※ 記事内にアフィリエイト広告を含みます

家電/AV機器

アイリスオーヤマ DCサーキュレーター(PCF-BD15TEC-W)レビュー [ 工具レスで分解清掃出来るスグレモノ ]

俺ん家ではサーキュレーターを24時間稼働させているのだけれど、どうやら我がサーキュレーターは電力消費が多いらしい。DCモーターよりACモーター搭載品の方がいいとかなんとか。

値段の高い商品を売りつけたいメーカーの宣伝文句だと思っていたが、毎年かなり損をしていると、ChatGPTさんもGeminiさんも仰るので、観念して買い替えです。

お安め家電でおなじみ、アイリスオーヤマのDCサーキュレーター「AZCF-BD15TEC-W」をAmazonタイムセールで購入したので。その感想を述べる。

サーキュレーターについておさらい

さて、今回紹介するのはサーキュレーター。
「エアコンと併用するとなんかいいらしい」などの売り文句で、気づけばいつの間にか扇風機を市場から押しのけていた謎の家電だ。

扇風機をカタカナ呼びしてお洒落な雰囲気にしたと思われがちだが、実のところ似て非なる存在である。ザックリ言えば、扇風機は風を体に当てて涼むためのもの、サーキュレーターは部屋の空気を動かすためのものだ。

空気の特性として、暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまる性質がある。そのため冬場は足元が冷え、夏場は頭のあたりばかり暑いといった“ムラのある空気環境”が生まれやすい。

そこでサーキュレーターを使うと、空気を上下関係なく強制的に循環させることができる。その結果、部屋全体の温度を均一にし、より快適な空間を作る効果が期待出来るわけだ。エアコンと併用すると良いと言われているのはコレが理由。

一方扇風機は人に風を当てることを目的に設計されているため、強風に設定しても部屋全体の空気を上手く循環させることは難しい。というわけで役割が違う。

アイリスオーヤマのサーキュレーターを買いました

購入したのは冒頭で触れた通り、アイリスオーヤマのサーキュレーター。

アイリスオーヤマといえばアルミラックやプラスチック収納でお世話になっていたが、正直家電は避けていた。「安かろう悪かろう」みたいな印象、あるじゃない?

ただサーキュレーターに関しては他の家電より本腰を入れている印象だし、実家にあるホコリまみれの「いつ買ったんだよ」ってヤツが今も元気に稼働していたので、まぁ大丈夫かなと。

PCF-BD15TEC-W 特徴

PCF-BD15TEC-W 詳細

●サイズ:幅 210×奥行 210×高さ 309 ㎜
●重量:約1.4kg
●定格消費電力:17W
●適用床面積(目安):20畳
●コード長さ:約1.4m

選んだのが『サーキュレーター PCF-BD15TEC-W』丸くて可愛らしい外観が特徴だ。

センターに書いてある「WOOZOO」というのがアイリスオーヤマのサーキュレータブランドであるとのこと。

前面ファンガードが黒になっているのがAmazon限定カラーで、量販店で販売しているものは全て白らしい。性能に違いはない。

裏。吸気用の溝だらけで、至って普通のサーキュレーター。特に申し上げることはない。

500mlペットボトルと並べてみたところ。結構小さ目。

特徴はAmazon販売サイト名称の通り『アイリスオーヤマ サーキュレーター DCモーター 20畳 上下左右 洗える 分解丸洗い 首振り リモコン付き パワフルコンパクトサーキュレーターDC AZCF-BD15TEC-W』

この検索サジェスト狙いの無駄に長い名前止めて…。

DCモーター搭載だから省電力

まず今回、俺にとって重要だったのが「DCモーター」であることだ。DCつまり直流電源で動作するのだが、一般的なAC(交流)タイプより電力効率がいいらしいとかなんとか。

ただし同程度の風量を持つACモーター搭載サーキュレーターなら3,000円程度で買えるのに、こっちは実売7,000円前後。セールでも5,000円は切らない。

だから「いくら効率が良くても、本体差額を回収するのに5年以上かかるならいらねー」とか思っていたのだけれど、どうやら365日24時間稼働なら1年で差額分浮くらしい。

年中常に回している俺は早く買った方が良かったっぽい。逆に部屋干し中だけ使う人とかは差額回収が難しいので、そこは用途次第。

本体丸洗い可能-リアガードも外せる!-

今回もう一つ絶対に外せなかった条件が「本体丸洗いできること」。「分解水洗い」とか言って濁しているヤツではダメなのだ。

フロントのガードや羽だけ外れるのは意味がない。サーキュレーターで一番汚れるのは背面の吸気側ガード。ここが外れる事こそ重要なのだ。

工具を使わず素手で簡単に分解できる

そしてこれは、ドライバー不要で素手でバラバラにできるのが素晴らしい。

フロントガードは軽くひねるだけで取れる。

羽は中央の手ネジで、逆ねじ仕様。回す方向が書いてあるので迷わない。

リアガードは3か所の手ネジを外すだけ。

この世のサーキュレーターの大半が汚いのは、これが出来ないから。溝だらけの構造なのに水洗いできないからだ。これができるならズボラな俺でも腰が上がる。綺麗に保てる…はず。

送風性能はカタログ値「20畳」

送風性能はカタログ上「最大20畳」、出力5段階。ただしこれは一番強い風量かつ障害物ゼロの理想条件。

最大風量なら確かに広範囲をカバー出来るが20畳はムリだし、そもそも煩い。実際の運用は2~3段階が現実的で、10畳以内の部屋で使うのがベストな印象だ。

抽象的かつ個人的な稼働音の感想

抽象的かつ個人的な送風音感想

1:「サー」周りが静かなら送風音が聞こえる
2:「ビー」気にすると送風音が聞こえる
3:「ブォー」送風音が聞こえるが、作業中でも不快ではない
4:「ヴオォー」1~3より大分煩い。近くに置くのはナシ
5:「ヴオォォオ!」ターボと取説に書いてあるだけあって煩い

抽象的かつ個人的な首振り音感想

上下首振り:とても静か。近くなら稼働音が聞こえる程度
左右首振り:稼働限界点で「カタッ」とノイズあり

とてつもなく抽象的だが稼働音の個人的な感想が上記。
筐体は軽量樹脂メインで振動に強くはないため、風量を上げるとノイズはそれなり。完全静音を求めるなら期待外れかもしれない。俺的にこの作りならこんなもんだと思う。

常時換気なら2~3段階で十分。4~5は衣類乾燥や暑い時用、もしくは煩い環境用という印象。

左右首振り時の「カタッ」は個人的にかなり気になるので、俺はオフにしている。音は大きくないのだが、なんというか響いて鬱陶しい。

モーターは自社製ではない

ちなみにモーターはアイリスオーヤマ自社製ではなくて、「Nidec(旧名:日本電産)」という日本のモーターメーカーの代物だ。

操作は本体ボタン・リモコンで

操作は本体ボタンまたは付属リモコンで行う。

個人的にはリモコン使わないし、安物に多いダイヤル式の方が直感的で好きだが、少し高級感が出るのでまぁ良しとする。

リモコンは本体に差し込み可能

リモコンは背面に差し込める。

ただし差しっぱなしだとホコリが溜まるし、微妙にノイズが乗るのでオススメはしない。でも発想は悪くない。

LEDを消灯できるのは個人的に嬉しい

モードを示す青色LEDを消せるのは嬉しい。(左端タイマーボタン長押し)

これができない家電が多いが寝室やワンルームだと死活問題。LEDって暗闇だとかなり眩しいんだよね。ぐっじょぶ。

[おまけ] Amazonレビューによると左右首振りギアが脱落するらしい

おまけ。
Amazonレビューで「内部ギア脱落により左右首振りが効かなくなる」という報告が多かったので、実際に確認してみた。

問題の箇所には、底部カバーを外し、プラスねじ3本を外すだけでアクセス可能。

画像のプラスドライバーを刺している左右首振り用プラスチックギア中央のねじが緩むらしい。実際少し緩かった。

ただ、締めすぎ防止のために敢えてそうしていると言われれば納得も出来るレベル。おかしいというほどでもない。

俺は問題が出ていないので文句はないが、実害報告がある以上良くはないのだろう。一応緩み止めを塗って戻した。

デザインもよく、工具レスで分解できるスグレモノ

はい。画像の通り、実はこれ2台目なんだ。前回のタイムセールで買って良かったので、またセールで買い足した。

アイリスオーヤマの家電ブランドにはあまり良い印象を持っていなかったが、これは良く出来ている。デザインもまとまっていて、工具レスで背面まで分解できる構造は素晴らしい。

筐体素材にもう少し厚みと重量を持たせれば静音性アップ、内部ギアを金属にすればより滑らかになるだろう。でも、それはアイリスオーヤマの価格帯ではないのでOK。

大手メーカーより安価で機能性も十分。バランスの取れた優秀なサーキュレーターでした。

最近の投稿記事

-家電/AV機器
-,