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衣類

マムート アルティメイト 7 ソフトシェル フーデッド ジャケット レビュー [ ソフト素材なのに脇下ジップ付いてて良い ]

汗っかきだから通気の悪いハードシェルを出来れば着たくない。ゴアテックスだの脇下ベンチレーションだのでも、なんやかんやで蒸れるのだ。

ハードシェルより通気が良くて、そこそこ風も防いでくれて、更に小雨程度凌いでくれるソフトシェルとかないだろうか。

ということで選んだのは「Mammut Ultimate VII SO Hooded Jacket(マムート アルティメイト 7 ソフトシェル フーデッド ジャケット)」でした。その感想を述べる。

Ultimate VII SO Hooded Jacket AF を買いました

今回取り扱うのはスイスのアウトドアメーカーマムートの「Ultimate VII SO Hooded Jacket AF(アルティメイト 7 ソフトシェル フーデッド ジャケット アジアンフィット)」だ。名前長ぇ!

公式によるカタカナ読みは「アルティメイト」。定番の読み方だと「アルティメット」。つまり“究極”を名乗るジャケットである。その第7作目。

そんな名前を持つジャケットのカテゴリーとしては、フード付きのソフトシェル。ザックリと表現するなら表面を丈夫にしたアウトドア用ジャージと言ったところ。

[ 余談 ]マムートの製品は命名規則を把握すると分かりやすい

ちなみに名前の「SO」がソフトシェル(“SO”ftshell)で、「AF」がアジア地域向けのアジアンフィット(“A”sian“F”it)というのを示している。なので「HS」だとハードシェル(HardShell)で、「IN」だと保温材入のインサレーション(INsulation)。

マムート製品全般「固有名+カテゴリー+形状+地域サイズ+性別」 といった感じの組み合わせなので、命名規則を把握すると、どういう品物か分かりやすい。

アルティメイト 7 ソフトシェル 外観

まず初めにハンガーで吊るした状態で雰囲気を簡単に紹介。

カラーは2024年現在5色で、このカラーは「マリーン」という名前の付いたネイビー。色味は濃いめ。

フーデットということで当然フード付き。表裏ともにワードロゴが少し入っているくらいで、単色のシンプルジャケットである。

裏返えした状態。
裏地にはメッシュクッションが付いていて、中綿は入っていない。といった感じの厚手素材ソフトシェルになる。

アルティメイト 7 ソフトシェル 特徴

3層構造の「GORE-TEX Infinium」採用

アルティメイト7一番の特徴は、3層構造の「GORE-TEX Infinium」を採用していることにある。ゴア社公式のカタカナ読みは「インフィニアム」。

ゴアテックスで有名なゴア社が「防水」を捨て、その他機能を高めた素材で「防風」「透湿」「撥水」「柔軟」「耐久」をバランスよく兼ね備えたオールラウンドな素材だ。

ウインドブレーカー(ハードシェル)顔負けの防風性

ソフトシェルということで、シャカシャカジャケットいわゆるウインドブレーカーと違い布系の素材なんだけれど、シッカリと風が防げるからもう謎。

体が煽られるような強風でも風が侵入してくる感触が少ないので、急激な体温変化を防げる。

防風なのに凄まじい透湿性

そして特に推したいのは「透湿」性能。風通しが良い素材というわけでもないのに、熱気や汗が兎に角抜ける。

これは3レイヤー構造の強み「表地←中間←裏地←肌」と裏地に加え中間層が水分を吸ってくれているお陰なのだろう。

蒸れ感が少ないので、アウトドア、スキー・ボードなどのウインタースポーツ、雪かきなど汗をかくようなアクションにピッタリだ。

ソフトだから伸びる。でも丈夫。

ハードシェル(アウトドア用カッパ)と違い伸縮性も良好だ。横軸方向に延びる素材なので、腕や肩を振り回しても突っ張りにくいのが嬉しい。

それでいて岩などに引っかけても簡単にほつれるようなものではない。ついでに見た目もサテンや絹的な色っぽい光沢感があってカッコいい。

撥水性能も高い ※メンテナンス必須

一応撥水ということで、後述する“メンテナンス”を怠らなければ、中々の撥水性能を持つ。

軽い雨やみぞれ、地吹雪など自然と付着する雪程度なら問題ない。

余談 -GORE-TEX Infinium お名前迷走中-

なおそんな優れモノ素材の名前は迷走中。
「WINDSTOPPER → GORE-TEX Infinium → WINDSTOPPERガーメント by GORE‑TEX LABS」という形で、2023年後半「WINDSTOPPER(ウインドストッパー)」という名称に戻った。(これは2022年リリースされたものだから「GORE-TEX Infinium」)

防風素材特化ってわけではないのだがね…。まぁゴアテックスが防水で有名すぎて誤解与えまくっていたからイイんじゃないでしょうか。

ソフトシェルなのに脇下ベンチレーション搭載

細かく外観を見ていこう。
まず何といっても脇下にベンチレーションファスナーがあるのは見逃せない。ハードシェルでは定番装備だが、ソフトシェルに付けているメーカーは数少ない。

当然開けると涼しい。一段薄手のジャケットに着替えたような爽快感である。

蒸れやすいワキの下っていうのが最高。それにフロントファスナーとは違って腕の下に配置されているので、行動中に開けても水や雪の影響を受けにくいのもポイントだ。

2ウェイフロントジップで体温調整がしやすい

フロントのファスナーは下段からも開けるタイプを採用。下段を開くとしゃがんだ時の背中のツッパリ感を軽減出来るし、冷却ベンチレーションとして活用も可能だ。

ついでファッション視点だと、腹回りにくびれ感を付けられるのでスマートに見える。結構便利なのでダブルファスナー特有最初の取り付けにくい感じは、許してやって欲しい。

あと地味なところだと内側にフラップが付いていて風の侵入を抑える構造になっていたり、ファスナーエレメントが跳ねて顔に当たらないように抑えが付いていたりする。

実用性抜群の大型フード搭載

フードはツバ付きで日差しや雨などを防げる形だ。

視界を妨げないよう顔周りが抉られていたり、顎下まで覆えるようになっていたりと実用性が高い。

首周りのコードで絞めつけの調整も可能だ。

フードを下した時の形もイイ。首周りに直接風が当たらないようにせり上がっていて、なおかつ顔の動きを妨げない広さがある。

その他のポイント

ポケットはファスナー付き

ファスナーが見えない形になっているが、左胸にはポケットがある。結構大きいのでカバーを付けた6インチ後半のスマホも楽々入る。

左右に腰上にもファスナー付きポケットが付いている。内部がメッシュ素材なので、開けておけば多少換気が出来るのもポイント。

袖口の圧迫感は少なめ

袖口は手の平側のみ伸縮する作りで圧迫感が少ない。

腰回りにドローコード付き

腰回りはドローコードで絞りが効く作りなので、腰回りからの風の侵入を防ぐことが出来る。

マムート製品全般タグがデケぇ

首にはフックに引っ掛けることが出来るループ付きで便利。

ただマムートウェア全般ロゴやサイズの書いてあるタグがデカすぎて普通に邪魔。動いているときに接触している感触がするし、捲れあがってやかましい。切った。

アルティメイト7のメインシーズンは「冬」

アルティメイト7がどこで役に立つかというと、1番は冬の動くときだと俺は思う。

大雪や大雨が降っていない天候かつ、運動して体が温まる状態で…

  • 0℃~-10℃風速弱め
  • 0℃~+10℃風強め

特に運動しないで上着にするなら15℃前後ぐらいな印象。街着として単体で使うなら春秋。

外気温が氷点下だろうと、雪山登ったり、スキーやボードをすれば暑いわけで、そういった状況下で優秀なウェアだ。俺は吹雪いていないような雪山はコレ。吹雪くようなシチュエーションで絶対に行かないから冬のシェルは全部コレ。

+10~-10度と範囲を広く評価したのもポイント。ベンチレーションを活用すれば、暑くて脱ぎたい、寒いから着こみたいという状況をある程度回避出来る。アウトドアでザックにレイヤーを収納したり出したり面倒臭いじゃない?そういう微妙な温度状況下で、取り敢えずこれ一着で何とかなるというのが強みだ。

ネガティブなところは、ベンチレーションが付いていても生地が厚いので、10℃付近の運動時だと暑くなる場面が多い。それと-10℃までとしたが、氷点下だと中綿や起毛素材ではないため、体を動かす前だと普通に寒い。良くも悪くも中間的。

アルティメイト7 良くないところ

厚手生地だから重くて嵩張る

厚手生地のソフトシェルなので、割と嵩張るのはウィークポイントだ。

一着で幅広い状況に対応できるのがこのウェアの強みなのだけれど、ハードシェル+ミドルレイヤーを合わせたぐらいの厚みと重みがある。

正しく測定出来ているか微妙だが、アジアLサイズで「508g」。着ると割とシッカリ重い。

持っていくなら常に着用し続けるつもりで行った方が吉。ザックに収納すると超邪魔だ。

撥水力が直ぐに落ちる

このウェアの撥水はベストコンディションであれば割と弾く。小雨や舞い上がる雪程度ならヘッチャラだ。

ただ一回洗濯したらすぐ役立たずになる。アイロン当てでも復活しにくいので、市販の撥水スプレーを掛けるのがベター。スプレーさえかければまた元通りになる。

ただお金がかかるし、面倒くさいので、ここ一番みたいなシチュエーションじゃない限りノーメンテで行くことにした。それでも5分ぐらいなら弾く。

アルティメイト7(アジアL/ユーロM) サイズ感と着用状態

173cm/60kg後半:アジアMとLの間でベストはない

正面:ファスナー全締め

俺の身長は173cmで体重は60kg後半。悲しみの胴長体系。ユニクロだと大体Mサイズで、このジャケットはアジアL/ユーロMサイズを選んだ。

最初の方で触れたけれど、これはマムートのアジアンフィット規格品である。そうじゃないモデルとはサイズ感が違うので注意して欲しい。

正面:ファスナー全開

アジアMサイズ167 – 173cm、Lサイズ172 – 178cm推奨であるので、丁度狭間なのだけれど、Mサイズだと屈んだ際に肩が張ってしまうのと、袖が引っ張られ手首が露出してしまった。

それとフードを被るとおなか付近まで裾が上がってきてしまうし、レイヤリング(重ね着)すると着れたもんじゃないとイマイチ。

だからと言ってこのLサイズもジャストではなくて、単体で着用すると袖に長さがあり、身幅にゆとりが多いとベストがない。MとLの間が欲しい。

正面:ファスナーチョイ開け

そんなサイズ感であるが、下段ジッパーを開ければ布余りの不快感を回避できるし、レイヤリングしやすいという事で、まぁ良しとした。

なお公式Web画像にはないが、下段ジッパーを開けると「ULTIMATE」の白文字が出てくる。このジャケットの名称を知っている身としてはカッコイイ演出と思うのだが、知らない第三者にどういう印象を与えるかは考えたくないところ。

背面

意外と目立つワードロゴ。丈はお尻がちょうど半分隠れるぐらいのサイズだ。

側面

左腕にぞうさん。こちらも目立つ。

側面の縫い目途中にマムートお馴染みのアクセント「セーフティオレンジラベル」がついているのがお気に入りポイント。でも今後販売する製品では廃止していくらしい。悲しい。

大きめ選んだから結構袖余る

やっぱり大きめでレイヤリングしていない状態だと袖は結構余る。萌え袖。中厚手ぐらいのインシュレーションを着込んで、やっと丁度いい感じになる。

[ 脱線 ]アジア/ユーロサイズ呼び統一してくれないかね

少々脱線。
当ブログで初めてマムートを取扱うから触れたくなったんだけれど、マムートに限らずアジア(ジャパン)サイズ規格を作ったのならば、日本国内でユーロサイズを語るなと。アジア規格呼びを公式主導で徹底して欲しい。

Mサイズって言ったときにアジアMなのか、ユーロMなのか分からなくなるからだ。マムートWeb公式サイトではユーロ規格だし、アルペングループだとアジア規格だし、amazonは混在していて訳分からん。

ノースフェイスとかナイキなどスポーツ用品メーカーは、その辺徹底していて基本アジア規格で統一されている。アークテリクスやブラックダイヤモンドはユーロ規格のみとしているけれどそれでいいんだ。どっちつかずはやめてくれ。

アルティメイト 7 は色々な場面で便利!

3層ゴアテックスインフィニアム採用万能性ジャケットの脇下にベンチレーションを搭載するのは革新的だ。素晴らしい。

俺は豪雪地帯に住んでいるのだけれど、冬の体を動かすような場面は大体コレでこなしてきた。雪かきとかスキーとか雪かきとか雪山登りとか雪かきとか雪かきとか。日常でも大活躍。

名前のアルティメイトって御大層なもんだなと、思っていたのだけれど不思議と納得部分が多い。幅広く使えてスゲェなって感じ。あと多少アウトドアのガチな感じ滲み出ているけれども、癖の少ないデザインだから街着にも活用出来るのは有難いところだ。

良きジャケットでした。

厚手のソフト素材で脇下ジップがあるのが最高だ。

色が少ないけれどフードなしの「Ultimate VII SO Jacket」もある。

チョイとガチな雰囲気あるので、普段使いオンリーで行くならグラナイトとかの方が良いかと。

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