メインスマートフォンとして「Google Pixel 6」を使用して3ヶ月が経過。この記事を書いている今日もゴリゴリ使用しているその端末の評価を改めてする。
あらかじめ結論書いておくけれど、初回記事では『スペックでドヤ顔出来ない事、外装に癖がある事に問題を感じなければアリ。』という感じでまとめさせてもらったPixel 6だが、シックリ来なかったので売ります。その理由は記事にて。
初回レビューは以下
Google Pixel 6 詳細
- 6.4インチ / FHD+ / 90Hz/ AMOLEDディスプレイ
- 独自チップセット Google Tensor(テンソル)
- ストレージ 128GB or 256GB/ RAM 8GB
- ツインカメラ(広角50MP+超広角12MP)
- バッテリー4614mAh / 急速充電21W
- デュアルスピーカー(モノラル)
- おサイフケータイ/ 防水防塵IP68 / 無接点充電
- 価格:128GB ¥74,800 / 256GB ¥85,800
まずはPixel 6 の簡単な概要から。詳しい詳細は「公式Web」で確認して欲しい。
最大の特徴はGoogle初自社製チップ「Google Tensor(テンソル)」を搭載したことだ。力の入れたカメラに手厚いサポート。そして付加価値沢山な上に日本市場に合わせておサイフケータイも搭載しているので隙がない。
値段は¥74,800(128GB)スタート。他社製ハイエンドと違って10万円以下に収まっており少し購入しやすいのも嬉しいポイントだ。
Google Pixel 6 のイイところ
¥74,800~としては上々なチップセット
Pixel6では初のGoogle自社製チップ「Google Tensor(テンソル)」を搭載しているのだけれど…
ベンチマークアプリAntutuのスコアは「673894」を記録。
ハイスペック端末の積んでいる「Snapdragon 888 5G」やiPhone 13(¥98,800)よりは劣っているのだけれども、日常ユースでモタツキを感じることはなかったし、動画やゲームでも不満を感じたことはない。2022年現在このスペックで困るユーザーはなかなかいないのではないだろうか。
ただHD動画視聴や撮影、ゲームなどチョット重い処理をするとあっという間に発熱するのは気になった。強制終了するレベルではないが、少し重い処理をするとチップセット入っている場所であろう部分が温もりを放つのは気持ちがいいもんではない。
「Google Tensor」は発熱についてはチョイ気になったものの、性能は定価¥74,800~の端末としては上々であった。
バッテリー持ちはイイ感じ
Pixel 6のバッテリー容量は「4,614mAh」と端末サイズからすると特別大きくも小さくもない標準的容量なのだけれども、バッテリー持ちは非常にイイと感じている。
俺は平日仕事の休憩中に少しスマホイジって、通話して、家に帰ってからはパソコンメインという生活スタイルだが、月曜日充電したら金曜日まで充電いらない。使用していない時セルスタンバイ状態の消費量が見事だ。軽度の使用だとマジ減らねぇ。
ゲーム、動画を使用してもFHD+90Hzディスプレイにしては減らない。ソフトが仕上がっていないスマホでは目に見えてゴリゴリ減っていくものもあるけれどコイツは優秀。上手いこと制御していると思う。
カメラの性能は文句なし
- Pixel 6 リアカメラ
- 広角レンズ:5,000万画素(Samsung ISOCELL GN1)
- 超広角レンズ:1,200万画素(SONY IMX386)
やたらと出っ張っているPixel6はデュアルカメラ。俺があんまりカメラに興味ないのもあって、全く不満一切がない。手ブレ補正、オートモードともに十分だし色味も自然。
興味のない俺でも感心するのは、前モデルPixel 5比1.5倍の光量を取り込めると紹介されているイメージセンサー。大したもんでほぼ真っ暗闇どこに光源あるんだよって場所でも割と撮影できるから恐ろしい。
超光学ズームレンズを搭載していない故にズーム性能はあまり高くはないが、そこに不満がなければ中々のものだ。
付加価値沢山で使いやすい。
- 写真加工
- 無接点充電
- 文字起こし機能
- 防水防塵:IP68
- おサイフケータイ
- バッテリーシェア機能
- 3年OSアップデート
- 5年間のセキュリティアップデート
この端末のいいところは、付加価値盛り沢山であることだ。
防水防塵、おサイフ、無接点充電のような多くの人が望む機能ももちろん搭載しているし、使用者がいるかも怪しいバッテリーシェア機能(Qi対応端末を逆充電する機能)まで対応している。
AndroidOS開発元であるからOSアップデートは最速だし「最低3年間のOS アップデートと5年間のセキュリティアップデート」と長期に渡ってソフトウェアアップデートが約束されているのも強い(サムスンよりは劣るが…)。
総合的に見てスペックは悪くない
前モデルのPixel 5は、偶に「パワー不足だなって思ったり、動作に滑らかさがもう少しあればなぁ」という場面があったけれど、Pixel 6はそういったパワーに対する不満はなかった。ハイエンドチップセットには及ばないけれど「Google Tensor」は中々悪くない性能をしている。
…というわけで上記の評価については、以前レビューした時と3ヶ月たった今も全く変わっていない。前記事のコピペ祭りみたいになってしまったが、変わってないもんは仕方がない。¥74,800~から購入できる端末としては、性能も十分だと思うし、付加価値やサポートも手厚いと隙がない。
だけれど俺は売る。その理由は以下。
Google Pixel 6 の今ひとつな部分
調整不足。不具合多すぎ
- Google Pixel6 不具合一覧(一部)
- 勝手に通話される
- 通信・通話接続不良
- 指紋認証の精度が悪い
- 表示が荒れる、揺れる
- システムの強制終了
- フリーズ・スリープ復帰しない
- 電源ボタン操作時の画面ちらつき
- Googleアシスタントが勝手に起動する
- バッテリーがなくなると指紋認証が使えなくなる
自社製チップ「Google Tensor」を搭載した影響か、ソフトウェアの調整が非常に甘い。スーパー不具合祭りでクレームだらけだったりする。Pixel Phoneヘルプコミュニティとか覗くと色々分かるので気になったら公式へ『Pixel Phoneヘルプ』
毎月大規模な修正アップデートが入っている故にだいぶ解決されたが、これまでに上記のような不具合が発生した。全部がPixel6原因じゃなくてユーザー側にも原因がある場合もあると思うが、これだけ数撃ちゃ当たる。俺は電波受信状態なのに電話ができなくなったり、再起動しないとGPSキャッチしないような事態に襲われた。
現在はアップデートで解決済みらしいけれど、「勝手に通話される」「バッテリーがなくなると指紋認証が使えなくなる」辺りは結構多発したみたいだし、笑えないレベルにクソな不具合だ。
ただこの辺は、4月までにはまぁ…多分なんとかなるだろう。多分。安定化まで少々かかりそうなのが欠点の一つ。
指紋認証センサーが微妙
各所で話題になってしまっているけれど、Pixel 6のディスプレイ埋込式の光学式指紋認証センサーは微妙だ。一度アップデート入ったのだけれど、それでも滅茶苦茶微妙。
何がいけないって認証速度と精度どちらも"微妙"に悪いんだ。そう"微妙"。すごい致命的ではないのだが、速度はなんかワンテンポ遅いし、精度も10回に1回ぐらいミスる。液晶保護フィルムを貼るとその微妙な精度も更に落ちるから面倒臭い。
致命的じゃない故使えるのだけれど、別スマホで認証すると速いなって思ってしまう辺りやっぱりアカン。起動するたび地味にストレス。
Pixel 6 は"無駄"に重い
以前のレビュー記事で『外装に癖がある事に問題を感じなければアリ』というまとめをしたが、全くその通りだった。毎日使用する中で、俺は外装の癖に問題を感じてしまった。
Pixel 6のサイズ「6.4インチ」重量「208g」コレが超微妙。
「6.4インチ」であるのは良いし、「208g」という重量も昨今スマホとして特別重量級であるというわけでもないのだけれど、両方揃うと駄目だわ。片手で持つことは出来るが、微妙に重いせいで両手で持ちたいそんな微妙な塩梅にある。
両手操作するならもっと端末デカイほうがイイし、片手操作するなら軽くか小さくあるべき。サイズ「6.4インチ」重量「208g」は思った以上にバランスが悪かった。何というか絶妙に使いにくい。
そもそもこの端末なんでこんなに重いの?意味不明「カメラスペック上でバッテリー容量大きくて6.7インチのPixel 6 Proが210gなのにどういうことなんだよ!」というのを改めて発言させてもらう。
6.5インチオーバーだったり、バッテリーデカかったり、ボディ材にセラミックとか使って外装拘ってんなら200g超えるのも分かんだけれど、Pixel 6の諸元で200gオーバーは可笑しい。重さに理由がない"無駄"に重い。
Pixel 6 はシックリ来なかったので売る
値段に対して性能は良かったし、不具合はいずれ治るだろうから気にしていない。だが指紋認証の微妙なトロさとサイズ重量がどうにもシックリこないのでPixel 6は手放すことに決めた。起動のたび違和感あるのが嫌だし、重いのは分かっていたのだけれど想像以上に不快。重くても仕方がないと思えるメリットを感じないのも精神的にイヤだ。
俺は手放すがソフトウェアの不具合も次第に安定してくるだろうし、今でもオススメのスマートフォンではある。¥74,800から購入出来る商品としては色々揃っているし性能も十分だ。
『外装に癖がある事に問題を感じなければアリ。』
追記:売却2ヶ月後auで安く入手出来たため、再びPixel6ユーザーになった。