爪切りの切れ味が物凄く落ちた。というわけで新たに購入したのが「SUWADA(スワダ) 爪切り プチ」お値段驚きの6,490円(税込)。
爪切りに拘りはなかった故に、元々使っていたモノは多分実家から盗難してきた安物だと思われる。なのに何で高価格な爪切りを買ってしまったかというと、思い付きと興味本位でしかない。
別に爪に関する悩みとかはない。其処らのホームセンターに売っていないような高級爪切りは、どんなもんなのか急に興味が出た。
SUWADA(スワダ)の爪切りについて
今回紹介するのはSUWADA(スワダ)という日本企業の爪切り。詳細については以下の通り。
当社は1926年に、ニッパーの前身とも言える釘の頭を切るための『喰切』と呼ばれる道具の製造により創業しました。以来90余年、「刃と刃を合わせて切る」ニッパー型刃物の製造に特化し、これまでつめ切りなど「美」を高める製品を生み出しています。
https://www.suwada.co.jp/about_ja
ということで刃物を取り扱う日本の企業なのだけれど、ニッパー形状のモノを特に得意としており、中でも爪切りの評判が物凄く良いので購入したのだ。
SUWADAの取り扱う爪切りの種類
スワダの爪切りには幾つか種類があって、大まかに分けるとネイリスト御用達なニッパー型タイプ、一般的な爪切りの形状クリッパータイプ、そして俺の購入したニッパーとクリッパーのハイブリッドタイプになる。各種サイズも豊富。
ニッパー型タイプの方が、爪に負荷がかかりにくいとのことだが、利き手逆で使用した場合取り扱いにくそうだったため間をとってハイブリッドにした。なお実際に試したわけではなく、工具のニッパーで模擬実験しただけだから実際どうだかは分からない。
SUWADA 爪切りプチ の詳細
- SUWADA 爪切りプチ
- 全長 : 約72mm
- 重量 : 約42g
- 刃長 : 約10mm
- 刃開口 : 約3mm
- 6,490円(税込)
上記が俺の購入したニッパーとクリッパータイプのハイブリッド型爪切り「SUWADA(スワダ) 爪切りプチ」の詳細。
爪切り単体お値段「6,490円(税込)」。お洒落な専用本革ケース「1,870円(税込)」もある。専用ケースは持ち運ぶつもりがなく、家の中で収納する気も一切ないからチョット後ろ髪を引かれたがスルー。
一般的な爪切りが5本以上、ヘンケルスとかKAIのチョットいい爪切りが3本程買えてしまう。考え方を変えるとそんなもんで拘りの高品質爪切りに手を出せるということで、お得な気もしないこともない。しないか?
SUWADA 爪切りプチ の外観
缶ケースがついてくる
包装状態はこんな感じ。
取り出してゴミ箱へポイな紙ケースとは違い黒色の缶ケースに収納されていた。値段お高いだけある。
大変立派で素晴らしいのだが、蓋付きケースを使用すると取り出し収納が面倒に感じるズボラさんなので使わない。
爪切りらしくない小洒落たビジュアル
こちらがステンレスの洗濯バサミみたいなビジュアルを持つ爪切りプチである。
「アートなデザインはポーチの中でもデスクの中でも、どこに置いても違和感がありません。」「職場のデスクやリビングの棚においても〇」と公式の謳い文句は言い過ぎだが、一般的な爪切りとは違ったオシャレな雰囲気があっていい感じだ。
言われなければ意外と気にならないかもしれないが、基本形状はニッパーで、開きの部分が見慣れた爪切りのそれ。
アクセントカラーが選べる
中バネの色がゴールド・ピンクゴールド・シルバー・レッド・ブラックの5色から選べる。俺こと30代オッサンはピンクゴールドを選択した。派手色レッドと無難色シルバーで悩み何故かこうなった。謎。
派手過ぎず、地味過ぎずバランスのいいアクセントカラーで後悔はしていない。
磨かれた金属が美しい
素材は「ハイカーボンステンレス」
炭素(カーボン)の量を増やしたステンレス鋼で高強度かつ耐摩耗性が高い。切断するための道具いわゆる包丁やハサミなど刃物に打って付けの素材なのだ。
パリッと立ったエッジにサテンポリッシュと派手ではないが近くで見ると金属の色気を感じる。
プチだけれど、実用上問題なし
開きは2mmと標準よりコンマ数センチ開き、軽くコーナーがついている。多少の巻き爪や二枚爪ならば、問題はないはず。
ここからは検証のために追加購入した、なんかちょっといい感じの刃物代表ドイツメーカーヘンケルスの爪切りに付き合っていただく。1,500円で買った。
並べてみると「プチ」を名乗っているが、スワダの得意とするニッパータイプ比なので、7cmチョイと物凄く小さいわけではない。
一般的なクリッパータイプと使い勝手は特に変わらないが、畳めないのは人によって気になるかも。俺は畳まないからOK。
幅は若干小さめ。最初小さすぎと思ったが、何も問題はなかった。
合わせ目ピッタリ
精度が高く合わせ目がピッタリ。
まぁ通常の爪切りもガタガタという訳ではないのだけれど、これは一段レベルが違ってくっつけた状態だと合わせ目が見えないほどである。
SUWADA 爪切りプチ の使用感
一刀両断!!普通の爪切りには戻れない
見た目や合わせ目がどうとかよりも、結局それが切れ味や快適さに繋がっているのかというのが重要。ということで使う。
うん。切れるね。半端なく切れる。
でも残念ながら初めて使ったときに猛烈に感動するってものでもなかった。「ほ~ん良く切れるね。こんなもんか」という感想に留まった。故にこの商品を記事にする気力が起きず開封写真だけ撮影して半年程ほったらかしていたりする。
真の魅力に気がついたのは、実家に帰省した時だ。別の爪切りを使って気が付いた。「アレ?有名メーカーかつ謎の漢字が刻まれていて、無駄に高級感溢れる流線形ボディなのに切れねぇ」となったのだ。そう魅力に気が付くのは「使った時」じゃなくて「普通の爪切りに戻した時」。ビジネスホテルにある歯ブラシ、カミソリ、ドライヤーを使ったあの感触と似ている。通常の爪切りに戻すと、スワダ爪切りが良い商品であったと気が付くのだ。
スワダ爪切りの後に比較対象として購入したヘンケルスの爪切りも安物よりずっと切れるのだが、切れる前“爪が潰れ歪む”感触があり、爪表面の薄皮みたいなのが偶に残るんだ。それが一切ない。刃を裏側まで磨いている影響なのか、合わせ目がピッタリなのが良いのか分らんが、正に一刀両断。
挟むというアクションを取ったら足の爪でもスパっと切れる。切断後の詰めの断面も一般的な爪切りで切ったものよりツルツル。生活に溶け込んで、依存させてくるヤバい商品の類だ。
値段以外に感じたデメリット
爪切りが楽しくはならない
値段意外にもデメリットがある。まず1つ目は割とどうでもいいのだが、別に爪切りが楽しくはならない。公式サイトに「爪切りが楽しく~」とあるが、この爪切りを使うと寧ろ爪切りがつまらなくなる。
爪切りが楽しいとかつまらないとか何言ってんだ感あるのだけれど、一応硬いものを切断する感触やパチって小気味よい音が鳴るとか、エアキャップことプチプチを潰すアレに近い何かがあるじゃない。俺はそうじゃないけれど、いるじゃない?パチパチ音を鳴らしながら、硬いものを切るという感触を楽しんでいる人。この商品を買うとそれを失う。
切れ味が半端じゃなくいいから手応えなしで爪が落ち音がほぼ鳴らない。サクッと切れる。手に残るのはバネ反発と金属がかみ合う感触のみ。何と言うかとっても「無」。楽しくはならない。切れ味の良い爪切りを買うことで、子供の爪切り意欲を高めようとか、そういうのを検討しているなら無駄だ。
爪が弾けて飛んでいく
スワダ製爪切りの多くに共通するのだが、一般的な爪切りに付いている、爪飛散防止用のカバーが付いていない。故に爪が飛ぶ。
切れ味が良いお陰で殆どの爪が下に落ちるけれど、細かく刻んでいくと何やかんや明後日の方向へ飛んでいく。俺は次の日「ロボット掃除機」にお任せするが、一般的にはクズ入れに軽く手を突っ込んで切るなり工夫が必要なのは難点。
SUWADA 爪切りは長く使える
メーカー切れ味が下がってきたら送料コミコミ2~3,000円以内で研ぎに出せるから長く使える。細かい詳細は『公式リンク』から宜しく。推奨は5~10年らしいけれど、使用人数や頻度によって全然違うのだろう。
ちなみに内刃が磨けるようにバラバラに分解出来る。…らしい。バネは簡単に取れたが、刃の方はそこそこ力を加えてやらないと無理っぽいので止めた。
SUWADA 爪切りはプレゼントに超オススメ
SUWADA爪切りは、贈り物としてもアリというか、物凄く良くない!?今気がついた。「幾ら物が良くてもなぁ…」って思った人多いでしょう?こういう自分では手を伸ばしにくい商品こそ狙い目だ。スワダもソレを見据えているようで、プレゼント包装サービスもあるし、商品によっては印字も出来る。
みんな使うでしょう?爪切り。タダで貰えるなら欲しくないコレ?ズバズバ切れんぜ!俺は欲しい。もう一つあってくれても一向に構わない。ほぼ全人類が少なくとも1カ月に一回使うモノだし、多分そうそう他の人とも被らないだろう。超オススメ。
日々使うからこそイイものを!
スワダの爪切りは他の爪切りを使うと違和感を覚えるほどの切れ味を持っている。お安い商品ではないけれど、使用頻度が高いので、そう悪い買い物ではないはずだ。特に女性。興味があれば手を伸ばしてみるといいだろう。
また繰り返しになるが、プレゼントに超オススメ。5000円以上1万円以内ぐらいの贈り物が必要になった時は、スワダの爪切りで決まりだ。それしかない。俺はそうする。(そんな機会がないことを祈る)
ビジュアルがオシャレでオススメ「SUWADA つめ切りプチ」
無難なのは「SUWADA ネイルクリッパー」。一般的な形状かつ、スワダ爪切りの中では安価。
ちょっとだけ良い爪切り代表として犠牲になっていただいた「ヘンケルス爪切り」評判がいいだけあって悪くはない。スワダ製と比べると全体的に劣るものの、稀に爪断面が少し荒れる程度でソコソコ切れる。