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靴・サンダル

ビボベアフット プライマスライト3.5 レビュー [ 見た目が素敵な超過激4mm薄底シューズ ]

ベアフットシューズ(薄底靴)の裸足感覚にハマった。
ゴツゴツとした地面の感触を感じるのが心地良い。偶に突き上げてくる痛みが刺激的。筋肉痛になって足の筋肉が成長している感じが堪らない!Mなのかな俺。

もっと日常的に履きたいということで、新たに買い足したのが「ビボベアフット プライマスライト3.5」である。ということで紹介する。

ビボベアフット プライマスライト3.5は見た目がイイ

早速になるがプライマスライト3.5の何がイイかというと見た目だ。

足のトレーニングシューズでという側面からスポーティーだったり、機能性全振りで尖っていたりと、癖の強いベアフットシューズというカテゴリーの中で、ビボベアフットが販売するシューズは特別カッコイイと思う。

スポーティー過ぎず、クセも強くなく、シルエットもキレイで纏まっていると思うのですよ。特殊なシューズ履いていると悟られにくく、普通の靴として履けるのが最高。

靴底が異様に薄いから人の靴をよく見る人なら気が付くかもだけれど、パッと見は割と普通なのが素晴らしい。

メレルのベイパー グローブ6(左)やニューバランスのミニマス系(右)なんかも悪くはないが、俺はビボベアフットが好き。その中でもプライマスライトは特に好きだ。

まぁ見た目良いと思わないと、2万円越えのシューズなんか買ってられんのです。そうなんです。コレ定価23,100円(2025.6)もするのだ。

正直悩みましたぜ。割と色々な靴が買える値段だし、メレルベイパー グローブ6なんてコレの半額ぐらいで、薄底というだけなら極論ワークショップの地下足袋でもOKな訳だ。見た目超重要。

ビボベアフット プライマスライト3.5 外観・特徴

外観細かく見ていこう。
なお写真は店舗で購入後その場で履いて帰ったため、新品ではなく微妙に履いた中古品になる。なので折り目が付いていたり、少々ソールが汚れている。帰るまで我慢出来なかったのだ。

アッパーは通気性の良いメッシュ

アッパー(外装)に使われているのは、ポリエステル製のメッシュ。一層構造で目が粗いため、通気性と速乾性が抜群に良い。蒸れ知らずで、夏場も期待出来る。一方寒いシーズンに向かず直ぐ水が染みるのはご愛敬。

靴の形を整えるフレームは、ポリエステル製の薄いシート。ペラペラのフニャフニャ。足に接触しても不快感がないというか、もはや感触がしない優れもの。

シューレースは丸紐、足に圧迫感が伝わりにくい

靴の構造としては、足外側から包む外羽式。
シューレースは太めの丸紐で、オーソドックスなスタイル。

シュータン上部はニットの上にリップストップナイロン?的(素材はポリエステル)なシートが貼ってあって、甲にレースの圧迫が伝わりにくい形になっている。

ヒールは足の動きを妨げない柔らか構造

履き口周りは薄いスエード調のフチが付いていて、足当たりが優しい。

クッションが外側に付いている。外側に付いていて意味があるのかと思いきや意外とお仕事をしてくれる有能さん。

ヒールに通気の穴が開いているのが、仕事細かいなと思ったりする。

ヒールカップがないからカカトを潰せる

一般的な靴には入っているヒールカップというヒール回りを固くするパーツが入っていない。なので潰せる。

直営店の店員さんは「潰して履いても大丈夫ですよ」と言っていた。…が樹脂フレームにダメージが加わりそうな気がするので、積極的に潰したサンダルスタイルは不味いとは思うのだがどうだろう?

製品を知り尽くした直営店員がいうなら問題ないのかもだけれど、俺はやらない。

超薄底で接地面までの距離が1cmもない

物凄く薄底です。横から見えるのは側面サポートのためのものであって、底自体は僅か。

ソールベース(靴底)の厚みが2mmで、ラグ(ゴムの溝)が2mm。内張りやインソール(中敷き)を含め足裏と地面までの距離が1cmもない。

画像で見るとそうでもないように見えるのが残念。

薄いのもそうだが素材が柔いのもヤバい。何処でも曲がるグニャグニャ素材である。

つまり何か踏んだらその形状に合わせて凹む。容赦ない保護力のなさだ。(一応釘など踏み抜いた際容易に貫通しないよう保護素材が入っているらしい)

ラグ(靴底の凸)はブランドイメージである六角形の僅かなミゾ。

インソールは薄いながらもクッション性あり

インソールはオーソライトの「アクティブオーソライト・パフォーマンスインソール」。ポリウレタン素材のペラペラなのものなのだが、あるかないかでクッションが段違い。

高刺激を求める人向けに、インソールを抜いて使えるようになっている。俺は基本抜いて使っている。

アッパーとソールが柔らかいからコンパクトになる

アッパー・ソールともに薄く柔らかいから丸めることが出来る。持ち運び時コンパクトになって嬉しい。

つまり靴に備わる足のサポートは最低限ということでもある。

[ 余談 ] 3と3.5の違いはリサイクル素材の使用率と僅かな外観変更

なお今更だが、プライマスライト3(左)と“3.5”(右)の違いは、主にリサイクル素材を増やしたことである。形状や機能性は、ほぼ変わっていない。

外観は微妙に違って一番の違いがソール。『アウトソールに見られる白い斑点はリサイクルプラスチックの破片です。バージンプラスチックを使わないというブランドポリシーを体現するものとして、デザインに取り入れています。』とかなんとか。

俺の買ったネイビーは白ソールだから分かりにくいけれど、黒だと結構目立つ。好みが分かれるかも。

プライマスライト3.5 重量

重量はEU41サイズ(24.5 - 25.5cm)で「220g」、インソールを抜くと「197g」何気にインソールが重い。

耐久性度外視軽量ランニングシューズ並みに軽く、まるで履いていないかのよう。これで重いと言ったらサンダルでも履いてろって感じ。

プライマスライト3.5 サイズ感 -基本公式に従うべし-

サイズについては、公式ウェブサイトに従うのが一番。

ザックリ書いておくと、足の実寸を図ってそれに合ったサイズをそのまま選ぶという形だ。ビボベアフットは足先の空間「捨て寸」を予め考慮してある。

と書いておいてアレだが、俺の場合そこから外れているので、足の形状次第で多少の前後はあるっぽい。取り敢えず普段履いているもののサイズは当てにならない。

直営店だと細かくフィッテングしてくれる

ちなみに今回東京の直営店舗で購入したのだけれど、フィッティングは立った状態で足の長さを図り、店員さんが選んだサイズの靴を履き歩いたり触ったりしながらチェックするという感じだった。かなりシッカリと見てくれるので間違いないだろう。

ただし直営店は現状東京、京都、2025.6月末オープン予定の北海道のみ。STRIDELABも混んでなければ、よく見てくれる店舗だとは思うが、いずれにせよ取扱店舗そのものが少ないのが難点。

俺は足のサイズ25cm後半で細足。普段履いている靴のサイズが27.0cm前後。

これは初めにEU42サイズ(25.3 - 26.1cm)を試し横幅ガバガバで、EU41サイズ(24.5 - 25.5cm)を履いたらコッチですねって言われた。それで足先に0.7mmぐらい空間がある。靴のサイズって今だ訳分かんねぇなと思う。

ビボベアフット プライマスライト3.5 履いた感想

足裏刺激されると気持ち良くなっちゃう人のための靴

履いた感想をとしては、プライマスライト3.5は、正にベアフット(素足)で歩いているかのようだ。薄皮一枚。いわゆるお洒落な地下足袋。極端に言えば靴下で歩いている感じ。

いきなり否定的な意見になるのだけれど、プライマスライトがビボベアフットの基本モデルで定番らしいがアホなんじゃないかと。薄すぎ。冗談抜きで下手な歩き方するとケガする。

昔は素足で過ごしていたんです。人間本来の機能を取り戻そう!とは言うものの人工物に囲まれた現代社会では、もう少し厚いソールの方が安全じゃね?ここまで極薄シューズで足鍛えなくてもいいんじゃない?っていうのがドライな意見だ。

もうちょい厚みのある靴の方が健全かと

街中で足裏鍛えたい程度ならアルトラエスカランテ(左)、トポアスレティック ST-5(右)ぐらいの厚みで十分だろう。それ以上は趣味。

もう少し足裏感覚に近づけたいならソールに適度な硬さがあるビボベアフット プライマストレイルやニューバランスMT10、メレル ベイパートレイル辺りで留めておくのが、ギリギリのギリ健全じゃないかと。

ということで足裏刺激されると気持ち良くなっちゃう人のための靴です。そこを十分理解した上で検討してください。

歩いた感触がダイレクト!まるで町中がジャングル

歩いた感触はコンクリートのザラザラとした感触から継ぎ目まで、踏んだものの感触がダイレクト!

小石を急に踏み抜いたら普通に痛い。普通の靴みたいにカカトから着地しようものなら衝撃が膝まで走る。コンクリートから熱が伝わり、エスカレーターのギザギザ溝が足を擽り、点字ブロックがゴツゴツと街中がまるでジャングル。

ベアフットシューズに慣れてきたとか思っていた俺に容赦のない攻めだ。ベアフットシューズを初めて履いた時の感動が蘇るほどの高刺激。

ランニング向けにクッションがありますと自称していたビブラムファイブフィンガーV-Ranや同社アウトドア用のプライマストレイルは、一応保護能力あったんだと思わせてくれる。かなりの高刺激。靴底4mm厚で柔らかい素材は強烈だ。

足の指を使って歩けるというか使わざるを得ない

足先は広く取られているため爪先の動きが自由自在。足先が窄まって靴底に厚みのある一般的な靴と違って、足指を使って歩くことが出来る。というよりも足指を使わざるを得ないと言うべきか。

初めのうちは、使っていない筋肉が刺激されて痛くなると思う。それを乗り越えると、自然と足指が鍛えられる。

俺はベアフットシューズを履き始めてから、足指の間が広がって指がやたらと動くようになった。小指まで使って踏ん張れるようになり、片足でバランスを取りやすくなった気がしないでもない。

ゴム面積が広いためグリップが強力!(※)

平らなラバーソールはコンクリート、店舗のフロアなど乾いた平らな面ではグリップする。靴底全面にゴムが付いていて、接地面積が多いため縦横どの方向にもズレが一切発生しない。

走ってもトラクションが逃げず疲れにくいし、ソール材が潰れることによるラグやブレが一切ないためウエイトトレーニングにも持ってこいだ。

(※)ただし汚れた面に滅茶苦茶弱い

一方雨や泥など汚れた面には滅茶苦茶弱い。冗談抜きで滅茶苦茶弱い。

溝が少ないため掻き出せずズルズルと滑りもう最悪。それと砂ぼこりなどでゴム表面が汚れてしまっても悲惨。

平らでキレイな面特化なアウトソールとなっている。足の感触に近いフラットさを求めたが故に生じた汎用性の低さと言ったところか。

普段履き・街歩き用途に選ぶのが無難

どのような用途で購入するべきか思ったことをまとめる。

まず足裏感覚のベアフットシューズが欲しいというのが大前提。そこを勘違いすると歩きにくく、ちょっとしたモノを踏んだだけで足裏が痛い拷問器具。

この靴の用途として外せないのが「普段履き・街歩き」。次点「人目があるところでのウォーキング」だ。見た目を気に入った上で普段履きしたり、ベアフットシューズとパッと見て分かりにくいところに価値を見出さないと、値段の高い靴でしかない。

「ウエイトトレーニング」や「ランニング」にも向いてはいるのだけれど、それらの用途だけで使うのであれば、それに特化したモノやより安価なモノの方がいいだろう。

向いていないのはハイキングやキャンプとか整地されていない道を歩くアウトドア系。濡れた面や土・泥・芝・砂など緩いところでグリップが弱すぎる。その辺の用途で検討しているなら別をあたるべきだ。

俺はとても気に入ったが全くオススメはしない

以上。
全くオススメはしない。人にオススメするもんじゃない。各々自ら目覚め辿り着くべきものだ。

ビボベアフット プライマスライト3.5は、街中で日々さり気なく足裏を刺激したい変じ…ちょっと風変わりな趣向を持つ人のための靴である。

俺は気に入った。大好き。痛いのが気持ちいいの。Mなんだと思う。

販売店舗が少ないのが難点。

メレル・ニューバランスは入手しやすくビボベアフットと比べるとお安め。

記事中にも書いたが、街歩きで足を鍛えるならアルトラエスカランテあたりが無難かつ安全かと。

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