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時計

カシオークをメタルパーツでカスタムする[GA-2100 ロイヤルオーク風]

CASIO G-SHOCK「GA-2100」シリーズは、そのデザインが高級時計「オーデマピゲ ロイヤルオーク」に似ていたため「カシオーク」という愛称が付いている。

そして「カシオーク」と呼ばれている現状をアフターパーツ業界が放っておくわけなく、「GA-2100」シリーズには「ロイヤルオーク」により近づけるためのメタルパーツが数多く流通しているのだ。

その著作権ガン無視した見た目は、カシオとオーデマピゲに対して冒涜的。だから大っぴらに公言するようなアイテムじゃないかもしれないけれど、つい買っちゃった。

カシオークメタルパーツ購入方法

まずは、カシオークメタルパーツ購入方法から。
「カシオーク メタル」とか「ga-2100 メタルパーツ」とかググってやると「Amazon」や「楽天市場」で販売されている物が出てくるのだけれど、こういったグレーゾーンの怪しいパーツを購入する時は更に良い方法がある。「AliExpress(アリエクスプレス)」で購入するのだ。

「AliExpress」は中国の巨大企業アリババグループが運営するネットショッピングサイト。中国と香港の出品者が多く、真っ当な商品から聞いたことない怪しい家電、著作権ガン無視の商品などなどが売買されている混沌の市場。とにかく品揃えが豊富で、安価な商品が多いことが特徴。「Amazon」でよくある胡散臭い謎メーカー家電の出先は大体ここ。

「中国のショッピングサイトなんて怪しい! Amazonや楽天市場に出品されているから、それでいいじゃないか!」と思うかもしれないけれど、Ali以外だと大体中国から仕入れたものを第三者が転売しているから割高なんだ。2倍ぐらいの価格でボッタくられているから、情弱になりたくなければ直仕入れするのが吉。安心が買えるから2倍のお金ぐらい惜しくないってなら止めはしない。

「Aliexpress」商品検索欄に「Casioak」とか「ga2100」と入力すると沢山のカスタムパーツが出てくるから、お好みのものを購入すると良い。俺は、「Casioak g-shock ga2100 Metal Case Bezel Strap Mod for GA2110 Band silver Steel Bracelet V3 SKXMOD」というのを購入してみた。物凄く名前長い。

「Aliexpress 購入方法」でググると、親切なブログが購入方法や注意点をレクチャーしてくれているので参考にして欲しい。なんやかんやアリババという巨大企業が運営しているゆえ、ある程度の信頼性はある。そこそこ信頼出来る。そこそこね…。

Casioak g-shock ga2100 Metal Case の詳細

カシオークメタルパーツ詳細

幅:44mm
素材:ステンレス 316L
塗装:PVDコーティング
値段:US $85.00 =¥8,838(俺の購入時)

今回購入したのはゴリゴリ「オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク」を意識したデザインのメタルパーツ。大手時計企業がこんな物リリースしたら、大衆とオーデマピゲに処刑されるレベルだ。(追記:流石に怒られたのか、自主規制したのか、最新版はビスなしデザインになった模様。)

シルバー、ゴールド、ブラックそしてそれぞれのコンビカラーなど随分と種類豊富だ。更に「ロイヤルオークオフショア」を意識したラバーバンドも展開している。

俺は金属バンドのオールブラックカラーをチョイスした。
お値段は、US $85.00 (¥8,838)安くはないなぁという感じ。
商品は注文してから約一ヶ月で到着。クソ遅い&上画像の配達追跡記録は更新されない。いつものAliexpress。業者にもよるが、基本ドクソ遅いから1~2ヶ月覚悟で辛抱強く待つことだ。

素材はステンレス 316L。安価な時計や一般的なものに採用されるステンレス材が「304」。それより耐蝕性があり良いステンレスがこの「316L」。「316L」ステンレスは高級時計にも使用される上物。これ以上となるとロレックスが採用している「904L」となる。

そしてそのバンドは、PVDコーティングで着色されている。PVDはメッキの種類なのだが、一般的なメッキと比べて薄く硬い膜を張れ丈夫なのだ。ステンレス材とコーティング方法ともにいっちょ前。

怪しい中華製品だから情報を鵜呑みにするのは危険だが、本当なら素晴らしいことだ。良すぎてあんまり信用出来ないというかしていない。サンプルの写真も立派だけれど、信用はしていない。それぐらいの心構えで行かないと、中国製品は心が持たなくなる。

Casioak g-shock ga2100 Metal Case 開封/付属品

バババン☆中国から届いた怪しい黒い箱!!の登場だ。厚紙製で一切文字なしのシンプルな箱。

意外に立派でビックリ。ダンボールにプチプチ程度の簡素な箱を想像していた。中身引き出すのキッツイな!ってくらいミチミチに詰まっているから製品が運搬途中で損傷することはないだろう。

中身は意外なことに、付属品沢山である(詳細は下記)。
取り付けの際に実運用するかどうかは、一旦置いておくけれど付属品沢山なのは、視覚的に嬉しい。

付属品一覧

メタルケース
メタルバンド
ケース固定マイナスビス ×5 (1個予備)
バンド固定マイナスピン ×8 (銀×4 黒×4)
ピン抜き棒
コマはずし
プラスドライバー刃先1.5mm軸40mm
マイナスドライバー刃先1.5mm軸30mm
マイナスドライバー刃先1.5mm×軸40mm
マイナスドライバー刃先2.0mm軸40mm

Casioak g-shock ga2100 Metal Case の取り付け方

メタルケースの取付け方だが、とりあえず時計本体だけにする必要がある。まず上記画像のようにバンドを取り外す。

「GA-2100」シリーズのバンド取外しは、クイックリリースピンだから簡単。赤い丸で囲った窪み部分にレバーがあるから、細い棒を突っ込んで横へ引く。俺はマイナスドライバーでやった。マイナスドライバーだと傷付くから、出来ればプラスチックとか木が望ましい。

お次はケース側面のプラスネジ4箇所を取り外す。小さいしあんまりない形のビスだから無くさないように保管すること。取り外しには1.5mmのプラスドライバーが必要となる。

ここで付属品のプラスドライバーの登場であるが、案の定品質が悪い。別のドライバーを持っているのであれば、それを使用することを強く推奨する。使えないことはないが、慎重に使わないとネジ穴駄目にする工作精度だ。工具は極端に安いやつマジで駄目。

四隅のネジを取り外し終えたら、後はボタン付近を浮かしながら取り外す。結構硬ったい。指でやると爪痛める可能性大だから、なんか薄いプラスチックが欲しいところ。

上記画像が取り外し状態。カーボンボディカッコいい!!むき出しもいいね!

いよいよメタルケースの取り付け。
まず時計本体にメタルケースを嵌め込み四箇所ネジを取り付ける。

元々のプラスネジも使用可能であるが、専用のマイナスネジが付属しているのでそれを使用した方がいい。マイナスの方がベゼル部との統一性が出るからだ。ただしネジの工作精度は低め。

1.5mmマイナスドライバーが必要。これも付属品にも入っているが、品質は微妙なので出来れば別途用意して欲しい。

ケースとバンドを連結する。付属品の長いマイナスピンを使う。銀と黒が各4本付属しており4本使用する。つまり同じ色の予備はないので注意。

マイナスドライバー「1.2mm」を使用する。付属品にはない。なんでやねん。というわけで付属品には入っていないので別途ご用意下さい。

作業はシンプルだが、この取り付けにおける最大の難所。付属ビスがクソでストロークが短いのか上手くハマりづらいし、よくトルクを掛けてやらないとネジ山が舐める予感しかしない。潤滑剤があれば塗布すると良いだろう。

最後にバンド調整を行う。ケース本体の厚さもあるためケース連結状態での調整を俺はオススメする。

ピンにはマイナスのような溝が入っているが、マイナスドライバーは使用しないので注意。俺は間違えて1.0mmドライバー突っ込んだ。コイツは割りピンだから押すだけで抜ける。押す向きは上記画像逆方向のピンに溝が入っていない方。

付属してきたコマ外しなりピン抜きなりで、グリグリと押し付けてやるとピンが抜ける。付ける時はシンプルにピンを突っ込んでやれば入る。逆から入れないように注意。

バンド長さは人差し指が入るくらいの長さにするのが一般的だが、そこらへんは各人お好みで。調整コマの数が上下で合わない場合には、6時位置の方を少なめに調整するのがオススメ。

Casioak g-shock ga2100 Metal Case 外観

無事に装着し終えたところで、レッツ外観チェック!

潜水用ヘルメットの窓部から発想を得たという、八角形にビスが止められたベゼル。本物のロイヤルオークは、この形状に防水性を高めるという合理的な理由があったりするのだがコレは勿論関係ない。ビスのカラーは黒、シルバービスバージョンもある。

サテン(マット)とポリッシュ(光沢)が使い分けられており関心する出来。サテン仕上げのヘアラインも結構綺麗に入っているし、ボタン部分のチリもピッタリで使用に支障はない。

ただロイヤルオーク本家の持つシャープで、手が切れてしまいそうなくらい立ったエッジではない。まぁ値段的にそこを求めるのは酷だろう。

ケースカバーとブレスレットの繋ぎ目も完全に丸パクリ。この形状ケースとブレスレットの繋ぎ部分の傾斜が自然。ナイス構造。

ブレスレット部分。形状はどうみてもロイヤルオークのそれ。

文字盤からバックルにかけて細身になって、コマサイズは一つが小さく柔軟に形状変化するから腕馴染みが非常に良い。デザインと使い勝手を両立した驚異の形状だ。

本物同様コマの角が落とされて面取りされているし、ヘアラインとポリッシュと使い分けている。ここをしっかりとやってくるのは意外。お仕事細かい。

バックルの形状も勿論丸パクリ。「AP」のロゴは流石にない。サテン仕上げにはなっているけれど、形状が雑だしボタンのクリック感が薄い。少し気を抜いたかな。

ただし値段とサテン仕上げになっていることを考えると、上々ではある。

持った状態でもブレスレットのたわみはそこまでない。剛性もそこそこ。安い作りだと、たわんで金属音がチャカチャカ煩い。

お値段が¥9,000付近とそこそこだし、品質によってはボロクソに貶してやろうと思っていたのに、スゲェな中華製品という感想しかでない。とんでもないゴミが出てくる可能性も考慮していたのだけれど、しっかりと細かいお仕事している。特にブレスレットの作りは驚いた。サテンポリッシュの使い分けを再現してくるとは…。

ただ形は完全にロイヤルオークのそれに近いのだけれど、まあ別物だよねって分かるレベル。それは文字盤がG-SHOCKそのままなこともあるけれど、ロイヤルオークのオーラはやはりケースエッジの立ちだったり細かい最高技術が積み重なった結果。形だけそれっぽくてもやっぱり違う。

Casioak g-shock ga2100 Metal Case 重量

  • オリジナル状態で「52」g
  • オリジナルケースバンドが「19」g
  • 時計本体が「33」g
  • メタルケースバンドが「124」g
  • 取り付け時(コマ全部)「157」g

当然重量アップ。オリジナル状態約3つ分の重量だ!驚異の105g増量!!軽量を謳っていた「GA-2100」は死んだ。

俺の腕のサイズだと140gまで下がった。コマ重い。ただこのメタルケース重量はあるのだけれど、意外と腕馴染みが良い。

まとめ [よく考えて購入したほうが良い]

9,000円というコストであることを考えると凄まじい完成度のバンドだ。問題点を上げるならば本体のクオリティは良いと思うが、取り付けビスがクソ。剛性不足&着色すぐ剥がれる。そして当たり前なのだけれど、「オーデマピゲ ロイヤルオーク」のような完成度はない。あちらは250万円前後の超高級時計だ。比較する事自体間違いなレベル。仕方ない。

ただ少し時間が経ち、頭が冷えてきた段階で思ったことがある。
この時計何よ?

時計本体は完全に「G-SHOCK」なわけだけれど、「ロイヤルオーク」をガッツリパクったケースがそうはさせてくれない。コイツは「G-SHOCK」でも「ロイヤルオーク」でもない謎の物体でしかないという事実に気がついた。

「ロイヤルオーク」を模したジョークアイテムをどこに身に着けていくか考えたら、すごく困る。元々のスポーツユースは不可だし、公の場は論外。どうすんのコレ?

フルメタルパーツ自体は男心くすぐるナイスアイテムだから、上記のような「G-SHOCK」リスペクトが入っているデザインにしておくべきだったかなぁと今は思う。

とはいえメタルパーツの完成度自体はコストを考えると凄まじいものがあるし、「カシオーク」を知っている人にとっては、ニヤリと出来る面白さはあるかもしれない。パーツを装着した後のビジョンを具体的に見据えて購入することをオススメする。

俺は元の状態に戻した。

Amazonでも売ってる。高いからアリエクスプレスで購入するのがオススメであるが、到着は尋常じゃなく遅い。それを踏まえるとAmazon購入もありか?

工具は最低でも「アネックス」「ベッセル」あたりを推奨したい。

記事の写真ではピン外しに付属品使ったけれど、そのあとズルした。この手の道具使いました。作業効率=道具の性能。

2022.8月遂に登場!純正フルメタル!!大分お値段するけれどコレでいいと思う。

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