今回紹介するのは、アウトドアメーカーモンベルの折り畳み傘「トレッキングアンブレラ L」だ。パッと見は「mont-bell」のロゴが刻まれている意外割と普通の折り畳み傘ではある。
しかし価格は¥5,830税込み(2022.4月現在)と折り畳み傘にしては結構な高額なのだ。手を出しにくい商品ではあると思うけれど、値段に見合った中々の優れモノだったので紹介したい。
(※ 現在はトレッキングアンブレラ60に名前が変わった)
トレッキングアンブレラのお値段には理由がある
冒頭に書いた通り、今回紹介するモンベルの折り畳み傘はお値段が高い。折り畳み傘は通常2,000円もあれば購入できてしまう商品もあるのに対して、この商品は6,000円近いと高額。
そのお高い値段には理由があって、普通の折り畳み傘よりも高い機能性を持っているのだ。最初にサクッとポイントを紹介してしておこう。
トレッキングアンブレラは超撥水
トレッキングアンブレラの素材は、テントにも使われている耐久性が高く薄い素材「バリスティック エアライト」とモンベル独自の撥水加工「ポルカテックス加工」が採用されているのだけれどソレがすんごい。
水が当たると画像の通り、滅茶苦茶弾く。安物とは格が違う。軽く払うだけでほとんど水分が飛んでいくし、染み込んだ水分も素材が薄いから速攻乾燥する。使用した後にすぐにカバンに収納できるのが嬉しい。
トレッキングアンブレラは丈夫
トレッキングアンブレラは丈夫で長期的に使いやすい。骨組み素材に鉄やガラス繊維複合素材より、軽量で強度のあるカーボンを使用しているからだ。
また強風に煽られた時に損傷しないよう、"あえて"折れるように設計されているのが特徴。コレのお陰で骨組み自体は折れないようになっているから安心。
トレッキングアンブレラは軽い
トレッキングアンブレラ一番の魅力は、高機能なのに軽量であることだ。俺の購入したトレッキングアンブレラ"L"は、Lの通り大きめサイズなんだけれどそれでも軽い。
重量は「170g」とiPhone13や最近主流のスマホぐらいだから、普通の折り畳み傘のイメージで持つとビックリする。
トレッキングアンブレラは種類が豊富
…というわけで、モンベルトレッキングアンブレラは「超撥水」「高耐久」「軽量」と機能性が高い折り畳み傘なのだけれど、俺の購入した「トレッキングアンブレラL」以外にも幾つか種類があるからそれを紹介しておく。
- ベースモデル直径98cmの「トレッキングアンブレラ」
- サイズを落とし軽量化した「U.L.トレッキングアンブレラ」
- 骨を減らし軽量化した「トラベルアンブレラ」
- 一部骨サイズの大きい「ロングテイル トレッキングアンブレラ」
- サイズの大きい「トレッキングアンブレラ L」
- 防水性を捨てた日傘用「サンブロックアンブレラ」
- サイズを落とし軽量化した日傘用「トラベルサンブロックアンブレラ」
その他、カモフラージュ柄の「カモワッチアンブレラ」、反射素材「リフレック トレッキングアンブレラ」とやたらと豊富なのがモンベル折り畳み傘。お値段は大体5,000円から6,000円ぐらいで高機能故にやっぱり少し高い。
モンベル トレッキングアンブレラ L 仕様
- モンベル「トレッキングアンブレラ L」仕様
- 素材:20デニール・ポリエステル・はっ水加工
- 重量:170g
- カラー:ブラック、ネイビー、ライトグリーン、レッド
- 直径(使用時):104cm
- 骨長:60cm
- 骨本数:8
- 傘袋収納寸:29cm
- 価格:¥5,830税込み(2022.4月現在)
モンベル折り畳み傘シリーズの中で俺は、ベースモデル「トレッキングアンブレラ」より、サイズを直径を6cm大きくしたモデルである「トレッキングアンブレラ L」を購入した。
大きめサイズにした理由としては、普通の折り畳み傘基準だと「L」でも十分軽量だし、使用時の快適性を優先したかったからだ。機能性と軽量性の関係については、各々趣向や使用用途の違いがあるので一概に言えないけれど、使用時の快適性を選ぶならば「トレッキングアンブレラ L」一択。
トレッキングアンブレラ L 外観レビュー
見た目は割と普通
機能性については先行して紹介したが、改めて「トレッキングアンブレラ L」の外観をチェックしていこう。カラーは、ブラック、ネイビー、ライトグリーン、レッドの4色あるが、俺は日常生活で使いやすいブラックを選択した。
画像の通りケースのブランド主張こそ強いが、見た目は割と普通に折り畳み傘。良くも悪くも価格が6,000円付近する商品に見えない。
長さはモンベルの紹介通り袋収納時「29cm」折り畳み傘本体「26cm」であった。
一応モンベルウェアお馴染みのやたらと長い内ポケットに収まる。重量的にはいい感じだが、形状的に嵩張るから俺は入れない。
地味に光る機能性
傘の頭の部分には、見慣れない謎の紐が付いているのだけれど、それで吊るせるようになっている。
床に置かず乾燥させることが出来るので地味に便利。いらない紐じゃないから切断しないようにして気をつけて欲しい。
モンベルロゴの付いた握り。素材がプラスチックで安臭いのは欠点。
軽量を目指した折り畳み傘は小さく握りづらい物が多いのだけれど、これは握りやすいある程度サイズがあるのが嬉しい。風がある時には、結構重要だから軽視してはならないポイントなんだ。モンベルは現場を分かっている。
8本のカーボン骨が頼もしい
内側の骨はこんな感じ、強度を上げるために一般的な6本構造ではなく、8本構造であるのが特徴の一つ。また素材も軽量で強度のあるカーボンを使用している。骨の本数が多いほうが当然丈夫なのだ。
骨はカーボンだから真っ黒。
何気にJUPA(ジュパ)マークがついている。これは日本洋傘振興協議会が「品質・信頼・安心」を保証しますよという証明のシール。
開閉は微妙に面倒
この商品の欠点の一つは、開閉にひと手間必要なこと。中棒を押し上げるだけでは、親骨(8本のやつ)が伸び切らないんだ。
画像の部分を別途伸ばしてやる必要がある。迅速にやっても5秒は掛かる。
軽量化と強風からの保護を兼ねた部分ではあるのだけれど、素早く差したい状況下では微妙。
「L」サイズは最高に使いやすい
開いたところ。
トレッキングアンブレラ「L」ということで、一般的な折り畳み傘より大き目な直径104cmサイズである。一般的な"折り畳み傘"より大きいというだけで、特別大きい"傘"というわけではないので身構えないで欲しい。コンビニの一番標準的なビニール傘程度サイズなんだ。つまり"傘"として取り回しやすい標準的なサイズであるのがコレ。
一般的な折り畳み傘や通常のトレッキングアンブレラだと小さくて体の端や持ち物が濡れやすいのだけれど、これだと結構安心。日常生活で使うのならばこのサイズがオススメだ。
バリスティックエアライトは薄く強力
傘の表面素材には「バリスティックエアライト」というテント表面素材にも使われているモンベルご自慢の防水・耐久性に優れた素材を採用している。
バリスティックエアライト素材はペラペラで20デニールという薄さを誇る。20デニールというとストッキングとタイツの厚みの中間ぐらいらしいが、我々メンズはよく分からん。分からんよな…。
ペラペラだから耐久性や防水性に不安が!ってことはない。世界最高レベルの撥水性能を持つ「ポルカテックス加工」が施されているからだ。引っ張っても全然伸びないし、防水性もバッチリ。アウトドアメーカーは伊達ではない。
主張が強いよ…mont・bell
収納袋だけではなく、開いた状態でもこれでもか!ってくらい「mont・bell」。
この商品最大の欠点ととらえる人も少なくはないだろう。ぶっちゃけ俺がそうで、コレを理由に少し購入をためらった。一応真っ白ではなくて薄いグレーであるため、遠目でみたらまぁ許容範囲ということに。もう少しロゴが小さい方が嬉しかった。
あとついでにもう一つ気になる点は、素材薄いからシワが物凄く付きやすいところ。
大きいサイズなのに軽い
繰り返しになるけれど、この商品の魅力は軽いことにある。折り畳み傘の重量は重要だ。カバンに常に仕込む人にとっても、旅行時に持ち出す人にとってもとにかく軽いに越したことはない。
この商品は「通常の折り畳み傘より大きいサイズ」「強度のある8本骨」と重量的にはマイナス要素だらけなんだけれど、それでも軽い。折り畳み傘本体「165g」、収納袋「5g」、合計「170g」だ。よくある6本骨で約90cmの折り畳み傘にだって負けていない。
値段は張るが、機能性は確かな商品
以上アウトドアメーカーモンベルの技術が詰め込まれたスマホ程度の重量で、通常の傘と同じサイズぐらいの折り畳み傘「トレッキングアンブレラL」でした。大きめサイズで軽量性も欲しいという、人にオススメしたい商品だ。
価格は約6,000円と少々お高いし、壊れる可能性を考えると購入しにくい商品であるのは確かなんだけれど、軽量で耐久性と防水性を兼ね備えた最高品質を手にできると考えると、まあ悪くはないのではないだろうか?
少しでも興味が湧いたなら購入してみるといいだろう。
日常生活で使用するなら「L」がオススメ
常にカバンに収納するならトラベルアンブレラか?小さいが86gと激軽。