能を全部使えないところだ。センサーが劣化いているため「高心拍数/低心拍数の通知」「ストレスマネジメント」「血中酸素モニタ」は非搭載。そして何故か人気がありそうな「睡眠管理機能」の機能も絞られている。

健康管理するならfitbitを買った方が絶対に良いという状態。しかも一部機能は有料。

電子マネー(felica)は実用性に欠ける

日本仕様はガラパゴス企画 felicaも搭載しており、Suicaでの支払いに対応している。…が WearOSとアプリのせいでスーパークソ。

2022.12月時点では「Visa・Mastercardのタッチ決済」と「Suicaでの入出金」のみ対応なっており、Google Pay(felica)による電子決済「iD、QUICPay、nanaco、WAON、楽天Edy」は全部使えない。肝心のSuicaもスマホ版Suicaアプリとの互換性がなく定期券やグリーン券は非対応(非常に面倒臭い裏技はある)。

機能面が制限されているのもそうだけれど、スマホ版と互換性がないってのがヤバい。スマホ版と別のメールアドレスを使ったアカウント新規登録が必要なんだ。勿論料金も共有されない。控えめに言ってクソ。

felica を搭載しているのにOSとアプリが足を引っ張って無駄になっている。後対応するかもしれないが今のところ微妙過ぎ。今後のアップデートに期待。

バッテリー持ちが悪い

スマートウォッチ共通最大の弱点はバッテリーだ。バッテリーが切れたら日に数秒ズレる機械式時計どころじゃない時間すら見れない邪魔なブレスレットと化す。

そのバッテリー持ちが、スマートウォッチの中でもトップクラスに悪い。下記が公式の諸元なんだけれど…

  • バッテリー容量:294 mAh
  • 連続稼働時間:最大 24 時間
  • 充電器:USB-C 磁気充電ケーブル
  • 充電速度:
  • 約 30 分で 50%
  • 約 55 分で 80%
  • 約 80 分で 100%

最大連続稼働時間が1日と超短い。
しかも公式の言う最大稼働時間であって実際そんなに持たない。俺の運用してみた結果が下記。

  • 手首検出 ON /常時点灯 ON :18時間
  • 手首検出 OFF/常時点灯 ON :23時間
  • 手首検出 OFF/常時点灯 OFF :30時間
  • 手首検出・常時点灯 OFF /機内・おやすみ ON:66時間
マップなどスマホリンクをフル活用したら速攻死ぬ

俺の使用用途だと時計機能を疎かにするのは有り得ないから手首ひねり検出と常時点灯はON。時間と通知を見るのに使用し、睡眠前に満充電、睡眠時はおやすみモード(節電)を駆使。それでギリギリ24時間持つか持たないか。電話やマップをフル活用したら速攻で死ぬ。10時間も保たない。

リチウムイオン電池は2年で6~7割の性能になるとされているのに新品状態でコレだ。また充電するタイミングも困りもので、スマートウォッチで睡眠管理をするなら睡眠中に充電するという訳にもいかない。満充電まで約80分。それを1日あるいは半日の中で見つけないといけないのも面倒。

傾けて画面ONや通信料を節約すれば何とかなるけれど、それをするとこの商品である必要がなくなる。スマートウォッチは時間を見るならバッテリーの心配がない普通の時計、健康管理と簡単な通知ならよりバッテリーの持つFitbitやスマートバンド、情報を収集するなら画面の大きいスマートフォンと全てに劣るのだ。全部が出来ないと意味がない。

だが全部をすると Pixel Watchはバッテリーが持たない。確実に1日1回以上どこかで充電するというルーティンが加わる。だから微妙。1.5日は安定して使えるバッテリーが欲しい。

qi充電器やPixelの裏に置くと、それっぽい反応するけれど無意味。

ならばPixelシリーズ搭載逆充電機能だ!まめに充電すればいいのだ!と思われた方も多いと思うが、現状純正充電器以外からの充電に対応していない。

Google Pixel Watch 総評

iphoneならAppleWatch、androidならPixelWatchだ!と言える程良くない。世間の評判があまりよろしくないのも納得。AppleWatchという商品がある中リリースして批判されないわけないわな。AppleWatchは3歩以上先にいる。

ガラス素材やディスプレイ表示域は微妙だが、丸ディスプレイに挑戦したことは評価出来る。アプリの通知が見れたり便利ではある。だがソフトウェアの完成度が低い。販売したばかりなのに言うのも申し訳ないが、完全に過渡期のアイテムだ。

ガジェモノ好き、オシャレ時計と満足出来る人向け。つまり俺はまあまあ楽しめている。スマホ黎明期androidバージョン2.〇ぐらいの頃を思い出すグズグズな感じは決して嫌いではない。

他人にオススメは出来ないけれど、俺は楽しく使えている。

ガラス素材的に保護ケースを着けるに越したことはない。俺は着けない。

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