光美容器(脱毛器)を買った。今まで興味なかった商品なのだけれど、ふと掃除機のダストパックを見てみると衣類や寝具から出るホコリと"足の毛"が多いと思ったのだ。
ゴミを見つめているうちにイライラしてきたのだ。そもそも足に毛が生えて意味あるのかと。ついでに腕も脇も別に要らないし、指や尻に生えているやつなんて無駄に清潔感落としているだけだと。
そこで完全に衝動で購入したのが光美容器「ブラウン シルクエキスパート Pro5 PL-5117」。実用レビュー中心に紹介する。なお気持ち悪すぎるので、毛の写真は省略した。
[結論] 光美容器・脱毛器(ブラウン シルクエキスパート)は効果あるの?
俺は効果あった
一番欲しいのは結論だろうし今回のレビューは長くなるので、最初に述べさせてもらう。個人差はあるだろうから保証は出来ないが、俺は光美容器「ブラウン シルクエキスパート Pro5」を使用して効果あった。
お陰様で剛毛ゴリラとまではいかんけれど、日本人男性の平均より体毛が多く濃かった俺もツルツルだ。腕足はもちろん、脇や陰部周辺、最早生えている意味のわからん指や尻までバッチリ。
ブラウン シルクエキスパート Pro5など光美容器は、毛で悩んでいるなら取り敢えず買っておくべき商品だ。
家庭用では永久脱毛出来ないって聞いたが?
家庭用脱毛器(美容器)だと永久脱毛出来ないって、ゴ○ラクリニック初め各エステや皮膚科が言っているゾ!っていう点について少し触れておきたい。
まずそもそも永久脱毛の定義なんだけれど…
- 永久脱毛の定義
- FDA(アメリカ食品医薬品局):一定の脱毛施術を行った後に再発毛する本数が、長期間において減少し、その状態が長期間に渡って維持されること
- AEA(米国電気脱毛協会):最終脱毛をしてから1ヶ月後の毛の再生率が20%以下であれば永久脱毛と認める
こんな感じだ。確かにこれを前提にすると家庭用だと全然駄目。俺は翌日9割以上生えてきた。だから一応医療用の定義に合わせると家庭用美容器による永久脱毛は確かに無理。ゴ○ラクリニックは正しい。
一般的にイメージする永久脱毛はそもそも無理
だからと言って「家庭用だと永久脱毛出来ないからクリニック行かなきゃ!」って発想になる必要はない。確かに家庭用脱毛器では永久脱毛は無理なのだけれども、永久脱毛は永久に毛が生えないって意味じゃなくて、施術一回での効果指標でしかないのだ。
そもそも我々のイメージする理想の「死ぬまで生えない脱毛」は、家庭用だろうが医療用だろうが残念ながら無理。クリニックや皮膚科なども含め世にある脱毛は現状「毛が伸びるのを遅くする、生えにくくする」までしか出来ない。
家庭用でも最終的には毛の抑制効果は期待できる
つまり家庭用光美容器で「医療脱毛定義の永久脱毛は不可能」だが、最終目標である「毛が伸びるのを遅くする、生えにくくする」というのは十分期待出来るのだ。
「永久脱毛」という単語から連想するイメージに騙されないで欲しい。無論医療用の方が強力であるため確実ではあるが、取り敢えず家庭用光美容器を試すことを俺はオススメする。クリニック通いの手間も省けるし、何よりお金が掛からない。
ブラウン 光美容器 シルクエキスパート Pro5 (PL-5117)について
軽く俺の購入した「ブラウン シルクエキスパート Pro5」について紹介しよう。ちなみに「ブラウン 脱毛器」での検索が多いようだが、正しくは「光美容器」である。
この商品は美容器で最も一般的な強力な光で毛に熱を与えて、毛の成分を分解する「IPL方式光美容器」。光美容器競合他社の有名ドコロは「フィリップス」「パナソニック」「エムロック ケノン」辺り。海外販売実績と値段を総合的に見て今回はブラウンを選択してみた。そう俺たちメンズにとって電動髭剃りのイメージが強いブラウンであるが、光美容器も世界シェアナンバーワンだったりする。
なお2022年マイナーチェンジしてシルクエキスパート Pro5「PL-52〇〇」「PL-53〇〇」がリリースされているが、付属収納ポーチ以外ビックリするほど変わってないので安ければ「PL-51〇〇」系を購入したほうがいい。
シルクエキスパート Pro5 (PL-5117) 外観
本体はシャンパンゴールドとホワイトのカラー。
使っている素材がプラスチックだから高級感とかは皆無だが、マットとグレアのメリハリが効いていて上手いデザインだと思う。単色塗装であまりやる気の感じられないパナソニックくんにも見習って欲しいところだ。
なおパッケージや購入サイトサンプル写真では誤魔化しているけれど、有線だしACアダプターは233gととんでもなくゴツいしダサいし重い。照射パワーが必要だろうから許してやって下さい。
使用時にこの重量が負担になることはないので安心して欲しい。
グレーでまあまあ見た目おしゃれな布製ケースと毛剃用にジレットのやたらとガーリーな見た目のカミソリがついているは嬉しい。
照射速度が早く、照射面積も広い
照射部分。ココを肌に押し当てて使用する。
この機種の素晴らしいのは、標準ヘッドサイズが3.0cmと広く照射間隔最速0.5秒であることだ。まあ実際フルパワーだと照射間隔1秒ぐらいと落ちるのだけれど、早いのは超重要。使った今だからこそ強調したい。体の面積を考えると早いに越したことないのだ。
パワー自動調整機能が楽
この機種はパワー自動調整機能が備わっている。(10段階)
これで部分ごとに最適なパワー調整をしてくれるので、パワーを意識せずにガシガシ照射出来るのが魅力。一方で痛いの耐えるから最大火力で行きたいって人にはイマイチ。
なおセンサー部分にマスキングテープ等半透明のものを貼り付けたら常に最大パワーで行ける。勿論公式NG。
PL-5117は部分用アタッチメント付属
照射部分は付け替え可能で、このモデルには「部分用アタッチメント1.5cm」照射範囲の少ないコンパクトヘッドが付いてくる。だが必須ではなかった。細かいところやりやすくはあるのだが、頑張れば通常アタッチメントでも行けるし、微妙に付け替えるの面倒臭い。
だからお安いアタッチメント付属していない「PL-5014」の購入を推奨したい。アタッチメントは実際使って必要だったら別途追加購入したほうがいいと思う。失敗。
シルクエキスパート Pro5 実用レビュー(メンズ視点)
光美容器の簡単な使い方解説
光美容器の使い方については「毛を剃る」→「患部を冷やす」→「光美容器を照射」→「肌を保湿する」という流れが基本。
だから光美容器本体以外にも…
- 毛を処理するための「除毛グッズ」
- 患部を冷やす「保冷剤」
- 照射時目を光から保護する「ゴーグル」
- 肌を保湿する「化粧水・乳液」
が欲しい。
なお注意してほしいのは、目を保護するためのゴーグル。光を抑えるためのサングラスではなくて、溶接マスクの如く光を遮断するためのゴーグルが望ましい。まあサングラスでもなんとかなるのだけれど、コレのために購入するならゴーグルの方がいい。
最初の数回が超辛い
除毛が辛い
光美容器を使用する際は、最初に毛を剃っておく必要がある。日々毛の手入れをしているレディの皆様は問題はないかもしないが、俺のように体毛の類を放置し続けたメンズは除毛作業が超辛い。
何がヤベェって面積がスゲェ。作業自体に慣れていないのもヤバい。全身除毛クリームマンになるのもダルいし、それを落とす作業も面倒極まりない。除毛クリーム買えば余裕じゃんとか想定していた俺を絞め殺してやりたい。
光美容器の返品という文字が頭に浮かんだレベルなので、慣れていない人は覚悟をして欲しい。超ダルい。
普通に痛くて辛い(場所による)
除毛し冷やした肌に光美容器を押し当て照射。するとパチッと輪ゴムを軽く弾いた程度の微かな痛みを感じる。最初は「おぉ全然痛くないじゃないか!」と感心したもんだが、連続照射していくと耐えられないほどではないけれど普通に痛い。
俺の体毛が濃いめかつ面積多めであったことも一因ではあるとは思うが、フトモモとか超辛かった。僅かな痛みでも繰り返すと中々なもんだ。己の手で痛みを与える作業は、あまり気持ちいいもんではない。Mでない限り。
効果がなくて辛い(最初の数回)
全身クリームに塗れてバチバチ痛みに悶て翌日には元気な同じ太さであろう体毛が生えてきた。マジでテンション下がる。
前日数時間かけて何やってたんだか訳わからん。手、足、脇などなど全身にニョキニョキ同じ面積生えてきたね。光美容器をメルカリで売ろうかと考えた。
生えてきた毛が痒くて辛い
一番辛いのはコレ。新しく生えてきた毛は短くて衣類と引っかかるのだけれど、コレが超痒くてヤバい。一気に全身やったから全身痒くて堪らん。俺は電動髭剃りで全身を剃ることにした。作業に時間かかる&半日しか持たないと地獄。光美容器をヤフオクで売ろうかと考えた。
最初の数回は、マジ効果なくて悲しくなるし痒くて死にたくなる。
徐々に効果が現れる
効果が出るのは3回目ぐらいから
毛を剃るのが面倒で、光を当てるとソコソコ痛いし、全身むず痒いと地獄のような日々に耐えて明確に効果が出始めたのは3回目だった。ポツポツと毛が生えてきてないところが目立ち始め、生えてきた毛も指で摘めばポロリと取れるようになってきたのだ。効果を感じるまで公式が4週間としているのは中々正確かもしれない。
そこからはもうトントン拍子。事前準備で剃る量は減って楽だし、毛が減ったから痛みも薄くなり、痒みはなくなる。6回目の照射で大凡壊滅させることに成功した。
シブトイところはある
6回の照射で大凡減らすことに成功したのだけれど、幾つかシブトイところはあった。俺の場合主に「脇」「二の腕」「膝」。
特に膝は最強だった。別に目立たなかったからいいんだけれど、コイツを壊滅させるのには2ヶ月を要した。
3ヶ月でポツポツ生えてきた
毛の生えたり抜けたりするサイクルを「毛周期(もうしゅうき)」というらしい。そのサイクルが部位ごとに少々違いがあるものの2~3ヶ月とされているだけあって、脱毛完了後3ヶ月でポツポツ生えてきた。正確すぎてビビる。
…とはいえ一気に全部生えてくるわけではないので、生えてきた部分をチョイと剃って、光美容器を当てる。それだけで済むので初回より遥かに楽。5分あれば終わる。
6ヶ月で毛穴の塞がってきたところも増える
6ヶ月が経過。サイクルに合わせて生えてくるのだけれど、3ヶ月前より減っているし、明らかに毛も細くなっている。しかも一部毛穴も塞がってきた。ようやく要らない子であるということに気がついてくれた模様。
最近は週末に生えているところないか簡単にチェックして、あったら部分的に照射するだけと滅茶苦茶楽。体毛濃い目の俺はいなくなった。
ブラウン シルク・エキスパート の欠点
18歳未満や妊娠中は使用不可
ブラウン シルク・エキスパートには欠点があって「18歳未満」及び「妊娠中」は使用できない。主な理由としては、本来生えるべきものを抑えるからホルモンバランスを崩す恐れがあることと、強力な光でダメージを与える恐れがあるからだ。やはり肌が弱く成長過程の若年層や胎児のいる妊婦さんは、NGとせざるを得ないのだろう。万が一があると痛いからね。
なお超大手であるブラウン、パナソニック、フィリップスはNGだが、親の責任のもと18歳未満への使用OKというメーカーもある。「エムロック ケノン」「YAMAN レイボーテ」がソレだ(おそらく訴訟が少ない日本専売だから)。
毛の悩みを抱えやすい年齢層に使えないのは、この商品の弱点だと思う。
最大の欠点 -メンズはヒゲ、陰部への使用NG-
俺たちメンズにとっての最大のデメリットは、ヒゲに使用してはいけないことだ。陰部に使用してもいけない。メンズは「手足と胴体」への使用に限られているのだ。
だが俺は使った。恐らくNGにした理由が…
- 毛が濃いため刺激が強くなる
- 効果が保証できないから
の2点主にクレーム対策をメインとしている気がするからだ。そして競合他社ではOKなところも多いし大丈夫だろうと。
勿論このサイトを見た人も公式NGを理解した上で、顔に跡が残ろうが自己責任で宜しく。公式が駄目って言ってんだからやらないのが正解。
なお女性は顔もVIOもOKだから安心して欲しい。
陰部(VIO)
陰部は少し減らす程度に留めたが、すぐに効果が現れた。尻の割れ目の間までスッキリだ。
問題は照射中の格好がお恥ずかしくて人に見られたら死にたくなるレベルなのと、今まで取り扱ってきたどの部位よりも痛いことだけ。パワー1でも尻の割れ目とか所謂Oラインはメッチャ痛い。
髭
痛い。陰部ほどじゃないけれど濃い毛に照射するため痛い。
このレビュー記事を投稿するまで、日数を要したのはコイツの検証のためだったりする。結局6ヶ月照射して頬と口上の毛が少し減った程度。マダラになってヤバい感じになっただけだ。クソッタレ。
俺の髭がお高めの電気シェーバーで剃っても残りまくる濃いめであるのも原因かもしれんが、髭への効果は薄かった。医療脱毛でも1年通いを推奨するところが沢山あるだけあるわ。
髭を減らしたいなら別の光脱毛器(そもそもこの機種NG)にするべきだし、何だったら髭だけ医療脱毛の方が良いかもしれない。髭は超強い。
ブラウン シルクエキスパート Pro5 を買って俺は満足!
現在6ヶ月の使用中なんだけれど超満足。効果が出るまで拷問のそれだが、長期間毛がない状態で過ごせるのは快適だ。永久ではないかもしれないが、十分な域にあると思う。それになんてったってクリニックや皮膚科で脱毛するより倍以上安い。
毛の悩みを抱えていたり、光美容器に興味があれば購入してしまうといい。満足できなければ、それはそれで経験になるし、ネットで売れば大手光美容器メーカー商品ならボチボチお金帰ってくる。当たれば幸せ。特に女性は迷わず買っていいんじゃないだろうか。
オススメはアタッチメントが少ない「PL-5014」。アタッチは必要に応じて買った方がいいと思う。
俺の購入した部分アタッチメント付「PL-5117」。必須ではなかったな…。
公式で髭OKなパナソニック。やたらと強気な値段設定が鼻についたので俺は止めたが、悪くはないだろうし無難だと思う。