電波ソーラー機能搭載スタンダードデザインなG-SHOCK「GW-M5610U-1JF」を購入した。急にこれぞG-SHOCK!といった感じの定番品が欲しくなった。
レビューする必要性がないくらいの言わずと知れたド定番であるけれど語らせて戴きたい。
王道スクエア型 G-SHOCK
今回紹介するのは、壊れない丈夫な時計を目指して生まれた「G-SHOCK」。
そして我々日本人がジーショックと聞いて一番に思い浮かべるであろう初代「DW-5000C-1A」のスクエア形状を引き継ぐモデルの一つ「GW-M5610U-1JF」である。
スタンダードデザインなだけあってソックリさんが多いから、まず簡単にモデルごとの特徴を紹介しよう。
初代「DW-5000C-1A」の流れを汲む現行モデル
1. ボタン電池駆動(Cal. 3229:DW-5600など)
初代「DW-5000C-1A」同様にボタン電池駆動のシンプルなモデル。定価12,100円で実売8,500円程と1万円を切るリーズナブルさが武器。
また色の選択肢やコラボ企画品の販売が多く、公式サイトや大型直営店ではカラーオーダーが出来たりと楽しいモデルでもある。
2. ソーラー充電(Cal. 3496:G-5600など)
ソーラー充電で電池交換の必要がないモデル。加えてオートライトや海外旅行で便利なタイムゾーン修正機能が追加されている。電波補正機能はなし。
定価は17,600円で実売11,000円ぐらい。前に紹介したモデルと次の電波ソーラー型に食われて影薄め。
3.電波ソーラー(Cal. 3495:GW-5610など)
ソーラー充電池に加え、電波による時刻補正機能(マルチバンド6)に対応。所謂電波ソーラー時計。当レビューで取り扱うのはこのモデルになる。
定価22,000円、実売15,000円ほど。
4.電波ソーラー+スマホ連携(Cal. 3459/3461:GW-B5600など)
ソーラー+電波時刻補正+Bluetoothによるスマホ連携機能を搭載。
現代人が肌身離さず持ち歩いているスマホから安定して時刻補正してくれる他、便利機能が盛られている現在スクエア型G-Shook最高峰だ。
なお搭載されているCal. 3459ユニットは、実売3万円程のモデルから、40万円を超える高級モデルMR-Gにも採用されている。そう考えると3万円台のモデルはお買い得か?
比較して際立つGW-M5600シリーズの最強さ
他にも「G-RIDE」などオリジナルにアクセントを加えたものなどもあるが、王道は上記モデルだ。
その中でも今回紹介する「Cal. 3496」ユニットを搭載する「GW-M5600」系は実用的なソーラー充電に加え電波時刻補正機能が搭載されており、値段も比較的手を伸ばしやすい。
「DW-5600」系は電池交換と時刻調整が必要なのか~。じゃぁチョット値段を上げて「GW-M5600」系にしよう!ってなるじゃない? 更にランクを上げて「GW-B5600」系を検討しても3万円台突入してウッ!ってなって、スマホリンク追加なら別に~ってなるじゃない?
ということで、「GW-M5600」系こそ現在最も無難なG-SHOCKであると言っても過言ではない…はず。
GW-M5610U-1JF 外観と機能
どこからどう見てもG-SHOCK!
外観については、もう特に語るべきところがないんじゃないかというくらいジーショック。
我々日本人がジーショックと聞いて連想する形そのものである。
これぞジーショック的なデザインのものが欲しいというのが、今回の購入経緯なので初代「DW-5000C-1A」を参考に赤枠がアクセントとして入ったものを選んだ。反転液晶を採用して真っ黒な「1BJF」、青枠アクセントな「1CJF」などなど幾つかのカラーがあるので、お好みで選ぶといいだろう。
ちなみに赤枠が入っているだけなんだけれど、結構主張が強くなる。ブラックカラー比腕元にジーショックあるぜ!感が3割増し。ファッションのアクセントとして検討しているならアリ。ミニマルに決めないなら黒をオススメする。
ボタンについてはジーショック定番4つ角に配置。
腕が曲がった時や接触落下時ボタンに接触しないよう凹んだ作りで誤操作がないようボタンの感触も固め。
ディスプレイは無機ガラス(ミネラルガラス)でスマホディスプレイと同じくらいの硬さを持つ。ベゼルが大きく出っ張っているため意外と傷は付かない。
ケースカバーを外すとこんな感じ。
時計本体であるケースよりカバーの方が僅かに大きく内部で隙間が生じるようになっているのがジーショックの特徴。空洞をわざと作ることで、衝撃を吸収する仕組みだ。
なお余計なことを書いておくと、この部分に気化した汗などの汚れが溜まりやすい。どうせ誰からも見えないし取り外しも面倒なので、気にしないのが一番。
カバーを外した状態だとカシオの有名な安時計「F-91W」のような雰囲気を何処となく感じる。これはこれで好きな人多いでしょう?
電波ソーラーでメンテレス
繰り返しになるけれど、この時計は電波時刻補正機能とソーラー充電池が搭載されている。
そのため文字盤に刻まれている文字はオリジナルと違い電波ソーラーユニットに合わせたものになっている。ボタン割り振りはすっかり体に染みついているので、まじまじと見たことはなかったのだが中々に合理的かつ分かりやすい。関心。
取り敢えずバックライト点灯、ストップウォッチ操作ぐらい覚えておけば、8割以上の人は困らないだろう。右下長押しで手動電波時刻補正になるが、自動補正で基本操作不要。ボタンを何度も押して時間合わせをする必要がないのは最高だ。
防水は20気圧!日常生活で困ることはない
表記にある通り防水は20気圧。水色プリントなのが華やかでいい。
20気圧は通称「日常生活用強化防水」という名称で、雨や水回りでの手洗いは勿論、川遊び水泳程度はOK。水圧が強くなる飛込み、ダイビングはNG。
合理的で耐久性に貢献するウレタンバンド
無知な頃は無駄に長くて、平置き出来ずイマイチだと思っていたウレタンバンド。
丸くなることでケース裏を保護し、厚手の服の上からでも巻けるようにと長いのだ。ちなみに「GW-M5600」シリーズは、文字盤の配色だけではなく各種微妙にウレタンの色合いや光沢感に違いがあるので注目してみて欲しい。これはマットブラック。
ウレタンバンド接続部コーナーが絶妙。腕に沿った設置感となる。
前作GW-M5610と本作GW-M5610"U"の違い
ケースユニットがより頑丈に
この「GW-M5610"U"」は、前モデル「GW-M5610」から微妙にアップデートしたモデルなんだけれど、その内1つがケースユニット。
性能指標としてハッキリとしたものは明示されていないが、以前より多少強度と防水性が上がっているらしい。
ただ一般的な用途で、その恩恵にあやかる事はないだろう。何故なら前から十分丈夫だったから。
明るいLEDディスプレイライトに
前モデルから微妙にアップデートしたポイントその2。
ディスプレイライトがELライト「フォックスファイヤー」から高光度LEDライト「スーパーイルミネーター」に変更された。点灯時間は1.5秒と3秒から選べる。俺は3秒派。
黒数字と白色ライトでクッキリ視認性が向上した。一方で夜目覚めた時見る分には若干の眩しさを感じる。正直以前の方が好み。
重量は軽く使いやすい
重量は「49」g(公式紹介52g)
ウレタンバンドであること、針やインデックスを必要としないデジタル文字盤であることなど重量的にはポジティブな要素が多いため軽量な作りとなっている。着用時の快適感は勿論、落下時の衝撃が和らぐというのもあるので軽いに越したことはない。
実は他社時計比大きめ
他のジーショック比小型のほうであるため勘違いされがちだが、実はケースサイズ「縦46.7 × 横43.2 × 厚さ12.7 mm」と結構デカい。
金属時計だと幅40mm以上だと細腕に似合わないだのあーだこーだあるけれど、ジーショックというある種別カテゴリーであるためか、このモデルは寧ろ細腕でも合うジーショックという風潮がある。不思議。
実際俺の腕は15.5cm程度と決してメンズとしては太くないというか寧ろ細い方だがシックリくる。
合理性を突き詰めていけば、必ず辿り着く腕時計
- GW-M5610U-1JF 仕様
- サイズ:46.7 × 43.2 × 12.7 mm
- ケース・バンド材質:樹脂
- ガラス:無機ガラス
- 質量:52 g
- 20気圧防水
- 電波時計 日本・北米・ヨーロッパ・中国地域対応
- ソーラー充電システム
- その他機能:ストップウォッチ・アラーム・タイマー
- 定価:¥22,000(2023.9)
最後に公式から引用させてもらった仕様をザックリと…
特徴をまとめるとスタンダードデザイン電波ソーラー搭載G-Shock。お馴染み機能アラーム、タイマー、ストップウォッチを搭載し、数秒の狂いなく電池交換不要な時計。
強く丈夫なボディに電波ソーラーが加わりメンテレス。そして長年築き上げてきた技術とブランド力。それが2万円程度で手に入ってしまうのだ。こんな素晴らしいプロダクトはそうそうない。
スポーツやアウトドアなど激しいアクティビティ。何が起こるか分からない激しい学生生活。水回り土埃などの過酷な現場作業。日常生活のアクセント。ガチガチにフォーマルじゃなかったら昨今はスーツに合わせるのもアリ。
合理性を突き詰めていけば、必ず辿り着く腕時計の一つだ。最強。
保護フィルムも数多く販売されているが、俺は付けない派。
アナログ文字盤派には電波ソーラー「M100」、スマホ連携ソーラー「GA-B2100」がオススメ。