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アシックス ランウォーク(G-TX WR25KL) レビュー [ 楽に歩けるビジネスシューズ ]

前年ランニングの距離を伸ばした影響か足のサイズが大きくなったのだけれど、ビジネスシューズは買い替えず無理やり履いていたんだ。日常的に履く職種でもないしまぁいいかと。

やっぱダメっすね。足裏にタコを大量に作ってしまった。1時間通しで歩いただけでクッソ辛い。しかも最近普段履きしているのは、ランニングシューズばりに快適な靴ばかりだからレザーソールから直に伝わるショックがキッツい。

という訳で、自称走れるビジネスシューズ。「アシックス ランウォーク」を購入してみた。

アシックスランウォークはハイテク

https://walking.asics.com/jp/ja-jp/mk/runwalk

結論からになるが「asics walking RUNWALK(アシックスウォーキング ランウォーク)」は、走れるビジネスシューズを自称するだけあってその歩き心地は快適。スポーツ&ランニングシューズメーカーは伊達じゃない。

それもそのはずソールには、アシックスのガチランニングシューズにも用いられているテクノロジーが盛り沢山。お馴染みショック吸収材「GEL(ゲル)」にインソールのド定番「オーソライト」、そして昨今ランニングシューズで見られるプレートとほぼ同様の働きをする「スピーバ」それをグリップの高いラバーで覆っているのだ。快適じゃない訳がない。

アッパーがレザーだから走りたいかというと全く走りたくないが、余裕で走れる。カカトのショック吸収という点においては、アディダススタンスミスのようなクラシックスニーカーどころかナイキエアフォース1のような90年代ハイテクシューズを凌駕する。歩行性能については、本当に素晴らしい。

ビジュアルはシッカリ革靴

ハイテク万歳なのに、ビジュアルはカッチリビジネスシューズだ。俺の購入したモデルは、税込定価 29,700円の「G-TX WR25KL」。その外観を見ていこう。

ストレートチップのダークブラウン。勿論ブラックカラーもあるし、ラインナップの中にはプレーントゥのモデルだってある。使えないビジネスシーンは存在しない。

側面から見ても特にハイテク機構を搭載しているような雰囲気はなく普通。

ヒールカップも丸みがあるスタンダードなスタイル。安価な商品にありがちな丸みが死んだような作りではない。

紐はラバーソール側面に合わせたようなグレーの丸紐。

アシックスランウォークは実用重視であるためか、防水透湿素材ゴアテックスファブリックスを採用したモデルが非常に多いのも特徴。このモデルもライニング(内張り)に採用されており、雨の日でも足は濡れないのが嬉しい。

なお注意して欲しいのは革素材にゴアテックスメンブレン(膜)を貼っているのではなくて、内側にファブリックを貼り付けたもの故に革素材自体に防水能力がある訳ではない。だから基本的には濡らさない方がいい。

ソールは雨の日でも安心グリップ力抜群なオールラバー。ビジネスシューズスタイルを守るため表皮に刻むことが出来なかったアシックスのロゴはここにある。

反発性を補助する金属プレート スピーバが覗ける仕組みになってるのはナイス。

ラバーソールはすり減りやすい部分、切れ目の入っているパーツについては、交換や補修が出来るので安心だ。減りが少ない状態で3000円くらいになるとアシックスウォーキング店員さんは言っていた。

なおゴムソールである故に残念ながら革靴らしいコツコツと小気味いい音は鳴らない。それどころか雨が降ったあとフロアを歩くとギュムギュム何とも言い難いダサい音が鳴る。ゴム材である以上仕方ないので、そこは割り切るしかないだろう。

インソールはRunWalkと刻まれたオーソライトソール。
オーソライトインソールはアシックスだけではなくニューバランスやコンバースといった数多くの有名企業が採用するインソール界最大手。ランニングシューズやトレッキングシューズのようなアクティブな用途にも多く用いられているソール材だ。つまりクッション性が良く超快適なのだ。

重量は26.0cmで383gであった。クラシックスニーカーぐらいの重さ。
ソールがオールラバーであるためレザーシューズカテゴリーとしては重めである。だが問題はない。その分ハイテク機構を搭載しているからだ。

ランウォークの良くないところ

さて褒めるのは終了だ。ネガティブなことを爆破させていこう。

値段の割に安っぽい

外観写真で革靴大好きな方は、すぐ気が付いたと思うけれどランウォークはビジュアルが安臭い。この商品定価約3万円の品だが、そんな雰囲気は一切ない。

トゥとヒールのコレ見よがしに固めてます!ってツヤは下品だし。

革を切ったあとのコバ処理もあまりキレイではない。
特に画像シュータンの縁なんて目も当てられない。素人が革切った後と然程変わらんくらいバッサバッサ。

ライニングはゴアテックスが張っているから…って騙されてない。履き口周りに合皮が使われている。耐久年数は大幅に低下するし、履き心地も固く心地よくないと何もいいところない。大馬鹿野郎…。

これらは俺の購入した価格帯1~2万円ぐらい上のモデルを購入すると"若干"改善される。しかし次の弱点があるのがどうにも納得いかなかった。

製法はセメンテッド

セメンテッドらしい乗っかっている感

国産の有名所「リーガル」「スコッチグレイン」などの同等価格帯であると「グッドイヤーウェルト製法」と言われる革とソールを縫い付ける製法が一般的なんだけれど、このランウォークは一番高いオーダーメイドモデルですら「セメンテッド製法」という革とソールを糊付けするだけの安価な製法が用いられている。

製法の詳細について知りたければ別途調べていただきたいが、セメンテッドの何が悪いってアッパーとソールの貼り合わせが他の製法に比べて弱いこと、そして何より革靴愛好家の言う馴染みによる「足に吸い付くようなフィット感」が得られにくいことだ。

最初に書いた通り走れるくらい快適ではあるのだが、それはハイテクなソール材によるパワープレイのみで成り立っている。一般的な革靴の快適も捨てないで欲しかった。

要するに値段に見合ってない

ステッチは悪くないが糸が弱そう

要するに値段に見合っていない。
ソールのテクノロジーや革靴専門メーカーではないところを考慮しても、仕上がりと製法を見るとチョイと値段高い。甘く見積もっても各モデル-5,000円ぐらいして欲しい出来である。

正直なところ俺は4万円するランウォークは買えない。他社製品と比較したら仕上げや外観に差があり過ぎて、なんでこの値段でこの仕上がりの靴買ってんだ?って感情が勝ってしまうからだ。

ランウォークのサイズ感

納得して買った商品を貶して終わるのも悲しいので、みんな気になるサイズ感の話をして閉めたい。

まずウィズ(足幅)だ。2E・3E・4Eと選択肢があるので、己の足を把握した上で購入して欲しい。日本人は 3Eが一番多く、10~30歳辺りの層は 2Eと 3Eが半々ぐらいらしい。故にランウォークでは、3Eが一番ラインナップ豊富だったりする。俺の場合は Eが欲しいところだが 2E。3Eだとハーフサイズ落としても横縦がガバガバ。

次にサイズ。革靴メーカー他社と比べてみると大きな違いはないように思われるので、ウィズが同じなら同じ長さで良いだろう。スニーカー感覚でサイズチョイスすると当然ながら地獄を見る。革靴の場合ワンサイズ(1.0cm)小さめで見るのが定番だ。ランウォークも例外ではなく、ワンサイズ落とすのが定番だとアシックスウォーキングのお姉ちゃんが言っていた。

俺の場合27.5cmのスニーカーやランニングシューズを履くことが多いのだけれど、これは26.0cmを選択。26.5cmだと側面の抑えが心許ない感じになったからだ。思えば普段履きの靴はハーフサイズ大きめを買っているし、ビジネスソックスより厚めの靴下を履いているので当然っちゃ当然。

https://walking.asics.com/jp/ja-jp/mk/store-feature

なおアシックスウォーキング店舗では3D足形計測器を設置しており、測定結果のもと店員のアドバイスを受けることが出来る。

実際今回の購入時測定してもらったけれど、足にシールを貼り付け謎の金属箱へ突っ込むだけでサイズを完全把握出来る。5分かからない。確実な商品を購入出来ることは勿論だが、今後の靴購入の参考になること間違いなしなので超オススメ。

アシックス ランウォークは快適に歩ける

「アシックス ランウォーク」は謳い文句通り走れるほど快適なビジネスシューズであった。地面からのショックが全然違う。ビジネスレザーシューズとは思えない軽やかな足取りだ。ソールの作りはパーフェクト。

ただ革靴に関心ない人には通用するだろうが、少しでも関心があれば一瞬で作りが今一つだとバレる品質なのは頂けないところ。値段の割に安い見た目と作りであることが欠点。2万円代は安臭すぎるし、4万円以上は値段に品質が追いついていない感が増すので、3万円台の商品がオススメ。

ランウォークは見た目ある程度で問題ない。楽に歩けるならそれでイイ。そんな人にオススメの歩行性能一点突破系ビジネスシューズだ。

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歩行性能一点突破なのでビジュアルはあまり期待しないことだ。セールをよくやっているから値引きした商品を狙いたいところ。

1万円を割る商品が多い アシックス商事の「Texcy luxe(テクシーリュクス)」
ランウォークとほぼ同様のコンセプトだが、作りと革の品質が凄まじく落ちる。Web画像だと分かりにくいけれど、実物はパッと見で明らかに安い。

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